Web Guideを標準検索画面に表示するテストが開始 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/11/29~12/05)

Web Guideを標準検索画面に表示するテストが開始 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/11/29~12/05)

PINTO!編集部:谷風です。

2025年11月29日~12月5日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート|2025年11月度
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Web Guideを標準検索画面に表示するテストが開始

GoogleはWeb Guideを標準の検索画面にするテストを実施しているようです。

Web Guideとは、以下のように検索結果でトピックごとにウェブページを分類して表示する機能です。トピックの分類は、GoogleのAIがクエリファンアウトを用いて行います。

引用:Web Guide: An experimental AI-organized search results page

この機能はカスタムバージョンのGeminiが使われており、今まで出会えなかった情報にもアクセスしやすいです。

参考:Web Guide: An experimental AI-organized search results page

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
検索ユーザーの体験が大きく変わり、それに伴いサイト運営者側に影響が出る可能性があると考えています。
今後、以下のような変化が起きるかもしれません。

▼ユーザー側の変化
・特に複雑なニーズを抱えているユーザーは、意図するページを見つけやすくなる。
・複雑ではないニーズのユーザーは、検索結果の仕様が異なることで、導入初期は戸惑う可能性がある。

▼サイト運営者側の変化
・単一トピックのセクションにおける競合性が増す。
・サブトピックでの露出が狙える。

Googleはユーザーの反応を見ながら改善を進めていくはずですので、PINTO!では今後も動向を追っていきます。

AI OverviewsからAIモードへ誘導するテストがスタート

AI OverviewsからAIモードへ誘導するテストを開始したことを、Googleのロビー・スタイン氏が発表しました。このテストでは、AI Overviewsで「もっと見る」をクリックすると、AIモードに遷移します。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
これまでAI Overviewsの「もっと見る」をクリックするとAIによる概要が広がるだけでしたが、今後は上記のようなAIモードに遷移できる仕様に変更されるかもしれません。
自然言語による探索がしやすくなりますね。複雑な疑問や知りたいことを抱えるユーザーにとっては、良い機能かもしれません。
一方で自然言語にはテキストを打つ手間があるため、単純な疑問をすぐに解決したいユーザーにとっては不要かもしれないと個人的には感じています。
後者は少なくない可能性が高いため、従来のクエリ検索が縮小することはあれど、なくなることはないのではと予想しています。

Gemini 3とNano Banana Proが英語版AIモードに導入

Gemini 3とNano Banana Proが、約120か国と地域の英語版AIモードに導入されました。この機能を使えるのは、Google AI ProまたはUltraのサブスクリプションメンバーのみです。

Gemini 3でできることは以下の通りです。

Gemini 3でできること

  • 複雑な質問の意図やニュアンスを深く理解できる

  • テキスト・画像などを統合的に理解し、最適な形で回答できる

  • 質問内容に合わせて、計算ツールやシミュレーションを自動生成できる

  • 図・表・グリッドなどをその場で構築できる

  • より多くの関連性の高い情報や、新しく見つかるコンテンツを提示できる

参考:Gemini 3 を搭載した Google 検索 : これまでで最も高度な検索体験へ

Nano Bananaは、Googleが提供する画像生成・画像編集のためのAIです。特にNano Banana Proは、Gemini 3 Proを基盤にしており、高度な推論力とビジュアル生成能力を持っています。

Nano Banana Proで作った画像の例

引用:Nano Banana Pro を発表

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
1ユーザーとしては、Google検索はこれまで以上に便利なツールとなってきていると感じます。また、これまで慣れ親しんだツールなので、AI機能強化も自然に受け入れられているように思います。
また、弊社の調査では、AIツール利用者の約4割が週数回以上の頻度でAIモードを活用しているという結果が出ています。つまりAIモードは、世間から既に受け入れられ始めているということです。
そのためサイト運営者側の視点では、AIモードにおけるブランド露出状況を把握することの重要性が今後増すのではないかと感じています。

既存コミュニティをSEOに生かす方法

Women in Tech SEOコミュニティのメンバーであるエリン・シモンズが、既存のコミュニティをSEOに役立てる方法を紹介しました。

既存のコミュニティに参加することは、SEOに以下のような効果をもたらします。

  • ブランドが信頼を得ることで、推奨・リンク・話題化といった恩恵を受けやすくなる。これは検索結果やAI時代の可視性向上にも寄与する。

  • コミュニティでの会話からリアルな悩みやニーズを得られ、それを基に質の高いコンテンツを作成できる。

既存のコミュニティに参加する際は、営業ではなく手助けする姿勢で参加し、価値を提供しながら関係性を築きましょう。

まずは、自社のビジネスに関連性の高いコミュニティを見つけ、役立つメンバーとして関わりながら、本当に自社にとって効果があるのかを見極めます。質問への回答や、他ユーザーの支援をすると、信頼の獲得につながります。

効果が出てきたら、そのコミュニティで自社の影響力を強めたり、他のコミュニティにも関わったりするのがおすすめです。また、自分のコミュニティを作るのも有効です。

参考:SEO向上にコミュニティ参加が役立つ? ブランドオーソリティを高める活用ステップ

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
これはSEOにおいて、コミュニティづくりが推薦の増加につながり、その結果として検索評価の向上に役立つという話です。
ただしコミュニティ構築の本来の目的は、ブランドと購入者が互いにやり取りし、関係を深める場を作ることです。
SEOはマーケティングコミュニケーションの一つの手法なので、発信に焦点が当たりがちでした。しかしアルゴリズムの変化に伴って、元来ブランドに必要だった受信にも焦点が当たってきていると個人的には解釈しています。
ときにはSEO改善やマーケティングコミュニケーションのROIだけでなく、ブランドに視座を上げたときの効果にも光を当てて、施策の効果を説明しましょう。
そして、ブランド推奨者からの引用や参照を引き出すための仕掛けを練り、サイトのリンク獲得などに活かすのが有効です。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!

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