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インターネット広告
2025.02.03
更新日:2024.07.04
公開日:2019.08.08
編集部注:2024年3月12日にリンク切れを修正しました。
普段、スマートフォンでWEBサイトやSNSを見ている際に、タイムラインに溶け込むように「広告」と表示されているものを目にしたことがありますよね?
そういった、コンテンツの間に溶け込むように表示される広告のことを「インフィード広告」と言います。
今回は、モバイル広告市場でも急増している「インフィード広告」について、メリットやデメリット、主要媒体、成果を出すポイントなどをご紹介します。
最近、Webサイトやアプリなどを見ている際、フィード(タイムライン)型のコンテンツの間に広告が表示されることが増えてきました。
このようにフィード(タイムライン)型のコンテンツの間に表示されている広告のことを「インフィード広告」と言います。
スクロールすることで表示され、フィードの中に自然に溶け込んでいることが特徴です。
インフィード広告は現在、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSや、キュレーションメディア、ニュースアプリなどでも幅広く利用されています。最近では、動画などのコンテンツでも配信できるメディアが増えており、インフィード広告の幅はさらに広がっていく傾向にあります。
インフィード広告が成長している理由としての大きな要因は、“スマホの普及”があります。
配信先の対象が基本的にはパソコンではなくスマートフォン向けなので、スマートフォンの普及に伴って成長している広告といえます。 ユーザーの閲覧を邪魔することなく、自然に訴求することができるのが特徴です。
ほかにも、以下のような要因が挙げられます。
インフィード広告は大きく分けて3種類あり、それぞれ代表的なインフィード広告は以下が挙げられます。
多数の媒体に広告を配信するタイプです。規模が大きく、広告効果を最大限に引き出せます。
特定の媒体に広告を配信するタイプです。媒体の特性を理解し、的確な広告を配信できます。
広告を表示するだけで、自社の商品やサービスについて詳細な情報を提供しないタイプです。ユーザーの興味を引きつけ、自社ブランドイメージの向上を目的とします。
ご覧の通り、インフィード広告の種類は多く、コンテンツに溶け込んだ広告が主流となってきています。
インフィード広告の料金形態には、クリック単価(CPC)、表示単価(CPM)、アクション単価(CPA)の3つがあります。特にCPCが一般的で、広告をクリックした場合にのみ費用が発生します。
また、掲載媒体によって費用形態や最低出稿予算が異なります。
一般的には、Facebook、TwitterなどのSNS媒体はほとんどインプレッション課金型とクリック課金型が使用されています。媒体や広告の種類によって、最低出稿予算と課金方式が異なるため、費用対効果などもしっかりと検討したうえで適切な媒体を選びましょう。
ではインフィード広告のメリット、デメリットを解説していきます。
インフィード広告のメリットは、ページやコンテンツに馴染んで広告ストレスが少ないことや、クリック率・新規ユーザー獲得率の向上が期待できる点です。
コンテンツに馴染むため、「広告感」がありません。 ユーザーの閲覧を邪魔することなく、自然に訴求することができるので”広告”としてではなく、”コンテンツ”として自然にユーザーの目に留まることが期待できます。
つまり、広告だと思われ、見ることをやめてしまう。ということも少なくなると思われます。
”アメリカの調査結果によれば、画像と 広告文がフォーマットで表示される ネイティブ広告(※1)は、通常の バナー広告よりも52%高い頻度で見られているという調査結果も発表されています。”
前述した通り、インフィード広告はページやコンテンツに馴染みやすいので、ユーザーが広告に対する抵抗感が低くなっている状態で広告をクリックしたくなるかもしれません。
そのため、通常の広告に比べて、インフィード広告のクリック率と新規ユーザー獲得率が高くなる傾向があることがわかってきます。
インフィード広告のデメリットは、ユーザーが「騙された」気分になることもあるという点です。
コンテンツに馴染まないクオリティの低いクリエイティブだと、「広告感が強い」とユーザーに嫌われ、逆効果になります。
インフィード広告はクリック率が高いため、コンテンツのクオリティが重視されるという前提のもと、ランディングページにも広告感が強いとユーザーに嫌悪感を抱かれてしまうというデメリットがあります。
そのための解決策は、後の<成果を出すポイント>の欄で述べていきたいと思います。
インフィード広告は様々な広告媒体で出稿することが可能ですが、数ある媒体の中から自社にマッチする媒体を選ぶことが重要です。こちらではインフィード広告を提供する媒体を上手に選ぶ方法をご紹介します。
適切なユーザーに効果的に広告配信するには、媒体のメインユーザーの年齢層、世帯年収などを事前に把握することが重要なポイントです。
例えば、若年層向けの商品を扱っている場合は、InstagramやTikTokなどのSNSが有効です。一方、中高年層をターゲットにしている場合は、Yahoo!ニュースやgooニュースなどのニュースサイトが適しています。
また業種によっても効果的な媒体は異なるため、競合他社の広告展開を調べ、そこで使用されている媒体を参考にすることも有効です。
さらに具体的な例を挙げれば、10代の若い者向けの商材としたら、ADMATRIX社のような企業、業種にターゲティングするBtoB向けの広告媒体で広告を配信しても、十分な効果が得られない可能性が高いといえます。若い年代のユーザーが多いTiKToKを活用しましたらユーザーのミスマッチを防ぐことができるかもしれません。
広告キャンペーンの目的は認知拡大なのか、獲得数拡大なのか、広告施策の全体像を設計する際に決まっていると思いますが、施策戦略にマッチする媒体を利用すれば、より効果を発揮することができます。
例えば商品の知名度を上げたい場合は、広告露出の多い大手ポータルサイトなどの一般媒体が効果的です。一方、コンバージョン率を上げたい場合は、特定のテーマに特化したニュースサイトやブログなど、興味を持っているユーザーが多い媒体が有効です。
また、地域性を重視する場合は、地域情報サイトなど地域に特化した媒体を活用すると効果的です。
多数のインフィード広告の主要な媒体の中に、代表的な媒体をいくつご紹介いたします。
Twitterは、広告主が自由にツイートを投稿できる「プロモーションツイート」と、ユーザーがフォローしているアカウントのタイムライン上に挿入される「インフィード広告」の2種類を提供しています。特に若年層を中心に利用者が多いため、若年層向けの商品やサービスを宣伝する際に有効です。
Twitter広告の場合、最も活用されているのはタイムライン上に表示されるプロモツイートです。
プロモツイートはユーザーがログインした時やページ更新時に、タイムライン内にオーガニックの投稿と並んで表示されます。
目的により課金ポイントは異なりますが、例えばキャンペーンの目的がツイートのエンゲージメント※としたら、ツイート上で発生した「クリック」「お気に入り」「リツイート」「返信」「フォロー」などのエンゲージメント数が課金対象となります。
広告種類:プロモツイート
費用形態:「目的別課金モデル」による
媒体資料:https://business.twitter.com/ja/resources/whitepapers.html (※現在はリンク切れになっています)
Facebookは、投稿や写真、動画などの広告フォーマットを提供しています。またInstagramも同じ広告プラットフォームを採用しており、ユーザーが閲覧しているフィードに広告を表示するインフィード広告があります。広告のターゲティングが非常に細かいため、ターゲット層に合わせた効果的な広告配信が可能です。
Facebook(Instagram)広告で配信できる配置面が多数ありますが、インフィード広告の場合はニュースフィード(タイムライン)上に投稿形式で広告が配信されます。
Facebook(Instagram)広告の課金方法のメインは「インプレッション課金」または「「クリック課金」となりますが、広告の種類によって課金方式が異なりますので、広告を配信する際には事前にキャンペーンの目的を明確にして適切な広告メニューを選びましょう。
配信面:ニュースフィード、タイムライン
費用形態:広告の目的による
媒体資料:https://www.facebook.com/business/ads-guide
LINEは、日本を中心に多くの人々に利用されているSNSアプリケーションで、広告を配信できます。LINE広告には、LINE公式アカウント広告、LINEスタンプ広告、LINEタイムライン広告、LINEショッピング広告などがあります。これらの広告には、ユーザーにアピールするための独自の機能があります。
LINE広告から配信されるインフィード広告は、LINEのタイムラインだけでなく、LINE NEWS、LINEマンガ、LINE BLOGなどの配信面にも広告が配信されます。
また、配信先をLINE広告ネットワーク(ディスプレイ広告)を選択すると、LINE以外のアプリのインフィード面に配信することもできます。
各キャンペーン毎に対応する入札方法や課金タイプなどは異なりますが、ウェッブサイトへのアクセスをキャンペーンの目的として設定される場合は、基本はインプレッション課金またはクリック課金となります。
配信面:LINE NEWS、タイムライン、LINEマンガ、LINE BLOG など
費用形態:入札単価の設定方法による
媒体資料:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/
YDNインフィード広告はディスプレイ広告(YDN)の提供終了に伴い、2018年6月30日に利用できなくなりました。現在は、代替サービスとしてYahoo!プロモーション広告やYahoo! Display Adsなどがあります。
ディスプレイ広告(運用型)では、従来のようにタイムラインの広告枠を指定して広告を掲載する設定ができなくなりましたが、ターゲティング設定で以下の内容で設定するとインフィード広告に近い配信ができます。
プレイスメントターゲティングで、以下のURLを配信対象に設定してください。
toppage.yahoo.co.jp
m.yahoo.co.jp
news.yahoo.co.jp
また、YDNインフィード広告では画像(静止画)のみ利用可能でしたが、現在のディスプレイ広告(運用型)では動画を利用することもできます。
様々な種類のインフィード広告がある中で、共通のポイントは大きく分けて3つあります。
インフィード広告で最も重要なのがLPO(ランディングページ最適化)です。 ユーザーが広告をクリックして最初に目にするランディングページは、CVに繋がる魅力的なページである必要があります。
LPO(ランディングページ最適化)を行い、広告とランディングページの親和性を高めることで、ユーザーのコンバージョン率を向上させられます。具体的には、広告とランディングページの見出しや画像、文言などを同じにすることが重要です。
クリックした先のページに関連しているコンテンツが不十分だったり、販促内容だらけだったりすると、ユーザーのアクションを期待することは難しいです。なので、クリックしたユーザーががっかりしないようにLPOを行い、親和性を高めることが重要となってきます。
何度も同じ広告に、飽き飽きした経験ってありませんか?単調な広告はユーザーの興味を引きません。 インフィード広告はターゲティングを設定する場合に、同じユーザーに同じ広告を何度も配信してしまうといったケースが増えてしまい、クリック率が低下してしまう場合があります。
そこで複数のクリエイティブパターンを作成すると、広告のクオリティを向上させられます。クリエイティブパターンとは、広告のデザインやコピーなどの要素を変えたバリエーションのことです。
広告画像、広告文、配信設定、ランディングページを複数用意しバリエーションを増やすことで、インフィード広告のクリック率の高さを活かしCVRを向上させましょう。
重要なのは、ユーザーが検索している情報に関連するコンテンツを作成することです。
コンテンツに使用する画像とコンテンツは、「広告感」を排除しましょう。
商品の説明をしてしまい… ・肩こり解消サプリ!!! ・スキンケアお試しセット1000円 とった商品を説明するテキストを書いてしまうと、ユーザーは広告だと思い関心を持たなくなってしまいます。そういったことが起こらないよう、LPにクリックしてもらうためのテキストを心がけましょう。
例えば…
など、関心がもたれやすいテキストの種類はたくさんあります。 他社の広告文を参考にしてみるのもいいかもしれません。
また、ただ情報を詰め込んだだけのコンテンツでは読者にとって魅力的ではありません。ユーザーが読んでみたい!と思うような、関心を引くコンテンツを作成することが大切です。
そのためには、以下のような工夫が必要です。
タイトルは、記事の内容を端的に表すものであり、ユーザーが最初に目にする部分でもあります。タイトルがユーザーの興味を引けば、記事を読む意欲も高まります。タイトルには、キーワードを含めることも大切です。
コンテンツの構成は読みやすく、分かりやすいものであることが求められます。段落を分け、見出しをつけ、箇条書きを使うことで、情報の整理やまとめがしやすくなります。
文章だけでなく、画像や動画を使うことで、ユーザーにとってより魅力的なコンテンツになります。また、画像にも適切なタグをつけることで、検索エンジンからの評価も高まります。
一度コンテンツを作成したら、それを効果的に配信することも重要です。そのためには、フリークエンシーを設定することが必要になります。
フリークエンシーとは、広告やコンテンツを同じユーザーに何度も表示する頻度のことを指します。あまりにも多く配信してしまうと、ユーザーに嫌われてしまい、かえって反感を買ってしまいます。一方で、配信頻度が低すぎると、ターゲット層にアプローチできなくなることがあります。
そのため、適切なフリークエンシーを設定することが必要です。その具体的な数値は、業種や広告の目的によって異なりますが、一般的には1週間あたり4回程度が適切だとされています。
例えば、YDAでは広告の表示期間、回数、階層などの単位でフリークエンシーキャップを設定することができます。
<設定例>
期間:週
回数:5
階層:キャンペーン
という設定で、一人のユーザーに対して、同一キャンペーンの広告を1週間の間に5回まで配信します。
関連ページ:フリークエンシーキャップについて
最後に、ターゲティングを絞ることで、より効果的なコンテンツ配信が可能です。ターゲティングとは、広告配信対象者を特定することを指します。
インフィード広告の広告感は割と少ないため、想定外のユーザーから広告にアクセスしてしまう可能性があります。
ターゲット以外のユーザーの流入を防ぐためには、ターゲティング機能を利用してーゲットとなるユーザーにのみ絞って配信することが可能です。
過去に一度でもサイトへ訪問したことのあるユーザーに対して再び広告を配信する「リターゲティング」、または狙いたいターゲット対象の性別・年齢・地域などを絞ることで、見込み度の高いユーザーに高い精度でアプローチすることができます。
例えば、女性向けの商品を販売している場合、女性をターゲットにした広告を配信してみましょう。また、年齢や地域などの要素を加味したターゲティングも行うことで、より精度の高い広告配信が可能となります。
時代と共にユーザーの目線も鋭くなってきており、インフィード広告のクリエイティブの質は、これからさらに高まっていくことが予想されます。
インフィード広告を行う上で一番重要なのはやはり「溶けこませること」です。クオリティの高いクリエイティブを作成し、コンテンツの中に広告を溶け込ませましょう。
また、広告する商品に合った媒体を使い、成果を出すポイントをおさえることで、インフィード広告の効果最大化しましょう。