
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.08.01
近年のSEOではコンテンツの質が最も重要であると言われており、Web担当者は日々試行錯誤しながら上位を目指し、コンテンツの作成と修正を繰り返し行っています。コンテンツの重要性は今後も変わりませんが、新たに重要度が増してきていると言われているSEO指標があります。
それが「サイテーション」です。今回はサイテーションとは何か、具体的にどう対策すればいいのかを詳しく解説します。
サイテーションという言葉自体は「引用」や「言及」という意味で使用されますが、SEOに関わる内容の場合は「他サイトやSNS上で特定のサイト名やブランド名を記載している状態」を指します。例えば、レビューサイトで自社商品に関するレビューが掲載されてる、SNSで自社について言及されているなどの状態です。被リンクとは異なり、対象となるサイトへリンクさせる必要はありません。
サイテーションによるSEO効果はブラックボックスとなっており、Googleから直接的にサイテーションについて言及があったわけではありません。しかし、以下のGoogleからの説明から検索順位の評価の要素に認知度があることを示しており、間接的にサイテーションがSEOに関係していることがわかります。
ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
つまり、MEO(Googleマップにおける上位化)に関しては効果が確認されている為、SEOにも同様に良い影響を与えるものと考えられています。
これまでのSEOの歴史を振り返ると、被リンク重視のSEO対策からコンテンツ重視のSEOへと変遷してきた中で、上位化だけを目的とした悪意のあるコンテンツが大量に作成されたことがありました。
その対策として、2017年に「医療や健康」に関する記事に対して「健康アップデート」が実施されます。このことから、SEOで成功を収めるにはコンテンツの質だけでなく、信頼性がより重視される様になりました。
サイテーションは、この信頼性を図る指標として大いに役立ちます。特定のサイトについて好意的に言及している記事などが増えることで、ユーザーから求められている内容であると判断されるためです。
なお、信頼性をサイテーションで測ることができるようになった背景にはSNSの利用者数にあります。
上のグラフによると2020年には日本におけるSNSの利用者数が8000万人に到達し、2026年末にはネットユーザー全体に占める利用率は80%を超える見通しです。このような背景もあり、GoogleはSNS上での言及を無視することができなくなってきました。
SNSで自社の名前やサービス・商品などに関して言及されることが多いということは、認知度の高さや信頼性の高さを証明することだということが確固たるものになりつつあるのです。
サイテーションは昨今のSEOにおいて重要視されていますが、キーワード単位での上位表示という観点で言うと、被リンクの方が効果的である可能性が高いです。関連したテーマのサイトから、対策キーワードを含んでいる被リンクを得ることで、上位表示に大いに貢献します。
当然、自作自演のリンクはGoogleからのペナルティの対象となるためNGですが、そうではない第三者によって自然と発生した被リンクを集めることはサイテーションが注目されている現在でも有効な手段の一つです。一方で、サイテーションはサイト全体の信頼性を高めると共に、全体の順位の底上げとして役に立つとも考えられます。
被リンクと違いサイテーションは効果を実感し辛いので、SEO対策の一環として行うことは難しいですが、意識的にポジティブなユーザー評価を得られるサイト運営を心がけることが大切です。被リンクだけでなくサイテーションにも力を入れて余念のないSEO対策をしていきましょう。
では、実際に何をすればサイテーションを獲得できるのでしょうか。土台作り・代表的な施策例の2つに分けて解説します。
土台作り
具体的な施策例
ローカルSEOとは、特定の地域における検索結果で上位表示されるためにおこなうSEO施策のことです。特に店舗型ビジネスや地域密着型サービスを展開している場合、ユーザーが「地域名+業種」で検索したときに自社の情報が目立つようにすることを目的に実施します。
主な強化ポイントとしては、
などです。ローカルSEOを強化することで、地域検索での可視性を高め、他のメディアや地域ポータルサイト、ブログなどから自然に引用される可能性が高まります。
Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)とは、Google検索やGoogleマップに自社のビジネス情報を表示するための無料サービスです。営業時間、住所、電話番号などの基本情報を表示可能で、検索結果の上部に表示されやすくなり視認性が向上するといったメリットがあります。実店舗を持っているのであれば、登録しておきましょう。
自社の情報を見つけやすくすることで、「さまざまな場所に紹介・引用されやすくなる」状況を作ることが可能です。
NAPとは「Name(店舗名)、Address(住所)、Phone Number(電話番号)」の頭文字をとったものです。Googleのクローラーが情報の一貫性を確認する際に、NAP情報の相違があると信頼性が下がり、ローカルSEOに悪影響を与えます。
Googleビジネスプロフィールや、自社Webサイトのフッターやお問い合わせページ、外部サイトなどの表記ゆれがないように留意しましょう。例えば、住所が「1-2-3」 、「1丁目2番地3号」などと混在しているのもよくあるケースです。
構造化データとは、Webサイトのページ内容を検索エンジンが理解しやすいように標準化したデータ形式のことです。構造化データを設置することで、検索結果に評価、価格帯、住所などが表示されることがあり、信頼度の高い情報として引用されやすくなります。
例)「渋谷 カフェ」の検索結果
検索結果をリッチにできる主な構造化データは次の通りです。
サイテーション獲得の際には、サイト名やブランド名を分かりやすい(キャッチーな)ものにしておくことで、ユーザーへの認知を促進させることができます。例えば、英字表記のサイト名やブランド名は誤字を招くこともあり、サイテーションを獲得するということに関しては弊害となる恐れがあります。
サイトタイトルにはカタカナ、またはひらがなでの表記も忘れずに行うとよいでしょう。
身近で手軽に多くのサイテーションを獲得するには、XやYouTubeなどの無料のSNSツールを活用し、認知度を広げる施策が効果的です。そもそもSNSでサイテーションを獲得するためにはSNSユーザーに認知されないことには始まりません。そのため、まずは自社のSNSアカウントを作成し、運用を始める必要があります。
一朝一夕で効果を出すことは難しいですが、時間をかけてアカウントを育て、継続的に発信していくことで、自然とシェアされる機会が増えていきます。
SNSで発信する際には自社名、サイト名、商品名などをしっかりと記載しましょう。これにより、ユーザーに認知されやすくなり、記憶にも残りやすくなり、結果として、サイテーションを獲得する可能性が高まります。
また、最近広く普及しているインフルエンサーマーケティングも、サイテーション獲得に活用できます。
インフルエンサーは自分のフォロワーに対して強い影響力を持っており、そのファンはインフルエンサーが紹介するものに対して好意的に受け入れやすい傾向があるためです。そのため、インフルエンサーを通じて自社やブランドを紹介することで、サイテーションの獲得だけでなく、ブランドの認知や信頼性向上にも繋がります。
インフルエンサーマーケティングの主な目的は商品やサービスの購入を促すものである場合が多いですが、サイテーション獲得やブランドの知名度を上げるためにも効果的です。
関連記事:【2025年】インフルエンサーマーケティングの実施状況に関する調査
サイテーションを獲得するには、認知度を高める必要があります。効果的な方法の一つとして挙げられるのがテレビCMです。ただし、テレビCMは不特定多数の人にサイト名やブランド名を認知させるには絶大な効果がある反面、膨大な予算が必要であり潤沢な予算がないと難しい方法です。
テレビCM以外では、新聞広告、雑誌広告、交通広告などのオフラインの広告をはじめ、動画広告、バナー広告、アフェリエイト広告などのWeb広告も含めると数多く選択肢があります。予算やターゲット合わせて、どの広告に出すか検討してみましょう。
また、他社媒体に自社のコンテンツが引用されることで、被リンクの獲得に加えてサイテーションを獲得できることもあります。例えば、『住みたい町ランキング』のようなコンテンツを作成した場合、あらゆる媒体がそのコンテンツを取り上げることで出典元として被リンクおよびサイテーション獲得に繋がります。
媒体に引用される以外でも、自身の住んでいる町がランキングに入ったりすることでSNS等でも引用されるイメージも沸きやすいと思います。SNSや媒体に引用されやすいコンテンツを考え作成することもサイテーションを獲得する一つの代表的な例です。
サイテーションをどれくらい獲得できているか気になる方は、以下の方法で簡易的に調べることができます。
検索例 : “スーモ” -site:suumo.jp
「“”」で自身のサイト名やブランド名を入れ、「-site:」の後に対象となるドメインを記入しGoogle検索にかけることで、記載したドメインを除いた自身のサイト名やブランド名を含んだサイトが表示されます。ネガティブ、ポジティブどちらも含めた検索結果ではありますが、サイテーションの数を図る指標として参考になります。
XやFacebookに限りますが、Yahoo!リアルタイム検索という機能を使うことにより、1分1秒ごとのリアルタイムの言及内容を検索することができます。
登録やログインなどは一切不要なので、サイテーションを確認するのに非常に便利な機能です。
サイテーションがSEOに良い影響を与えることは前述の通りですが、自社や自社サービスに関するネガティブな言及がSEOに悪影響を及ぼすこともある点を理解しておく必要があります。
と言うのも、自社や自社サービスに関する言及がポジティブなものだったら良い影響に繋がりますが、もし、その言及がネガティブな内容だった時には悪影響を与える可能性があるためです。
例えば、家の近くにスーパーAとスーパーBがあり、どちらで買うか迷っている時に、SNSで「スーパーBの野菜に虫が付いていた。」「傷んでいる野菜がたくさんあった」などの言及をしているユーザーがいたとします。このとき、当然あなたはスーパーAで野菜を買うのではないでしょうか。
このように、人は他の人の言及にかなり左右されます。サイテーションがSEOに間接的に良い影響を及ぼすことがあると言うことは、悪い影響を与える原因にもなり得ると言うことです。
では、ネガティブなサイテーションだった場合には、どのような対処ができるのでしょうか。まず前提として、そのようなネガティブなサイテーションを一度投稿されてしまうと、なかなか消すことはできません。
投稿者に削除依頼を直接しても、必ず削除してくれる保証はありません。逆に、その依頼をしたことによりさらにネガティブな投稿をされてしまう可能性もあります。
もし根も葉もない悪質なものであれば、投稿削除を依頼するのもよいですが、現実的にはポジティブな内容のサイテーションを増やしていくことをおすすめします。
関連記事:逆SEOとは?今からできる対策とリスクについて解説します
そのためには自社のサービス・商品ないしはメディア・コンテンツの質を高めていくことに尽きるでしょう。あくまでも自然な形での評価獲得を目指して、コンテンツ・サービスの質を高めつつ、コツコツと認知度を高める施策を積極的に行っていくことが求められます。
また、サイテーションはGoogleが公式にSEO効果について明言しているわけではない為、ポジティブな評価の獲得することだけに注力することはあまりおすすめしません。現状のサイテーション状況を知っておくことは重要ですが、そこだけに囚われることはやめましょう。
そこに囚われすぎて自作自演により引用を大量に増やす行為を行ってしまうと、順位に悪影響を及ぼす可能性がありますので、注意してください。
サイテーションは企業や商品の「世間のイメージ」を反映するため、ネガティブなサイテーションがついてしまうと、それを払拭するのは容易ではありません。一度悪いイメージがついてしまった場合、企業や商品の大きな変革するか、時間をかけて徐々にイメージを改善していく必要があります。
また、サービスや商品のアップデートを行わなければ、時間の経過とともに企業イメージや商品が古くなり、信頼を失うことにも繋がりかねません。したがって、ポジティブなサイテーションを得るためには、定期的に変化をもたらすことが必要になっていきます。
月間約100万UU規模のファッション関連のECサイトで、インフルエンサーによりバズ施策を行った際、SEOにも好影響があった事例を紹介します。
あるブランドアイテムをインスタグラマーに紹介してもらい、そのアイテムをユーザーにプレゼントするキャンペーン。
ユーザーによる別媒体での拡散などを除き、サイト内で得られた直接効果は下記となります。
媒体内の総imp | 約250万imp |
---|---|
媒体からサイトへの流入 | 約35,000件 |
キャンペーンの応募数 | 約2,000件 |
※数値は施策期間中の合計7日間の結果です。
✔キャンペーン実施から約1か月後、KW「ブランドA」単体で28日間1位と2位を獲得(元々半年ほど平均順位4位のKW)
✔28日間で【1位→10日間、2位→18日間】を獲得した後に、再度元の順位の4位に下落(4位に下落後は停滞)
※他に「ブランドA」に関する施策は実施していない
※その他ブランドで1位を獲得できているブランドはない
※ブランドAのブランドサイトでキャンペーンは紹介されておらず、被リンクは得ていない
つまり、Instagram上でのバズ施策で得たサイテーション効果が、「ブランドA」の検索順位を向上させた可能性が極めて高いと言えます
他のブランドの順位も上がっていたり、他のSEO施策が平行して行われていれば、検証軸が増え効果検証が難しかったのですが、今回この「ブランドA」のみが1位を獲得したことで、バズ施策が順位上昇が相関していると結論づけることができました。
サイテーションは、今回の事例のように直接的な効果が得られた事例もありますが、同じ外部対策である被リンクのような直接的なSEO効果は基本的にはないと言われてます。
また、過度な外部対策はペナルティの対象となるケースもあります。そのため、外部からの被リンクやサイテーションを得るためには、そもそものサービスやコンテンツをよくしていくことや、SEOの枠組みだけではなく、Webマーケティングの枠組みで集客施策を行っていくことが重要と言えるでしょう。
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