【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.04
公開日:2022.06.02
検索広告向けリマーケティング(RLSA)は、自サイトを訪れたことがあるユーザーを対象に、検索広告の表示をカスタマイズ表示させる機能です。
自社サービスに興味関心のある見込み度が高めのユーザーに合わせて広告配信が行えるため、広告の効果を高めることができます。
本記事では検索広告向けリマーケティング(RLSA)の仕組みや特徴、具体的な設定方法を紹介します。
検索広告向けリマーケティング(RLSA)は、Webサイトへ過去に訪問したユーザーを対象に、検索広告をカスタマイズして表示させる広告手法の一つです。
たとえばサイトへの訪問者と非訪問者とを区別した広告内容にしたり、単価に強弱をつけたりと変化をつけた広告出稿が可能となります。
サイトを訪問したユーザーの「検索アクション」に対して広告を表示させられるため、通常の検索連動型広告よりもコンバージョン率を高めることができます。
RLSAは「Remarketing Lists for Search Ads」を省略したその言葉通り、検索広告でリマーケティングリストを活用する広告手法です。ここでいう「リマーケティングリスト」とは、主にWebサイトにアクセスした履歴のあるユーザーや、アプリユーザーのリストのことを示します。
このリマーケティングリストに分類されているユーザーが、特定の登録キーワードを検索した際に、表示させる広告を出し分けることで成約率を高めることができます。
具体的には入札単価や広告文、ランディングページなど、リマーケティングリストに合わせて広告出稿が可能です。
RLSAはGoogle広告の機能に付けられている名称です。ですがYahoo!広告でも同様の機能が存在します。
それぞれ下記のように呼び名が異なりますが、基本的には同じような機能となっています。
いずれも「過去にサイトを訪問したユーザーリスト」を対象として、任意の広告を出稿することができます。ただし、それぞれのリマーケティングリスト(リターゲティングリスト)で利用できるユーザーリストは異なります。
この4つはGoogle広告のみでしか利用できないため注意しましょう。
Google広告とYahoo!広告について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
リマーケティング(リマケ)を活用した検索広告は、過去に自社ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、ターゲットメッセージを届ける効果的な手法です。ユーザーがサイトを訪れたことがあるというデータを活かし、関心の高いユーザーに的確な広告を提示することができます。
効果的な活用方法としては、以下のポイントに留意することが重要です。
リマーケティングリストを作成し、訪問者の行動や興味に基づいてセグメント化します。これにより、特定のグループに対して的確なメッセージを配信することが可能となります。
リマーケティング広告では、ユーザーが関心を持っている商品やサービスに焦点を当てたパーソナライズされたメッセージを作成します。ユーザーが過去に関心を示した製品やカテゴリーを強調し、再び訪問や購買につなげることができます。
リマーケティング広告は効果的ですが、ユーザーに対して過剰な広告表示は避けるべきです。頻度制御を行い、ユーザーにストーキングされているような印象を与えないように注意しましょう。
ユーザーは複数のデバイスを使用してインターネットにアクセスするため、クロスデバイス対応が重要です。ユーザーがスマートフォンでサイトを訪れた後に、デスクトップで表示されるリマーケティング広告を配信することで、シームレスな体験を提供できます。
リマーケティング(リマケ)を活用した検索広告は、ユーザーの関心を再喚起し、コンバージョン率の向上につながる効果的な手法です。Google AdsやYahoo!広告など、主要な広告サービスではRLSAを設定することができます。リストのリーチ数が少ない場合でも、ターゲットに合わせた訴求や入札の調整が可能なので、小規模なリストからでも効果的な広告展開が行えます。
RLSAには、さまざまなメリットがあります。
活用するなら、特徴だけでなくメリットもしっかりとおさえて設定しましょう。
リマーケティングリストを活用した広告は、通常の検索連動型広告を対象としたユーザーと比べると、見込み度がより高くコンバージョン率も上がる傾向にあります。
ターゲティングがより明確化するため、より訴求度の高い広告やLPを使って訴求できることも、コンバージョン率の向上につながっています。
またGoogle広告ではリマーケティングリストだけでなく、既存顧客のリストを作成することも可能です。
新規顧客と既存顧客とでキャンペーンの提示や限定・割引など訴求内容を変えたり、LP自体を変えるといった方法もできるため、見込み度に最適化させた検索広告出稿ができるようになるのです。
RLSAでは入札単価を調整することで、広告が表示される頻度や場所、時間帯などを調整できます。
たとえば入札単価を引き上げることで、反応のよかったモバイルデバイスでの広告表示を、より多くするといった活用も可能です。
また入札単価が上がれば、掲載順位を上げることもできます。
見込み度合いに合わせて入札単価を変えて出稿することで、既存顧客にリピート購入を促すなど、LTVの向上を狙った活用もできるでしょう。
統計データによれば、リマーケティング広告を活用した検索広告は、通常の検索広告と比較して高いクリック率とコンバージョン率を示しています。また、リマーケティングリストに含まれるユーザーは、既に興味を持っている可能性が高いため、より効果的なターゲット広告を提供することでROIの向上が期待できます。
RLSA広告を効果的に活用するためには、以下のポイントに留意しましょう。
リスト内のユーザーを特定のセグメントに分類し、それぞれの興味や行動パターンに合わせた広告を作成します。例えば、商品カテゴリーや購買履歴などを考慮してリストを細分化し、精度の高いターゲティングを実現します。
RLSAでは、リストに含まれるユーザーの価値や優先度に基づいて入札を調整することができます。高い優先度のユーザーに対しては積極的な入札を行い、コンバージョンの可能性の高いユーザーに重点を置くことができます。
RLSA広告では、過去のユーザーの行動に基づいたカスタムクリエイティブを活用することができます。ユーザーが興味を持っていた商品や特典を強調し、再び訪問や購買への促進を図ります。
RLSA広告は、過去にサイト訪問の実績があるユーザーに対して効果的なアプローチができるだけでなく、ユーザーの見込み度合いに応じた入札調整が可能なため、広告効果の最大化に寄与します。SEOのプロの視点からは、リストのリーチ数に関わらず、ターゲットリストに合わせた訴求が重要であることがわかります。
ここからは、Google広告でのRLSAの設定方法について解説していきます。
Googleのリマーケティングリストでは、基本Webサイトやアプリ、YouTube動画にアクセスしたユーザーなどがリストに含まれます。
さらに顧客連絡先情報などをもとに、個別にリマーケティングリストを作成することも可能です。
どちらも設定の流れは同じです。
上記でRLSAの設定は完了です。
なお、オーディエンスの選択時に、「ターゲティング」か「モニタリング」かを選択する画面が表示されます。
ここで「ターゲティング」を選択した場合、「リマーケティングリストに含まれているユーザーのみ」に広告が配信されます。「モニタリング」を選択して配信することも可能ですが、この場合「リマーケティングリストに含まれるユーザーとリスト外のユーザーの両方」が対象となります。
ターゲティングを選択するリマーケティングリストに含まれているユーザーにアプローチができるもののアカウント構成の分割等が発生し、データ量が減る可能性があります。
そのため、基本的には広告を配信できる人数が多くなるモニタリングを選択することがおすすめです。
Yahoo!広告ターゲットリストは、ウェブサイトの訪問やアプリユーザーのみが対象です。
Googleのように手持ちの顧客リストなどをターゲットリストに追加することはできません。
Yahoo!広告も簡単に設定できます。
リストの名称が「ターゲットリスト」となっている点に違いがありますが、役割は同じです。
RLSAの設定や広告出稿自体はとても簡単ですが、1点だけ注意すべき点があります。
それはリマーケティング(ターゲット)リストを設定する際、リストのリーチ数自体が少ないと、そもそもリスト自体をターゲットに含めることができないという点です。
まずGoogle広告では、ユーザーリストのサイズが小さいと配信対象に設定できません。さらに過去30日間のアクティブユーザー数が1,000 人以上であることが必要です。
Google広告の場合は、対象リストがあっても条件に合致しなければ、エラー文が表示されるので明確です。
Yahoo!広告もGoogle広告と同様、ターゲットリストのリーチ数が1,000件以上である必要があります。
そしてこちらはリーチ数が1,000件以上の場合であっても、システム側の判断により広告が配信されない場合もあるのです。
Google広告もYahoo!広告も、リストの詳細などにリーチ数が明記されています。
RLSAを設定する際は、利用できるリストが存在するか確認の上で設定を行うようにしましょう。
RLSAはWebサイトを訪問した履歴をもつユーザーを対象に、検索広告を配信できる機能です。
応用すれば「コンバージョンに至ったすべてのユーザー」を対象に、リピート購入を促すなどといった広告配信も可能です。
また入札単価を上げて特定の層への露出を高めるなどといった配信方法もう可能でしょう。
さまざまな形で広告配信に活用できますので、ぜひリマーケティングリストを紐づけて、効果的な広告出稿を目指しましょう。