リスティング広告運用代行ができる代理店9選比較!費用や少額対応も
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最終更新日:2025.07.30
リスティング広告は、コンバージョン獲得に効果的な施策として多くの企業が取り入れています。自社でも始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。ただ、成果を出すにはキーワード選定が欠かせず、「どこから手をつければいいの?」と悩みやすいのも事実です。本記事では、そのステップや便利なツール、注意点をわかりやすく紹介します。
リスティング広告におけるキーワードとは、広告を表示させるために運用側が設定する語句のことです。たとえば、「整骨院 品川」というキーワードを設定すると、ユーザーが「整骨院 品川」と検索した際に広告が表示されるようになります。
💡クエリとはどう違う?
キーワードに関連する用語に、クエリ(検索語句)というものがあります。
キーワードが、運用者側が設定する語句に対し、クエリはユーザーが実際に検索する語句を指します。たとえば、ユーザーが「リスティング広告 キーワード」と検索した場合、この語句がクエリに該当します。
キーワードは「どんな検索に対して広告を出すか」を決める、リスティング広告の根幹となる要素です。つまり、キーワード選定はターゲティングそのものだといえます。
リスティング広告の大きな特徴は、ユーザーが能動的に検索している瞬間に広告を表示できることです。そのタイミングでユーザーと接点を持てれば、購入や申し込みといったコンバージョン(以下、CV)獲得やKPIの達成に直結しやすくなります。
たとえば、自社が品川にある整骨院で、集客が目的だとしましょう。その場合、「整骨院 品川」と設定すれば来院を検討しているユーザーに広告を届けられます。一方で「整骨院 採用」としてしまうと、求職者に広告が表示されてしまい、広告費も時間も無駄になってしまいます。
| CVにつながりやすいキーワード | CVにつながりにくキーワード |
| 整骨院 品川 | 整骨院 採用 |
| 整骨院 駅近 | 整骨院 キャンセル料金 |
| 整体 肩こり改善 | 整体師 資格 |
このように、広告の成果を左右するのが、キーワード選定です。
どれほど優れた商品やサービスでも、必要としている人に届かなければ成果は思うように上がりません。せっかく投資するのであれば、本当に必要としている層にしっかり届けたいものです。
次の章から、広告代理店である弊社が実際に行っているキーワード選定の手順を、初心者にも分かりやすく解説します。ここでの内容を参考に、成果につながる第一歩を踏み出していきましょう。
キーワード選定は、大きく分けて「キーワード候補を広げて、絞って、仕上げる」の3つの流れで進めていきます。

実際にこの3つのステップを踏むことで、最終的に以下のキーワードリストが作成されました。表を埋めていくまでの手順を、ステップに分けて解説していきます。

まずは、キーワードを広げる作業から始めます。ここでは、候補となり得るキーワードをできる限りだしていきます。

具体的には、以下2つの作業を行います。
まずは、軸となるキーワードを見つけましょう。
軸キーワードとは、自社や自社の商品・サービスに直接的に関わるキーワードのことです。業界名・自社名・商材名などが該当します。このようなキーワードは、商品やサービスとの関連性が高いため、ニーズとマッチしやすいのが特徴です。
たとえば「整骨院」の場合は、整骨院以外にも「整体 品川」「接骨院 品川」でも、体の不調を治したいという共通ニーズを含んだキーワードだと考えられます。
そのため、このようにユーザーのニーズにアプローチするために有効なキーワードを見つけることが重要なのです。
軸キーワードを見つける際は、以下のツールが有効です。
実際に、「整骨院」を例にみていきましょう。
ChatGPTを活用して「整骨院の集客用に、リスティング広告の軸キーワードを出してください。」と質問すると、以下のような候補が得られました。

ターゲットや訴求商品を前提条件として提示すると、より自社に適したキーワードを得られます。
💡生成AIを使う際の注意点
生成AIは、アイデアを広げたり発想のきっかけを得たりするのにとても役立つツールです。ただし、正しく扱わないと思わぬリスクにつながることもあります。便利なツールだからこそ、次の点を意識して業務の味方として活用しましょう。
ツール以外でも、HPやSNSの口コミなどからも自社との関連性が高いキーワードを見つけられます。特に、指名キーワードは必ず入れておきましょう。
指名キーワードとは、軸キーワードの中でも自社名や自社の商品・サービス名など固有のものを指します。
例えば、口座を開設したいと思った際に、「三井住友銀行 口座開設」「ゆうちょ銀行」など具体的な銀行名を指定して検索したことはないでしょうか?このように、具体的なブランド名を含めて検索されるキーワードが指名キーワードです。
これらはすでに自社を認知しているユーザーに届くため、CVにつながりやすいのが特徴です。
以上の方法で軸キーワード候補を洗い出したら、その中からニーズや商品・サービス内容に合ったものを選定していきます。ここでは、3つを軸キーワードとして選び、以下のようなリストを作成しました。赤枠部分が、選定した軸キーワードです。
▼軸キーワードの例

軸キーワードを洗い出したら、次はそれを広げていきます。このとき作られるのがかけ合わせキーワードです。
かけ合わせキーワードとは、軸キーワードに関連語を組み合わせて作る複合キーワードのことを指します。たとえば、「整骨院」を軸キーワードにすると、以下のようにキーワードが派生します。
| 軸キーワード | かけ合わせキーワード |
| 整骨院 | 整骨院 保険適用 |
|---|---|
| 整骨院 とは | |
| 整骨院 近く |
このように、かけ合わせキーワードをつくることでユーザーの検索意図により近いキーワードを発見できるのがメリットです。
この段階では、自社の商品やサービスとのマッチ度はまだ考えなくても構いません。まずは関連しそうな候補を広く集めることを意識しましょう。
かけ合わせキーワードを探す際には、ラッコキーワードというツールが便利です。特定の語句を入力すると、サジェストキーワードを一覧で確認できるのが特徴です。
※サジェストキーワード:検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した際に、候補として表示される提案キーワードのこと。基本的に、2語以上で構成されているため、かけ合わせキーワードとして扱える
▼実際に「整骨院」と入力すると、以下のサジェストキーワードが表示されました(一部抜粋)

この結果を、そのままかけ合わせキーワードとして利用できます。軸キーワードを起点に、関連用語を広げていくイメージです。
ステップ1で選んだ他の軸キーワードでも、同様の作業をします。たとえば「整体」を入力した場合も、同じようにかけ合わせキーワードが得られます。

こうして各軸キーワードから候補を広げていくと、最終的に以下のような大きなキーワードリストに整理できます。(一部抜粋)
▼かけ合わせキーワードの例

ステップ2では、キーワードを広げる作業をしました。次は、その中からニーズが近いキーワードに絞る作業をしていきましょう。

効率的に絞り込むために、次の3つの流れを意識するとスムーズです。
こうすることで、膨大なキーワードの中でも、必要なキーワードを見極めやすくなります。実際に整理を進める方法について、以下で詳しくみていきましょう。
ステップ1で大量に洗い出したキーワードを、このまま一つずつチェックするのは時間と労力がかかります。そこで、まずは ニーズごとにカテゴリ分けして整理する作業を行います。
カテゴリ分けをすることで、次のようなメリットがあります。
大量のキーワードを扱うステップだからこそ、ここでも生成AIを活用すると効率的に整理が進みます。
ChatGPTに「このキーワード群をニーズごとにカテゴリ分けしてください」と指示することで、下記のように分類してくれます。(一部抜粋)

すると、今回の場合は以下のようにカテゴリごとに整理してくれました。
カテゴリ分けができたら、自社が狙いたいニーズと合致するカテゴリだけを残す作業を行います。
今回は、1~5のどのカテゴリもユーザーのニーズに合致するため残します。一方で、6でChatGPTが提案してくれたもの(採用系カテゴリなど)はニーズを満たしていないので、カテゴリから外します。
カテゴリとしては残したものの、キーワード単位で見ると「求めているニーズと少しズレている」ものも含まれます。
そのため、最後に目視でキーワード個別の取捨選択の作業を行います。以下のような基準で選ぶと、CVに近いキーワードに絞れていきます。
▼キーワードの絞り込み例

最後に改めて目視で全体的にキーワードを精査しましょう。追加・削除をしていけば、キーワードの絞り込みは完了です。
💡キーワードを絞り込む際のポイント
>>キーワード絞り込みに必要な「7つの観点」はこちらをご覧ください
ここまでで「どう選ぶか」を解説しましたが、実際には「どれくらい登録すべきか」も気になる方も多いと思います。
実際には、数が多ければ良いというものではなく、自社の状況に合わせて調整することが重要です。
ここからは、キーワードを仕上げるステップに入ります。

まずは、キーワードのマッチタイプを設定します。
マッチタイプは検索された言葉とキーワードの一致度に応じて、広告を表示する範囲を決める仕組みです。設定を工夫することで、広告の費用対効果を高められるだけでなく、運用者が想定していなかった検索語句から新たな見込み顧客を獲得できる可能性も広がります。
マッチタイプにはインテントマッチ(旧 部分一致)、フレーズ一致、完全一致の3種類があります。

たとえば「五反田 マンション」を完全一致で設定した場合、「五反田 マンション」と検索したユーザーにのみ広告が表示されます。一方でインテントマッチで設定した場合は「五反田 賃貸」や「五反田 マンション 1LDK」といった関連語句でも広告が表示されます。
どのマッチタイプを使うべきかは、目的や予算によって変わります。目的に応じたおおまかな判断基準は以下のとおりです。
完全一致を使うケース
フレーズ一致を使うケース
インテントマッチを使うケース
最近はインテントマッチの精度が高まり、ニーズに合ったユーザーに配信されやすくなっています。そのため、まずはインテントマッチで広く配信を始め、成果の良いキーワードが見つかったら、フレーズ一致や完全一致に切り替えていく方法も有効です。
>>マッチタイプの概要や使い分けの詳細を知りたい方はこちらをご覧ください
除外キーワードとは、自社の目的に合わない検索語句を広告の表示対象から外すための設定です。これを適切に設定することで、無駄なクリックを減らすことができます。
除外キーワードは、自社のGoogleアカウントを開き、「キーワード>除外キーワード」から設定可能です。

たとえば、「整骨院 採用」と検索したユーザーに広告を表示させたくないとします。その場合、「採用」を除外キーワードとして設定すると、「採用」という語句を含んで検索したユーザーへは、広告は表示されなくなります。
ニーズ違いのキーワード以外にも、自社や業界に関連するネガティブワードも除外することも重要です。
💡間違えやすい表現
リスティング広告では「除外」と「削除」の意味が混同されがちです。意味を整理するとこうなります。
| 項目 | 詳細 |
除外 | 特定のクエリに対して、広告を配信させないようにすること。 例)「整骨院 採用」など、「採用」を含むクエリすべてに広告を表示させない。 |
|---|---|
| 削除 | キーワードリストからキーワードを削除すること。 マッチタイプの拡張によっては、広告が配信されることもある。 |
除外は、特定のクエリへの配信を止めること、削除は特定のキーワードを消すこと、こう覚えておくと混合しにくいでしょう。
ここまで手順を解説しましたが、改めてキーワード選定の流れをおさらいします。
この一連の流れを意識し、自社に合ったキーワードリストをつくり、効果的な広告配信につなげていきましょう。
リスティング広告のキーワードには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解しておくことで、自社が狙うべきキーワードも判断しやすくなります。
リスティング広告(検索キャンペーン)におけるキーワードの話をする際、押さえておかなければいけないのが「指名キーワード」と「一般キーワード」です。
指名キーワードは、競争率が低いためクリック単価(CPC)が安くなりやすい傾向があります。さらに、すでに自社を知っているユーザーが検索することが多く、CVにつながりやすいのも特徴です。
ただし、指名キーワードだけではリーチ幅が限定的です。少額運用の場合は、指名キーワードに絞ることをおすすめしますが、ある程度の予算がある場合は、一般キーワードとも組み合わせて運用するようにしましょう。
指名キーワードと一般キーワードは、キーワードをタイプ別に分けていました。次は、検索ボリュームによる分類が「ビッグキーワード」と「ミドルキーワード」、「スモールキーワード」です。
ビッグキーワードのように検索ボリュームが大きいものほど、多くのユーザーにリーチできますがその分、競争が激しくCPCが高騰したり意図が広すぎてCVにつながりにくかったりするケースがあります。
反対に、スモールキーワードのように検索ボリュームが小さいキーワードは、リーチは限られるものの、ーザーの意図が非常に明確なためCVにつながりやすい傾向があります。
リーチを広げたいならビッグキーワード、効率よく獲得したいならミドルキーワード、意図の明確なユーザーを確実に取りにいきたい場合にはスモールキーワードが向いています。
>>キーワードの種類を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
キーワードの選び方や種類を解説してきました。ここで、「自社はどれをどれくらい登録したらいいの?」という疑問も浮かぶかもしれません。ここでは、キーワードを選ぶための判断軸をみていきましょう。
広告予算が限られている場合は、成果につながりやすいキーワードに絞ることが大切です。たとえば月額10万円以下の場合は、まず指名キーワードを中心に構成するほうが効率的です。
逆に、予算に余裕がある場合は、一般キーワードにも広げてテストしながら最適解を探ることができます。ユーザーがどのような検索語句でCVに近づくのかを確認する意味でも有効です。
取り扱う商材やサービスがシンプルであれば、少数のキーワードでも十分にカバーできます。
一方で、商品ラインナップが多かったり、幅広い関連ワードが想定されたりする場合には、その分キーワードを増やして網羅することが重要です。
キーワードの検索ボリューム(どれくらい検索されているかの指標)が大きければ、少ないキーワードでも多くのユーザーにリーチできます。一方で、いくら多くのキーワードを設定しても、全体の検索ボリュームが小さければリーチ数は限られます。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーの「月間平均検索ボリューム」で確認可能です。たとえば「1万〜10万」であればボリューム大、「100〜1000」であればボリューム小と判断できます。
ただし、ご予算によって大小は異なります。運用を開始後、配信がでない場合はキーワードを増やすなどの調節を行っていきましょう。
以下では、無料で利用可能なツールを紹介します。
キーワードプランナーは、Googleが提供する広告ツールで、キーワード調査に役立つツールです。
主に次のようなデータを確認できます。
キーワード選定では、ステップ1の軸キーワード選定やステップ2のかけ合わせキーワードの洗い出しに活用できます。

月間平均検索ボリュームは、自社のGoogleアカウントを開き、「ツール>キーワードプランナー>検索のボリュームと予測のデータを確認する」から確認可能です。
以下の画像は、キーワードプランナーで「ゴルフ」と入力した際の結果です。

キーワードプランナーでは、配信ボリュームやクリック単価の相場も確認できます。そのため、キーワード選定の際の、優先順位付けにも活用することができるのが魅力です。
ラッコキーワードは、特定のキーワードを入力すると、検索候補(サジェストキーワード)や関連語句を一覧で表示してくれるツールです。

たとえば、「ゴルフ」と入力すると、以下のように関連キーワードが表示されます。

このように候補を幅広く拾えるため、ステップ2のかけ合わせキーワードの洗い出しに活用できます。
ラッコキーワードは登録不要で、無料でも利用できる点が魅力です。ただし、Googleキーワードプランナーのように「月間検索回数」や「クリック単価相場」までは表示されません。そのため、ラッコキーワードとキーワードプランナーの両方を組み合わせて候補出しをするのがおすすめです。
Google Search Consoleは、自社サイトがどの検索語句で流入しているかを把握できるツールです。検索語句ごとの表示回数やクリック数、平均掲載順位を確認できるため、ユーザーが実際に使っている言葉を知ることができます。

キーワードプランナーでは出てこないようなニッチな検索語句まで把握できるのが特徴です。得られた検索語句をキーワードに反映したり、成果につながらない語句を除外候補にしたりすることで、運用改善に役立てることができます。
生成AIとは、テキストや画像などを人間のように生み出す人工知能です。
ChatGPTやGeminiなどが代表例で、聞いたことのある方も多いでしょう。キーワード候補を出したり整理したりといった作業を支援してくれるため、うまく活用すれば業務効率を大きく高められます。
ここまでは、キーワード選定の基本的な手順を解説しました。
次に大切なのは、「設定して終わり」にせず、配信開始後の工夫を重ねて成果につなげることです。せっかく作成したキーワードですから、運用の中でより効果を引き出す工夫も大切です。ここからは、そのために押さえておきたい基本的なポイントをご紹介します。
キーワードは一度設定して終わりではありません。配信開始後も定期的に精査することが成果改善につながります。主な方法は次の3つです。
以下に当てはまるクエリは、新たにキーワードとして追加することをおすすめします。
成果のでているクエリをキーワードとして登録することで、そのクエリで検索されたときに、広告が配信される確立を高められます。さらに、入札単価の調整も行いやすくなるため、効率的な配信が可能になります。
クエリごとの成果は、検索語句レポートから確認可能です。効果の高い語句を積極的に取り入れることで、配信の効率を高められます。
一方、以下に当てはまるキーワードは、一時停止、もしくは削除対象にしましょう。
一時停止や削除は、管理画面から設定できます。どちらも「除外」とは異なり、「キーワードリストから外す」という処理です。

こうした見直しを行うことで、配信リソースを最適化し、費用対効果の改善につなげられます。
成果につながっていないのに広告表示が多い語句は、除外キーワードとして設定するのも有効です。
検索語句レポートを定期的に確認し、対象外ユーザーを取り除くことで、より見込み顧客に絞った配信が可能になります。
リスティング広告は検索結果という限られた枠に表示されるのが特徴です。オークションに勝てなければ広告として表示されない仕組みの中で、入札単価の調整は成果を左右する大きなカギになります。
配信状況を見ながら単価を調整することで、競合に埋もれず表示機会を確保し、無駄なコストを抑えながら効果的に運用できるのです。
入札には自動入札と手動入札の2種類があり、それぞれに合わせた調整が必要です。
どちらの入札の場合も、状況に応じて単価を上げたり下げたりすることが大切です。
単価を上げるケース
単価を下げるケース
キーワードの成果やリーチ状況に応じてマッチタイプを調整することも重要です。
完全一致やフレーズ一致で設定しているキーワードで成果が出ているにもかかわらず、表示回数やクリック数が少ない場合、機会損失が発生している可能性があります。フレーズ一致やインテントマッチへ変更し、リーチを広げることを検討しましょう。
表示回数やクリック数が多いものの、CPCやCPAが悪化している場合、関連性の低い検索語句に拡張されていることが考えられます。フレーズ一致や完全一致へ変更し、余分な拡張を防ぐことを検討しましょう。
リスティング広告運用におけるキーワード選定方法3ステップと、キーワード選定に役立つツール4選について解説しました。今回解説した内容を実践すれば、最低限のキーワード選定はできるはずです。ぜひ自社の運用に取り入れてみてください。
キーワード選定以外のリスティング広告運用については、こちらをご覧ください。
インターネット広告の運用は、実績のあるプロの代理店に任せるのがおすすめです。PLAN-Bのリスティング広告運用代行サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
ここでは、よくある質問に回答していきます。
リスティング広告の運用では、Googleが定めるポリシーに従い、使えないワードが設けられています。具体的には以下があげられます。
これらは、基本的に媒体の審査で制限されますが、広告文脈や扱う商品・サービス、配信設定によっては承認されるケースもあります。
自社のキーワードがポリシーに違反するか不安な場合は、実際に設定してみて審査結果を確認するか、事前に Googleポリシーを確認することをおすすめします。
❓他社の商標やブランド名は使っても大丈夫?
「他社の商標やブランド名を使っていいの?」と気になる方も多いでしょう。
これらは、明確に禁止されているわけではありませんが、避けたほうが安心なワードです。
理由は、相手企業が「自社ブランドを勝手に使われている」と感じた場合、Googleに申し立てを行える仕組みがあるからです。実際に広告が停止されたり、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
そのため、自社の信頼やイメージを守るためにも、使用を控える方が安全でしょう。
「地域名+サービス名」など、自社を的確に表すキーワードで十分に訴求することはできるので、今回の記事で解説した手順をお役立てください。
キーワードプランナーは、Googleが提供しているGoogle広告のツールです。
キーワードプランナーは、基本的に無料で利用できます。利用するにはGoogleの広告アカウントが必要ですが、アカウント開設自体も無料です。
ただし、広告費を使って広告を配信したか否かで、「月間平均検索ボリューム」の表示精度が変わります。具体的な表示内容の違いは、以下のとおりです。
▼広告費を使って配信した場合
検索ボリュームが詳細に表示されます。

▼広告費を使っていない場合
「1万~10万」など大きな幅でしか表示されません。

なお、詳細表示に必要な広告費の明確な基準は公表されていません。しかし、1日で数百円の広告費用を使ったら表示されるようになったという報告があります。あくまで目安ですが、参考として覚えておくといいでしょう。
リスティング広告にかかる費用は、業界や商品・サービス、競合状況によって大きく変わるため、明確に決まっているわけではありません。
一般的な相場としては、月額20〜50万円程度が多いといわれています。
ただし実際には、目標(CV数・売上など)や、狙うキーワードの検索ボリュームによって必要な出稿金額は変わってきます。相場を参考にしつつ、自社の目標と検索母数のバランスを見ながら設計することが重要です。
より自社に合った費用感を知るには、次のように「逆算」で考える方法もあります。
詳しい計算方法については、以下の記事で解説していますので、お役立てください。
リスティング広告で設定するキーワード数は、数が多ければ良いというものではありません。多すぎると管理が難しくなり、成果につながりにくいキーワードまで予算が分散してしまうリスクがあります。そのため、自社の状況に合わせて調整することが重要です。
調整する際の判断基準は、以下の通りです。
広告予算が限られている場合は、成果につながりやすいキーワードに絞ることが重要です。予算に余裕があれば、幅広く設定してテストをしてみるのも有効です。
インテントマッチを利用した場合、月額50万円なら10個前後、100万円なら15個前後が目安といえます。
取り扱う商材やサービスがシンプルであれば、少数のキーワードでも十分にカバーできます。一方で、商品ラインナップが多かったり、幅広い関連ワードが想定されたりする場合には、その分キーワードを増やして網羅することが重要です。
キーワードの検索ボリューム(どれくらい検索されているかの指標)が大きければ、少ないキーワードでも多くのユーザーにリーチできます。一方で、いくら多くのキーワードを設定しても、全体の検索ボリュームが小さければリーチ数は限られます。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーの「月間平均検索ボリューム」で確認可能です。たとえば「1万〜10万」であればボリューム大、「100〜1000」であればボリューム小と判断できます。ただし、ご予算によって大小は異なります。運用を開始後、配信がでない場合はキーワードを増やすなどの調節を行っていきましょう。