【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.05
公開日:2017.03.27
やみくもに広告の設定をして費用対効果が下がっていた、なんてことはありませんか?リスティング広告を出稿するにあたり、しっかり理解したいのがマッチタイプです。
マッチタイプの仕組みを理解しないまま広告を出稿してしまうと、チャンスロスの発生や、好ましくないキーワードからのクリックを増やしてしまう場合があります。
逆に、マッチタイプの仕組みを理解して広告の出稿ができれば、費用を抑えながら、広告の効果を引き上げることが可能になります。
この記事では今さら聞けない広告設定のマッチタイプについてPLAN-B インターネット広告事業部の吉田 亮から、解説していきます。
マッチタイプとは、広告において自分たちが登録したキーワードと、ユーザーが検索したキーワードとの間の、どの差分まで広告を表示させるか、その範囲を決める設定です。
つまり、ユーザーがどのような検索をした時に自分たちの広告を掲載するのかは、このキーワードのマッチタイプ次第で千差万別の設定ができます。
設定できるマッチタイプの種類は大きく4つ「完全一致」「部分一致」「絞り込み部分一致」「フレーズ一致」です。
基本の2つ、完全一致と部分一致から説明していきます。まずはこの2つを完璧に把握することから始めます。
検索されたキーワードと登録したキーワードが完全に一致し、他の語句が含まれていない場合のみ表示されます。
メリット
獲得効果の高いキーワードだと判明している場合は、そのキーワードを完全一致登録して検索上位を狙うことで、効率的に獲得が可能です。また無駄のないクリックが多くなるため費用対効果も高いです。
デメリット
設定がビッグワードであればあるほど他社との競争が激しくなり、思った以上の予算がかかってしまう場合があります。また、その逆で設定したキーワードがニッチすぎるとインプレッション数(広告が表示される回数)やクリック数が予想よりも増えない可能性があり、広告が配信される回数や頻度は少なくなってしまいます。
登録キーワードの語句が含まれる検索がされた場合、他の用語が含まれていても表示されます。類義語や関連語句、表記のゆれと判断されたものに対しても表示される可能性があります。また語順や複数形・単数形も関係ありません。
メリット
部分一致は何より、キーワードの登録に時間をかけることなく広告を出すことが可能です。
純粋な広告目的以外にも、あいまいな月間検索数を探ったり、SEO対策する前に成約しやすいキーワードが何かを調べたりするという方法としても活用できます。
デメリット
類義語、関連語句、表記ゆれがどこまで表示されるかは検索エンジンのアルゴリズム依存なので、自分ではコントロールできない点です。狙ったキーワードではない検索でも表示されるため、他のマッチタイプに比べるとコンバージョン率は悪くなる傾向があります。無駄な広告費を抑えるために、定期的に除外すべきキーワードを精査する必要がでてきます。
基本の完全一致と部分一致を使いこなすだけでは、想定以上の獲得効果を出すことは難しいのが昨今の現状です。リスティング広告は近年、日々入札の競争が激しくなってきており、上記二つの応用といえるマッチタイプも頻繁に用いられています。
ここでは、応用編のマッチタイプをさらに3つ説明していきます。
・フレーズ一致
・絞り込み部分一致
・除外キーワード設定
完全一致の縛りが緩和されたマッチタイプと言えます。
前後に他の語句が追加されても表示されますが、語順が入れ替わったり、指定したキーワードの間に他の語句が入ったりする場合は広告が表示されません。
メリット
語句と語句が入れ替わってしまうと意味が通じなくなるキーワードに対しては有効的なマッチタイプです。部分一致のように類義語、関連語句、表記のゆれといった拡張をある程度コントロールすることが可能になります。
デメリット
掛け合わせたキーワードでフレーズ一致を使うと、登録キーワードが増えて管理が面倒になる点です。また部分一致に比べてインプレッションの絶対数は少なくなるため、幅広いユーザーへのアプローチをすることは難しくなります。
部分一致が拡張したマッチタイプです。設定したキーワードが検索クエリに含まれる場合広告が表示されます。部分一致のようにキーワードに関連した語句に対しても自動で表示するのではなく、少なくとも1つの設定キーワードが含まれている場合に表示されます。
設定方法は他のマッチタイプと違って、キーワードの前に「+」を記入するのが特徴です。
メリット
部分一致のように幅広い語句に対して表示されるわけではないのでクリック数は多少減少しますが、クリック率やコンバージョン率は向上するでしょう。フレーズ一致と混同されがちですが、語句の順番が入れ替わっても表示される、指定したキーワードと語句の間に他の語句が入っても表示される、などの違いがあります。
デメリット
「+」をつけるつけないで表示が変わってくるため、ルールが複雑で慣れるまでに時間がかかります。
マッチタイプを設定する際に、設定キーワードと関連性が低いと判断したキーワードを検索クエリから除外する設定方法です。
部分一致のマッチタイプで全く関係のない検索クエリで広告が表示されていた場合、そのキーワードを除外キーワードに指定することで無駄な広告費がかからなくて済みます。
マッチタイプにはおすすめの設定基準があります。設定基準を知ってからマッチタイプを選ぶことで広告運用がうまく進むでしょう。マッチタイプの設定基準は以下の2つです。
・完全一致はコンバージョン率UP狙いのキーワードに使う
・多くのユーザーに見てもらいたいキーワードは部分一致
完全一致のメリットで解説したとおり、コンバージョン率UPを狙っているキーワードに使います。検索している人が知りたいことについての広告を出しているので、自然とクリック数が増えるでしょう。
ただし、部分一致のほうがコンバージョン率が上がるキーワードもあります。そのためコンバージョン率を上げたいからといって狙っているキーワードをすべて完全一致にはせず、見極める必要があります。
完全一致がおすすめなキーワードは、固有名詞です。固有名詞には表記ゆれがありません。検索したキーワードに固有名詞が含まれているときに、コンバージョン率が平均して高くなります。
自社の商品名も固有名詞です。特定の製品のコンバージョン率を上げたいなどの目的がある場合は完全一致を選びましょう。
部分一致に設定したキーワードは、幅広いユーザーに見てもらいやすいです。部分一致は、特定のキーワードが含まれていれば、広告を出す設定になっています。そのため少しでも興味があるユーザーからクリックされる可能性があります。また想定していないユーザーから、クリックしてもらえることもあるでしょう。
少しでも多くのユーザーに知ってもらいたい広告には部分一致が合っています。自社のサービスを多くの人にアピールし、可能性を少しでも広げたいキーワードは部分一致に設定しましょう。
マッチタイプの設定は、広告を掲載するサイトによって変わります。代表的なサイトのマッチタイプを紹介します。
・Yahoo!の設定方法
・Googleの設定方法
Yahoo!では記号を使い、マッチタイプを設定します。
完全一致 | キーワードを[ ](半角カッコ)で閉じる |
フレーズ一致 | キーワードを” “(半角引用符)で閉じる |
部分一致 | とくに記号をつける必要なし |
対象外キーワード | 対象外キーワードツールを使用 |
対象外キーワードについては別のツールがあります。詳しくは、以下の公式サイトで確認しましょう。
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044647?language=ja
Googleの設定方法も記号で、Yahoo!とほぼ似ています。
完全一致 | [ ](角かっこ)を使用 |
フレーズ一致 | ” “(二重引用符)を使用 |
部分一致 | キーワードを入力するだけ |
除外キーワード | サイトナビゲーションのコンテンツにて設定可能 |
Googleの詳しい設定方法については以下のGoogle公式サイトに詳しく載っています。ぜひ参考にしてください。
またYahoo!とGoogleのマッチタイプについて、以下の記事で詳しく解説しています。
マッチタイプを設定するときに抑えておくべきポイントは以下の2つです。
・広告のマッチタイプが合っているかチェック
・除外キーワードでマッチタイプの正確さを上げる
広告のマッチタイプが合っているかチェックしましょう。というのも広告を運営していくうちにマッチタイプが変わることもあるためです。
コンバージョンなどの結果を見たときに、違うマッチタイプが合っていると気づくことがあります。マッチタイプが合っていないときはすぐに変更しましょう。
マッチタイプが合っているかをチェックする方法は「検索語句レポート」の使用がおすすめです。検索語句レポートは、広告の表示されたキーワードを確認できます。Googleで検索された言葉と、広告が合っているかのチェックが大切です。マッチタイプが合っているか適宜チェックしましょう。
除外キーワード設定を使用して、マッチタイプの正確さを上げましょう。関連のないキーワードに広告が表示されると、コンバージョン率が低くなり、費用対効果が下がります。
興味をもたずにただクリックだけするユーザーがいると、クリック単価も発生するため、マッチタイプの正確さはとても重要です。
コンバージョンが少ないクリックに無駄な費用が発生してしまうのを防ぐためにも、除外キーワードを上手く活用しましょう。
Googleでは2021年から、絞り込み部分一致をフレーズ一致に組み込むアップデートをしています。Google側が自動で対応するため、フレーズ一致に組み込むなどの対処をする必要はありません。
アップデートしたことで、マッチタイプの使い分けが簡単になりました。新しいフレーズ一致は拡張性がよく、従来の絞り込み部分一致より少し制限がかかっています。
アップデートがあったことで、マッチタイプを変更したほうがよいキーワードもあります。検索語句レポートなどを活用して、マッチタイプを変えたり、除外キーワードを増やしたりすることを検討しましょう。
「完全一致」「部分一致」「フレーズ一致」「絞り込み部分一致」大きく4種類のマッチタイプが存在しており、また「除外キーワード」も設定することで無駄なクリックを防ぎ費用対効果を高めることが出来ます。
リスティング広告の獲得効率を最大化するためには、それぞれのマッチタイプのメリット・デメリットを理解したうえで、ある程度詳細な粒度でキーワードを設定する必要があります。まずは基本の2つのマッチタイプを抑え、そこから応用編のマッチタイプを使いこなせるようになると良いでしょう。
もちろん広告を出しっぱなしではなく、コンバージョン率やクリック率の結果を見て、随時マッチタイプの見直しをすることをおすすめします。
インターネット広告の運用は、実績のあるプロの代理店に任せることをオススメします。PLAN-Bのリスティング広告運用サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。