
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.07.01
更新日:2025.06.19
ドメインパワーとは、SEOにおけるサイトの信頼性や権威性を示す指標です。
Google公式から明確に発表されていないものの、SEO業界では検索結果で上位表示されやすいかどうかに関わる重要な指標であるとされています。
本記事では、ドメインパワーの概要や計測ツール、上げ方などについて解説しています。
ドメインパワーについて詳しく知りたい方や、どうやって上げればよいのかわからないという方はぜひご覧ください。
ドメインパワーとは、簡単にいうとSEOにおけるドメインの評価で、そのサイトがGoogleなどの検索エンジンからどれくらい信頼されているかを表す概念です。
立ち上げたばかりのドメインの場合、良いコンテンツを更新してもなかなか上位表示されません。これは、新しいドメインにまだ評価が溜まっておらず、正しくGoogleから評価されるための土台が整っていないためです。
そのためSEOで上位表示を目指すには、このドメインパワーを上げる工夫が求められます。
ただしドメインパワーは、Googleなどが公式に発表している指標ではなく、SEO業界で一般的に使われている概念であるということに注意が必要です。
前述したようにドメインパワーはあくまで概念ですが、AhrefsやMozなどの競合分析ツールが以下のような独自の指標で数値化し、ドメインパワーを可視化しています。
※被リンクプロフィール…自社サイトにリンクを張っているドメインの数やDRなど
参考①:Real-time statistics about Ahrefs
参考②:Ahrefsのドメインレーティングとは?この指標の概要を解説
💡DRに影響する要素
DRには以下の要素が影響しており、DRを上げたい場合には、これらの指標を改善することが必要です。
DRの上げ方についてはSEO対策におけるドメインパワーの上げ方で解説しておりますので、そちらをご覧ください。
では、ドメインパワーはどれくらいあれば十分なのでしょうか?
弊社ではドメインパワーの目標値について、以下のように判断しています。
基本的には、対策キーワードで上位に表示されている競合サイトと同等の水準以上を目指しましょう。
ただしDRが40未満の場合、まずは40以上を目指すのがおすすめです。50を超えれば標準的なレベルだといえます。60を超えられれば、業界内でも信頼性の高いサイトとして評価されるレベルです。
ただし業界によっては、上位にいるサイトがいずれも70を超えている場合があります。こういった場合は同じ水準を目指すのも一つの手ですが、難しい場合は有益なコンテンツの作成など、他のSEO施策に注力しましょう。
ドメインパワーの高いサイトは、検索結果で上位に表示されやすいです。なぜならドメインパワーが高いということは、検索エンジンからの評価が高いことを意味するからです。
そのため新たに公開した記事でも、内容が同程度なら、ドメインパワーが低い他サイトより上位に表示されやすくなります。
ドメインパワーが高いサイトは、影響力の高いページからリンクが張られていることが多く、クローラーが自社サイトのページを見つけやすくなります。そのため、自社サイトの新規コンテンツも素早く認識されるといわれています。
これは検索エンジンのクローラーが、ドメインパワーの高いサイトには頻繁に訪れる傾向があるためです。
ドメインパワーが高いサイトは、被リンクを獲得しやすくなる傾向があります。
まず、ドメインパワーが高いサイトは運用歴が長く、良質なコンテンツが蓄積されており、業界内での信頼性や知名度が高いことが多いです。そのため、他のWebサイトから自然に引用される機会が増えます。
例えば大手メディアのような権威性のあるサイトは、同じ情報を発信していても規模の小さいサイトより引用されやすいという現象がよくみられます。
加えて、情報源として引用される機会も多いです。
さらにドメインパワーが高いサイトは、検索結果で上位に表示される可能性が高く、コンテンツが多くのユーザーの目に触れます。そのためアクセスが増え、コンテンツが引用される機会も増加し、それが被リンクの獲得につながります。
ただしドメインパワーが高ければ、勝手にリンクが増えていくわけではありません。
リンクを張られるに値する高品質なコンテンツを発信していることが、被リンク獲得の前提条件です。それに加えて、SNSでの拡散や広報活動も必要です。
ここからは、自社サイトのドメインパワーを計測するためのツールを紹介します。ドメインパワーのみ簡単に確認できるものから、SEOに関する全体的な分析ができるものまで幅広く紹介します。
初心者向けツールから順に紹介しますので、ぜひご覧ください。
パワーランクチェックツールは、日本製の無料ドメインパワーチェックツールです。
会員登録をしていない場合は一日3回まで、会員登録をした場合は10回まで利用することができます。会員登録は無料でできるので、会員登録をした上でツールを使うのがよいでしょう。
日本向けの独自指標を使ってドメインパワーを測るため、海外サイトとの比較にはあまり向いていません。
「SEOの全体的な分析は不要で、まずは国内サイトのドメインパワーを測りたい」という方におすすめです。
引用:Ubersuggest
Ubersuggestは初心者におすすめのSEO分析ツールで、ドメインパワーの確認だけでなくキーワード調査や競合分析も行うことができます。無料プランでは1日3回まで利用することが可能です。
Ubersuggestでは、ドメインパワーを表す指標としてDAを使っています。DAは業界内で標準的に使われている指標なので、自社サイトと競合サイトを公平に比べられます。
SEO初心者で、ドメインパワーやSEOに関連する他の指標も確認したい方におすすめです。
引用:Moz
Mozはキーワード調査や順位チェックなど、SEOを総合的に支援するツールです。無料の会員登録をすれば、一日に10サイトのドメインパワーを確認することができます。
Mozでは、Ubersuggestと同じくドメインパワーを表す指標としてDAが使われています。
SEOを理解している中級レベルの方や、被リンクについても詳しく調べたいという方におすすめです。
引用:Majestic
Majesticはサイトの信頼性と被リンク量に分けて、独自のドメイン評価指標であるTF(Trust Flow)やCF(Citation Flow)を分析するSEOツールです。
TFは質の高いサイトからの被リンクの信頼性を表し、CFは被リンクの数に基づく影響力を表します。
ドメインパワーの確認に加えて、スパムの可能性が高いリンクを見分けることができるため、「このサイトからは被リンクを受けない方がよい」などの判断をすることができます。
欧米圏のデータが豊富なので、欧米圏のサイトのドメインパワーを調べたい方におすすめです。
今回はパワーランクチェックツールを使って、ドメインパワーを調べる方法を紹介します。調べ方は非常に簡単です。
①調べたいサイトのリンクを入れ、右側のマークをクリックします。
②調査結果が表示されます。「パワーランク」がドメインパワーを示す指標です。
またドメインパワーだけでなく、あわせてサイト全体の分析結果も確認し、改善が必要なポイントを把握しましょう。
質の高い被リンクを獲得することも、ドメインパワーの向上に効果的です。
質の高い被リンクとは、権威性の高いサイトや同ジャンルのサイトから張られるリンクを指します。これを受けることで、検索エンジンから価値のある情報源であると認識される、クローラーが自社サイトを発見しやすくなるなどの効果があります。
このような被リンクを受けるには、先ほど述べた有益なコンテンツを継続的に公開することが重要です。
関連記事:被リンクとは?SEO対策で効果的な被リンク・NGパターンを紹介
有益なコンテンツを定期的に公開することで、被リンクや検索流入、信頼の獲得ができ、結果としてドメインパワーの改善につながることがあります。
この理由として、以下が挙げられます。
有益なコンテンツとは、ユーザーが知りたかった情報がわかりやすく示されているコンテンツを指します。検索結果などから読み手のニーズを推測し、ニーズを満たす内容を入れましょう。
コンテンツを作る際には、以下のポイントに気をつけましょう。
有益なコンテンツを作るためのポイント
関連記事:SEO記事のライティング方法~本文の執筆・公開までの流れ~
ドメインパワーの向上には、サイトの継続年数も重要です。
検索エンジンは作られてすぐに放置されたサイトや、明らかに短期的な目的で運営されているサイトよりも、長期にわたって継続的に運営されているサイトを高く評価する傾向があります。長く運用されているドメインは安定性や信頼性があるとみなされやすく、上位表示される可能性が高まります。
サイト運営を続ける中でコンテンツの数を増やしながら、情報更新や古い記事のリライトを行うことは、検索エンジンからの評価を高める上で効果的です。
また長い期間運営すれば、ユーザーのアクセスデータや行動データも蓄積されます。それらのデータを基に、コンテンツを改善し続けることで、より有益なコンテンツを作ることができます。
ドメインパワーを高める場合に限ったことではありませんが、Googleのガイドラインは必ず守りましょう。
ガイドラインを守らなかった場合には、検索順位が大幅に下落したり、最悪の場合インデックスから削除されたりする可能性があります。
特に、以下の項目には注意が必要です。
禁止事項 | 例 |
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不自然な被リンクを獲得する |
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自作自演の被リンクを張る |
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低品質または重複コンテンツを作る |
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AIのみにより生成された、または自動で生成されたコンテンツを乱用する |
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参考:スパムに関するポリシー
ドメインパワーを高める際は一時的なスコアの変動に振り回されず、長期的な視点で取り組むことが重要です。
ドメインパワーを測る指標であるDRやDAは、被リンクの変動などにより、短期間のうちに増えたり減ったりすることがあります。こういった変動は、必ずしもサイト評価の急激な変化を意味しているわけではありません。
本来ドメインパワーは、継続的なコンテンツ作成や被リンク獲得などの施策により、少しずつ高まっていくものです。時間をかけて少しずつ改善しましょう。
ドメインパワーを上げる際、特別なことをする必要はありません。
SEO対策の一般的な手法として挙げられている、有益なコンテンツの作成や質の高い被リンクの獲得を行うことで、ドメインパワーを改善することができます。基本的な施策を一つひとつ進めていきましょう。
SEO対策についてより学びたい方は、こちらもご覧ください。