SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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更新日:2024.04.30
公開日:2018.03.02
「順位は上がったけれども流入が増えない。SEO対策をしても意味がないのではないか」
というご相談をいただくケースがあります。一般的に、順位が上がればそれに比例して流入は増えるはずです。もしも流入が増えないとしたら、CTR(クリック率)を高めるために何かしらの改善の余地があるといえます。
なお、SEOで順位が上がり、流入も増えたから満足して次の対策や施策をとらないというケースも多く見られます。このようなケースであっても、数値を見るとまだまだ改善の余地があることも多いのです。
今回は、「順位が上がっても流入が増えない」または、「1位に表示されたのでこれ以上順位は上がらない」といった場合にとるべき、「CTR(クリック率)改善方法」に関してご説明いたします。
CTRは、Click Through Rate(クリック・スルー・レート)の略です。算出方法は以下の通りです。
※表示回数に対してクリック回数が多いほどCTR(クリック率)が上昇するという計算です。
「表示回数」は検索結果に表示された回数であり、回数を増やすには特定のキーワードで1ページ目(基本は10位以内)に表示される必要があります。
ここで注意すべきは、「表示回数=検索結果に表示された回数」であり、「ユーザーの目視した数ではない」という点です。画面がスクロールされず、ユーザーが実際には見なかったとしても表示回数に含まれます。
「クリック回数」は、検索結果からクリックされた回数を表します。回数を増やすためには、クリックしたくなるようなキーワードや文章をタイトルやディスクリプションに含めることが求められます。
CTR(クリック率)は、Google Search Consoleを用いて以下の手順でチェックが可能です。
検索アナリティクスでは、「クリック回数」「表示回数」「CTR」「掲載順位」の4つの項目に分けて数値をチェックすることができます。検索アナリティクスのページ上部に設置されているボックスにチェックを入れることで、必要な情報を知ることが可能です。
上記の情報は、さらに以下の6つの要素に分けて比較が可能です。
次に、CTR(クリック率)に影響する要素について見ていきましょう。
大きくは下記の3つが関係しています。
「検索順位」はコントロールが難しいため、今回は検索順位を上げずに改善の見込める「titleタグの内容」と「descriptionタグの内容」についてご説明します。
検索結果において、titleタグはdescriptionタグと比べて目立つように表示されるため、ダイレクトにクリック率に影響します。そのため、より慎重に練り、設定する必要があります。なお、descriptionタグよりもtitleタグのほうが文字数の制限が厳しいため、より「簡潔に」「そのサイトの要点を記載した」内容であることが求められます。
titleタグとdescriptionタグを設定する上で覚えておきたいポイントは、以下の通りです。
上記はあくまで“原則”であるため、実際にユーザーがどう反応するかはABテストなどの効果検証を行って確認することが大切です。
なお、流入を獲得したいキーワードによって競合サイトが異なるため、クリックされるタイトルも異なってきます。まずは流入したいキーワードで検索し、上位にあるサイトのタイトルをヒントとして魅力的なタイトルを考えることが重要です。また、検索するユーザーの疑問を想定し、その答えになるようなテーマを掲げていることも、他の競合サイトとの差別化を図る要素のひとつです。
このように、興味を惹くテーマや文言はCTR(クリック率)の改善において重要な要素になります。
もっとも、競合サイトとの差別化を図ろうとするあまり、ときにはテーマや文言をひねりすぎてしまうということもあるかもしれません。そこで忘れてはいけないのが、下記の要素を取り入れつつも、見たときに一目でページの内容が伝わるような文言にしておくという点です。
取り入れたい要素は複数ありますが、ユーザーが混乱しない程度で要素を取り込み、個性のあるテーマや文言をユーザーに伝えることが大切です。
なお、一度で正解に辿り着けるとは限りません。ユーザーは、多くの場合にこちらの想定とは違った動きをするものです。常にABテストを行い、効果検証を行うことが大切です。悪い事例・良い事例を集め、少しずつでも確実に数字を改善していくイメージを持つことが重要です。
Google Search ConsoleのHTMLの改善項目を参考に、titleタグとdescriptionタグの改善のヒントを得ることも可能です。
メタデータ(description)の改善要素
タイトルタグの改善要素
上記の改善要素の中にエラーを確認したら、なるべく改善を行うようにします。改善時、推奨する文字数については、タイトルは30文字、ディスクリプションは80文字から120文字であり、短すぎるとオリジナリティに欠け、長すぎると検索結果上で文字が途切れてしまうため注意が必要です。
2018年1月現在、200文字を超えて表示される事例も確認されています。これはPC版での変更であり、モバイルでは適応されていない状態です。特にレスポンシブや動的配信などPCとモバイルで同じ文言を設定している場合には、慎重に変更するようにしましょう。
重複しているタイトルやディスクリプションに関しても、それぞれのページの情報をユーザーへ詳しく伝えるために改善しておきたいポイントです。
「HTML改善」にて上記それぞれのデータについて知ることができますが、Google Search Console上だけでなくCSVやGoogleドキュメントでエクスポートすることも可能です。改善対策を進めていくにあたって様々な方法が活用でき、状況に合わせて使い分けておくことができます。
Google Search Consoleを分析すると、平均順位もクリック数も上がっているのにCTRだけが下がっているというケースもあります。
「順位が上がっているのに何故」と思う方もいるかもしれませんが、上位表示されているクエリの種類の違いによって発生している可能性があります。
一般的に、指名ワード(社名やサービス名)による検索では目的を持って訪れるため、CTRは高くなる傾向にあります。これに対して一般ワード(特定の会社やサービスを指定しないもの)による検索では、訪れるサイトは必ずしもそのサイトである必要はないため、CTRは低くなる傾向にあります。
このことから、SEO対策をして一般ワードの順位が上がっている場合には、キーワードひとつひとつのCTRを比較・分析する必要があります。
以上、CTR(クリック率)に関して、確認方法、改善のポイントをご説明しました。SEO担当者が特に覚えておきたい点をまとめると、以下のようになります。
CTR(クリック率)改善のPDCAをまわし、SEOの効果を最大化しましょう。
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