Google、「AIモード」を180か国へ拡大。日本も対象に – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/08/16~08/22)

Google、「AIモード」を180か国へ拡大。日本も対象に – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/08/16~08/22)

PINTO!編集部:山本です。

2025年8月16日〜8月22日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート|2025年6月度
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Google、「AIモード」を180か国へ拡大 – 日本も対象に

Googleは8月21日に「AIモード」を180か国で展開開始したと発表しました。この180か国の中には、日本も含まれています。

また、新たに「エージェント機能」も発表されました。これは、日付・時間・人数・料理のジャンルなどを指定するだけで、レストランの予約をAIが代行してくれるというものです。さらにGoogleは、今後この機能を地域のサービス予約やイベントチケットの検索にも拡大していく予定だと発表しています。

出典:https://blog.google/products/search/ai-mode-agentic-personalized/

提供地域や対応言語の拡大、そして機能の強化は、ユーザーの情報探索の流れや、流入元の分析、コンバージョン(CV)につながる導線の設計に直接影響する重要なアップデートです。特に、ブランド名での検索やFAQ(よくある質問)に関連するクエリでは、AIによる回答だけでユーザーの疑問が解決するケースが増えるため、従来のように「青いリンク(通常の検索結果)」をクリックする機会が相対的に減る可能性があります。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
検索のあり方が大きく変わるニュースに、「サイトへのアクセスが減ってしまうのでは?」と不安を感じるかもしれません。しかし大切なのは、これを「事業への貢献」という視点で捉え直すことです。弊社では、AIがユーザーの疑問を直接解決する現在の環境に対応するためには、自社ならではの専門性のある情報や、自社しか持ちえない情報を整理し、Webに提供することが、AIに選ばれるために必要な戦術と考えています。そのため、AI回答に取り上げられやすい一次情報(価格・在庫・予約条件等)の整備自社のブランド情報・FAQの回答を充実させること、AIモード経由での流入傾向を確認することなどを進めていきましょう。

ChatGPTの外部送客が直近1か月で52%減

Josh Blyskal氏*は、LinkedInにて、「7月21日以降、ChatGPTからの外部リンク経由のアクセス数が52%減った」と報告しました。実施された調査では、10億件以上のChatGPT内の引用と、100万件以上のリファラルデータを分析しています。

*Josh Blyskal氏は、AEO(AIによる回答エンジン最適化)の第一人者として知られる専門家です。

調査結果の概要は次の通りです。

  • ChatGPTは、「いろいろな種類のサイト(=ロングテール)」から少しずつ情報を引用するのではなく、特定の“わかりやすく答えを書いているサイト”を優先して引用するようになっている。
  •  ChatGPTの引用傾向の変化は以下の通り
    • Redditの引用は7月23日以降で+87%増加し、現在では全引用の10%以上を占める。

    • 同時にWikipediaも史上最高水準に達し、7月の底値から+62%上昇、現在では全体の約13%を占める。

ChatGPTからの送客が減っている理由としては、サービス内で体験が完結するようになったことや、アプリ内で情報が完結する設計、AIモデルのアップデート、画面デザインの変更など、さまざまな要因が考えられます。とはいえ、Googleはいまも主要なアクセス源であり、検索を起点としたユーザー流入を意識した設計は引き続き重要です。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
「AIからのアクセスはまだ不安定」ということがよくわかるニュースです。新規性のある施策を行うべきか迷うこともあるかと思いますが、大切なのは事業成長のためインパクトの高い施策への投資配分です。新規性だけを優先した施策は事業成長に繋がるとは限りません。したがって、AI対応のための施策は、あくまで実験と位置づけ、主軸としてSEO/LLMOの土台を固めるベストプラクティスを徹底することが重要です。

2021→2025でSEOはどう変わった?

MozのYouTube動画で、直近4年間のSEOの変化が解説されています。

動画内では、2021年に語られた“べし・べからず”と2025年の実務を比較し、量産より品質、ユーザー意図と差別化、EEATの文脈、AI要約下でのクリック獲得設計など、戦略の重心が移った点を整理しています。AIO時代の情報コンテンツに求められる役割と制作の勘所を具体的に示す内容です。

動画の概要は次の通りです。

  • ファビコンは、検索結果での印象やクリック率に影響する基本要素。2025年時点でも、多くのサイトで対策が不十分なままである。
  • リンクビルディングは依然としてSEOにおける信頼の証である。
  • かつては「長文コンテンツ=有利」とされていましたが、現在のSEOでは、ユーザーの疑問にすぐ答える“具体的かつ簡潔な情報”が評価される。
  • SEO対策は、単にキーワードを繰り返すだけでは通用しない時代になった。
  • 一次情報や経験に基づくリアルな内容が、AI時代のSEOでは差別化の鍵になる。

参考:https://webtan.impress.co.jp/e/2025/08/18/49866

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
動画内では、「ファビコンやリンクは依然重要、長文コンテンツの上位表示可能性が低減した可能性がある。ただし、検索エンジンは依然主要なビジネス機会である点は変わらない」と指摘しています。弊社も同じ考えで、依然として重要な検索エンジンというビジネス機会を自社にとって有効なものにするため、SEO/LLMOは有効な取り組みと考えます。AI時代の今だからこそ、他社にはない貴社独自の視点や専門性(E-E-A-T)を突き詰めることが、ユーザーからも検索エンジンからも評価されるための勝ち筋になります。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!

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