
【簡単解説】リスティング広告とは?
インターネット広告
2025.02.26
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本ページでは、主にWeb広告において必要な以下のポイントを順に解説していきます。
今回は細かい設定や運用に関する話はしませんが、最後まで読むことで動画広告の全体像がつかめる構成としています。
動画広告とは、YouTubeやTVerなどの動画配信プラットフォームで動画の再生前などに配信できる動画形式のWeb広告です。
広義の動画広告は、すべての動画形式の広告を指しています。しかし、YouTubeなどで再生される動画広告はディスプレイ広告やSNS広告などで流れる動画とは違った役割で配信することが多く、動画配信プラットフォーム自体の影響力も大きいため、ここでは動画配信プラットフォームに配信するインストリーム形式のものを動画広告と定義しています。
コラム
最近では、縦型動画も市場的に伸びてきており、YouTubeのショート面やInstagramのリール面、TikTokなどのいわゆる縦型ショート動画への注目が高まっています。インフルエンサーによるPR動画との相性の良さなどから、インフルエンサーマーケティングとの相性が良い点も特徴的です。
まずは、動画広告のできること・得意なことを3つ紹介します。他のWeb広告と比較して、どんな強みがあるのかを把握しましょう。
動画広告の3つのできること・得意なこと
第一に、動画広告は幅広い認知拡大やブランディングが得意な施策です。これはテレビCMをイメージすると納得できると思います。
認知拡大効果が高いのは、テキストや画像の広告と比較すると、動画の方が伝えられる情報量が多いためです。また、ストーリー性のある1本の動画にブランドメッセージを込めることで、ブランディング効果も期待できます。
役割としてはテレビCMと類似するため、配信範囲の拡大やテレビCMの代替施策として活用することができます。
特に、TVerやAbemaなど、番組を配信しているプラットフォームでの動画広告はテレビCMのような側面が強いため、認知拡大やブランディングとの相性が良いと言えます。
テレビCMと類似すると言いましたが、より柔軟な配信をできるのが動画広告です。
まずは費用の面です。テレビCMを行うよりも動画広告の方が安価に配信することができます。一般的にはテレビCMの制作費+放映費は数百万~数億円、動画広告は制作費が数万円~数百万円+広告費がかかると言われています。
次に、ターゲティングの面です。テレビCMでは放送局から放映時間で広告枠を買い切る仕組みであるため、そのTV番組を見ている層がターゲットとなります。しかし、動画広告はWeb広告であるため、ユーザー情報や興味関心によるターゲティングやターゲット毎の動画の出し分けも可能です。
1つ目に認知拡大やブランディングができると言いましたが、特にYouTube広告では「次の行動を意識させられる」という大きな強みがあります。
こちらもまたテレビCMとの違いです。
動画広告はWeb上で流れる広告です。YouTubeを想像してみてください。スマホやPCで動画を見ている際に流れてくる広告はクリックすることができます。すぐにWebページへ移動し、次の行動を起こすことができるということです。テレビCMなどのマス広告では興味が動いた瞬間に検索などの探索行動が必要となりますが、YouTube広告では見ているデバイスをワンクリックするだけでそれが実現できます。
このように、興味の針がわずかでも揺れたその時に、次の行動を意識させられるというのが大きな強みなのです。
できることがある反面、動画広告にもできないこと・苦手なことがありますので、2つ紹介します。
動画広告の2つのできないこと・苦手なこと
できること・得意なことではテレビCMとの比較をしましたが、他のWeb広告と比較すると動画広告は取り組むための費用が高い施策です。
どうしてもクリエイティブである動画を作成するコストがかかってしまいます。
一方で、テレビCMで使用していた動画を2次利用的にYouTubeやTVerなどに配信し、ユーザーとの接触ポイントを増やす目的で動画広告を利用する場合には、制作費を抑えて配信することが可能です。
Web広告の強みの1つは、様々な広告効果が数値化されるため、検証をしながら最適な成果に近づけていけることにあります。
しかし、動画広告では1つあたりの動画クリエイティブに作成コストが大きくかかってしまうため、一から動画クリエイティブを用意する場合には検証のハードルが上がってしまい、他のWeb広告よりも「運用」という側面が少なくなってしまうでしょう。
一方で、テレビCMの2次利用や制作費用を確保できていてクリエイティブを複数用意できる場合には、視聴データをもとに検証を行い効果改善を行うことが可能です。
できること・できないことを知ったところで、動画広告が具体的にどのような場所に表示させられるのかを確認しましょう。
動画広告は動画の再生前後や間に広告を出すことができます。主な広告媒体と配信面を紹介します。
代表的なものは、YouTube広告、TVer広告、Abema広告などです。※YouTube広告は、厳密にはGoogle広告から配信することが可能です。
YouTube広告はGoogle広告の一部でもあるため、検索広告やディスプレイ広告などほかの施策との併用により、ターゲティングの精度が高い特徴があります。
TVer広告やAbema広告などは、よりテレビCMなどに近いイメージで、テレビCMの配信できる範囲を広げることやテレビCMの代替策として配信するという側面が強いです。
動画広告は基本的に、動画の再生前後や間に流れます。この形式の広告のことをインストリーム広告と言います。
動画の再生前の広告を「プレロール」、再生途中の広告を「ミッドロール」、再生後の広告を「ポストロール」と呼びます。
また、広告の中にはスキップできるものとスキップできないものがあります。
YouTubeやTVerで流れる動画広告は横型の動画が基本です。様々な表現方法の動画がありますので、よく使われている動画を3つ紹介します。
動画広告はその名の通り、動画を出すことができます。
特にYouTube広告ではいくつかの種類があり、スキップ可能なものでは15秒~60秒(理想は30秒)、スキップ不可能なものでは5秒~20秒程度(15秒以内が一般的)、動画の間に差し込み短くスキップ不可能なものでは6秒以内の動画である必要があります。
動画タイプ | 動画時間 |
スキップ可能な動画広告 | 15秒~60秒(理想は30秒) |
スキップ不可能な動画広告 | 5秒~20秒程度(15秒以内が一般的) |
動画の間の短いスキップ不可能な広告 | 6秒以内 |
TVer広告やAbema広告では15秒~30秒程度の動画が一般的です。
コラム
スキップ可能な動画や短い動画を配信することが多いため、特に最初の5秒が勝負と言われています。いかに最初の5秒で気を引けるか、訴求を見せるかが動画作成におけるポイントです。これから動画広告を見る機会があれば、最初の5秒に注目してみると面白いかもしれませんね!
YouTubeなどでは、以下のようなイラストなどを用いたプレゼン資料風の動画があります。
こちらも主にYouTubeで、漫画やアニメ風の動画があります。
TverやAbemaでは、地上波のテレビCMに近いクオリティの動画広告が見られます。この場合、テレビCMのクリエイティブをWeb広告に活用している場合も多いでしょう。
動画広告はどのようなケースで活用すべき手法なのでしょうか。商材/サービス、予算や目的の観点で解説していきます。
映像で世界観やストーリーを伝えたい企業(高級ブランド、エンタメ系など)や特に製品・サービスの魅力を感覚的に伝えやすい業種(コスメ、車、旅行など)の場合には、ブランディングのための動画広告を活用がおすすめです。
口頭説明や文章では使い方や効果がわかりにくく、動画で直感的に使い方や効果を示したい商材/サービス(例:家電、調理器具、アプリ操作など)では動画の価値が発揮されやすいでしょう。
商品の動きやビジュアル重視でリアルな臨場感をアピールし、認知拡大を促したい場合にもおすすめです。
動画広告は動画制作費やキャスティング代などを考慮すると、必要となる広告費が多くなるため、目安として予算が2,000万円以上で検討し始めるのが良いでしょう。
現市場で広く認知を獲得したい場合や新たな市場に認知を拡大したい場合にも有効です。
場合によっては月額予算1,000万円前後でも動画広告に取り組むことはあります。もし気になっている場合には、代理店に相談してみるのが良いでしょう。
本ページでは動画広告の全体像を解説してきました。以下に、本ページのポイントをまとめます。
動画広告のできること/できないこと
・認知拡大やブランディングが得意
・テレビCMよりも費用やターゲティングの面で柔軟な運用ができる
・テレビCMよりは安価だが、他のWeb広告と比較すると高コスト
広告を出せる場所
・広告媒体は、YouTube(Google広告)・TVer広告・Abema広告など
・配信面は、動画の前後や間で再生
表示できる広告の形式
・動画形式の広告
・ターゲットや媒体に合わせて動画の雰囲気やクオリティが変わる
おすすめのケース
・企業の世界観やストーリーなどのブランドイメージを重視している
・動画で「動き」や「使用感」などを直感的に伝えたい商材/サービス
・月額予算が2000万以上で認知の拡大を目的としてる
上記項目について理解できていれば、動画広告についての全体像の理解は十分できています。
一方で、自身で運用力を付けたい場合や代理店との円滑なコミュニケーションのためには、もう一歩進んだWeb運用に関する基本理解と媒体理解が必要になりますのでさらなる学習を進めていきましょう。