Google では常に検索エンジンのアルゴリズムを更新しており、その更新には小規模なコアアップデートも含まれます。これらの更新は、広く認識されるものではないため発表されませんが、コンテンツの掲載順位が上がる（改善した場合）もう 1 つの方法です。
引用：Google 検索のコアアップデートとウェブサイト

Googleはこの追記をした理由について、「次の大規模コアアップデートまでに、順位上昇が起こり得ることを明確にするためだ」と説明しています。

監修者コメント

橋本擁株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズデジタルソリューション事業部

サイト運営者すべてが認識しておくべきニュースですが、急いで対応する必要はありません。
ちなみに、Googleの小規模なアップデートの目的は、大きく2つの方向性があると考えています。
①ユーザーやサイト運営者のフィードバックをもとに、検索キーワードの意味性（エンティティ）の理解を改善する
②小規模に仕様変更をテストする（アルゴリズム以外の機能も含む）

AIモードとWeb Guideの機能改善が実施

Googleが、AIモードとWeb Guideの機能改善を行いました。

AIモードでは回答内に表示されるインラインリンクの数を増やし、デザインを変更しました。またインラインリンクの前に説明文を追加し、閲覧するメリットがわかるようにしています。

引用：Supporting the web with new features and partnerships

さらにWeb Guideでは、表示速度が約2倍に向上されました。またテストに参加したユーザーを対象に、検索結果画面の「すべて」タブで、より幅広い検索においてWeb Guideが表示されるようになりました。

引用：Supporting the web with new features and partnerships

監修者コメント

橋本擁株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズデジタルソリューション事業部

検索サービス自体の進化に関する内容なので、サイト運営者すべてが認識しておくべき重要なニュースです。
AIモードのリンクが増えることは、AI→Webサイトの導線の強化とAI上の可視性の強化に役立ちます。よって、AI上の可視性を強化するロジックを仮説立てて考え、それに資する活動を行うことが必要です。
またWebガイドでは、検索キーワードを分解した結果が検索結果に現れるようになります。よって、検索キーワードの意味性を分解して理解することと、それに対応するコンテンツを用意しているかが重要です。

Preferred Sourcesが全世界で展開開始

アメリカとインドで既に展開されていたPreferred Sourcesが、全世界への展開を開始しました。

Preferred Sourcesとは普段閲覧しているWebサイトを選択して、それらに掲載されている情報を表示できるようにする機能です。検索結果画面の「トップストーリー」に、普段閲覧しているWebサイトの情報が表示されます。

引用：Supporting the web with new features and partnerships

Preferred Sourcesで選択できるサイトは約9万あり、Preferred Sourcesとして選択されたWebサイトへのクリック率は、平均で2倍になるとGoogleから発表されています。

近日中に英語圏のユーザーへ提供され、来年はじめには全ての対応言語に展開される予定です。

参考：Supporting the web with new features and partnerships

監修者コメント

橋本擁株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズデジタルソリューション事業部

ランキングアルゴリズムより優先されるパーソナライズ設定の話なので、ランキング以前の前提として全てのサイト運営者が認識しておくべき重要な話です。
現段階ではトップニュース枠のみに影響するため、この機能追加が関係するのは一部のメディアに限られます。ただし、この影響範囲が通常の検索結果に拡大しない保証はありません。
そのため、個人単位で表示サイトを絞られる可能性があることは認識しておきましょう。