Twitter広告のフォロワーターゲティングを解説! 設定のコツや効果測定の方法も紹介!

Twitter広告を運用する上で、ターゲティング設定は広告運用の結果に大きく影響します。フォロワーターゲティングはTwitter広告に用意されたターゲティング手法であり、上手に利用できれば非常に有効です。

しかし適切なターゲットの設定方法や分析手法などを理解していなければ、フォロワーターゲティングの効果も見込めません。

本記事ではフォロワーターゲティングの特徴から設定方法、分析方法まで丁寧に解説しています。記事の後半にはフォロワーターゲティング以外のターゲティング手法も紹介していますので、そちらも参考にしてください。本記事を読んで適切にフォロワーターゲティングを設定して、効果的な広告運用を実現させましょう。

Twitter広告のフォロワーターゲティングとは

Twitter広告のフォロワーターゲティングとは、特定のTwitterアカウントのフォロワーに対して広告を表示するターゲティング方法を指します。広告主は、自社の商品・サービスに興味を持つ可能性が高いと考えられるTwitterアカウントを選択し、そのアカウントのフォロワーに対して広告を表示できます。

フォロワーターゲティングは、ターゲットユーザーの興味関心に基づいて広告を配信するため、より効果的な広告キャンペーンをおこなえる点がメリットです。

フォロワーターゲティングの設定方法

Twitter広告を作成する際「シンプル」と「アドバンス」から作成方法を選択できます。シンプルは3ステップで簡単に広告配信ができ、アドバンスは細かい設定ができる点が特徴です。今回はアドバンスでフォロワーターゲティングを行なう方法を紹介します。

まずはTwitter広告マネージャーから、新規で広告キャンペーンを作成します。フォロワーターゲティングの設定は、広告キャンペーン作成時の「ターゲティング機能」から設定可能です。

ターゲティング機能で「フォロワーが似ているアカウント」に特定のユーザー名を入力しましょう。アカウントが多い場合は、一括アップロードも可能です。これでフォロワーターゲティングの設定は完了です。

デモグラフィックデータを掛け合わせれば、さらに細かいターゲティングが可能です。商品・サービスの対象が明確な場合は、絞り込むことでターゲティングの精度が高まります。

フォロワーターゲティングで押さえておきたいポイント3選

フォロワーターゲティングで意識するべきポイントを3つ紹介します。ポイントを押さえて、効果的な広告運用をおこないましょう。

  • 1つの広告につき30件程度のユーザーをターゲティングする
  • フォロワー数よりも関連性が強いユーザーを選ぶ
  • セグメント化によって効果的なターゲットを特定する

1つの広告につき30件程度のユーザーをターゲティングする

Twitterの公式サイトでは、設定するフォロワーの数は、1つの広告につき30件程度を推奨しています。また、設定したフォロワー数は合計で5万以上にする点も、公式が推奨しています。

フォロワーターゲティンの結果は、Twitter広告マネージャーのダッシュボードから確認できるため、フォロワー数が5万を超えるようにターゲットを調整してみましょう。

フォロワー数よりも関連性が強いユーザーを選ぶ

フォロワーターゲティングでは、ターゲットのフォロワー数よりも、フォロワーと訴求したい商品・サービスとの関連性を意識しましょう。

ターゲットのフォロワーは、すべて自社製品に関連するユーザーではありません。そのため広告の効果が薄くなりやすく、無駄なコストがかかってしまいます。大企業や有名インフルエンサーではなく、関連性の高いフォロワーが多いユーザーを選ぶとよいでしょう。

セグメント化によって効果的なターゲットを特定する

対象にしたいユーザーを年齢・性別・居住地などでセグメントに分けて、ターゲティングを実施しましょう。

セグメントごとに興味・関心は異なるため、同じ広告でもターゲット次第で大きく効果が変わります。そのため広告ごとにターゲットを細分化すると、どのターゲティングが効果的なのか分析でき、広告効果の改善が期待できます。

フォロワーターゲティングにおけるアカウントの探し方

フォロワーターゲティングの成功の鍵は、対象とするフォロワーの設定です。しかし闇雲に関連性がありそうなユーザーを探すのは、非常に手間がかかります。ここではフォロワーターゲティングにおけるフォロワーの探し方を紹介します。

Twitterの「アカウント」から検索する

最も手軽な方法は、Twitter検索からユーザーを探す方法です。Twitter検索で取り扱う商品・サービスについて関連性の高いキーワードで検索すれば、表示されたユーザーがターゲットの候補です。

さらに見つけたユーザーのフォロワーも関連性が高い可能性があるため、芋づる式にターゲットが見つかる場合もあります。

対象アカウントに追加されているリストをチェックする

Twitterの「リスト」機能を利用すれば、効率よくターゲットが見つかります。

リストには同じ趣味や仕事など、共通点のあるユーザーが参加しています。そのため自社商品・サービスに関連があるキーワードでリストを検索すれば、適切なターゲットが見つけやすいでしょう。リストの検索は、Twitter画面の「もっと見る」の「リスト」から実行できます。

フォロワーターゲティング開始後は効果測定が重要

フォロワーターゲティングを実施した後は、広告効果の測定を実施しましょう。

広告は配信して終わりではなく、効果を分析してよりよい内容に改善しなければ、競合に負けてしまいます。フォロワーターゲティングを実施したあとは、設定したターゲットや、広告を配信する時間帯は適切だったかなど、さまざまな角度から効果を分析しましょう。

また、キャンペーンAで競合他社のユーザー名を、キャンペーンBでメディアのユーザー名をターゲティングして、それぞれのターゲティングの効果を比較する方法も有効です。フォロワーターゲティングの結果はTwitter広告マネージャーのダッシュボードから確認できます。定期的に分析と改善を繰り返して、広告運用を成功させましょう。

フォロワーターゲティング以外のターゲティングも検討しよう

Twitter広告にはフォロワーターゲティング以外にもさまざまなターゲティング手法が用意されています。フォロワーターゲティングだけでなく、他のターゲティング手法も試してみて、最適な方法を模索してみましょう。

ここでは、フォロワーターゲティング以外の6つのターゲティング手法について紹介します。

  • 興味関心ターゲティング
  • キーワードターゲティング
  • 地域ターゲティング
  • テイラードオーディエンス
  • 端末ターゲティング
  • 行動ターゲティング

興味関心ターゲティング

Twitter広告の興味・関心ターゲティングは、Twitter上でツイートをする際にユーザーが表明した興味や関心に基づいて、広告配信を行う機能です。

Twitterでは、ユーザーがフォローしているアカウントやツイートをリツイートしたり、いいねをしたりすることで、興味や関心を表明します。Twitter広告の興味・関心ターゲティングでは、このようなユーザーの行動履歴を基に、そのユーザーの興味や関心を把握し、それに合わせた広告配信が可能です。

例えば、あるユーザーが野球に関するフォロワーをフォローしていたり、関連するツイートにいいねをしたりしていれば、野球関連の広告を表示します。これにより、ターゲットとなるユーザーへアプローチでき、効果的な広告配信をできる点がメリットです。

また、1つのキャンペーンに興味・関心ターゲティングとフォロワーターゲティングを同時に組み込まないようにしてください。両方実施したい場合は、別々のキャンペーンを作成して広告を配信しましょう。

キーワードターゲティング

キーワードターゲティングは、特定のキーワードに関心を持つユーザーや、そのキーワードに関連するトピックに興味を持つユーザーに対して広告を配信できます。

例えば、カフェを営業する店舗が「コーヒー」というキーワードを指定した場合、コーヒーに興味を持つユーザーや、コーヒーショップを探しているユーザーに広告を表示できます。

キーワードターゲティングは、広告主が設定したキーワードに関連するユーザーに対して広告を配信します。興味や関心に基づくターゲティングよりも、広い範囲のユーザーにリーチできる点がメリットです。

地域ターゲティング

地域ターゲティングでは、広告主がターゲットとする地域を指定できます。具体的には、国、地域、都市、郵便番号など、特定の地域に在住するユーザーに対して広告を配信します。

地域ターゲティングを使用すれば、地域によって異なるニーズや興味を持つユーザーに対して、より適切な広告配信が可能です。例えば、特定の地域に在住するユーザーに対しては、地元のお祭りやイベントに関する広告を表示できます。

地域ターゲティングは地域ごとに異なる要素を考慮して広告を配信できるため、グローバル展開している企業や、地域限定のキャンペーンを実施する企業にとって、有効なターゲティング方法です。

テイラードオーディエンス

Twitter広告のテイラードオーディエンスは、広告主が保有するデータや、Twitterが提供するデータを活用して、特定のユーザーグループに対して広告を配信する機能です。

具体的には、Twitterにアップロードされた広告主が保有するデータを利用して、そのデータにマッチするターゲットへ広告を配信します。アップロードできるデータには、顧客データ、メールアドレス、電話番号、TwitterのユーザーIDなどがあります。

テイラードオーディエンスを利用すれば、既存顧客に対して再度アプローチできるだけでなく、競合他社の顧客や、自社商品に関心を持ちそうなユーザーへのリーチも可能です。

端末ターゲティング

Twitter広告の端末ターゲティングでは、広告主が広告の配信先となるユーザーのデバイスを指定して、広告を配信します。iOS、Android、WindowsなどのOSや、スマートフォン、タブレット、デスクトップなどのデバイスの指定も可能です。

端末ターゲティングは、特定のデバイスやOSに特化した広告キャンペーンを実施する場合に有効です。例えば、iOS向けのアプリを宣伝する場合、iOSを搭載したデバイスをターゲットに広告を配信すれば、より効果的な広告配信ができます。

特定の端末での効果が明確な場合は、端末ターゲティングを検討してみましょう。

行動ターゲティング

行動ターゲティングはユーザーの過去の行動履歴を分析し、興味・関心や購買意向などの情報をもとにターゲットを設定するターゲティング手法です。

行動ターゲティングは過去の行動履歴をもとにターゲティングをおこなえるため、Twitter以外の場所で特定の商品・サービスに関心を持つユーザーにアプローチできる点がメリットです。

例えば、家具を販売する会社が行動ターゲティングを実施した場合、特定の家具ブランドを購入しているユーザーにアプローチができます。

まとめ:フォロワーターゲティングを活用して効果的に訴求しましょう

本記事では、フォロワーターゲティングの特徴や設定方法、分析方法などを解説しました。

また記事の後半には、フォロワーターゲティング以外のターゲティング手法も紹介しています。さまざまな手法を試してみて、商品・サービスにあった最適なターゲティング手法を探してもいいでしょう。本記事を参考にして、効果的なフォロワーターゲティングをおこない、広告の目的を達成してください