
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2025.02.03
更新日:2024.06.21
公開日:2021.09.06
ファインド広告は2019年に利用がスタートした、Google広告の比較的新しい広告フォーマットです。
現在様々なプラットフォーム上でcookie規制が広がってきていますが、ファインド広告はcookie規制のあるなかでも成果を出せるフォーマットとして今注目されています。
今回はファインド広告を実施するメリットや、運用の際の推奨設定などについて解説していきます。
ファインド広告とは、ユーザーがインターネット上で情報を探しているとき、その検索行動に応じて最適な広告を表示する形式の広告です。具体的には、検索エンジンの検索結果画面やウェブサイトの中に、ユーザーの関心や行動履歴に基づいて自動的に配信されます。
一般的な広告とは異なり、ファインド広告はユーザーの検索意図や関心に直接反応します。つまり情報に基づいて広告を表示するため、広告の効果が高いとされています。
これはユーザーが自分の興味や必要性に合わせて情報を探しているときに、それにマッチした広告が表示されるため、ユーザーが広告に対して高い関心を持つ可能性があります。
広告主にとっても「ユーザーが自分の商品やサービスに関心を持っている可能性が高いため、効果も比例して高くなる」というメリットがあります。また広告の配信を自動化することで、広告運用の手間を大幅に削減することも可能です。
ファインド広告は、さまざまな広告配信プラットフォームで利用することができます。その中には、Googleの「Google Ads」やYahoo!の「Yahoo!プロモーション広告」などがあります。
Google保有のプラットフォーム内に表示される広告なので、Googleのユーザー情報を活用することができるため、高い成果を上げることができます。(詳細な理由は後述します。)
Googleファインド広告は、多くのGoogleプラットフォームで広告を配信できる点が特徴です。具体的には、Gmail、YouTubeホームフィード、Google Discoverなどがあります。これらのプラットフォームは日常的に多くのユーザーが利用しているため、広告のリーチが非常に広いです。
Gmailでは、ユーザーがメールをチェックする際に広告が表示されます。YouTubeホームフィードでは、動画の視聴と並行して広告が流れる形となります。Google Discoverは、ユーザーの興味や検索履歴に基づいてコンテンツを提供するサービスです。こちらでも広告が表示されるため、ターゲットとするユーザーに精度よくリーチできます。
これらの配信面を理解することで、どのプラットフォームがビジネスに適しているかを判断できます。また、各プラットフォームの特性に合わせて広告内容を調整することが、効果的な広告運用につながります。
ファインド広告の費用は広告の表示回数やクリック数、広告の品質などによって変動します。そのため具体的な費用を一概には言えませんが、一般的な目安としては、クリックあたりの広告費(CPC: Cost Per Click)が数十円から数百円程度となることが多いです。
課金となるタイミングは以下のように分けられます。
クリック単価の目安は配信面や表示デバイスによって異なります。Gmailへの配信は1クリック当たり50~100円ほどが目安で、全体的には1クリック数十円程度が目安です。
ファインド広告を実施するメリットは主に以下の4つです。
・Google保有のデータを活用できる
・検索連動型広告でリーチできない層へのアプローチ
・カスタムオーディエンスが使える
・先行者利益が得やすいフォーマット
それぞれ少し詳しく解説していきます。
Googleが保有するユーザー情報を活用できるのが、ファインド広告の大きな特長です。一般的なWeb広告では、ユーザー情報をターゲティングに使用するためにcookieが必要でした。しかし近年のcookie規制の強化により、活用が難しくなっています。
ファインド広告ではユーザーがGoogleアカウントにログインしているため、Googleが保有する興味・関心データを活用することが可能となります。これにより高精度なターゲティングと、それによる高いパフォーマンスが期待できます。
従来のほとんどのWeb広告では、cookieを用いてユーザー情報を広告媒体のシステムに転送し、その情報をターゲティングや機械学習に活用しておりましたが、昨今のcookie規制の拡大により、今までと同じようにデータを活用することが難しくなってきております。
そんな中ファインド広告では、ユーザーがGoogleアカウントにログインして利用するプラットフォームを利用しているため、Googleが保有しているユーザーの興味関心データ等を活用することができるます。このためターゲティング精度が高く、高いパフォーマンスを発揮しやすいです。
ファインド広告の大きな特徴の一つが配信面の多さです。
YouTubeフィード、Gmailのプロモーションタブやソーシャルタブ、Discoverなど、多くのユーザーが利用するGoogleのサービスに広告が配信され、最大で29億人ものユーザーにリーチできます。これにより検索連動型広告ではリーチできないユーザー層への幅広いアプローチが可能となり、大規模な認知拡大効果も期待できます。
ファインド広告では「カスタムオーディエンス」を活用することができます。これにより「特定のキーワードで検索したユーザー」へのアプローチが可能となります。
関連するキーワードで検索したことがあるユーザーは、そのキーワードに強い興味・関心を持っていると考えられるため、非常に効果的なアプローチが可能となります。
カスタムオーディエンスという機能自体は他のフォーマットでも使用することが可能ですが、YouTube広告やファインド広告においてのみ「Googleサービス内で特定のキーワードで検索したユーザー」を対象にすることができます。
Google Find広告は新しい広告フォーマットとして、まだ多くの企業が活用していない段階です。これは先行して採用する企業に対し、他の競争が少ない状況で利益を上げるチャンスを提供します。
具体的には、広告枠がまだ多く残されており、広告のクリック単価も比較的低い状態です。
しかし、この状況は永遠に続くわけではありません。Google Find広告の有効性が広く知られるにつれて、多くの企業がこの広告フォーマットを採用するようになります。
その結果、広告枠は限定的になり、クリック単価も上昇する可能性があります。今日が始める最適なタイミングであり、今すぐ行動を起こすことが求められます。
続いて、デメリットを見ていきましょう。
ファインド広告には設定できない項目があります。それらの制限が広告効果にどう影響するのか、対処法を考えましょう。
ファインドキャンペーンでは、広告文やターゲティングだけ設定すると、設定された入札目標と予算に基づいてGoogleサービスの配信面限定で広告が表示されます。
そのため、キャンペーン管理の手間が省ける一方、設定も調整もできない項目が複数あります。
たとえばGoogle Find広告では、「目標コンバージョン単価」または「コンバージョン数の最大化」のみが入札戦略として設定可能です。これに対し、次の設定を調整することはできません。
・個別単価設定を使った入札戦略(「目標コンバージョン単価」か「コンバージョン数の最大化」のみ設定可能)
・配信方法
・モバイル デバイス ターゲティング
・プレースメント ターゲティング(プレースメントの除外を含む)
・フリークエンシー キャップ
・広告のローテーション
・コンテンツ ターゲット
ファインド広告は自動入札のみ可能となるため、配信結果に合わせてディスプレイ広告のように手動で配信地域、時間帯、ユーザー属性などを調整したりすることができないというデメリットがありますね。
また、プレイスメントの指定または除外ができませんので、「YouTubeフィードだけ配信したい」などの配信面の指定もできない仕様となります。
配信面とは広告が表示されるGoogleサービスのことです。ファインド広告ではGoogle DiscoverやYouTube、GmailといったGoogleのサービスで広告を表示できるのですが、広告主がどの配信面に広告を載せるかといった選択はできません。
例えば、YouTubeにだけ広告を載せたり、Gmailには広告を載せないといった選択ができないのです。どのサービスに広告が掲載されるかはGoogle次第となります。
ファインド広告の配信面は主にスマートフォンに対応したものになります。
配信面の一つである「Discoverフィード」はGoogle アプリの Discover で、またはスマートフォンでのウェブブラウザで表示されますが、PCでは表示されません。
そのため、Discover、YouTube、Gmailにしか配信されないファインド広告は配信面が広い特徴があるGoogleディスプレイ広告よりも、ほとんどはスマートフォンかタブレットに表示されますので、toB商材よりもtoC商材のほうが適していると言えるでしょう。
上に述べたようにファインド広告とGoogleディスプレイ広告の配信面が異なります。
Googleの広告サービスは多種多様で、その中でもファインド広告とGoogleディスプレイネットワーク(GDN)は共に広範囲に広告を配信することが可能です。しかし、これら二つの広告サービスには大きな違いが存在します。
まずは配信面の違いです。
まず配信面の違いから説明します。ファインド広告は、YouTube、Gmail、そしてGoogle Discover(アンドロイドスマホのみ)に広告を表示することができます。一方、GDNはGoogleの広告ネットワークに参加している数百万ものウェブサイト、ビデオ、アプリに広告を表示できるため、配信面の広さで言えばGDNが上回ります。
ファインド広告の掲載先はGoogleサービスのDiscover、YouTube、Gmailの三つのみとなります。
配信面 | Googleファインド広告 | Googleディスプレイ広告(GDN) |
自社サービスの配信先 | Googleの自社サービスサイトのみ(Discover、YouTube、Gmail) | Google の所有するサービス(YouTube や Gmail など)、自社サービス外のウェブサイトやアプリ |
提携先の配信先 | なし | ライブドアブログ・教えてgoo・食べログ・ピクシブ ・YouTube など |
提携サイトの数 | なし | 多い |
Gmail広告について深堀した記事は下記になりますので、合わせてご覧ください。
ターゲティングの観点から見ても、ファインド広告とGDNは異なります。ファインド広告はGoogleが保有するユーザーデータを活用して広告を配信し、そのためにはユーザーがGoogleアカウントにログインしている必要があります。
これに対し、GDNはウェブサイトの閲覧履歴や検索履歴などをもとにユーザーターゲティングを行います。その結果、ファインド広告はより高精度のターゲティングが可能となります。
クリエイティブ、つまり広告の形式においても、ファインド広告とGDNは異なります。
ファインド広告は主に画像とテキストを組み合わせた広告であり、GDNはバナー広告やテキスト広告など、さまざまな形式の広告を作成することができます。これにより、GDNは広告のデザインや形式の自由度が高いと言えます。
掲載フォマート | Googleファインド広告 | Googleディスプレイ広告(GDN) |
バナー広告 | × | 〇 |
レスポンシブ広告 | 〇 ※フォマート名は「ファインド広告」と呼ぶ。 ※動画は使用できない。 | 〇 |
カルーセル広告 | なし | × |
Googleのファインド広告は、ユーザーフレンドリーなインターフェースと直感的な設定方法が特徴です。それでは具体的な設定方法を見ていきましょう。
①キャンペーン作成
「新しいキャンペーンを作成」画面からマーケティングの目標を選択します。
「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」、「目標を設定していない」のいずれかを選択します。
それでキャンペーンタイプとして [ファインド] を選択してキャンペーン名を入れます。
②キャンペーン設定
「コンバージョン」「地域」「言語」「単価設定」「予算」などの設定を行ってください。
単価設定では「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価」2つの入札戦略から選択できます。
③ ターゲティング設定
ユーザー属性と利用したいオーディエンスセグメントはここから設定します。
「最適化されたターゲティング」項目はデフォルトでオンになっていますが、後ほど無効にしたりすることができます。
※最適化されたターゲティングとは、ランディングページやクリエイティブアセットのキーワードなどの情報に基づき、キャンペーン目標内でコンバージョンに至る可能性の高いユーザーにターゲティングできる機能です。
④広告作成
「ファインド広告」と「ファインドカルーセル広告」の作成画面です。
「ファインド広告」では画像、ロゴ、広告見出し、説明文、URL、会社名が最低限必要となります。
複数の画像を使用した「ファインドカルーセル広告」では、カタログのように商品を一気に複数見せることができます。
ここで「カード外」と「カード内」で分けて設定しましょう。
「カード外」は1つのカルーセル広告につきロゴ、広告見出し、説明文、URL、会社名を設定します。
そして、「カード内」で1つのカルーセルカードごとに画像、見出し、URL、行動を促すフレーズのテキストを設定することも必要となります。
カード外とカード内それぞれに異なるURL、見出しを設定することが可能です。
ファインド広告の入札戦略は、広告の目的や予算に応じて柔軟に設定できます。一般的には、コンバージョンを重視する場合は「コンバージョン数を最大化」、ブランド認知を高めたい場合は「インプレッション数を最大化」など、目的に応じた入札戦略を選ぶことが重要です。
また、広告のパフォーマンスを定期的にチェックし、必要に応じて入札額を調整することも大切です。
特に、競合他社との競り合いが激しいキーワードに対しては、適切な入札額の設定が求められます。高すぎると予算がすぐに消耗してしまいますが、低すぎると広告がなかなか表示されません。
このように、入札戦略は広告運用において非常に重要な要素であり、しっかりとした戦略を練ることで、効果的な広告配信が可能になります。
Google Adsでは、広告クリエイティブを配信する前に審査が行われます。この審査では、広告がGoogleの広告ポリシーを満たしているかを確認します。審査には通常、1〜2営業日程度かかります。
ファインド広告を利用するにはGoogleの厳格な審査をパスしなければなりません。この審査のことをクリエイティブ審査といいます。以下のような内容が含まれる場合、クリエイティブ審査で落とされる可能性があります。
禁止カテゴリにはドラッグやアルコールなどの規制品、武器・犯罪、現金プレゼントなどが含まれます。不適切なコンテンツはアダルトコンテンツや不快感を引き起こす内容が該当します。否定的な出来事には人の死や心理的なマイナスを引き起こす描写、インタラクティブな描写には誤解を与えるような表現などが含まれます。
このように、クリエイティブ審査はかなり広範囲の内容が対象となります。出稿しようとしている広告がGoogleの基準を満たしているか、事前に確認したほうがよいでしょう。
「ファインド広告」と「ファインドカルーセル広告」それぞれの仕様については、下記の表をご参考ください。
入稿仕様 | ファインド広告 | ファインドカルーセル広告 |
広告見出し(必須) | 最大半角40文字(全角20文字)。 最大5個まで追加可能。※推奨5個 | 最大半角40文字(全角20文字)。 最大5個まで追加可能。※推奨5個 |
説明文(必須) | 最大半角90文字(全角45文字)。 最大5個まで追加可能。※推奨5個 | 最大半角90文字(全角45文字)。 最大5個まで追加可能。※推奨5個 |
画像(必須) | 最大20 枚まで追加可能。 ※縦向きの画像はYouTubeに表示されない | カードを2枚以上、最大10枚まで追加可能。 ※すべてのカードに含まれる画像のアスペクト比は、同じである必要がある。 |
ロゴ(必須) | 最大5個まで追加可能。 ※透明な背景を推奨 | 最大5個まで追加可能。 ※透明な背景を推奨 |
お店やサービスの名前(必須) | 最大半角 25文字(全角12文字)。 1つのクリエイティブで指定できるお店やサービスの名前は1つのみ。 | 最大半角 25文字(全角12文字)。 1つのクリエイティブで指定できるお店やサービスの名前は1つのみ。 |
最終ページ URL (必須) | 広告をクリックしたユーザーにデフォルトで表示されるランディングページ。 | 広告をクリックしたユーザーにデフォルトで表示されるランディングページ。 |
モバイル URL | 省略可。 | 省略可。 |
行動を促すフレーズのテキスト | 「自動」に設定する場合は最適化された「行動を促すフレーズ」が自動的に選択される。 | 「自動」に設定する場合は最適化された「行動を促すフレーズ」が自動的に選択される。 |
ファインド広告のアセットは特定の形式と要件を満たしている必要があります。例えば、画像の場合はJPEGやPNG形式で提供する必要があり、最適な解像度やファイルサイズの制限もあります。
また、ビデオの場合は特定のコーデックやアスペクト比が要求されることもあります。アセットの形式や要件を満たすことは、広告の品質と配信のスムーズさに影響します。
ファインド広告の広告文には制限とガイドラインがあります。文字数や文字制限、禁止されているコンテンツなどに注意する必要があります。
例えば、広告文のタイトルは30文字以内、ディスクリプションは90文字以内といった制限があります。また不正競争や著作権侵害などのガイドラインにも従う必要があります。
ファインド広告で使用する画像やビデオは特定の仕様を満たす必要があります。例えば、画像のサイズやアスペクト比、ファイルサイズなどに制限があります。
またビデオの場合は再生時間やファイル形式にも要件があります。さらに、画像やビデオの最適化も重要です。適切な解像度やフォーマット、エンコーディング方法を選ぶことで、広告の表示速度や品質を向上させることができます。
ファインド広告の効果的な配信にはいくつかのポイントがあります。以下に、ファインド広告の配信における重要な要素をご紹介します。
ファインド広告では、Googleが保有するユーザーデータを活用できます。そのため、広告をより具体的なターゲット層に向けて配信することができます。
興味関心や行動履歴などの情報を活用し、ターゲットユーザーに最適な広告を表示しましょう。
ファインド広告は視覚的な広告フォーマットです。魅力的で興味を引くクリエイティブを作成することは、ユーザーの注意を引きつける上で重要です。
鮮明な画像や魅力的なビデオ、わかりやすいキャッチコピーを組み合わせ、ユーザーに強い印象を与えましょう。
ファインド広告は主にモバイルデバイス上で表示されるため、モバイル最適化が重要です。広告のデザインやコンテンツは、スマートフォンやタブレットの小さな画面でも見やすく、操作しやすいように配慮する必要があります。
レスポンシブデザインやモバイルファーストのアプローチを取り入れ、ユーザーのモバイル体験を向上させましょう。
ファインド広告の配信結果を測定し、必要に応じて最適化を行うことも重要です。クリック率やコンバージョン数などのデータを分析し、広告の効果を評価しましょう。
データに基づいた最適化を行うことで、広告のパフォーマンスを向上させることができます。
以上のポイントを意識しながらファインド広告を配信し、目標の成果を達成することを目指しましょう。
ファインド広告を出稿しても、なんらかの理由で不承認となってしまうケースがあります。ファインド広告には出稿可能となる要件があり、その要件に適さない場合には出稿できない場合もあるため注意が必要です。
ファインド広告はユーザーに対して視覚的なメッセージを伝えるため、コンテンツに適さないアセットは避けるべきです。不適切な画像やビデオ、不正確なキャッチコピーなどは、ユーザーに誤った印象を与える可能性があります。
主に不承認となる禁止カテゴリや、コンテンツ、アセットには以下のようなものがあります。
作成したファインド広告が不承認となっているかどうかは、ファインドキャンペーンのアセットレポートにて確認できます。
左側のメニューページにて[キャンペーン]をクリックし、[広告とアセット]を選択、[アセットの詳細を表示]をクリックすれば、個別にレポートが表示されます。
続いて、実際に運用する際にどのような設定をすればよいのかのベストプラクティスをご紹介します。
基本的にこの推奨設定を守れば成果が出やすいとされていますが、あくまで、「推奨」設定であり、どの広告主様にも必ずあてはまるというわけではないため、成果に応じて柔軟に対応していくことが大切です。
ファインド広告を効果的に運用するためには、適切な入札戦略と予算設定が重要です。入札戦略は目標コンバージョン単価やコンバージョン数の最大化などから選択できます。
予算/日:目標CPAの5倍~10倍
入札戦略:目標コンバージョン単価・コンバージョン数最大化
入札価格:目標コンバージョン単価の場合、ディスプレイ広告と同じコンバージョン単価に設定
学習期間:配信開始後14~30日間は変更を加えずに経過観察。
筆者の経験上配信初期は特に、設定した日予算の2倍ほど配信されたり、コンバージョンにつながりづらかったりと不安定な動きをすることが多いですが、徐々に配信量が抑えられ、コンバージョン単価も設定したものに近づいてくるということが多いです。
広告代理店の方は、このようなこともあらかじめ広告主様にお伝えしておくと良いかもしれません。
また予算設定ではキャンペーン全体の予算や日予算を設定することができます。データに基づいた適切な入札と予算設定を行いながら、効果的なファインド広告の配信を目指しましょう。
ファインド広告のターゲティングは広告の効果に大きく影響を与えます。Googleが保有するユーザーの興味関心データや検索履歴などを活用し、より具体的なターゲット層にアプローチすることができます。
前述の特定のキーワードを検索したユーザーを抽出できる「カスタムオーディエンス」が最もおすすめです。また、リストの数が10万以上と十分な場合はリターゲティングリストへの配信も効果的です。
リストの数が少ない状態でリターゲティング配信を行うと、サイト訪問者をさらにプラットフォームで絞り込むことになり、ユーザーの数が少なくなるため、クリック単価が高くなり、効果が見合わないことも多いようです。
ファインド広告ではクリエイティブなアセットを効果的に活用することが重要です。画像やビデオ、キャッチコピーなどのアセットは、視覚的なメッセージをユーザーに伝える役割を果たします。
広告感の強い画像ではなく、シンプルで配信面になじみやすい画像のほうが効果が出やすいとされています。また、テキストを含まない、かつ商品の利用シーンがわかる画像が推奨です。
よく躓く点として、「CTAボタン」のある画像は審査に落ちるためNGです。通常のディスプレイ広告で使用している画像をそのまま転用しようとした場合などは特に、この点に注意が必要です。
そもそも通常のディスプレイ広告とファインド広告では成果の出やすいクリエイティブが異なるため、ファインド広告用のクリエイティブは別途用意をすることがおすすめです。
クリエイティブの改善についてですが、配信ボリュームにもよりますが、配信開始から約2週間ほどで以下のようにアセットに評価がつきはじめます。
「良」「最良」という評価がついたものは残し、それ以外のものは差し替えるなどの対応をすることで、PDCAを回していくことが必要です。
人材関連の企業様におけるファインド広告の実績は非常に高いです。
人材採用においては、適切なターゲティングと魅力的なクリエイティブが重要です。ファインド広告はGoogleのプラットフォーム内での広告配信が可能であり、幅広いユーザーにリーチすることができます。
これにより求職者層に的確にアプローチし、企業の魅力や採用情報を訴求することができます。実績としては、採用応募数の増加や効果的な採用コストの削減などが報告されています。
人材関連の企業様で検索広告とディスプレイ広告を長らく運用しており、新たな手法としてファインド広告を開始をしました。通常配信のリターゲティングよりもCPAが安く、アカウント全体のコンバージョン数も伸ばすことができました。
食品通販の企業様におけるファインド広告の実績も注目されています。食品通販市場は競争が激しく、顧客の関心を引くことが重要です。
ファインド広告はGoogleのプラットフォーム内での広告配信が可能であり、多くのユーザーにリーチできます。
クリエイティブな画像やビデオを活用し、魅力的な食品情報や特典を訴求することで、注文数や売上の増加などの成果を上げることができます。実績としては、新規顧客獲得やリピート購入率の向上などが報告されています。
リスティング広告を実施している企業様で、通常の検索広告やリターゲティング広告のみの配信では頭打ちになっていた時期にファインド広告を開始しました。アカウント全体でのコンバージョン数を増やすことができました。
ファインド広告は、ユーザーの興味に合わせて表示される広告です。その効果は業界や商品によって異なります。
これらの事例から、ファインド広告はターゲットに合わせた戦略で効果を発揮することがわかります。
ファインド広告の今後の展開を予測すると、以下の点が考えられます。
これらの未来予測を踏まえ、早期の戦略構築と準備が重要になります。
A1:Googleファインド広告は、Gmail、YouTubeホームフィード、Google Discoverなどで広告が表示されます。これらのプラットフォームは多くのユーザーが日常的に利用しているため、広告のリーチが広いです。
A2:入札戦略は広告の目的や予算に応じて選べます。例えば、コンバージョンを重視する場合は「コンバージョン数を最大化」、ブランド認知を高めたい場合は「インプレッション数を最大化」などがあります。
A3:入札戦略を選ぶ際は、広告のパフォーマンスを定期的にチェックし、必要に応じて入札額を調整することが重要です。特に競合他社との競り合いが激しいキーワードに対しては、適切な入札額の設定が求められます。
ファインド広告はCookie規制の強化に伴い、プライバシー保護に配慮した広告配信方法として注目されています。ユーザーのプライバシーに配慮しつつ、効果的な広告を展開することができるため、今後ますます活躍が期待されています。
「成果が出なかったら施策を停止する」というよりは、「成果が出るまで施策を打ち続ける」というマインドで、長期的に実施をしていくことが重要です。実際の運用についてご興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。
インターネット広告の運用は、実績のあるプロの代理店に任せることをオススメします。PLAN-Bのリスティング広告運用サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。