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Web広告
最終更新日:2025.02.03
過去にWebサイトを訪問したユーザーやモバイルアプリを利用したユーザーに対して、広告を表示させることができる追従型広告をリターゲティング広告(リマーケティング広告)と呼びます。
過去に接点のあるユーザーに配信するターゲティング手法であるため、獲得効率が良い広告だといわれています。
リターゲティング広告をユーザーが閲覧するときの流れを、以下で紹介します。
リターゲティング広告には、皆さんがきいたことのあるであろうCookieというファイルが使われています。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
💡リマーケティング広告との違い
リターゲティング広告とリマーケティング広告の中身はほとんど変わりません。
違いは運営母体にあります。Googleにおける追従型広告をリマーケティング広告、Yahoo!における追従型広告をリターゲティング広告と呼びます。弊社をはじめWeb広告の代理店の会話を聞いていても、そこまで日常で明確に分けている人は少なく、「リタゲ」「リマケ」と略称で呼んでいる人がほとんどです。
どちらにせよ、GoogleやYahoo!をはじめとする多くの媒体で実施できるもので、一般的な配信手法の一つとなっています。
よく見かけるこのようなバナー型広告は、実はリターゲティング広告だということがあります。
引用:ドラクエ3リメイク攻略|ドラゴンクエスト3HD-2D|ゲームエイト
リターゲティング広告は上記のようなバナー形式で表示されるパターンだけでなく、リスティング広告の形式で表示する検索広告向けリターゲティングリスト(RLSA)や、閲覧履歴に合わせて表示する内容を変更する動的リターゲティングという手法を使って表示することが可能です。
ここからは、この2種類について説明します。
Webサイトやアプリを訪問したことのあるユーザーに、リスティング広告の形式で広告を表示する形式です。
通常リスティング広告はユーザーが検索した語句に合わせて表示されますが、RLSAではユーザーのWebサイトやアプリへの訪問履歴に合わせて広告を表示します。
例えば商品ページを閲覧したユーザーに対して、特典があることを強調した広告文を表示するなど、活用方法はさまざまです。
ユーザーが閲覧した商品やサービスに応じてカスタマイズされたメッセージを表示し、サイトの再訪を促すことができる手法です。提供商材やサービスが多岐にわたるお客様であれば、より効果の高いリターゲティングを行うことができます。
この手法を使えば、過去に商品ページを訪れたユーザーに対して、その商品に関連する広告を表示することが可能です。
動的リターゲティングについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
このようにリターゲティング広告にはさまざまな種類があり、目的や状況に応じて選択することができます。
次に、リターゲティング広告を活用することでどのようなメリットが得られるのか解説します。
さまざまなサイトを見て比較検討し購入することはよくありますよね。
サイトを一度見たユーザーは少なからず興味があるといえるので、そういった方に広告を表示し商品ページへ誘導することで、商品を全く知らない新規ユーザーに広告を表示した場合よりCV率が高くなる場合が多いです。
ユーザーが一日にデジタル広告に接触する平均回数は「5回以上7回未満」が20.8%と言われており、多くの方が一日に複数の広告を閲覧しています。※出典:株式会社オリゾ SNS世代が苦手な広告に関する意識調査
そのため、一つひとつの広告や商材のことを覚えている方は少ないと考えられますが、リターゲティング広告を使って何度も接触することで、商材をユーザーに覚えてもらうことが可能です。
商材がユーザーの記憶に残ることで、広告を閲覧したときは購入を検討していなくても、その後購入を検討するタイミングで商材を思い出してもらえる可能性が高まります。
通常Web広告を配信する際はセグメントを設定するものの、商材に興味を持っていないユーザーへ配信されることが多く、CVを獲得するのはなかなか難しいですよね。
Web広告では表示回数で課金される形式をとることが多いため、興味を持っていないユーザーに配信すると無駄な費用がかかってしまいます。
リターゲティング広告であれば、過去に自社サイトやアプリを訪れたことのある方だけに配信することができるため、効率的に予算を使うことができます。
このようにリターゲティング広告は、商品の認知度を高めたい、広告予算を効率的に活用したいといったニーズにはぴったりの施策です。
次に、リターゲティング広告のデメリットについて解説します。
リターゲティング広告ではユーザーのデータが一定数溜まらないと、広告を配信することができません。
例えば、Googleディスプレイ広告だと過去30日間の100人以上のデータ、Yahoo!ディスプレイ広告だと1,000人以上のデータがリターゲティング広告の配信に必要です。
日用品などの低価格の商品は比較的購入検討期間が短く、リターゲティング広告をユーザーに表示した際には既に購入している可能性が高いです。そのため、リターゲティング広告という手法はあまり適していません。
過剰に何度も同じ広告が表示されることや、自分が閲覧したものに関連する広告が表示されることに嫌悪感を抱く方は少なくありません。
ただ、配信回数を設定することでそういったケースを防げる可能性があります。
リターゲティング広告のメリットとデメリットについてご理解いただけましたか?
最後に、リターゲティング広告の活用方法を紹介します。
より有効に予算を使うために、複数回買う必要のある商材でない場合は既にコンバージョンしているユーザーを除外しましょう。
ユーザーがWebサイトやアプリを訪問したという情報だけでなく、滞在時間や訪問後に経過した日数などの情報をもとにセグメントを分けて広告を配信することで、より広告の効果を高めることができます。
基本的には滞在時間が長く、訪問してからの期間が短いユーザーはコンバージョンする可能性が高い傾向があります。
フリークエンシーとは、同じユーザーが同じ広告に接触した回数を指します。
先ほど述べたように、何度も同じ広告を表示させるとユーザーが嫌悪感を抱くことがあるため、フリークエンシーを調整することが重要です。
フリークエンシーの設定方法については以下の記事をご覧ください。
リターゲティング広告は、過去にWebサイトを訪問したユーザーやアプリを利用したユーザーに対して広告を表示できる、追従型の広告手法である。
リターゲティング広告のメリットとして、一度サイトを訪れたユーザーに広告を表示することで再び興味を持ってもらえることや、複数回の広告接触により、ユーザーの記憶に商材を残し検討の際に想起されやすくなること、過去の訪問履歴をもとに配信できるため、広告予算を効率的に活用できることが挙げられる。