ディープリンクとは? コンテンツの質が上がる3つの理由と設定方法

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「自社商品の販売促進をしたい」「自社サービスの魅力を伝えて購入してもらいたい」と思っているが、なかなか思うようにCV(コンバージョン)の獲得に繋がらないと悩んでいませんか? この記事では、CV率向上に期待できる「ディープリンク」についてご紹介します。この記事で学べる内容は以下の3つです。

ディープリンク

デジタルマーケティング戦略を構築する際、ディープリンクを活用することはCVを増やす上で効果的です。ディープリンクをしっかり学んで、マーケティングを強化しましょう。

ディープリンクとは?

ディープリンクとは、Webからアプリの特定のページに直接アクセスできるようにするためのリンクです。たとえば、Webサイトからニュースアプリの特定記事に直接移動することができるのがディープリンクです。

ディープリンクは手間や時間のムダを減らすため、ユーザーファーストな機能と言えます。また、アプリ内の回遊性が向上するため、再訪率の向上にも貢献します。

ディープリンクの仕組み

ディープリンクの仕組みは通常のリンクと同様にURLを使用して特定のコンテンツに遷移する仕組みです。ただし、URLにはアプリやコンテンツの情報が含まれています。

また、ディープリンクは2つの種類に分けられます。

  • カスタムURLスキーム(Custom URL Scheme)
  • ユニバーサルリンク/アプリリンク(Universal Links/App Links)

どちらもディープリンクとしての機能は持っていますが、仕組みが異なるため、理解しておくことが重要です。そして、どちらを活用すべきかを考えながら読み進めることをオススメします。

Custom URL Scheme

Custom URL Schemeはディープリンクの一種であり、アプリ独自のURLスキームを定義します。つまり、専用アプリ内で設定したURLに遷移する仕組みを作ります。

iOSの場合、「pinto-app://~」のように専用アプリを識別します。そして、://~の部分を使用してアプリ間の遷移やWebサイトからアプリへの遷移を実行します。

Custom URL Scheme

アプリを開く際には「アプリを開きますか?」というダイアログが表示されるため、ユーザーがタップする必要があります。ただし、注意が必要なのは、アプリをダウンロードしていない場合は何も起動しないという点です。そのため、アプリをインストールしていないユーザーにもアプリストアへの誘導が必要です。

Universal Links/App Links

もう一つのディープリンクとしてUniversal LinksとApp Linksが挙げられます。

  • Universal Links:iOSアプリ専用のディープリンク
  • App Links:Androidアプリ専用のディープリンクです。

具体的には、https(またはhttp)のURLと専用アプリを紐づけて起動する仕組みを指します。アプリを起動する際には、ダイアログの表示はありません。そのため、ディープリンクをタップするとすぐにアプリが起動します。また、アプリをインストールしていないユーザーには、任意のページやコンテンツへの誘導設定が可能です。

ディープリンクの活用でコンテンツ品質向上につながる3つの理由

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ディープリンクを活用することで、コンテンツの品質向上につながります。なぜなら、ディープリンクは特定のコンテンツへユーザーを誘導できるため、余計な手間を省くことができるからです。

ディープリンクを活用することで、コンテンツ品質の向上につながる理由を3つ挙げます。

  • アプリやWebサイト間の遷移がスムーズになる
  • ユーザーが求める特定のコンテンツに誘導できる
  • CV率やSEOの改善が見込める

これからデジタルマーケティングに注力する企業であれば、間違いなく押さえておきたいポイントです。

アプリやWebサイト間の遷移がスムーズになる

ディープリンクはアプリ内の特定のコンテンツに誘導できるリンクです。ディープリンクをアプリ内に実装することで、アプリ内の特定コンテンツへの遷移がスムーズになります。

【具体例】
あなたはノートパソコン購入のためWebサイトを閲覧しています。そこで、購入したい商品が見つかり、Amazonで購入したいと考えました。

  • ディープリンク不使用の場合: Amazonアプリ起動 → 商品検索 → 特定ページから購入
  • ディープリンク使用の場合: ディープリンクをタップ → 特定ページから商品購入

明らかにディープリンクを使用しているアプリやサイトの方が回遊性に優れています。結果として、ユーザーの評価も上がり、質の高いコンテンツと判断されるわけです。

ユーザーが求める特定のコンテンツに誘導できる

ユーザーは自分の悩みを解決するためにアプリやウェブサイトを利用します。ディープリンクはユーザーを求めるコンテンツに直接誘導する仕組みです。アプリを長期間利用してもらうためには、アプリ内の回遊性や利便性を高めることが重要です。

ユーザーの求めるコンテンツになかなか到達できないアプリは、放置されてしまいます。実際に、アプリをダウンロードしたにも関わらず使用していないという経験はありませんか?ディープリンクを活用することで、品質が向上し、ユーザー満足度の高いアプリと認識されるでしょう。

CV率やSEOの改善が見込める

ディープリンクを使用することで、CV率の向上やSEOの改善が期待できます。その理由は、ユーザーを求めるコンテンツに直接誘導できるからです。

例えば、商品広告を閲覧していて「楽天市場で購入する」という流れになったとします。ディープリンクが利用できる場合、広告をタップするだけで楽天市場のアプリが起動し、購入したい商品ページに直接到達できます。ユーザーはワンタップするだけで目的地に到達できるため、余計な手間をかけることなく行動できます。

一方、ディープリンクがない場合、ユーザーは途中で諦めてしまい、CVにつながらない可能性があります。ユーザーが目指すゴールまでの経路を簡素化することが、CV率の向上やSEOの改善において重要なポイントです。ディープリンクはその簡素化を実現する解決策となるため、ぜひ積極的に活用しましょう。

ディープリンクを活用するメリット3つ

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ディープリンクを活用するメリットを3つ紹介します。

  • 商品ページにユーザーを誘導できる
  • ユーザーからの信頼を得られる
  • ジャンル問わず効果が見込める

デジタルマーケティングの重要性が高まっていることは、企業がディープリンクのメリットを把握する上でも重要な情報です。TISが行った調査結果によれば、日本の企業の95%がデジタルマーケティングの重要性を認識しているということです。

ディープリンクは、デジタルマーケティング戦略の一部として活用されることで、アプリやウェブサイトの利便性を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。ディープリンクのメリットをしっかり押さえることで、企業はユーザーを獲得し、エンゲージメントを促進することができるでしょう。

商品ページにユーザーを誘導できる

ディープリンクを活用すれば、ユーザーの求める商品ページに直接誘導できます。実装方法は特定コンテンツのリンクをアプリ内に掲載するだけです。ディープリンクは「興味を持つ→検索する→利用してみたい→購入する」という購買モデルを促進させる効果があります。

  • 興味を持つ→アプリをダウンロード
  • 検索する→アプリ内で検索
  • 利用する→アプリ内で情報収集
  • 購入する→アプリ内で購入

ユーザーは外部のウェブサイトやアプリを切り替える必要がなくなり、ストレスなく商品ページに誘導されます。また、アプリ内での購買プロセスをスムーズにすることで、ユーザーの購買意欲を高めることができるでしょう。

ユーザーからの信頼を得られる

ディープリンクは、ユーザー目線に立ってUXを高めることを考えています。したがって、ユーザーが満足するディープリンクを提供できれば、そのアプリは高評価を得ることができるはずです。それでは、高評価を得たアプリはどのような結果をもたらすのでしょうか?

  • ダウンロード数の増加
  • 口コミや評判による認知度の向上
  • アプリの改善点を見つけることができる

ディープリンクを活用してコンテンツの回遊性を高めれば、ユーザーからの信頼を獲得することができるでしょう。

ジャンルを問わず効果が見込める

ディープリンクは、ジャンルを問わず活用できるため、ユーザーアクションに反映されやすい特徴があります。特に、商品ページへの遷移や資料請求ページへの誘導などにおいて、効果的です。ユーザーは求めるコンテンツに迷うことなく到達できるため、コンバージョン率の向上やアプリ内の改善につながります。

ディープリンクの対応環境と設定方法

実際にディープリンクに対応している環境と設定方法を紹介します。紹介する環境は全部で4つです。

ディープリンク アプリ

いきなり自社アプリにディープリンクを実装・運用するのは手間がかかります。まずはディープリンクに対応している環境を利用すれば簡単に実装可能です。

Apple

AppleはUniversal Links(ユニバーサルリンク)という手法のディープリンクを用いています。UniversalLinksはiOS9から利用できるようになった技術です。また、アプリの有無によって遷移先を設定できます。

  • アプリダウンロード済→アプリが起動
  • アプリインストール未→インストール画面へ遷移

Universal Linksを実装する際の注意ポイントは、同一ドメインを使用しないこと。Webとアプリで同一ドメインを使用しても起動しないと覚えておきましょう。

Google広告

Google広告はディープリンクに対応しています。広告をタップすると、アプリ内の特定コンテンツに直接誘導される仕組みです。

例えば、「Amazon コーラ」と検索すると検索欄の1番上に広告枠が表示されます。そのURLをタップするとAmazonのアプリが起動してコーラの商品画面へと遷移します。これからGoogle広告を運用するなら、ディープリンクを積極的に活用しユーザーファーストを心がけましょう。

Google広告のディープリンク実装方法はGoogle広告ヘルプをご確認ください。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)にはTwitter Cardsというディープリンクがあります。基本的な仕組みはAppleやGoogle広告などとおなじです。ポスト内にアプリ情報を入れ、ユーザーを目的先へ誘導できます。

  • アプリをインストールしている場合→アプリに遷移
  • アプリをインストールしていない場合→iOSはApp Store、AndroidはGoogle Play ストアのダウンロード画面に遷移

実装方法はアプリマネージャーを参考にしてください。

Facebook

Facebookではディープリンクを組み込むことも可能です。ただし、直接アプリに遷移させるには、対象のアプリがインストールされている必要があります。

しかし、Facebookではディファードリンク(未インストールのユーザーをアプリストアに誘導するリンク)を設定することができます。これにより、未インストールのユーザーに対してApp StoreやPlay Storeへ誘導することができます。

Facebookでディープリンクを実装する場合は、Meta for Developersを参考にすることをオススメします。

まとめ:ディープリンクを活用してCV率を改善しよう

ディープリンクを活用することでアプリの品質が改善されます。具体的には以下のとおりです。

  • 特定のコンテンツに到達しやすくなる
  • ユーザーの手間や時間を取らせない
  • CV率アップが期待できる

「ユーザーが求める情報をいち早く届ける」ことがデジタルマーケティングにとって重要な考え方です。ディープリンクを活用すればユーザーの手間を減らし、UXの向上につながります。ぜひディープリンクの知識を身につけ、積極的に活用しましょう。

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