
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.06.13
更新日:2025.05.20
被リンクとは、外部のWebサイトから自分のサイトに向けて張られたリンクのことです。検索エンジンはこの被リンクを、他サイトからの「推薦」や「信頼の証」として捉えており、外部SEO対策の中でも特に重要な要素とされています。
そのため、被リンクの質と量を正しく把握し、適切に管理・改善していくことはSEOを進める上でとても大切です。
本記事では、被リンク施策を効果的に進めるために不可欠なおすすめの被リンクチェックツールと、チェック時に見るべきポイントについて詳しく解説します。
まずは被リンク状況をチェックする意味について、改めて紹介します。
冒頭でお伝えしたように、SEOにおいて被リンクは重要な評価要素の一つです。また、検索エンジンにおける検索順位は相対的な評価で決まります。
そのため、自社サイトと競合サイトの被リンク状況を比較し、現在地を把握することが重要です。自社サイトだけでなく、競合がどのようにリンクを獲得しているかを知ることで、効果的なSEO施策を立てる上でも大いに役立ちます。
具体的には被リンク数や、その内容(被リンクのもらい方)がどのくらい違うのかを定期的にチェックし、把握しておきましょう。
定期的に被リンクをチェックすることで、どんなサイトやページが良質な被リンクを集めやすいのか、傾向が具体的にわかってきます。
良質な被リンクを集めることが、SEO効果にも大きくインパクトするため、実際に良質なリンクを集めているページの特徴を分析し、それに基づいた施策を進めることが重要です。
良質な被リンクの獲得はSEO効果にプラスになりますが、反対に低品質で悪質なスパムリンクも存在します。
これらのスパムリンクが自社サイトに多く張られると、Googleからペナルティを受けてしまう可能性があります。このペナルティを避けるためには、定期的に自社サイトの被リンク状況をチェックし、スパムリンクが張られていないか確認する必要があります。
被リンク状況をチェックする時に便利な被リンクチェックツールを紹介します。被リンクチェックツールでは、被リンクの数や参照元のURL、被リンクのアンカーテキストなどの情報を確認可能です。
また、自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンク状況も確認できるツールもあり、競合分析にも活用可能です。各ツールによって見られる情報や操作性が異なるため、目的に応じて機能を比較し、自社に合ったものを選びましょう。
Google Search Consoleでも、簡易的ですが自社サイトの被リンク状況を確認可能です。
被リンクチェック機能を利用する場合は、左メニューから「リンク」を選択し、右上の「外部リンクをエクスポート」から、最新のリンクをダウンロードします。抽出されたファイルから、リンク元のURLと検知した最終日付を確認できます。
その他外部リンクに関しては「上位のリンクされているページ」「上位のリンク元サイト」「上位のリンク元テキスト」も確認可能です。これらを参考に、自身のサイトにおいてどのコンテンツのニーズが高いかを把握できます。
確認できる項目 | |
自社サイト |
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競合サイト | – (自社サイトのみ) |
Ahrefsは、被リンク分析をはじめとし、キーワード毎の検索ボリュームや、上位化難易度、トラフィック数などのSEOに関する重要な数字を確認できるツールです。特に被リンクデータの網羅性と精度の高さで定評があり、世界中のSEO担当者に広く利用されています。
被リンクチェックツールでは、被リンク元ページとその概要、アンカーテキストと被リンクを受けたページ、獲得日などを一覧で確認できるので、視覚的にわかりやすいです。また、dofollow/nofollow/UGC/Sponsoredといった属性でフィルターをかけられるため、より精度高くチェックできます。
有料のツールではありますが、SEO対策に本気で取り組みたいという方には導入をおすすめします。
確認できる項目 | |
自社サイト |
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競合サイト | 自社サイトと同様の項目を調査可能 |
出典:Free Backlink Checker – Moz Link Explorer
アカウント登録が必要ですが、サイトのURLを入力するだけで、無料で被リンク数を確認できます。また、Moz独自のスコアである、DA(Domain Authority=ドメインの権威性)も確認可能です。この数値が高いサイトは、SEOでも上位表示しやすい傾向があり、被リンクの質やドメインの信頼性を測る際の参考になります。
さらに「Compare Link」という機能では、最大5つのサイトでスコア比較を表示し、各項目の差が一目で確認できます。
確認できる項目 | |
自社サイト |
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競合サイト | 自社サイトと同様の項目を調査可能 |
株式会社ディーボが提供している無料の被リンクチェックツールです。URLを入力するだけで、被リンクの数(ドメイン数)や被リンクのページタイトルとURL、アンカーテキストなどの基本的な情報を確認できます。
純粋に被リンク元のページと被リンク数を確認するには、このツールが最もシンプルでわかりやすいです。
確認できる項目 | |
自社サイト |
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競合サイト | 自社サイトと同様の項目を調査可能 |
出典:Majestic SEO
対象サイトのURLを入れるだけで、被リンクの数や参照元のURL、アンカーテキストなどが確認できます。
また「トラストフロー」と「サイテーションフロー」という2つのツール独自の指標があり、これらのスコアが高いと、SEOの評価が高くなる傾向にあります。リンク元のサイトのテーマもツールが判断するので、同様のテーマのサイトからリンクされているかどうかが一目でわかるのも特徴です。
自身のサイトだけでなく、他のサイトを調べることができるので、競合サイトのスコアと比較してみましょう。
確認できる項目 | |
自社サイト | 要問合せ |
競合サイト | 要問合せ |
では、実際に被リンクチェック方法の具体例として、無料ツールのGoogle Search Consoleと有料ツールのAhrefsを例に紹介します。
まず、前提としてGoogle Search Consoleでは自社サイトの被リンクチェックをすることが主な目的となります。
後ほど説明する、Ahrefsとの違いとしては、競合サイトの被リンクチェックをすることができないということです。
しかし、自社サイトの被リンクチェックでの正確性という点ではGoogleの公式ツールであるGoogle Search Consoleのほうが勝るでしょう。
以下より、被リンクチェック方法を手順を追って説明いたします。
1. Google サーチコンソールにログインする
2. Googleサーチコンソールの左側のメニューで[リンク]をクリックします。
3. 外部リンクの[詳細]リンクをクリックします。
4. 被リンクページの一覧が表示されます。
5. リンク元を確認したい被リンクページをクリックします。
6. リンク元のドメインをクリックします。
7. リンク元のページが一覧表示されます。
上記の手順に沿っていただくと、自社サイトの被リンクチェックが可能です。被リンクされたURLとリンク元を一覧でチェックでき、一覧をCSV形式でダウンロードできます。
実際に被リンク元のサイトを見てみて、低品質なリンクがついている場合はリンク否認を行いましょう。
Google Search Consoleでの否認方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
では次に、有料ツールのAhrefsを使用するパターンについて説明いたします。
Ahrefsは第三者ツールとして競合サイトの被リンク状況なども調査できるのが特徴です。
ただ、あくまでも第三者ツールになるので、数値面は概算数値の目安として把握するという前提は理解しておきましょう。
1. Ahrefsにアクセスする
2. URLを入力し、「検索」ボタンをクリックする
3. 設定されている被リンク数を確認できる
概要の「被リンクプロフィール」という画面を開くと被リンクに関するいくつかのグラフや数値が表示されるので被リンクチェックをすることができます。
期間内のリンク元のサイトの数(ドメインの数)を表しています。下記画像では順調にドメインが増えていることがわかります。
SEOにおいてはリンクの数よりもドメインの数が重要なので、この参照ドメインの増加具合には注目するようにしましょう。
リンクの数(自社サイトにリンクしているページの数)を表しています。
一般的に「被リンクチェック」というと、この数字の増減を指すことが多いですが、参照ページだけではなく参照ドメイン数も併せてみることが大切です。
こちらでは参照ドメインの獲得だけではなく、どれくらいドメインが外されている数がわかります。
極端に参照ドメインを失っている(オレンジのバーが伸びている)期間がある場合は要注意です。
自社サイトのページに異常があったり、不適切なコンテンツなどでリンクが外されている可能性も視野に入れて深掘りしてみましょう。
期間内のリンクページの増減を表しています。
青やオレンジのバーに濃淡がありますが、これは有効な被リンクや、被リンクの数として換算されないnofollow属性のリンクやリダイレクトを表しています。
SEOに関連する被リンクの増減をみる場合は有効リンクの濃い色のバーを見ておけば大丈夫です。
「nofollow属性って何?」と思った方は、以下の記事で基本的な事項からまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
ここまでは、定量的に被リンクの数や増減を見てきましたが、被リンクがナチュラルリンクなのかスパムリンクなのかを判断するには、上記のグラフだけでは判断できず
もう少し掘り下げてみていく必要があります。
ahrefs左メニューにある「被リンク」をクリックすると、詳細をみるページにいくことができます。
このページでは、対象サイトにリンクをはっている外部サイトのページを見ることができます。
スパムリンクを発見するためのコツとしては下記を意識するといいでしょう。
・発リンク数が明らかに多い
・URLランクが他に比べて低い
・ページタイトルやドメインが不自然である
Ahrefsについては、被リンクに関しても他に調査方法があったり、被リンク以外の項目の調査もできるので色々触っていく中でやりやすいやり方を見つけてください。
下記の記事も参考になると思いますので、併せてご覧ください。
具体的には被リンクチェックの際にどのような項目を見るといいのかを紹介します。大きく分けると2つポイントがあります。
被リンクは質ももちろん、数も重要です。被リンクがページについているということは、それだけそのサイトが他のサイトから支持されていることを意味します。(ただし、スパムリンクなど質の悪いリンクはこの限りではありません)
被リンクは、そのページに訪問したユーザーが、「有益な情報を発信しているページだ」と認めてくれて紹介してくれる、いわば、サイト上の口コミみたいなものです。そのため、まずは被リンクの数が1つの指標となります。
また、被リンクの数を調査する際は、被リンク元のページ数だけでなく、ドメイン数も併せて調査しましょう。1つのドメインから多数の被リンクを得るより、自社サイトと関連性の高い複数のドメインからリンクを集めたほうがSEO効果にはインパクトしやすいです。
もう一つチェックすべきなのが、被リンクの質です。Googleの検索エンジンは被リンクを評価する際は、質を最も重視します。同じ被リンクでも、SEOへの影響には強弱があり、すべてが等しく評価されるわけではありません。より高品質な被リンクを得ることが、SEO効果に大きく寄与します。
その強弱の基準は以下の通りです。
・ナチュラルリンク(自然発生したリンク)かどうか
・被リンク元のサイトとの関連性が高いかどうか
・被リンク元のサイトの権威性が高いかどうか(大手ニュースサイトや官公庁・自治体の公式サイトなど)
良質な被リンクとして理想的なのは、自社サイトからの関連性が高く、専門性・権威性・信頼性があるサイトから、ナチュラルな形で獲得できているリンクです。
専門性・権威性・信頼性が高いドメインとは、属性型(組織種別型)ドメインとよばれるものがあります。中でも教育機関のドメインであるac.jp や政府機関のgo.jp 、特定の公益法人であるor.jpといったドメインは、特に信頼性が高いとされ、被リンク元としても高く評価されやすい傾向にあります。
逆に低品質で悪質なリンクでよくあるのは下記のようなものです。
・海外のよくわからないサイトからのリンク
・アダルト、ポルノサイトからのリンク
・被リンク元と自社サイトの関連が低いのに張られれているリンク
定期的に被リンクチェックを実施し、低品質な被リンクをされていないか確認して、適宜そのリンクの削除(リンク否認)を検討しましょう。
リンク否認について詳しくはこちら:サイトへのリンクを否認する|Search Console ヘルプ
被リンクチェックは自社サイトの健全性やSEOの効果を把握する重要な指標の1つです。そして、被リンクチェックをする上で、被リンクチェックツールの存在は欠かせません。
被リンクチェックツールは、自身のサイトのみならず、競合サイトの被リンクの状況が確認出来ます。他サイトと比べて被リンク量や、リンク元のサイトのテーマ性などを調べて、自身のサイトに足りない部分を理解しましょう。それを補う為にはコンテンツの質の向上や、質の悪いリンクへの対応が必要です。
定期的な被リンクチェックを実施することで、現状の把握と改善を繰り返すことで、SEO成果の最大化を目指していきましょう。