SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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Google アナリティクスで自社サイトの流入元を調べていると、「Referral(リファラル)」という項目を見かけることがあります。Referralとは、他のWebサイトからの注目度を表す指標です。自社サイトへの流入経路の拡大を検討しているのであれば、注目の指標となるでしょう。
本メディアを運営するPLAN-Bではデジタルマーケティング支援を行っており、オウンドメディアを運用する企業様からのお問い合わせは増加傾向にあります。オウンドメディアにとって主な集客経路となるのは「検索エンジン最適化(SEO)」ですが、検索順位が安定しないことも多く、オウンドメディアのパフォーマンスが不安定になってしまうケースはよくあります。
そんな場合はReferralに注目することで、検索流入とは別の集客経路を検討するヒントが得られるかもしれません。本記事では、注目すべきReferralについての概要やGoogle アナリティクスでの確認方法について解説します。
GA4ではユーザーがWebサイトへ流入した経路を、複数の「チャネル」に分類しています。その中でも、Referralは「他サイトからの流入(参照サイト)」を表す言葉です。さらに詳しくいえば、「他社サイトにある自社Webサイトへのリンクを踏んで流入したもの」がReferralとして測定されます。
Referralとしてカウントされるアクセスは、自社サイトとは異なるドメインのブログやWebサイトからの流入であり、GoogleやYahoo!の検索結果からの流入は含みません。例えば、PINTO!が他のブログやWebサイト内でリンク付きで紹介され、そのリンクを踏んでPINTO!に流入があった場合、そのアクセスはReferralとして集計されます。
ちなみに検索結果からの流入はほとんどが「organic(オーガニック)」としてカウントされますが、一部マイナーな検索エンジンからの流入はReferralとしてカウントされることもあります。
さて、ここまでReferralの概要について解説してきました。ここからは、実際に自社サイトにどれくらいReferralからの流入があるのかを確認していきます。あわせて自社サイトの流入元も確認し、戦略に役立てていきましょう。
Googleアナリティクス(GA4)でのReferralの確認方法を、画像付きで解説します。
メニューバーの「レポート」→「集客」→「ユーザー獲得」or「トラフィック獲得」の順でクリックをします。
グラフが表示されますが、下にスクロールするとReferral数が出てきます。
具体的な流入元と流入元ごとの詳細なデータを確認したい場合は、「デフォルト チャネル グループ」の詳細レポートで確認できます。
1.メニューバーの「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」の順で選択します。
レポートが表示されるので下までスクロールしましょう。続いて以下の手順でReferralの詳細を確認していきます。
2.「セッションのデフォルト チャネル グループ」の横にある、青い「+」を選択します。
3.「トラフィックソース」→「セッション参照元 / メディア」を順に選択します。
上記のアクションが完了すると、画像のように具体的な流入元のドメインが表示されます。
ただし、ここで分かるのは「ドメイン名」まで。参照元ページの具体的なURLが知りたい場合は、カスタムディメンションを作成し「page_Referrer」のイベントパラメータを設定する必要があります。
1.左のメニューバーから「管理」→「カスタム定義」を選択します。
2.右上の「カスタムディメンションを作成」を選択します。
3.「範囲」は「イベント」を、イベントパラメータで「page_Referrer」を選択し、「ディメンション名」で任意の名前を設定します。これで参照元ページのURLを確認することができます。
Referralの主なデータ活用方法として、以下の3つが挙げられます。これらについて、詳しく説明していきます。
また、以下の記事でGoogle アナリティクスを使った流入元の分析について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
マーケティング施策として、Web広告やPRなどを行っている方は多くいらっしゃると思います。
Referralのデータを見ればどこから流入しているか確認することができるため、施策の効果を測定することができます。Referralのデータをチェックしながら、どの施策を優先するか検討するのもおすすめです。
流入経路ごとにアクセス解析を行うことで、より収益に繋がる流入経路が把握できます。CVRが高く流入の多い経路が分かれば、その流入経路を拡大し相性の良いコンテンツを多く作成するなど、施策の検討に活かすことが可能です。
Referralに注目することで、「別のWebサイトから自社サイトに流入してきたアクセス」を確認できます。これにより、自社サイトのリンクを張ってくれているサイトを特定することが可能です。
Referralからの流入数が多ければ、流入元のユーザーを自社サイトのターゲットにできる可能性があり、流入元として好ましいサイトであれば、管理人にお礼を兼ねて提携の提案メッセージを送るのがおすすめです。何らかの形で提携できれば、検索流入以外の集客チャネルを獲得できることになります。
GA4で集計されるチャネルグループには、Referral以外にも覚えておくべきものがあります。参考までにReferral以外のチャネルグループの種類について紹介しますので、ぜひ実際にGoogle アナリティクスを操作しながら確認してください。ただし、一部パラメータの付与が必要となるチャネルもあります。
Paid Social(有料ソーシャル) | Google広告または、広告ネットワークタイプが「ソーシャル」。参照元:ソーシャルサイトのリストに一致、またはメディア:正規表現に一致 -^(.cp.|ppc|paid.*)$ |
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Organic Social(オーガニックソーシャル) | ソーシャルメディアからの流入 |
Paid Search(有料検索) | Google広告または、広告ネットワーク タイプが「Google 検索」または「Google Partners」 |
Paid video(有料動画) | Google広告または、広告ネットワーク タイプが「YouTube 検索」または「YouTube 動画」 |
Display(ディスプレイ) | Google広告または、広告ネットワーク タイプが「Google ディスプレイ ネットワーク」または「クロスネットワーク」 |
Email(メール) | Eメールからの流入 |
Paid Shopping(有料ショッピング) | 参照元:ショッピング サイトのリストに一致、またはキャンペーン名 – 正規表現に一致 – ^(.*((「^a-df-z」|^)shop|shopping).*)$)、メディア – 正規表現に一致 – ^(.*cp.*|ppc|paid.*)$ |
Organic Shopping(オーガニックショッピング) | 参照元:ショッピング サイトのリストに一致、メディア:正規表現に一致 – ^(.shop.)$ |
Organic Video(オーガニック動画) | 参照元:動画サイトのリストに一致、メディア:正規表現に一致 – ^(.video.)$ |
Audio | ディスプレイ&ビデオ 360 からのトラフィックまたはディスプレイ&ビデオ 360 のクリエイティブ フォーマットが「Audio」 |
Direct(ノーリファラ―) | 直接流入または、メディアが「(not set)」または「(none)」 |
Affiliate(アフィリエイト) | アフィリエイト広告からの流入 |
Referral(参照元サイト) | 他のWebサイトからの流入 |
SMS | メディア – 完全一致 – sms |
Mobile Push Notifications(モバイルプッシュ通知) | メディア「push」で終わるか、「mobile」または「notification」を含む |
Referralは、他サイトのリンクから自社サイトへ流入してきたことを意味するチャネルグループのひとつです。Referralの詳細を把握すれば「自社サイトの注目度」や「自社サイトがどういったユーザーに興味を持たれているか」を把握することができます。また、リンクを貼ってくれているWebサイトに連絡して提携を申し出れば、集客経路の拡大も見込めます。
以下の記事では、オウンドメディアのCVを獲得するためのポイントをまとめています。自社サイトのCVRに課題を感じている方はぜひ参考にしてみてください。