Search Console Insightsに「クエリグループ」機能が登場 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/10/25~10/31)

Search Console Insightsに「クエリグループ」機能が登場 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/10/25~10/31)

PINTO!編集部:谷風です。

2025年10月25日~31日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート|2025年9月度
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Search Console Insightsにクエリグループ機能が追加

Search Console Insightsにクエリグループ機能が追加されました。この機能では、意味や意図が似ている複数の検索クエリをAIが自動でグループ化します。

これまでは表記や言い回しの違いによって多数のクエリが発生し、分析に大きな手間がかかるという課題がありました。クエリグループではこれらをまとめて表示するため、ユーザーが関心を持つ主要なテーマを把握しやすくなります

Search Console Insightsに新しく登場する「サイトにアクセスした検索語句」カードでは、以下が確認可能です。

  • グループのパフォーマンス:グループ全体の合計クリック数が表示され、グループ全体のパフォーマンスを確認できる。
  • クエリのリスト:このグループに属するクエリをクリック数順に並べたリスト。
  • ドリルダウン:グループをクリックすると、パフォーマンス レポートに移動し、そのグループを構成する個々の詳細なクエリをすべて確認した上で分析できる。

また、この「サイトにアクセスした検索語句」カードでは、クエリが以下のグループに分けられます。

  • 上位:クリック数が最も多いグループ。
  • 増加傾向:前の期間と比較してクリック数が大きく増えたグループ。
  • 減少傾向:前の期間と比較してクリック数が大きく減少したグループ。

この機能は、Search Console の分析情報レポートの新しいカードとして順次リリースされる予定です。

参考:Search Console Insights にクエリ グループを導入

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
Googleによると、AIを使って同義語や表記ゆれ語句をグルーピングしてくれる機能のようです。
個人的には、上記のAIが、Googleの語句同士の意味的な関連性を学習したうえでグルーピングを行うのか否かが気になります。仮に学習していた場合は、Googleに近しい形で単語の意味的な相関を踏まえて、キーワード戦略の精度を高められます。
なお現在、日本では段階的に展開されているようです。Google Search Consoleプロパティで表示された場合は、ぜひ使ってみてください。

Googleのジョン・ミューラー氏がURLの正規化について言及

Googleのジョン・ミューラー氏が、RedditでURLの正規化に関する質問に回答しました。

ユーザーが質問した内容は、以下の通りです。

  • ブログのURLで、実際のURLとcanonicalタグの大文字・小文字が一致していないという問題が発生している。(実URLは「/site/Topic/」、canonicalは「/site/topic/」)
  • 小文字版は大文字版に301リダイレクトされており、現状SEO上の影響は見られないが、Googleに混乱を与える可能性があるため修正すべきだと考えている。
  • 同様のケースで、SEOへの影響があったかどうか知りたい。

参考:Reddit

この質問に対し、ジョン・ミューラー氏は次のように回答しました。

URL path, filename, and query parameters are case-sensitive, the hostname / domain name aren’t. Case-sensitivity matters for canonicalization, so it’s a good idea to be consistent there. If it serves the same content, it’ll probably be seen as a duplicate and folded together, but “hope” should not be a part of an SEO strategy.

Case-sensitivity in URLs also matters for robots.txt.

【日本語訳】

URLのパス・ファイル名・クエリパラメータの大文字・小文字は、検索エンジンに区別されますが、ホスト名・ドメイン名は区別されません。大文字・小文字の違いは正規化にも影響するため、URL表記は一貫させることが望ましいです。同じコンテンツを返す場合でも、検索エンジン側では重複コンテンツとして扱われ、統合される可能性があります。ただし、「うまく処理されるだろう」という期待に頼るのは、SEO戦略として適切ではありません。

またURLの大文字・小文字の違いは、robots.txtの挙動にも影響する点にも注意が必要です。

引用:Reddit

つまり、ホスト名とドメイン名においては大文字と小文字は区別されませんが、URLパスやファイル名、クエリパラメータにおいては大文字と小文字は区別されるということです。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
canonicalタグによってURLの正規化を行う場合は、正確に正規化対象のURLを反映するのが望ましいです。また、robots.txtによってクロール制御を行う場合も、正確に大文字と小文字を区別して記述しましょう。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!

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