2023年10月にGoogleがコアアルゴリズムアップデートを発表! 影響と対策を解説

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2023年10月6日午前0時56分、Googleはコアアルゴリズムアップデートの実施を発表しました。前回のコアアルゴリズムアップデートは8月22日~9月7日にかけて展開していたため、わずか1か月しか経っていません。さらには、2023年10月5日にスパムアップデートが展開を開始したため、アップデートが2日連続で始まったことになります。

本記事では、アップデートの最新情報に加えて、アップデートが同時に展開されている中で自社サイトが受ける影響をどのように分析すればよいかをお届けします。(2023年10月10日時点)

2023年10月コアアルゴリズムアップデートの概要

Google社は、10月6日、「October 2023 core update」の展開開始をアナウンスしました。今回のアップデートの展開が完了するまでにかかる時間は2週間程度の見込みです。

 

【翻訳】

本日(10月6日)、2023年10月のコアアップデートをリリースしました。リリースが完了次第、ランキングのリリース履歴ページを更新します。https://status.search.google.com/incidents/VKyoS53ULWzSp8BoDxqk

 

コアアルゴリズムアップデートが行われる理由

Googleの掲げる10の事実によると、Googleはユーザーファーストな検索結果を追求していて、情報の質の面からWebサイトなどの使いやすさまであらゆる面から改良を重ねています。

そういったニーズにこたえるため、コアアルゴリズムアップデートは、新たなアルゴリズムや評価基準の導入により、品質の高いコンテンツをより正確に評価し、検索結果に反映させるために行われています。これにより、利用者が求める情報により迅速にアクセスできるようになるでしょう。

<特徴1>連続でアップデートが行われている

まずは、ここ最近のアップデートを見ていきましょう。

  • 8月22日~9月7日:2023年8月 コアアルゴリズムアップデート(August 2023 Core Update)
  • 9月14日~9月28日:2023年9月 ヘルプフルコンテンツアップデート
  • 10月5日~(展開中):2023年10月 スパムアップデート
  • 10月6日~(展開中):2023年10月 コアアルゴリズムアップデート(October 2023 Core Update)

ご覧の通り、2023年8月のコアアルゴリズムアップデートの展開終了からわずか1か月でGoogleは再びコアアルゴリズムアップデートを実施しました。

過去にも、2021年のコアアルゴリズムアップデートでは6月と7月にアップデートが行われていましたが、これは2回に分けてアップデートを行ったというもので、今回のアップデートの様子とは異なります。過去のアップデートの頻度を見ていくと、2021年7月の次が、2021年11月、2022年5月、2022年9月とおよそ3~6月程度の間隔を空けて大きなアップデートを行うのが通例でした。

このことを考えても、今回のアップデートのタイミングの”はやさ”は特筆すべき点だということがわかります。

【翻訳】

通常、私たち(Google)はこのようなアップデートでは間隔を空けるようにしていますが、常にそうできるわけではありません。しかし、アップデートによる変更点を理解しようとする人にとっては、スパムアップデートとコアアルゴリズムアップデートの判断はとても簡単なことです。スパムをしていないのに順位変動が見られるのであれば、それはコアアルゴリズムアップデートによる影響かもしれません。逆に、スパムをしていて順位変動が見られるなら、それはおそらくスパムアップデートでしょう。

昨日(10月5日)スパムアップデートをリリースしました。スパムを行っていないサイトでは、このアップデートによる順位変動は見られないはずです。スパムアップデートの詳細はこちら: https://developers.google.com/search/updates/spam-updates

本日、コアアップデートをリリースしました(10月6日)。これはスパムアップデートとは異なります。ランキングの一般的な改善を行うものです。多くのサイトではこのアップデートによる順位変動はなく、スパムとも何の関係もありません。コアアップデートについての詳細はこちらをご覧ください:
https://developers.google.com/search/updates/core-updates

<特徴2>今回のアップデートは2023年9月 ヘルプフルコンテンツアップデートの影響?

では、なぜこんなにも早く2023年10月のコアアルゴリズムアップデートが行われたのか。その背景には先日の2023年9月 ヘルプフルコンテンツアップデートが関係しているのではないかと言われています。

今回の背景には、ヘルプフルコンテンツアップデートで良いコンテンツを発見する仕組みが改善されたことがベースとなり、コアアルゴリズムアップデートで全体調整をしていくという意図がありそうです。

【翻訳】

この「ヘルプフルコンテンツ・システム」は、より洗練されたものになるでしょう。そして、それは「ロールバック」のためではなく、そのページにあるように、定期的なアップデートを行うためです。https://developers.google.com/search/updates/helpful-content-update

正確な時期はわかりませんが、このシステム、あるいはコアアップデート、あるいは検索全般で成功を収めたいと考えている人は、ぜひこのページを知っておいてほしいです。

https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content

 

コアアルゴリズムアップデートとスパムアップデートのどちらの影響を受けているのか

コアアルゴリズムアップデートとスパムアップデートが同時に展開されているため、自社サイトの検索順位に大幅な変動があった際、どちらのアップデートの影響を受けたのかがわかりづらいのではないでしょうか。この章では、これに対するGoogleの見解をお伝えします。

Googleの見解によれば、

「検索順位の変動があったとき、スパム行為をしているサイトはスパムアップデートの影響を受ける。スパム行為がなければ、コアアルゴリズムアップデートの影響を受けていると判断できる。」

とのことです。

スパム行為をしているのであればスパム行為をやめ、そうでない場合は、ウェブサイトのコンテンツの質を向上させユーザーエクスペリエンスを最適化する戦略を考え直す必要があります。

今後の展望とアップデートへの対処法

Googleのアップデートに迅速に対応するために、SEOトレンドとアップデートの動向に目を光らせておく必要があります。

一方で、Google検索セントラルのコアアルゴリズムアップデートの記事によると、ページに問題がなくても、コアアルゴリズムアップデート後に検索順位が下がることがあります。理由としては、今まで評価が低かったサイトの評価が上がったことなどが挙げられ、現状のサイトが悪いわけではないが、他のサイトがそれ以上の評価を受けたことにより、相対的に評価が低くなったようにみえるのです。

このような変化があると、改良のためにSEO的な施策をしようと考えるかもしれません。しかし、Googleが求めることはどこまで行ってもユーザーファーストなサイトなのです。ですので、よりユーザーにとっていいサイトになるようにコンテンツの品質を向上させることを意識することが大切でしょう。また、他サイトと比較して自社が提供できていない情報や自社ならではの強みになるポイントを分析しつつ、サイトの方向誠意を決めることも必要です。

今後もGoogleは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供するウェブサイトを評価するためのアップデートを続けていくでしょう。展開の状況は検索ステータスダッシュボードから確認できます。

記事の執筆方法については以下の記事を参考にしてみてください!

まとめ

SEO戦略の見直し、コンテンツの質と利便性の向上、そしてGoogleのガイドラインへの適応は、今後も継続的に行う必要があります。これにより、Googleのコアアルゴリズムアップデートへの迅速な対応も期待できるでしょう。

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