【初心者向け】図解あり!Google Looker Studioの使い方を解説

【初心者向け】図解あり!Google Looker Studioの使い方を解説
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本記事では、Looker Studio(ルッカースタジオ)とはどんなツールなのか、使用するメリットや実際の使用方法についてご説明いたします

Looker Studioを活用すると、Google AnalyticsGoogle Search Consoleで取得したデータを使ってレポートを作成できるようになるので、ぜひこの機会に使用できるようになっておきましょう。SEO対策での成果管理などがより簡単に行えるようになりますよ。

※編集部注:この記事は、2021年9月に公開された記事を加筆・修正したものです。

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Looker Studio(ルッカースタジオ)とは?

Looker Studio(旧データポータル)は、Google広告やSearch Consoleなどをはじめ、さまざまなツール・媒体で取得したデータからレポートを作成できるクラウド型の無料BIツールです。

💡BI(Business Intelligence)ツールって?
BIツールとは、企業が持っているデータを業務で活用できるように分析・共有するためのツールです。

Googleのサービス以外にもさまざまなデータソースと簡単に接続することができ、そのデータを可視化することができます。作成したレポートはURLやPDFで共有することも可能です。

Looker Studioでできること

Looker Studioでできることは主に以下の3つです。

  • データの可視化
  • 複数のデータとの連携
  • 他ユーザーへのレポートの共有

データの可視化

Looker Studioでは、GA4やGoogle広告、YouTubeなど800以上のデータソースからデータを抽出でき、つのレポートで複数のデータを確認することができますマーケティングなどに関わる方はデータを定期的に確認する必要があると思いますので、Looker Studioを使ってレポートを作成すると工数を大きく削減できるでしょう。

Looker Studioでは、以下のようにデータを表やグラフなどのさまざまな形で表現することができます。

Looker Studioで使用できるグラフの種類

グラフ例

Looker Studioの棒グラフ例

Looker Studioの折れ線グラフ例

また、レポート内で期間比較ができるので、前月比や昨年対比など期間別でデータを表示することも可能です。

複数のデータとの連携

Looker StudioはGoogleが提供しているサービスなので、GA4やGoogle広告といったGoogleの各種サービスとデータの連携が簡単にできます。2024年10月時点で、Looker Studioと連携できるGoogleのサービスは以下の24個です。

Looker Studioで連携できるGoogleのツール一覧

出典:Looker Studio

  • Looker
  • Google アナリティクス
  • Google広告
  • Googleスプレッドシート
  • BigQuery
  • AppSheet
  • Microsft Excel
  • Amazon Redshift
  • Apigee
  • Cloud Spanner
  • Cloud SQL for My SQL
  • Google Cloud Storage
  • Google アドマネージャー
  • Microsoft SQL Server
  • MySQL
  • PostgreSQL
  • Search Console
  • YouTubeアナリティクス
  • Tables by Area 120
  • キャンペーンマネージャー360
  • ディスプレイ&ビデオ360
  • データの抽出
  • 新しい検索広告360
  • ファイルのアップロード

また、Google以外の外部サービスとの連携も可能です。Facebook、TikTok、LinkedInなどのSNSやSnowflakeなどのデータクラウドとも連携することができます。

他ユーザーへのレポートの共有

Looker Studioで作成したレポートはGoogleドライブに保存され、閲覧や編集の権限を他のユーザーへ付与することができます。ただ、レポート上では直接GA4などと連携しているデータ以外はリアルタイムで表示されないため注意しましょう。

Looker Studioのおすすめ理由と注意点

おすすめ理由
  • 無料で利用できる
  • 簡単にデータを連携できる
  • レポート作成の工数を削減できる
  • テンプレートの種類が豊富
注意点
  • 設定方法が複雑(GA4などの専門的な知識が必要)
  • デザインの自由度が低い

Looker Studioのおすすめ理由

無料で利用できる

Looker Studioをおすすめする理由のひとつめは、無料であるということです。データを可視化するBIツールは有料のものが多いですが、Looker StudioはGoogleアカウントさえあれば無料で利用できます

有料のBIツールは、データマイニングやシミュレーション機能を持っていることが多いですが、Looker Studioにはこれらの機能はなくレポーティング機能が中心です。そのため、Googleのサービスを中心にデータをまとめてレポートを作成したい場合におすすめです

💡データマイニングやシミュレーション機能って?
データマイニングとは、多くのさまざまなデータを分析しデータ間で新しい法則や関連性などを発見していくことを指します。
シミュレーション機能とは、過去のデータを基に売上や利益など将来の予測を行うことができる機能です。

簡単にデータを連携できる

Looker Studioは、Googleのサービスや外部サービスとのデータの接続と管理が簡単にできます。連携できるサービスは2024年時点で800以上あり、さまざまなデータの管理をすることができます。

これまで起こっていたようなデータ抽出時の集計ミスなども、Looker Studioを用いれば格段に減らすことができます。

レポート作成の工数を削減できる

Looker StudioはGoogleのデータソースと接続していればリアルタイムでデータを更新することができるので、Looker Studio上でレポートを一度作成すれば、定期的に作る必要がありません

テンプレートの種類が豊富

Looker Studioには、テンプレートが豊富に準備されています。そのテンプレートの中から必要なデザインを選択すればよいので、デザインに悩む必要がありません。Looker Studioに慣れていない方やレポート作成が初めての方でも、テンプレートを活用すれば作業時間を短縮することができます。

テンプレートを使って質の高いレポートを簡単に作成することができるのは、Looker Studioの大きなメリットです。

YouTubeチャンネルレポート用テンプレート例

YouTubeチャンネルレポート用テンプレート例

 

Google Search Consoleレポート用テンプレート例

Google Search Consoleレポート用テンプレート例

引用:Looker Studio

Looker Studioを利用する上での注意点

設定方法が複雑(GA4などの専門的な知識が必要)

Looker Studioは、やや使い方が難しいです。公式サイトを確認しても、初心者の方からすると聞いたことも内容な用語が並んでいて、言葉を理解するのも難しく感じると思います。

また、GA4のデータを用いてレポートを作成したいという方も多くいらっしゃると思います。その場合は、GA4のディメンション(データを分類・グループ化するための属性のこと)や指標を一覧の中から選ぶ必要があり、自分が確認したいデータがどれに当てはまるのか理解しなければなりません。

普段GA4を使わない方は、まずは実際に操作して慣れてからLooker Studioを使用してみることをおすすめします。最低限、公式サイトでどのようなディメンションや指標があるのかは確認しておくとよいでしょう。

公式サイト:[GA4] アナリティクスのディメンションと指標

デザインの自由度が低い

Looker Studioはテンプレートが豊富に用意されていますが、完全に自由にデザインを決めることはできません。

手間は少しかかりますがテンプレートは自分で作成することができますので、詳しくは以下をご覧ください。

独自のテンプレートを作成する

Looker Studio のすべてのレポートはテンプレートにすることができます。必要な操作は、レポートを表示し、ロケーション バーの URL の末尾に「/preview」を追加して編集するだけです。

例:以下のように、Looker Studio の「手順」レポートの URL に「/preview」を追加すると、テンプレートにすることができます

https://lookerstudio.google.com/reporting/0B5FF6JBKbNJxOWItcWo2SVVVeGc/page/DjD/preview

出典:テンプレートからレポートを作成する

Looker Studioの使い方

今回は、基本的な使い方としてLooker StudioでGA4(Google アナリティクス)のレポートを作成する方法を紹介します。

「1.Looker Studioにログインする」から「4.レポートを作成する」までの手順を動画内でも解説していますので、ぜひご覧ください。

1.Looker Studioにログインする

Looker Studioを使用するには、Googleアカウントが必要です。Googleアカウントにログインした状態で、Looker Studioの「使ってみる」をクリックするとLooker Studioにログインすることができます。

1.Looker Studioにログインする

2.データの出力形式を選ぶ

Looker Studioの規約への同意などが完了すると、以下のホーム画面が表示されます。

2.データの出力形式を選ぶ

左上の作成ボタンをクリックしてください。クリックすると、「レポート」「データソース」「エクスプローラー」の3つの選択ができます。

  • レポート:データをグラフなどの形で視覚化したもの。ダッシュボードのように使うことができる。
  • データソース:接続するデータへのアクセス条件やデータの型定義が格納されたもの。データのモデリングをする役割を持つ。
  • エクスプローラー:データを加工するためのもの。Excelのピボットテーブルのように、データをさまざまなセグメントで分析することができる。

今回はGA4(Google アナリティクス)のレポートを作成するので、「レポート」をクリックします。

3.データを接続する

「レポート」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。今回はGoogle アナリティクス(GA4)のレポートを作成するので、「Google アナリティクス」を選択します。

3.データを接続する

次に、Google アナリティクス(GA4)のどのデータに接続するのかを選択する画面が表示されます。データを連携したい「アカウント」「プロパティ」を選択し、右下の「追加」をクリックしてください。

3.データを接続する

その後ポップアップが出てくるので、「レポートに追加」をクリックしてください。これでレポート画面の立ち上げは完了です。あとは好きなようにデータを組み合わせていきます。

3.データを接続する

4.レポートを作成する

レポートの画面で、連携したデータ(今回はGoogle アナリティクスのデータ)を扱えるようになります。「グラフを追加」から、さまざまな形式のグラフを追加することができます。

4.レポートを作成する

「データ」内の項目を操作すると、グラフに表示するデータソースを変更することができます。

4.レポートを作成する

以下グラフは、あるサイトの流入元ごとのユーザー数をグラフ化したものです。「スタイル」からグラフの色を簡単に変更すること可能です。

4.レポートを作成する

複数のデータを組み合わせたい場合、「リソース」から「追加済みのデータソースの管理」をクリックして、追加できます。例えば、GA4とサーチコンソールのデータを組み合わせてグラフを作成することもできるようになります。

ルッカースタジオでソースデータを管理する

5.レポートを他のユーザーに共有する

レポートの共有方法はリンクを発行する方法、PDF形式でダウンロードする方法の二つがあります。

リンクを発行する

①右上の「共有」をクリックします。

5.レポートを他のユーザーに共有する(リンクを発行する)

②「リンク設定」から組織内での公開、限定公開など公開範囲を選択し、保存します。

5.レポートを他のユーザーに共有する(リンクを発行する)

PDFデータを共有する

①「ファイル」→「ダウンロード形式」→「PDF」をクリックします。

5.レポートを他のユーザーに共有する(PDFデータを共有する)

②PDFにしたいページと、以下のオプションから必要なものを選択します。

  • カスタムの背景色を無視する
  • レポートに戻るリンクを追加する
  • レポートをパスワードで保護する

「ダウンロード」をクリックすると、PDFデータが作成されます。

5.レポートを他のユーザーに共有する(PDFデータを共有する)

Looker Studioの活用事例

検索順位とセッション数の相関関係をみる

GA4とGoogle Search Consoleのデータを統合し、 Looker Studioで組み合わせました。検索順位とセッション数などの指標の相関関係を同時に確認できます。

検索順位とセッション数の相関関係のレポート

ディレクトリ別のセッション推移をみる

GA4のデータを、Looker Studioの関数を使ってディレクトリ別のセッション数の推移を整理しました。関数を組めば、各サイトの構成に合わせて表示することができます。

ディレクトリ別のセッション推移のレポート

ページ別の獲得キーワードの順位をみる

GA4とGoogle Search Consoleのデータを連携し、サイト流入前と流入後のデータを合わせて確認することができます。

ページ別の獲得キーワードの順位レポート

まとめ:Looker Studioを使ってデータを有効活用しよう!

技術の発達により、さまざまなデータを取得した後、整理して分析することができるようになりました。まずはLooker Studioで、今持っているデータを整理してみましょう。

先ほど述べたように、Looker Studio内でGA4のデータを使ってレポートを作成する際は、GA4のデータ構造に関する知識が必要です。PINTO!「SEOを学ぶ」ではGA4についての記事もまとめていますので、ぜひご覧ください。

この記事のまとめ

  • Looker Studioは、GoogleのクラウドベースのBIツールで、GA4やGoogle広告など800以上のデータソースからデータを抽出・可視化できる無料サービスである。
  • テンプレートが豊富でデータの連携が簡単にでき、作成したレポートはURLやPDFで共有することができる。
  • 設定方法が複雑で、デザインの自由度が低いというデメリットがある。
  • グラフや表を使ってデータを視覚化できるので、複数のデータソースを組み合わせて分析することで、マーケティング業務の効率化につなげることができる。

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