
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
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最終更新日:2025.02.03
更新日:2024.06.21
Google広告運用の初心者の方は、管理画面に出ている「インプレッションシェア」を不思議に思うかもしれません。インプレッションシェアは広告運用において重要な指標であり、その後の運用方針を決める要因の一つとなります。
今回はそのようなインプレッションシェアの考え方と、運用の際の注意点についてご紹介します。
インプレッションシェアを深く理解することで、より効果的に広告運用ができるようになるでしょう。今まで学んだことがないという方はぜひご覧ください。
インプレッションシェアとは、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合を指します。以下の計算式に当てはめることで、インプレッションシェアが算出可能です。
インプレッションシェア = 表示回数÷広告が表示可能だった合計回数
具体的に説明すると、広告が表示可能だった合計回数が1000回あった時、実際に広告が400回表示されたのなら、インプレッションシェアは40%と算出されます。
広告が表示できる可能性があった回数については、
ターゲット設定
承認状況
入札単価
品質
など、多くの要因から判断されるため運用者が簡単に計算することはできません。
なお、インプレッションシェアに関する数値データについては、
キャンペーン単位
広告グループ単位
商品グループ単位(ショッピングキャンペーンの場合)
キーワード単位
で確認できます。
インプレッションシェアは基本的に、入札単価や予算を引き上げた場合に、より多くの人に広告を見てもらえるかどうかを判断する指標として利用されます。インプレッションシェアは、運用方針を決定する重要な値の一つと言えるでしょう。
インプレッションシェアは、その日に運用が行われたオークションを対象として、自分や同じ広告オークションに参加した競合の品質などのさまざまな要素から算出されます。算出する際は、広告が表示されたすべてのオークションだけでなく、広告が表示可能だったすべてのオークションまでが対象となります。
例については、実際にGoogle広告のヘルプページが参考になるかと思います。
たとえば、入札単価が現在の2倍であれば広告を表示できたオークションは対象となります。一方、広告を表示するために入札単価を 1,000% 引き上げる必要があると推定されるオークションは対象外となります。
勘違いされやすいのですが、インプレッションシェアというのは広告がオークションで競合可能だった場合を推定して算出されるものです。あくまで推定値のため、実際の管理画面に多少の変動があっても、すぐに対応する必要があるわけでもありません。
また入札単価だけでなく、広告の品質やGoogle広告のシステムが変更された場合(GoogleAdwordsからGoogle広告という変更ではなく評価のシステムが変わった場合)は、競合と判断されていた相手のオークションも変わる可能性があります。
シンプルにひとつの評価にできないところが、インプレッションシェアの難しいところです。
インプレッションシェアはGoogle広告の管理画面で確認できます。下記の手順に従ってご確認ください。
なお、確認したいインプレッションの項目で、特に役立つ指標は次の通りです。
検索広告のインプレッションシェア
ディスプレイ広告のインプレッションシェア
検索広告のインプレッション シェア損失率(予算)
ディスプレイ広告のインプレッション シェア損失率(予算)
検索広告のインプレッション シェア損失率(ランク)
ディスプレイ広告のインプレッション シェア損失率(ランク)
検索広告の完全一致のインプレッション シェア
簡単な詳細がGoogle広告ヘルプに記載されていますので、気になる方はご確認ください。
インプレッションシェア損失率とは、広告を表示する機会があったにもかかわらず、広告が表示できなかった割合を表します。
インプレッションシェアとインプレッションシェア損失率は、対となる関係です。例えばインプレッションシェアが30%の場合、インプレッションシェア損失率は70%となります。
インプレッションシェア損失率には、
の2つが存在します。それぞれ詳しくみていきましょう。
インプレッションシェア損失率(予算)は「アカウントの予算設定が原因で、広告が表示されなかった回数の割合」を指します。つまり予算があれば出せたけど、予算の関係で表示できなかった損失を表示しています。
シンプルに言うと「もっとお金をかければ広告を配信できた割合」です。
Google広告は賢いので、上限を超えないように自動的に配信を調整しています。そのためすぐに予算上限を超えてしまうことはなく、広告の表示されるタイミングが自動的にある程度調整されます。
ただ、それに甘えていると機会損失をすることになるので、運用上で調節が必要です。
インプレッションシェア損失率(掲載順位/ランク)は「広告の掲載順位が原因で表示されなかった回数の割合」を指します。
配信を希望する競合の広告が複数存在する場合、その中でも特に優先して表示される広告があるため、インプレッションシェア損失率(掲載順位/ランク)が存在するのです。
広告内での掲載順位(ランク)が低い場合は、
広告のクリエイティブや文言の質が悪い
設定キーワードと広告内容の関連性が低い
競合となる広告が増加し、争奪戦が激化した
といった理由が挙げられます。
広告の作り直しやキーワードの再設定などを行うことで、インプレッションシェア損失率(掲載順位/ランク)は改善できるでしょう。
運用の際に意識したい改善の考え方については、
予算をあげることより無駄な予算を削る
バナー・LPの質やキーワード設定を見直す
の2つが大切になります。
コストをかければ、広告表示の回数を簡単に増やせます。しかし予算にキリがなくなってしまいますし、コストをかければ全て解決するわけでもありません。
まずはコストを抑える方向でアカウント内をチェックし、無駄な配信を止めて必要なところに予算を当てましょう。そうすることで、CPAを抑えることにも繋がりますし費用対効果もよくなります。
無駄な配信がなく、それでも配信量を増やしたい場合は、コストをさらにかける形で運用すると良いでしょう。
予算に関して、アカウントの中をチェックする場合は以下を確認すると良いでしょう。
上記をチェックし、広告効果の悪い部分を停止。より効率的な運用が期待できるところに予算を寄せることで、より良い効果を出せるでしょう。ただ広告だけで集客していない方は、関節効果についても判断する必要がありますので、Googleアナリティクスの分析も同時に行いましょう。
Googleアナリティクスについて詳しく知りたい方は、下記記事をチェックしてください。
バナー・LPの質や適切なキーワード設定を見直すことで広告の掲載順位をあげ、インプレッションシェアを高められます。
バナーの質とはクリック率に直結しているため、ユーザーの興味をひくクリエイティブや文言の作成が重要となります。ただしセールス色が強すぎると避けられてしまうため、過度な表現は控えましょう。
またLPの離脱率が高いと、掲載順位が落ちる原因となります。バナー内容とマッチしていて、最後まで完読される工夫のあるLPがベストです。
そして設定キーワードと広告の内容に大きな違いがある場合、そもそもクリックされません。適切なキーワードの設定も、掲載順位を下げないために重要なポイントとなります。
最初に説明したように、インプレッションシェアは「入札単価や予算を引き上げた場合に、より多くのユーザーに広告を表示できるかどうかを見定める目安」になります。
広告運用をしていると「もっとたくさんの人に表示させたい時にはどうしたら良いのか?」と悩むことがあると思います。その時に入札単価や予算を引き上げるという選択肢が正しいかどうかを見極めることが、施策を進めるかどうかの判断基準になります。
これから運用を真剣に取り組みたいと思っている方は、ぜひインプレッションシェアを定期的にチェックしてみてください。
インターネット広告の運用は、実績のあるプロの代理店に任せることをオススメします。PLAN-Bのリスティング広告運用サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。