SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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更新日:2024.04.23
公開日:2018.11.06
WEBマーケターには関わりの深い言葉「パラメータ」ですが、言葉の意味をしっかりと理解し、正しく活用できているでしょうか?誤った使い方をしてしまうと、Googleから予期せぬペナルティを受ける可能性もあります。
今回はパラメータの意味、そしてWEBマーケターは活用必須であるURLパラメータの基本から、うっかり重複コンテンツを作ってペナルティを受けないよう、ツールの使い方まで解説していきます。
まずは「パラメータ」という言葉の意味を理解していきましょう。
「パラメータ」とは、コンピュータのプログラムにおいて、サーバーに情報を送る目的で外部から投入される変動要素のことです。簡単に言うと、外から情報を付加し、結果に変化を生み出すものです。
パラメータという言葉の意味がなんとなくご理解いただけましたでしょうか?言葉の意味を理解したら次のステップです。
WEBマーケティングの世界においてパラメータという言葉を理解しただけでは、意味がありません。
実際にはURLにパラメータを付け加えることができて初めて、パラメータを活用できていると言えます。
次に、WEBマーケターが活用していかなければならない「URLパラメータ」について解説していきます。
ここからはWEBマーケターが実践していくための「URLパラメータ」活用方法について解説していきます。
まずは「URLパラメータ」について理解していきましょう。
URLパラメータとは、サーバー側で動くプログラムに情報を送るために、URLの末尾に付け加える変数(文字列)のことを言います。
一般的にURL末尾に「?(クエスチョンマーク)」を付けて、その直後に「パラメータ名=パラメータ値」といった形式で使用します。
複数のパラメータを付ける場合は、「&(アンパサンド)」で区切り、サーバー側に送信したいデータをURLの末尾に付け足していきます。
パラメータを付与することによって、ユーザーの情報を取得したり、表示するページを変更したりといったことが可能になります。
下記は、基本となるURLとURLパラメータを付けたURLの例です。(〇はパラメータ名、■はパラメータ値)
【基本となるURL】
https://www.example.com
【URLパラメータを付け加えたURL】
https://www.example.com?〇〇〇=■■■■
【複数のURLパラメータを付け加えたURL】
https://www.example.com?〇〇〇=■■■■&〇〇〇〇=■■■■■■
「URLパラメータ」の意味や形式についてご紹介しましたが、次に、URLパラメータの種類や、活用した際のSEO効果について解説していきます。
URLパラメータには「パッシブパラメータ」と「アクティブパラメータ」の2種類があります。
この2種類にどのような違いがあるのかを解説していきます。
パッシブパラメータは、URLパラメータが付いていても、付いていなくても、表示するページ(コンテンツ)に変化はありません。パッシブパラメータの役割は情報収集です。
Googleアナリティクスやその他のアクセス解析ツールで、ネット上のユーザーのアクセス経路や滞在時間を計測する「トラッキング」のために利用されます。
どのページから自社のサイトへアクセスしたのかを計測するために、URLの末尾に付け加えるパラメータを「パッシブパラメータ」と呼びます。
パッシブパラメータは、表示するページ(コンテンツ)は変化しないため、「ダミーパラメータ」とも呼ばれることがあります。
アクティブパラメータはパッシブパラメータとは異なり、URLパラメータを付けることで表示するページ(コンテンツ)の内容に影響を及ぼし、URLパラメータが付いてない場合と違う内容が表示されます。
アクティブパラメータは、ECサイト(ネットショッピングサイト)に利用されることが多いのが特徴です。
ECサイトでは販売している商品が増えるにつれて、検索ユーザーが求めている商品ページまで辿り着くのに時間がかかるようになります。
アクティブパラメータを利用すれば、商品価格順や人気商品順に並び替えをすることも可能ですし、商品の色や特徴でフィルターをかけることもできます。
例えば、https://aaaaa.com というURLのネットで洋服を販売しているECサイトがあり、そのサイトのお勧め商品のページのURLは、下記のURLとします。
https://aaaaa.com/recommend
お勧め商品を青色のシャツでフィルタリングした場合、下記のようなアクティブパラメータがついたURLになり、表示される商品一覧の内容も異なります。
https://aaaaa.com/recommend?shirt=blue
このようにURLパラメータが付くことで、表示される内容が異なるのがアクティブパラメータの特徴です。
ECサイトを利用する検索ユーザーが利用しやすい環境にするために、アクティブパラメータが使用されます。
パッシブパラメータとアクティブパラメータのどちらでも重複ページが発生してない、かつ、正しくインデックスされていたら評価は変わらないと言われています。
また、URLパラメータが付いている動的URLでも、URLパラメータがついてない静的URLでも評価は変わりません。
少し前は、動的URLよりも静的URLがSEO上有利とされていましたが、検索エンジンの向上によって大差はなくなったようです。
ここまで「URLパラメータ」の種類やSEO効果について解説していきましたが、次に「URLパラメータ」使用時の注意点について解説していきます。
Googleからペナルティを受けないためにも「URLパラメータ」の使用上の注意をしっかり理解していきましょう。
まずは、URLパラメーターの注意点について見ていきましょう。
特に、ECサイトでは商品の色やサイズなどでフィルタリングすると、コンテンツ内容がほぼ同じになり、Googleが重複コンテンツと判断してしまう可能性があります。
GoogleはURL単位で評価していますので、パラメータが付いているURLは別URLと認識してしまうからです。
重複コンテンツについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
重複コンテンツとしてGoogleが認識しないためにも、「URLパラメータツール」を活用していく必要があります。Googleからペナルティを受けないために、URLパラメータツールやその使用方法を解説していきます。
日本語のURLパラメーターは使用できません。なぜなら、URLに日本語の記載を行った場合、その部分が自動的に英数字に置き換えられてしまうためです。結果として、URLが長くなってしまうなどのデメリットがあるため、注意が必要です。日本語でのURLパラメーターは使用しないようにしましょう。
リダイレクトとは、旧URLにアクセスしたユーザーを新しいURLに自動転送する仕組みであり、サイトリニューアルやドメインの変更時に使用されます。しかし、パラメーターを正しく設定できないとSEOやユーザビリティに悪影響が出る可能性があります。適切にURLパラメーターを設定しつつ、SEOやユーザビリティに影響を与えないように注意しましょう。
次に、URLパラメーターの活用シーンについて見ていきましょう。
URLパラメータは、Webマーケティングにおいて広告の出稿を行う際にも活用します。例えば、Google 広告を利用する場合、URLパラメータを使って広告配信先のURLに特定の情報を付与することができます。これにより、どの広告から訪問があったかを正確に把握できるため、広告の効果測定や改善に役立ちます。
また、同じ広告を異なる媒体で出稿する場合でも、URLパラメータを使うことでどの媒体から訪問があったかを判別することができます。このように、URLパラメータは広告の配信や効果測定に欠かせない機能であり、Webマーケティングにおいて重要な役割を担っているのです。
MAツールを活用する際にもパラメーターが重要になります。例えば、メール配信を行う際にURLパラメータを使うことで、メール内の特定のリンク先に訪問があった場合に、それがどのメールから訪問があったのかを正確に把握することができます。
また、URLパラメータを活用することで、MAツールを使ったメール配信の効果測定や改善を行うことができます。加えて、MAツールを使ったキャンペーン運用においても、URLパラメータを使ってどのキャンペーンから訪問があったかを区別することができます。
URLパラメータは、Webサイトの流入分析にも役立ちます。たとえば、特定のキーワードやメディアからの流入を測定するために、URLパラメータを使って訪問者の流入元を識別することが可能です。この結果、SEO対策やマーケティング戦略の見直しを進めることが可能です。
URLパラメータを使用すると、ページが作成されて重複コンテンツが発生する場合があります。
特に、ECサイトでは商品の色やサイズなどでフィルタリングすると、コンテンツ内容がほぼ同じになり、Googleが重複コンテンツと判断してしまう可能性があります。
GoogleはURL単位で評価していますので、パラメータが付いているURLは別URLと認識してしまうからです。
重複コンテンツについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
重複コンテンツとしてGoogleが認識しないためにも、「URLパラメータツール」を活用していく必要があります。
Googleからペナルティを受けないために、URLパラメータツールやその使用方法を解説していきます。
Search Consoleの「URLパラメータツール」を使用することで、パラメータ処理を制御することが可能になります。
そのため、ECサイトで商品の色やサイズなどでフィルタリングしても重複コンテンツと判断されるリスクは軽減します。
実際に使用方法を解説していきます。Search Consoleを見ながら実践していきましょう。
Search Consoleにログインしてください。このとき新バージョンではなく、旧バージョンを開いてください。
開いたら、「クロール」→「URLパラメータ」→「パラメータを追加」の順にクリックしてください。
すると、下記のようなポップアップが出現します。処理してほしいパラメータを入力してください。
URLパラメータが付くことでコンテンツに影響しない場合は、
「いいえ: ページの コンテンツには影響しません(例: トラッキング用)」
を選択してください。「いいえ」を選択すると、これで作業は完了です。URLパラメータが付くことでコンテンツに影響する場合は、
「はい: ページ コンテンツを変更、並び替え、または絞り込みます」
を選択してください。「はい」を選択すると、⑤に続きます。
④で「はい」を選択すると、下記の画像のような追加項目が出てきます。
「このパラメータがページのコンテンツに与える影響を選択してください。」のブルダウンの中から該当する項目を選択してください。
「このパラメータがページのコンテンツに与える影響を選択してください。」の各項目の説明はこちらの表をご覧ください。
項目 | 説明 |
並び替え | コンテンツの表示順番を変更されている |
---|---|
絞り込み | コンテンツがフィルタリングされている |
指定する内容 | 表示されるコンテンツを特定されている |
翻訳 | 翻訳されて表示されている |
ページ指定 | 直接ページを指定する |
その他 | その他の変更がされている |
最後にURLパラメータの処理方法を選択してください。選択して「保存」をクリックすると作業は完了です。
「このパラメータを含む URL のうち、Googlebot でクロールする URL を選択してください。」の各項目の説明はこちらの表をご覧ください。
項目 | 説明 |
Googlebotが決定 | Googlebotに処理方法を任せる |
---|---|
すべてのURL | 指定したURLパラメータが付いている全てのページをクロールする |
値が指定されいるURLのみ | 指定したURLパラメータが付いているページのみをクロールする |
クロールしない | 指定したURLパラメータが付いているページをクロールしない |
ここまで「パラメータ」の意味や「URLパラメータ」について解説してきました。実際にECサイトなどの動的URLのサイトを運営していると、意図せずに重複コンテンツページが作成されてしまうことがあります。
これを避けるために、URLパラメータを正しく理解し、Search Consoleの「URLパラメータツール」でしっかり制御することで、ペナルティのリスクを回避し健全なサイト運営を行うことができるでしょう。
お読みいただきありがとうございました!
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