SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2025.01.08
更新日:2022.12.23
公開日:2021.07.28
プロダクトレビューアップデートは、商品紹介をメインとしているアフィリエイトサイトに影響を及ぼすことが懸念されているアップデートです。
現時点では英語圏でのみの適用となっている他、コアアップデートとも違いますが、Googleサイドの準備が整い次第、英語以外の他言語にも影響が出てきそうです。
アップデートが適用されてから慌てるのではなく、今のうちに商品レビューコンテンツを見直しておいた方がいいでしょう。Googleの発表を元に考えられる対策についてもご紹介します。
プロダクトレビューアップデートは、商品レビューコンテンツに適用される検索エンジンアップデートのことです。
プロダクトレビューアップデートはコアアルゴリズムのアップデートとは別に実施されたものです。2021年4月9日から始まっています。
最初は英語圏のみでの適用となっていますが、日本でも実施される可能性があり、アフィリエイトサイト運営者など商品レビューをメインとしているサイト所有者から注目を集めています。
GoogleがTwitterでアナウンスした際の実際のツイートは、
People appreciate product reviews with in-depth research. Our product reviews update that's going out today is designed to better reward such rich content. For now, it involves English language searches. Learn more about it and our advice for creators: https://t.co/CRTpW2B3AG
— Google Search Central (@googlesearchc) April 8, 2021
検索ユーザーは、綿密な調査によって行われた製品レビューを高く評価しています。本日発表されるGoogleの製品レビューアップデートは、そのようなリッチコンテンツにより高い評価を与えるように設計されているものです。今のところ、英語圏のみで適用されます。詳細はこちらのリンクを:
(記事著者による日本語訳)
となっており、続くリンク内にてクリエイターへのアドバイスが掲載されています。
クリエイターへの具体的なアドバイスについては、後ほど詳しく紹介します。
発表時のツイートにもあるように、プロダクトレビューアップデートの適用範囲は2021年4月時点では、英語圏でのレビュー記事のみとなっています。
英語圏でのみ適用されたアップデートが、他言語に波及した事例は多々あり、近い将来日本語レビュー記事へも適用されることが考えられます。
プロダクトレビューアップデート適用後の英語圏の検索順位は大きな変動が見られ、特に商品レビューに特化したいわゆる「アフィリエイトサイト」の影響が大きい様子です。
同じ商品紹介サイトでも「eコマースサイト」や「ECサイト」のように購入者自身が商品レビューを投稿するタイプのサイトは、プロダクトレビューアップデートの範囲の対象外とはなっていますが、注視が必要でしょう。
プロダクトレビューアップデートは、パンダアップデートやペンギンアップデートのような定期的なコアアルゴリズムのアップデートとは別物です。
しかし、英語圏での運用データが集まり、ある程度の形が定まった時点でコアアップデートに含まれる可能性は0ではありません。
つまり、日本語への適用が、今後のコアアップデートに含まれる可能性があるということです。
英語圏での順位変動や影響を受けたサイト分析をしつつ、日本語への適用に備えて対策をしておくに越したことはありません。
プロダクトレビューアップデートは、今のところ日本語のレビューサイトには影響がありません。しかし、今後のために対策をしておく必要があるでしょう。
先ほどご紹介した、Googleのプロダクトアップデートツイートへのリプライに、
There's no specific timeframe but I imagine when it does, we'd provide guidance about that.
— Danny Sullivan (@dannysullivan) April 9, 2021
Q:このアップデートが他の言語にも適用される可能性はありますか?
A:時期は明言できませんが、詳細が決定したら(英語以外の)他言語向けのガイダンスをアナウンスする見込みです。
(記事著者による日本語訳)
というものがありました。正確な時期は不明なものの、準備が出来次第他言語にもプロダクトアップデートの波がくるとみて間違いないでしょう。
日本語にプロダクトレビューアップデートが来たときに被弾しないための対策について紹介します。紹介する対策は、商品レビューの信頼性を上げるためのものばかりです。プロダクトレビューアップデートが来てから対策するよりも、現時点から意識してコンテンツを作っても損はありません。
Google公式が「Google の商品レビューに関するアップデートについてクリエイターが知っておくべきこと」で発表したアドバイスは以下の通りです。
- 必要に応じて、商品に関する専門知識を伝えているか。
- メーカーが提供する情報以外の独自のコンテンツで、商品の見た目や使い方を紹介しているか。
- 商品に求められる各種の性能がどの程度達成されているかについて、定量的測定を提供しているか。
- 競合商品との差別化要因について説明しているか。
- 比較対象となる商品を示しているか。または、特定の用途や状況にどの商品が最適か説明しているか。
- 調査に基づいて、特定の商品のメリットやデメリットについて述べているか。
- 以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど、ユーザーの購入決定に役立つ情報を提供しているか。
- 商品が属するカテゴリの主な意思決定要因と、その分野での当該商品の性能を明らかにしているか。たとえば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、運転のしやすさが主な意思決定要因であると判断し、そうした分野での性能を評価します。
- メーカーからの情報以外に、商品の設計と、それがユーザーに与える影響に基づいて、重要な選択肢を示しているか。
簡単にいうと、
ことが重要ということです。
Googleが示した各項目について具体的に説明します。
その商品が何のための商品であるのかについてわかるだけでなく、専門的な立ち位置からのレビューについても求められます。
常に求められるわけではなく、専門家の見地から一般ユーザーに向けた説明が必要な商品にのみ求められるのです。
イメージとしては、ナイトブラのレビュー記事にランジェリーアドバイザー(インティメイトアドバイザー)やバストケアのプロのコメントが着くような形です。
どういった商品に関してそういった観点のレビューが必要なのかについては、明らかになっていませんが、この辺りはYMYLの専門性の考え方を参考にすると良さそうです。
メーカーも詳細な商品レビューを提供するようになってきていますが、メーカーという立場上「書けない」「言えない」情報というものが出てきます。
プロダクトレビューコンテンツには、そういった販売メーカーという制約の中では書けないような独自コンテンツが必要ということです。
メーカーサイトには、商品の表面的な内容しか書かれていない部分をレビューサイトでは実際に3ヶ月使った結果どうであったかといった情報が出ているようなイメージですね。
ユーザーが商品に求めている性能についても、メーカーの情報をうのみにするのではなくレビューサイトが独自の方法で測定していると評価につながるようです。
「使ってみた」「感想」のようなものではなく、各商品について定量的な測定が求められます。感覚的なものではなく、第三者でもわかるような数値データが必要ということですね。
極端な例でいうと、有機野菜の通販レビューコンテンツで取り扱っている果物の甘さを計測し、数値でもって出すようなイメージです。
このデータに関しても、「ユーザーが求めている性能について数値データがあった方が客観的でよろしい」というものであって、全てのものについてデータが必要というわけではないでしょう。
メーカーは、競合商品との差別化要因について具体的な突っ込んだ話ができません。プロダクトレビューがメインコンテンツになっているサイトは、競合商品を名指しで比較できますが、メーカーはそれができないのです。
競合商品との差別化要因をいわゆる比較コンテンツとしてメインに据えているアフィリエイトサイトは多いですが、今後はこういったコンテンツがますます重宝されるということになりそうです。
メインで紹介する商品だけでなく、比較対象になる競合商品についても言及することが望まれます。
商品購入欲求のあるユーザーは、サイトが売ろうとしている商品だけでなく他の商品も調べた上で購入を決定します。
といった内容をユーザーに対して丁寧に説明する必要があるということですね。
商品のメリットはメーカーサイドでも語れることが多いですが、デメリットについてはぼかしてあることが多いものです。商品のメリットを読んで「こう書かれているということは、裏を返せばこういったシーンでは使い勝手が悪いということ?」と推測するしかないケースも多々あります。
そういった「よく考えてみればデメリットでもある」というものではなく、調査に基づいた商品の特徴が書かれていることが求められます。
この調査は、先ほどと同じように定量的な調査が好ましいでしょう。
商品の購入を予定しているユーザーが「旧モデルと何が違うのか」「フリマアプリで旧商品が安価で手に入るが新モデルを購入すべき理由は何か」といった情報を手に入れやすいコンテンツを作りましょう。
プロダクトレビューサイトを訪れるユーザーの全てが、新商品だから購入するというわけではないからです。
場合によっては、旧モデルの商品を「新モデルの商品よりも〜〜の面では優れている(新モデルではこの長所が失われてしまった)」のように紹介する必要も出てきそうです。
こちらについては、Googleからこのようなコメントがあります。
たとえば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、運転のしやすさが主な意思決定要因であると判断し、そうした分野での性能を評価します。
ペルソナが商品に求めていることを明確にし、それを軸としたコンテンツ作りが重要になってくるという理解で問題ないでしょう。
検索ユーザーは、商品の設計やユーザーに与える影響についての選択肢について、メーカーから十分な情報が提供されていなかったり、メーカーからの情報に補足するべき情報があると感じた場合に、口コミや評判を調べます。
そういった需要にもしっかり対応しましょうということです。
プロダクトレビューアップデートはいずれ日本語検索にも影響を及ぼしてくるでしょう。アップデートが適用される日のために対策を取っておくべきです。
YMYLジャンルでアップデートがあった際、専門性が低く信頼性の薄いサイトが落ちていきました。プロダクトレビューアップデートでは商品の口コミや評判をメインに紹介しているサイトがそのような目にあう可能性が高いです。
YMYLで行った対策と同様に、ユーザーからの信頼を勝ち取れるようなコンテンツ作りを心がけましょう。