3C分析とは|具体的な事例で解説―その目的とやり方

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ビジネスフレームワークの代表格、3C分析はよく目にすることがあるかと思いますが、“どのような目的”で、“どのように用いる”のか理解されていますか?

今回は具体的な事例をもとに、3C分析について解説していきます。


3C分析とは

3C分析とは、ビジネスの市場環境を分析するマーケティングフレームワークです。

「Customer(市場環境・顧客)」「Competitor(競合環境)」「Company(自社環境)」の3つの頭文字を取って3C分析と呼ばれています。

3C分析


3C分析の目的

3C分析の目的は、市場・顧客、競合、自社の3つの観点からビジネスのKSF(Key Success Factor:成功要因)を見つけることです。

本来、分析には多くの情報量を要しますが、3C分析を用いることで分析のポイントを絞ることができます。この3C分析によって発見したKSFを戦略策定に役立てます。


3C分析のやり方

Consumer 市場環境・顧客

市場環境・顧客の観点で分析するべきポイントは、大きく分けて以下の4点になります。

  1. 市場規模
  2. 市場規模推移
  3. 顧客のニーズ
  4. 顧客の購買行動・能力

Competitor 競合環境

競合環境の観点で分析するべきポイントは、大きく分けて以下の4点になります。

  1. 競合の特定
  2. 競合のビジネス結果そのもの
  3. 競合のビジネス結果を出したリソース
  4. リソースが結果を出した仕組み

Company 自社環境

自社環境の観点で分析するべきポイントは、大きく分けて以下の4点になります。

  1. 自社の経営理念・戦略
  2. 自社の強みと弱み、提供できる価値
  3. 自社のリソース
  4. リソースが結果を出す仕組み

事例でわかる3C分析

では、3C分析を事例に当てはめて理解しましょう!

事例①:よくある事例「個人経営の喫茶店の場合」

上記の各観点でのポイントを分析します。個人経営の喫茶店を事例に考えてみましょう。あなたは東京都世田谷区明大前駅で喫茶店を経営しているオーナーです。3C分析を用いて、KSFを発見しましょう。

実際のビジネスの現場では、各ポイントに対して更にフレームワークを用いるかとは思いますが、今回は3C分析を理解することが目的なので、わかりやすいように詳細は割愛します。

まずは、市場環境・顧客の観点で分析します。

全日本コーヒー協会によると、コーヒー市場の規模は2017年の国内消費量は約46万トンで、2017年の消費量は2016年比1.7%減少したものの、長期的には増加基調推移しています。(※1)

以上の事実から、国内の消費者は近年、コーヒーを飲むことが習慣となりつつあるのではないでしょうか。

世田谷区明大前駅は住宅街に囲まれており、主婦層が多くいます。また、近くに大学もあり、学生も多いです。仕事の合間にコーヒーを飲むビジネスパーソンと異なり、主婦や学生は長居しておしゃべりをしたいというニーズがあるでしょう。

競合環境の観点でも分析しましょう。

ドトールやスターバックスなどが直接競合として挙げられます。近年では、コンビニやファミレスも間接的な競合といえるでしょう。大手コーヒーチェーンは高級化路線で、コンビニは高付加価値と便利さで差別化を図っています。明大前駅にもスターバックスとドトールがあり、コンビニやファミレスも複数店舗あります。

このような市場環境の中、個人経営の喫茶店は何を強みにできるでしょうか。例えば、より高級志向な世田谷区の主婦層をターゲットにするのはいかがでしょうか。高級路線をとるスターバックスには多くの大学生が溢れており、決して落ち着いた雰囲気ではありません。

このケースでの結論は、限られたスペースと落ち着いた雰囲気と、高価格帯のコーヒーを武器に高級化路線を加速させるという戦略をとることではないでしょうか。

※1:全日本コーヒー協会(http://coffee.ajca.or.jp/data

事例②:もっと身近な事例「恋愛の場合」

より取っ付きやすい恋愛のケースでも3C分析をしてみましょう。

2017年、アンジャッシュ渡部さんが女優の佐々木のぞみさんとご結婚されました。佐々木のぞみさんを顧客、渡部さんを自社、その他の男性を競合として3C分析をします。

市場環境・顧客の観点で分析しましょう。今回は市場ではなく、顧客のみ分析すれば問題ありませんね。佐々木のぞみさんの好みのタイプから分析しましょう。2013年のファッションメディアのインタビュー記事には、

“好みのタイプを聞かれると「熱すぎると、突っ走り過ぎて置いていかれる」と情熱的な男を困り顔で否定し「冷静なツッコミができるような方がいいかな?」とフワフワと理想の男性像を明かしていた(※2)”と記載されています。

競合環境の観点でも、分析します。佐々木さんは多くのドラマや映画でご活躍されているので、イケメン俳優が競合になるでしょう。また、バラエティ番組にもご出演されるので、その他の芸人も競合です。

これらを踏まえて、自社環境を分析します。

渡部さんの特徴としては、3つ挙げられます。

  • ツッコミ芸人であること
  • 高校野球やラグビーなど多趣味であること
  • グルメ家であること

以上の3点です。ツッコミ芸人であることは、佐々木さんのニーズに応えています。それに加えて、多趣味でグルメ家であることが、その他のツッコミ芸人との差別化ポイントになったと考えられます。これら3点が渡部さん(自社)がその他の芸能人(競合)を抑えて、佐々木さん(顧客)に期待以上の価値を提供することになったKSFであると考えられます。

※2:moderpress(https://mdpr.jp/cinema/detail/1252599


まとめ

3C分析について、目的とやり方を事例とともに説明しました。各観点で分析するべきポイントに対して、更に別のフレームワークを用いると、より確からしい分析ができます!KSFを発見するという目的を見失わずに、3C分析を活用してみてください!