SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2025.01.08
更新日:2022.12.23
公開日:2018.01.31
医療技術の発展や食文化の変化と共に、日本人の平均寿命は年々長くなっています。
こうした変化に伴い、国民の健康に関する意識も高まってきました。しかし健康への関心が高まる程、その質に関わらず新しい情報が次々に現れます。そのため、いかに正しい情報を選択できるかが重要となります。
そんな中、Googleがより信頼のおけるコンテンツを提供できるように「健康アップデート」というアルゴリズム更新を実施しました。今回はSEO対策を行うなら知っておきたい健康アップデートについて掘り下げていきます。
健康アップデートとは2017年12月6日に実施された、医療や健康に関連する情報の精査を目的としたアルゴリズム更新のことです。
パンダアップデートやペンギンアップデートのように世界中の検索エンジンが対象ではなく、日本国内のみに適応された異例のアップデートとなりました。これは以前から医療や健康に関する検索クエリの結果に、医学的根拠の無い情報が多く上位に表示されていたことによるものです。
このような状態が起きるのも、健康への関心度が諸外国に比べて高い日本特有のものといえます。今回のアップデートにより、医療に従事した者や公的な機関による情報が上位表示され易くなりました。
アップデート対象は医療や健康の検索クエリでしたが、今後はそれ以外の検索クエリに対しても継続的に改善を加えていくということをGoogleは明言しています。
そこで今後対象となりそうなのがYMYL関連のキーワードではないかと予想されています。YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、お金や生活に関わるキーワードが対象となります。
YMYLの対象範囲は大きく、お金関連だけでも「投資」「クレジットカード」「保険」など、挙げ出したらきりがありません。基本的に人の人生を左右する(生死に関わる)検索クエリが対象となり、一般的なキーワードよりも高品質な内容が求められます。
この「高品質な内容」が求められる部分が、今回の健康アップデートと密接に関係しているため、今後YMYLに関連したキーワードがアップデートの対象となり得ます。
健康アップデートが実施されたことにより、医療や健康に関する検索結果の約60%に影響が出たとGoogleは発表しています。
この数値を見るだけでも、近年で最も大きな順位変動をもたらしたことが分かります。では実際にはどのようなサイトに影響を与えたのでしょうか。
変動後にSEOに従事している方やアフィリエイターの方がブログやSNSを通じてどのような検索クエリで、順位がどのように推移したかを発信しています。
“具体的には「病気(便秘・ニキビなども含む)、歯科系・眼科系、健康食品(青汁・酵素・葉酸・サプリ全般など)、コレステロール、バストアップ、精力剤、イボ、ワキガ、糖質制限」などのワードで大きな変動が見られます。”
管理者の方の話では、アップデートの影響で60%もアクセスが減ってしまったとのことです。
私が見た限りでは、具体的な薬品の名前での順位下落を確認しています。以前に存在していたアフィリエイトサイトの大部分が検索結果から消え、代わりにクリニックのホームページや公的機関が提供しているPDFなどが上位表示しています。確かに正しい情報が検索結果で表示している印象がありますが、ユーザーの検索意図にマッチしている情報かどうかでいうとまだ最適な状態ではないように思います。
このあたりは今後のアップデートで更に最適化されていくことでしょう。実際にアルゴリズム更新が行われて1ヶ月以上が経ちますが、一度順位を落としたサイトが徐々に順位を回復していることも確認しています。
今回実施された健康アップデートは、ユーザーに対して事実に基づいた正しい情報を与えることを重視しているような動きが見られます。それがユーザーに求められている情報かどうかはまた別の問題です。
いずれにしても、より信頼性の高い内容のコンテンツが必要であることは間違いありません。もし医療や健康に関する記事を提供しようと考えている場合は、公的機関のデータや情報を一般ユーザーでも理解できる言葉を利用することと、現状の検索結果に上位表示しているサイトを見てどのようなサイトが評価されているかを確認しましょう。
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