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2025.02.03
更新日:2022.12.23
公開日:2017.09.05
企業のマーケティング関連の部署で働く皆さん。日々の業務で悩んでいることはありませんか?一口にマーケティングといっても、業務内容は多岐に渡るもの。中には、1人で広域な業務を担当している方も多いのではないでしょうか。
現在、多くの企業のマーケティング関連の部署は、慢性的なマンパワー不足。パンク気味な状態で働いていると、「上手くいっていないけど、何が問題なのか振り返る暇がない」という悪循環に陥ってしまいます。
今回は、企業のマーケティング関連の部署に所属する113人を対象にアンケートを実施し、日々の業務の悩みや課題を聞いてみました。他のマーケティング関連部署で働く人がどのようなことに困っているのかを客観的に知ることで、自身の仕事を振り返るきっかけにしてみてください。
調査方法:アンケートツール(Fastask)
調査期間: 2017年5月19日~5月22日
調査対象: 20代~50代のマーケティング関連業務を担当している正社員113名(担当業務についての設問において「マーケティング」「商品企画」「販売促進」「広告宣伝」「広報」を選択した方々)
まずは、どのような業務をするにあたっても起こりうる「共通の悩み」に関するアンケート結果をご紹介します。
社内コミュニケーションの悩みについて見ていきましょう。社内コミュニケーションは、業務を円滑にしていくための基本中の基本。しかし、意外とおざなりにされていることがアンケート結果からも分かります。
正解が見えにくく定量的な目標設定がしにくいマーケティング関連の部署では起こりやすいもの。特に、「なぜするのか」という “why” の部分をきちんと伝えないと、いくら説明しても納得してもらえないので、意識的にコミュニケーションの中に取り入れる必要があります。
これもマーケティング部署にありがちな問題。特に、犬猿の仲とされている営業部とのコミュニケーションをいかにとっていくかは、皆さんの腕の見せ所でしょう。トラブルの原因としては、「そもそもの目的が一致していない」ということがよくあります。意見が合わないときには、必ず目的が一致しているかを確認するようにしましょう。
続いて紹介するのは、「社外コミュニケーションについての悩み」。マーケティング施策の一部をアウトソーシングするときの悩みについて聞いたものです。結果を見てみましょう。
「相手からメールが返ってこない」「電話してもつながらない」など、直接コミュニケーションが取りにくいがゆえに起こるこの問題は、誰しも経験があるはず。相手に求めすぎるだけではなく、こちらの返信スピードを早くすることによって、相手に素早いレスポンスを意識づけるようにしましょう。
「要求に応えてくれるものの、先方からあまり提案してこない」「納品されるもののクオリティがあまり高くない」など、外注先の仕事のクオリティに不満を感じる声が多く見受けられます。相手との関係性を崩すことなく、業務姿勢を改善してもらうよう促すか、コンペなどを通じて事前に仕事のクオリティが高い会社を見極めることが求められます。
マーケティング関連の業務をするにあたって、データを分析する力は必要不可欠。『週刊東洋経済』や『週刊ダイヤモンド』などのビジネス系雑誌でも、ここ数か月の間で「データ分析」の特集が組まれているなど、スキルの必要性が高まっていることが伺えます。それでは、アンケート結果を見てみましょう。
IT技術の発展により、1つのデータを分析する精度は飛躍的に向上しています。したがってこのスキルだけでは、競合他社との差別化を図ることはできません。データの重要度が増している現在において、横断したデータを戦略的に結合するサイエンティストとしてのスキルが求められているかもしれません。
ここからは、業務別の悩みを紹介します。皆さんの業務に関係するものに関してはもちろん、業務外の項目であっても皆さんの業務効果を最大化するために関係の深いものだと思いますので、ぜひご覧になってください。
自社商品を店舗で販売する場合、店舗側とのコミュニケーションが必要になります。皆さんはそれぞれどのような悩みを抱えているのでしょうか。
市場調査などの分析によって得られるマーケティングの視点は、普段親しみのない人にとっては理解するのが難しいもの。図や表など、説明内容をできるだけ直観的に伝えられるような工夫をすることが必要です。
店舗に毎日立っている人からしてみれば、「実際に商品を売っていない人に何が分かるんだ」と思ってしまうのが本音でしょう。現場を見て初めて得られる発見があるのも事実なので、実際に店舗に赴き、店長の声を反映させた提案をするようにしてみてはいかがでしょうか。
続いては、「商品の企画・設計」についての悩みを紹介します。商品の企画・設計は工数がとても多いため、課題を感じるポイントも自然と多くなる傾向があります。商品企画の大まかな流れは以下の通り。
商品企画の大まかな流れとして、「商品のコンセプト決め」→「市場調査」→「アイデア出し」→「アイデアを商品に落とし込み」→「モニター調査」→「修正・完成」というような流れが一般的です。商品企画を求められている担当者はどのような悩みを抱えているのか、見ていきましょう。
新商品を開発するにあたって、顧客の声を聞く「市場調査」は必須。しかし、せっかく調査をしても、自社のビジネスモデルに合う形でどのように活かしていくか悩んでいる担当者が多いようです。市場調査を効果的なものにするためには、「調査目的」「調査方法」「調査後のフロー」が明確になっているかチェックするようにしましょう。
商品の良し悪しを決定づける最大のポイント。思いつくアイデアは、得てして既に世に出ているものかボツになっているものになってしまいがち。既存のものの組み合わせから、いかに新しくて面白いアイデアを出せるかどうかが、商品企画力を大きく左右する要因なのではないでしょうか。
販売促進(営業力向上は除く)も、企業によってはマーケティング部の仕事になります。下の結果をご覧ください。
効果的な販促キャンペーンが思いつかない理由はいくつかあります。1つは企画力。しかし、それと同じかそれ以上に重要な要素が、1番の悩みに挙がっていた「顧客のセグメンテーション」です。
女子高生向けのボディケアブランドとして有名な「SEA BREEZE(資生堂)」。以前は「サーファー」をターゲットにしていたことをご存知でしょうか。業績が思うように伸びない時代が続いたため、ブランド担当メンバーは方針を大きく転換し、ターゲットを「女子高生」に変更。結果、ターゲット顧客を変えるだけで売り上げは低迷期の8倍になったのだそうです。
既存のターゲットを集めるための面白い企画を立てることはもちろん重要ですが、「セグメンテーションを変える」という発想は、頭の中に常に持っておきたいところです。
「営業力向上」も、数ある販売促進施策のうちの1つです。アンケート結果は、他のものよりも悩みがより顕著に現れました。
マニュアルがない状態だと、営業手法がどうしても属人的になってしまいがち。このままでは、「優秀な人が辞めたら、営業成績がガタ落ちした」ということになりかねません。安定した営業力を築くためには、個人のノウハウを蓄積させ、「商品を確実に売るための必勝パターン」を作る必要があります。
「目的は何なのか」「誰がどのようなシチュエーションで使うのか」などを最初に詳細に決めることで、最終的に出来上がるものの質を大きく左右します。新商品など、消費者を購買まで持っていくノウハウがマニュアル化されれば、成果が目に見えて出るので、妥協せずに作るようにしましょう。
「デザイン」の領域は、他の分野に比べてどうしても軽視されがちですが、実はマーケティングと密接に関わり合っています。アンケート結果を見てみましょう。
自社サイトのアクセス数が伸びないとき、担当者はコンテンツの内容に原因があると判断してしまいがち。しかし実際には、UI(ユーザーの目に触れる部分)が見にくかったり、UX(ユーザーがサービスを通して得られる体験)が不便だったりすることがボトルネックになっていることも多いのです。
意識付けできている人が少ないからこそ、デザインの視点を身につければ大きな強みになるでしょう。
続いて紹介するのは「広告関連業務についての悩み」。アンケート結果を見ていきましょう。
伝えたいことを直接的に伝えても、内容に余程のインパクトがない限りは、話題性が生まれることはありません。伝えたい内容はぶらさずに、「いかに変わった角度から伝えるか」を考え出す企画力が必要になります。
効果的な広告運用をするために不可欠なスキル。事前にどのような施策を実行するのかを洗い出し、予算の中で優先順位をつけ、どの時期に実行するのがベストなのかを考える力が求められるでしょう。
近年、SNSを積極的に運用する企業が増えてきました。ユーザーが1日の中で接触する時間の長いSNSを効果的に運用できれば、競合企業との大きな差別化になるでしょう。アンケート結果はこちらです。
一見簡単そうに見えるSNSの運用ですが、なかなか上手くいかない企業が多いのが現実。ただ単に投稿を繰り返すのではなく、ターゲットに応じて投稿時間や投稿内容を工夫したり、発信者のキャラクターを作ったりすることで、アカウントのファンを増やしていくことが求められます。
SNSを運用する上で気をつけなければならないのが「炎上対策」。1つの不注意な投稿で企業ブランドを損なってしまう可能性があるので、対策をするのは大切です。一方で、炎上した後の対応が、企業のイメージを大きく左右するので、事前予防と同時に事後のガイドラインを策定しておく必要もあります。
その他にも、アンケート対象者に現状の課題について聞いてみると、「人手が足りない」「やることが多すぎて、何に困っているのかもわからない」など、普段大変な思いで働いていることが分かる声が多く寄せられました。
今回挙げた悩みは、多くのマーケティング担当者が「できていないこと」。つまり、これらの課題と向き合い「できること」に変えれば、マーケッターとしての価値が大きく上がることを意味するのです。
もし今回のアンケートの中に、皆さんの業務から外れたものがあったとしても、皆さんの業務の成果と密接に関係しているものばかりなので、現状をしっかり把握しておきましょう。
次回以降、ここで紹介したマーケティング担当者の悩みの解決方法を、引き続き発信していきたいと思います。ぜひ定期的にチェックしていただけると嬉しいです。