3C分析とは|具体的な事例で解説―その目的とやり方
マーケティング
2022.12.23
更新日:2022.12.23
公開日:2018.05.16
行動心理学の1つである、バンドワゴン効果は知っていますか?
実は“ヒト”の何気ない行動や日常生活で何気なく目にするキャッチコピーなどは心理学に基づいていることがほとんどです。逆に考えると、行動心理学を知っていることで、“ヒト“を動かすことだって可能になります。
そこで、本コラムでは、“ヒト”を動かす行動心理学、特に使いやすいバンドワゴン効果について紹介します。
バンドワゴン効果は数ある行動心理学の中でも使いやすく、知っているだけでビジネスにおいても、雑談のような日常生活においても、非常に有利に過ごすことができます。
では実際に、バンドワゴン効果とはどういう行動心理学なのでしょうか?
バンドワゴン効果とはWikipediaでは以下のように解説されています。
バンドワゴン効果(バンドワゴンこうか、英: bandwagon effect)とは多数がある選択肢を選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。
引用:Wikipedia
簡単に説明すると、“世間の流行りや周りの評判を判断材料にしてしまう心理”のことです。
つまりは
という心理がバンドワゴン効果です。
実はバンドワゴン効果とはまったく逆の行動心理学もあります。
スノッブ効果という行動心理学で、
という心理がスノッブ効果です。
つまりは、スノッブ効果とは“みんなとは違うものが欲しい、違うことがしたい“という、バンドワゴン効果とは逆の心理学です。「じゃあどっちが正しいの?どっちを使えばいいの?」と思うかもしれませんが、これは個人の判断における嗜好性によるもので、状況によって使い分ける必要があります。
実は、バンドワゴン効果を使った考え方やキャッチコピーは街中にあふれています。そこで、5つの観点から具体的な事例を紹介していきます。
選挙活動において、バンドワゴン効果の活用は非常に有効です。事前に“最有力候補”や“圧倒的優勢”と聞かされている候補者に、より票が集まるという情勢がまさにバンドワゴン効果の典型的な事例です。
つまり、支持を集めるためには“大勢がそれを支持している”ということをアピールすることがバンドワゴン効果を使った有利な方法であると考えられます。
投資においてもバンドワゴン効果はよく使われています。
というのはまさにバンドワゴン効果です。
ちょうど最近流行っている暗号通貨への投資も、SNSで話題になったら急に高騰するという事例がありました。これもバンドワゴン効果によるものと考えられます。
TwitterやInstagramにも日常的にバンドワゴン効果は潜んでいます。
例えば、Instagramでいいねが多いカフェの写真を見つけると、少し興味がわきますし、「どういうカフェなんだろう?」という気持ちから行ってみたくなるはずです。
これもバンドワゴン効果によるもので、インフルエンサーマーケティングの一種だといえます。
恋愛についてはどうでしょうか?実は、恋愛のかけひきにおいてもバンドワゴン効果を使うことは非常に重要です。
例えば、
などはバンドワゴン効果によるものです。
つまり、バンドワゴン効果の観点から考えると「私全然モテないよ」という発言はむしろ不利に働きます。もちろん、度を越したモテるアピールも禁物ですので、やり過ぎには注意しましょう。
ではどうやってビジネスに活かせばよいのでしょうか?
典型的な活用方法は“キャッチコピー”です。
例えば、
などの訴求はまさにバンドワゴン効果を使ったユーザーの購買行動を促進するキャッチコピーです。これらのように、日常生活で当たり前のように使う考え方や目にする文言にもバンドワゴン効果は活用されています。
バンドワゴン効果がいかに世の中にあふれている考え方で、使いやすい心理学であることか、伝わりましたでしょうか?
これからは日常生活においてもビジネスの場においても、伝える相手の心理状況を意識することで効果的なコミュニケーションを行い、成功に導きましょう!
マーケティングフレームワークについてのその他参考記事はこちら