SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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ブログやWebサイト運営者にとって、アクセス数獲得やSEO対策は常に向き合わなければならない課題ですが、そのための解決手段の一つとして、「トラックバック」と呼ばれるブログ記事間でリンクを張る機能があります。
通常のリンクを設置する方法と違い、トラックバックの仕組みを用いると、先方のWebサイト運営者に通知が送られます。それによってこちら側もリンクを獲得でき、新たな読者にWebサイトを訪問してもらえたり、SEO観点でWebサイトの評価が向上したりという効果を得られます。
本稿では、トラックバックの仕組みや設定方法、メリット・デメリット、関連用語について分かりやすく解説します。トラックバックを正しく活用することで、他のブログとの連携やアクセス数の増加が期待できます。しかし同時にトラックバックスパムの被害に注意する必要もあります。この記事を通じて、トラックバックについての理解を深め、Webサイト運営をより効率的に進めてください。
トラックバックとは、他のWebサイトや記事の内容を自身の記事に引用・参照する際に、そのことを引用・参照元のWebサイトや記事の管理者に通知する機能です。
単にリンクを貼るだけでなく相手に通知が送られる点が特徴です。この通知により、相手の記事の運営者は、自分の記事が誰かに参照されたことを知ることができます。
例えば、あなたが料理ブログを運営していて、他の料理ブログのレシピ(ページA)を参考にして、独自のアレンジを加えた料理を作り、その過程をまとめた記事(ページB)を書いたとします。この時、あなたはトラックバックを使って、参考にしたページAへのリンクをページBに貼ることができます。このリンクが貼られるとページAのブログ運営者に通知が届き、ページBがページAを参考にして書かれたことを知らせることができます。
このように、トラックバックはブログやWebサイト間で情報やアイデアを伝播させる役割を持ちます。トラックバックを使うことで、Webサイト運営者は、読者に対して関連する情報を効果的に提供できます。読者は興味を持った記事から関連記事へ簡単にアクセスできますから、より利便性の高いWebサイトを作れるでしょう。
なお、過去にはトラックバック機能を廃止したブログサービス(ライブドアブログ、楽天ブログ等)もあったようですが、現在主流となっているWordPress等では引き続きトラックバック機能を利用できます。
トラックバックが機能する仕組みについて紹介します。
あなたが他のWebサイトやブログの記事を参考にして自分のブログで記事を書く際、その参考記事のトラックバックURLを入力します。入力場所は、ブログ管理画面内で記事を作成する際の「トラックバック」欄や「送信先」欄などの項目になります。
※ブログサービスやCMS(WordPressなど)によって、トラックバックURLの入力欄の名称や位置が異なるため、最新の仕様を確認してみてください。なお、トラックバックURLは、相手のブログ記事に記載されていることが多いです。
記事を公開すると、自動的に相手のブログに通知(トラックバックPing)が送られます。この通知には、あなたの記事のタイトル、URL、あなたの記事の一部分を抽出した要約が含まれます。
(相手がトラックバックを承認制にしている場合)相手のブログ運営者は、通知を受け取った後、あなたの記事を確認し、承認するかどうかを判断します。承認されると、相手のブログ記事にあなたの記事へのリンクが表示されます。
このように、トラックバックはブログやWebサイト間で情報を共有し、相互リンクを形成する仕組みです。あなたの記事の読者は、相手のブログ記事へのリンクをクリックして、参考にした記事にアクセスできますし、逆も然りです。この仕組みを利用することで、関連性のある記事同士が繋がり、読者にとって有益な情報を効果的に提供できます。
トラックバックを利用することで、以下のようなメリットが得られます。
トラックバックを送信し、相手のブログ記事にあなたの記事へのリンクが表示されることで、相手のブログの読者があなたの記事に興味を持ち、クリックしてアクセスする可能性が高まります。これにより、あなたのブログのアクセス数増加が期待できます。
トラックバックにより相互リンクが形成されることで、検索エンジンのクローラーがリンクを巡回してあなたのWebサイトに頻繁に訪れるようになります。これにより、Webサイトが早くインデックスされる可能性が高まります。
※クローラーとは、検索エンジンの内部で稼働しているロボットで、世界中のWebページをクロール(Crawl: 徘徊する)して、情報を収集する役割を持ちます。Webサイトに掲載された情報が有益と判断されれば、クローラーは検索エンジンのデータベースに、収集した情報を格納します(インデックスと呼ばれる工程です)。クローラーによってWebページの情報が取得されなければ、検索結果にページを表示させることができませんので、クローラー対応はSEOにおいて非常に重要な要素の一つです。
トラックバックを利用することで、Webサイト管理者同士が直接連絡を取り合わずとも、相互リンクを形成できます。これにより、コミュニケーションの手間が軽減され、効率的にリンクを獲得できます。
トラックバックにもいくつかのデメリットが存在します。以下でそれらをご紹介します。
トラックバックを送信するためには、相手のブログ記事のトラックバックURLを探し、自分のブログ記事の編集画面で入力する必要があります。1つや2つであれば問題はありませんが、多くの記事に対してトラックバックを行う場合、手動での作業が負担になることもあります。
(相手がトラックバックを承認制にしている場合)トラックバック通知を送信しても、相手のブログ運営者が承認しない限り、あなたの記事へのリンクは相手のブログ記事に表示されません。リンクを獲得するためには相手からの承認が必要となります。
トラックバックを受け付けることで、悪質なスパム送信者からトラックバックスパム(無関係な記事や広告などのリンクを送信する行為)を受ける可能性があります。
具体的には、以下のような被害が生じる可能性があります。
<1>不適切なリンクがあなたのブログ記事に表示されることで、ブログの信頼性やイメージが低下
<2>大量のスパムリンクにより、検索エンジンからペナルティを受け、検索順位が下落
<3>トラックバックスパムのリンクを読者がクリックした場合、ウイルスやマルウェアへの感染リスクがある
前述のような被害を防ぐ対策として、以下のような方法があります。
<1>トラックバックの承認制を導入し、不適切なリンクを排除
<2>トラックバックスパム対策プラグインや拡張機能を活用
多く用いられているのは、<1>のトラックバックを承認制にする方法です。不適切なリンクやスパムリンクがあなたのブログ記事に表示されることを未然に防ぎ、トラックバックスパムによる被害を最小限に抑えられます。
ただし承認制導入により、管理者側でトラックバック通知をチェックし、承認作業を行う手間が増えることも想定しなければなりません。
WordPressでトラックバックを設定する方法について説明します。
STEP 01:記事を新規投稿する場合は「投稿」メニューから「新規追加」を、既存記事を編集する場合は「すべての投稿」を選択します。
STEP 02:記事の編集画面で、右側の「トラックバック」ボックスを探します。もし見当たらない場合は、画面上部の「オプション」タブをクリックし、「トラックバック」を表示するように設定してください。
STEP 03:「トラックバック」ボックスに、相手のブログ記事のトラックバックURLを入力します。
STEP 04:記事の追加・編集が完了したら、「更新」または「公開」ボタンをクリックして、記事を保存します。
これで、相手のブログ記事に対してトラックバック通知が送信されます。相手が承認すれば、相手のブログ記事にあなたの記事へのリンクが表示されるようになります。
補足情報としてトラックバックに関連する用語をいくつか紹介します。
トラックバックPingとは、あなたのブログ記事から他のブログ記事に対してトラックバック通知を送信することを指します。これにより、あなたの記事がリンクを貼っていることを相手のブログ記事管理者に知らせることができます。
ピンバックは、トラックバックと同様にブログ記事間でリンクを張り、通知を行う仕組みです。しかし、トラックバックと異なり、ピンバックは自動で通知が送信されるため、手動でトラックバックURLを入力する手間がありません。ただし、ピンバックはトラックバックほど広く対応しているブログシステムが少なく、機能自体もトラックバックほど充実していません。また、ピンバックを悪用した大規模な攻撃が行われた事例もあるため、利用する際は注意が必要です。
本記事では、トラックバックについて仕組みやメリット・デメリット、設定方法、関連用語などを解説しました。トラックバックは、ブログ記事間でリンクを張り、互いのアクセス数の向上やクロールされやすくなるなどのSEO効果を狙うための機能ですが、一方で、トラックバックスパムの被害に遭う可能性もあるため、注意が必要です。適切なトラックバック設定やスパム対策を行い、被害の危険性を最小限に抑えながら、Webサイトの集客最大化に役立てましょう。
また、トラックバックを通じて他のブログ管理者とコミュニケーションを図ることで、情報交換や共同企画など、ブログ運営の幅を広げることもできるでしょう。ぜひ、様々な可能性を探ってみてください。本稿の内容が、皆さんのブログ運営の参考になれば幸いです。
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