【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.04
公開日:2023.04.18
「Google広告の運用を任されて色々と調べてみたところ、どうやら「コンバージョン設定」が必要らしいが、具体的に何をすればいいのか分からない」とお悩みではありませんか。
そこで今回は、Google広告のコンバージョン設定について、最低限知っておくべきことを解説します。専門用語は極力使わずに解説しているので、Google広告に関する知識が全くない方でも、スムーズに読み進められます。記事を最後までチェックして、Google広告の運用開始に向けて、一歩前進しましょう。
Google広告におけるコンバージョンとは、広告をクリックしたユーザーが、望ましいアクションを実行したことを意味します。
具体的には、ウェブサイトの購入、問い合わせフォームの送信、メーリングリストへの登録などが含まれます。コンバージョンは、広告主が設定した目標に到達したことを示し、広告キャンペーンの効果測定やROI(投資対効果)の評価に重要な役割を果たします。
例えば「この化粧品を売りたい」と考えている企業が、リスティング広告を出稿したとしましょう。
※「リスティング広告って何?」という方は以下の記事をご覧ください。
そのリスティング広告を見たユーザーが広告をクリックし、化粧品を購入した場合、それは「1件のコンバージョン」です。また商品の購入のみならず、資料請求やお問い合わせ、来店予約などもコンバージョンです。「何をコンバージョンとするか」は、Google広告運用の目的次第です。
コンバージョンは日本語に訳して「成約」と呼ばれることもあります。また「CV」と略されることもあります。コンバージョンは、いわばGoogle広告運用におけるゴール地点です。
Google広告のコンバージョン設定とは、広告主が特定のアクションをコンバージョンとして追跡し、計測するための設定を行うことです。設定されたコンバージョンは広告キャンペーンの結果を正確に分析し、効果的な戦略の策定や改善のためのデータを提供します。
コンバージョン設定はGoogle広告の管理画面で行われるほか、ウェブサイトに特定のコンバージョンタグを設置することでも実現できます。
そこで得られたデータをもとに、コンバージョン数やコンバージョン率(CVRと略されます)などの数値が算出され、Google広告の改善に役立ちます。コンバージョンが測定できなければ、施策に対する効果検証ができません。また効果検証ができないだけでなく、広告の機械学習も進みません。よってGoogle広告のコンバージョン設定は、Google広告を運用する上で重要です。
Google広告のコンバージョン設定を行うメリットは以下の2つです。
それぞれ詳しく解説します。
コンバージョン設定を行うことにより、広告キャンペーンの効果を定量的に把握することができます。これにより、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)を効果的に回すことができます。
<1>この広告はコンバージョン率が悪いな。なんでだろう?
<2>ここの文言を変更してみたらどうかな?
<3>よし、文言を変更してみよう
<4>文言を変更したらコンバージョン率が少し改善された
コンバージョン率が良い/悪いを判断するには、Google広告のコンバージョン設定が欠かせません。Google広告のコンバージョン設定を行っていなければ、「直感を頼りにしたGoogle広告運用」しかできなくなるからです。
データに基づいた分析と改善を繰り返すことで、効果的な広告戦略の立案や予算配分の最適化が可能となります。
コンバージョン設定により得られるデータは、広告主が事業戦略を立てる際に重要な情報源となります。
コンバージョン数を測定できれば、今月のコンバージョン数、今年のコンバージョン数、それらを前年と比較した際の数値など、様々な数字が見えてきます。そして今月の実績や過去の実績これらの数字は、事業戦略を立てるのに欠かせません。
例えばコンバージョン単価(コンバージョンを1つ獲得するためにかかる広告費)が顧客一人当たりの売り上げを下回っていれば、それは同時に、損益分岐点を上回り利益が出ていることになります。
その場合は、広告費を増やしてより多くのコンバージョンの獲得を目指すといった戦略が立てられます。また損益分岐点を下回っていれば、広告の改善等を模索しつつ、一旦広告費を減らすといった判断を取るのも1つの手です。
コンバージョン数やコスト、収益などの指標を分析することで、どの広告が最も効果的であるかを把握し、将来のキャンペーンに反映させることができます。
「Google広告のコンバージョン設定は行うべきである」ということが分かったところで、設定方法について見てみましょう。Google広告のコンバージョン設定は、以下2つの手順で行えます。
それぞれ詳しく解説します。
なお本記事ではGoogle広告管理画面での設定方法を解説しますが、GTM(Googleタグマネージャー)を使った設定も可能です。気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。
Google広告の管理画面にログインし、コンバージョンの設定を行います。設定する内容は、コンバージョンの種類(例: 購入、問い合わせ)、価値(収益やリードの場合)、追跡方法などです。設定されたコンバージョンは、広告グループやキャンペーンのパフォーマンスレポートで確認できます。
まずはGoogle広告の管理画面で、「何をコンバージョンとするのか」を定義します。コンバージョンの例としては、以下のようなものがあります。
コンバージョンの設定では、「この商品を購入したとき」のような曖昧な定義はできません。商品購入をコンバージョンとするのであれば、購入後に表示される「サンクスページ」など、具体的なページの閲覧行動をコンバージョンに指定します。サンクスページがない場合は、商品購入一歩手前のページをコンバージョンに指定するなど、工夫しましょう。
「何をコンバージョンとするのか」を決めたら、Google広告でコンバージョンを設定します。
Google広告にログインして、画面右上の「ツールと設定」→「測定」→「コンバージョン」をクリックします。
続いて画面左上の「新しいコンバージョン アクション」をクリックします。
トラッキングするコンバージョンの種類を上記4つの中から選択します(今回はWebサイトを選びます)。その後「どの地点をコンバージョンとするか」を指定して、Google広告の管理画面でのコンバージョン設定は完了です。
広告主のウェブサイトにコンバージョンタグを設置することで、特定のアクションが行われた際にコンバージョンが計測されます。タグは、ウェブサイトの特定のページやイベントに追加され、ユーザーのアクションを追跡します。
Google広告は、簡単な手順でコンバージョンタグの設置方法を提供しています。
Google広告の管理画面でコンバージョンを作成しただけでは、コンバージョンの計測はできません。コンバージョンを計測するには、Webサイト側に「タグ」を設置する必要があります。
「Google広告管理画面でコンバージョンの設定を行う」が終わると、コンバージョンタグの設定画面が表示されます。
「タグの取得」ボタンをクリックしてタグをコピーして、コンバージョンを測定したいWebサイトのヘッダーまたはフッターにコピーしたタグを追加します。
そうすることで、コンバージョンをGoogle広告のアカウントで計測できるようになります。
せっかくGoogle広告を運用するのであれば、コンバージョンは最大化したいですよね。そこで、Google広告のコンバージョンを最大化するために知っておいてほしい以下2つの方法について解説します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
コンバージョンを最大化するためには、正確なターゲットを設定することが重要です。広告の表示対象となるユーザーの属性や興味関心に基づいて、広告のターゲット設定を行いましょう。これにより、関心を持つユーザーに対して効果的な広告を提示し、コンバージョン率を向上させることができます。
いくら良い商品やサービス、LPであっても、見込み顧客ではない層に広告が届いてしまっては意味がありません。当然コンバージョン数やコンバージョン率の値も、悪くなってしまいます。
どういった層が自社の商品やサービスを欲しいと思ってくれるのかを、事前にきちんと分析しましょう。すでに類似の商品やサービスが出ている際は、その商品やサービスがどういった層に受けているのかを参考にしてもいいでしょう。
適切なターゲティングを行うことで、広告費を最小限に抑えられると同時に、コンバージョン数やコンバージョン率のアップが期待できます。
コンバージョンを最大化するためには、定期的なデータ分析が欠かせません。広告キャンペーンのパフォーマンスを詳細に検証し、クリック率やコンバージョン率の向上につながる要素を見つけ出しましょう。
例えば、広告文言やランディングページの改善など、効果的な施策を実施することで、コンバージョン数の増加につながります。
またどのキーワードでどれくらい広告がクリックされているのか、どのキーワードでの流入がコンバージョンにつながっているのかなどの分析も可能です。
様々なデータを分析し、改善できる箇所を見つけ出しましょう。
Google広告のコンバージョン追跡には、主に4つの種類があります。それぞれの特徴を以下に説明します。
これは、ウェブサイト上で行われるアクションを追跡します。例えば、商品の購入や問い合わせフォームの送信などです。
これは、アプリ内で行われるアクションを追跡します。例えば、アプリのダウンロードやアプリ内での購入などです。
これは、広告からの電話通話を追跡します。電話番号をクリックしたり、電話番号を直接ダイヤルしたりするアクションを追跡します。
これは、Google広告外で行われるアクションを追跡します。例えば、オフラインでの販売やCRMシステムでのアクションなどです。
これらの種類を理解し、自社のビジネスに最適なコンバージョン追跡を設定することが重要です。
Googleタグマネージャーは、ウェブサイトにタグを追加するためのツールです。これを使用すると、コンバージョン追跡の設定が簡単になります。以下にその手順を説明します。
これらの手順を踏むことで、Google広告のコンバージョン追跡を簡単に設定することができます。
ウェブサイトのユーザー体験を向上させることは、コンバージョン率を高める上で重要です。ページの読み込み速度の向上や使いやすいナビゲーションの提供、モバイルフレンドリーなデザインの採用などが効果的な施策です。
ユーザーがスムーズかつ快適にアクションを完了できる環境を整えましょう。
A/Bテストは、異なるバージョンの広告やランディングページを比較することで、最も効果的な要素を特定する手法です。異なるキャッチコピー、ボタンの色、コールトゥアクションの配置などをテストし、データに基づいた意思決定を行います。
継続的なテストと改善を通じて、コンバージョン率の向上を図りましょう。
レマーケティングは、既にウェブサイトを訪れたユーザーに対して再度広告を表示する手法です。
ユーザーの関心を引き続けるために効果的であり、コンバージョン率の向上に寄与します。カートに商品を追加したが購入に至らなかったユーザーや、特定のページを訪れたユーザーに対してターゲティングを行いましょう。
Google広告のコンバージョン設定について、最低限知っておくべきことを解説しました。本記事を何度もチェックして、まずはGoogle広告のコンバージョン設定を完了させましょう。
Google広告のコンバージョン設定が完了したら、あとは広告の運用を始め、データが計測されるのを待つのみです。またGoogle広告の運用が始まったら、広告の費用対効果(ROASと言います)を上げていく施策が必要です。
広告の費用対効果を上げる方法については以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
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