X(旧Twitter)広告の費用対効果を高める方法7選! 広告の出し方や媒体による違いも解説!

X(旧Twitter)広告の利用を検討する際、誰もが「費用対効果の高い広告配信がしたい」と考えると思います。

本稿では、X(旧Twitter)広告の費用や期待される効果をはじめ、費用対効果を向上させるポイントを7つ紹介しています。またX(旧Twitter)広告とInstagram広告、Facebook広告の比較や、X(旧Twitter)広告の出し方も解説しています。費用対効果の高いX(旧Twitter)広告を運用したいと考えている方は、ぜひ本稿を参考にしてください。

X(旧Twitter)広告とは

X(旧Twitter)広告はユーザーのタイムラインや検索結果などに、自社のアカウントや商品・サービスなどを掲載できるサービスです。

昨今、多くの企業がX(旧Twitter)広告を利用し、商品・サービスの訴求やブランディングを実施しています。X(旧Twitter)のタイムラインで「プロモーション」と書かれたツイートを見た経験がある方は多いはずです。X(旧Twitter)広告の特徴は、自社の商品・サービスに興味のありそうなユーザーにピンポイントにアプローチできる点や、リツイートによる爆発的な認知拡大効果が期待できる点です。

また精密なターゲティングが可能で、ユーザーの年齢や性別、興味関心などを基にして、特定のユーザーに向けた広告を掲載できます。

X(旧Twitter)広告を効果的に運用するためには、まずは費用対効果を理解しておく必要があります。広告に効果があっても、かけた広告費に対して広告費以上の売上が上がらなければ赤字となりますし、逆の場合も同じことが言えます。次の章から解説する費用と効果について、ぜひ参考にしてください。

X(旧Twitter)広告の費用を決める課金方式について

課金方式とは「キャンペーンの目的」に応じた特定のアクションが発生した際に、費用が発生する方式です。キャンペーンの目的とは「フォロワーを増やしたい」や「CV数を増加させたい」などを指します。費用が発生するアクションは広告主が選択できるため、適切なアクションが選択できれば費用対効果のアップが期待できます。

例えば「フォロワー数増加」をキャンペーンの目的とした場合、フォロー1件につき広告費用が発生します。そして、広告用ツイートがリツイートされた場合は、その先で課金対象のアクションが起こったとしても費用が発生しません。これはX(旧Twitter)広告特有のシステムで、ツイートが拡散すればするほど広告コストが下がります。

設定できるキャンペーンの目的と、課金が発生するアクションは以下の通りです。

キャンペーンの目的

課金が発生するアクション

フォロワー(プロモアカウント)

フォロワー数

ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン

クリック数
コンバージョン数

ブランド認知度の向上

インプレッション数

ツイートのエンゲージメント

エンゲージメント数

アプリのインストール数または起動回数

アプリクリック数
各種アプリ内行動数
アプリインストール数

動画の再生数

動画再生数

目的別に課金対象となるアクションも変わります。課金方式で広告配信をおこなう際は、事前に広告配信の目的を明確にして、最適な課金方式を選択できるようにしておきましょう。

X(旧Twitter)広告の入札方式

入札方式は、広告主がオークションに入札し、価格と品質を基準に選ばれた広告が掲載される仕組みです。入札方式の中にも、以下3種類があります。

  • 自動入札
  • 上限入札単価
  • 目標入札単価

自動入札

自動入札は、新規にX(旧Twitter)広告を始める方におすすめの方法です。

自動入札タイプでは、最小限の費用で最大の結果が得られるように、入札額が自動で最適化されます。しかし自動で入札金額が決定するため、想定していたよりも入札金額が高くなってしまう可能性があるため注意が必要です。

はじめてX(旧Twitter)広告を利用する方で、入札単価の相場がわからない場合は、自動入札を選択すればよいでしょう。

上限入札単価

上限入札単価では、事前に設定したアクションに対して支払う入札金額の上限を、広告主が設定します。

この方法では上限を超える費用を支払う心配がありません。広告効果を正確に把握できる方であれば、費用対効果の最大化が期待できるでしょう。

目標入札単価

フォロー数やウェブサイト訪問数、アプリのインストール数などの広告配信の目的ごとに、入札金額の上限を設定する方法です。

自動入札と異なりアクションごとに単価を設定する方法で、入札金額設定後は、目標額以内に収まるように費用が自動で最適化されます。最終的に支払う費用は、1日に発生したすべてのリンククリックについての平均コストです。

広告の目的ごとに費用を決定できるカスタマイズ性が高い方法なので、難易度が高い反面、うまく運用できれば費用対効果をより高められる方法です。

X(旧Twitter)広告の効果

X(旧Twitter)広告には、他の広告にはない独自の広告効果が期待できます。多くの企業がX(旧Twitter)を利用している背景には、次に紹介する効果が期待されているためです。

広告効果がわかっていなければ、効果を最大限に発揮できるアカウント設計やツイート内容も考えられません。X(旧Twitter)広告を利用する前に、次に紹介する広告効果を理解しておきましょう。

認知拡大効果が期待できる
潜在層へアプローチできる
顕在層へのアプローチもできる
10代〜30代への訴求効果が高い

認知拡大効果が期待できる

X(旧Twitter)広告最大の効果は、認知拡大が期待できる点です。X(旧Twitter)は他のSNSと比較して、非常に拡散性が高いSNSです。拡散性が高い理由はリツイート機能で、ツイートがリツイートされると、フォロワー外のユーザーにも自社の存在が伝えられます。

さらにX(旧Twitter)広告の課金方式では、リツイート先で起こったアクション(フォローやCV)に対して費用が発生しません。そのため、かけたコストに対して非常に高い広告効果が期待できます。X(旧Twitter)広告を利用する際は、拡散性を利用した広告配信を意識して、配信内容を考えましょう。

潜在層へアプローチできる

ニーズはあるが自身ではそのニーズに気づいていないユーザー層である、潜在層へのアプローチが可能です。

情報収集としてX(旧Twitter)を利用しているユーザーは多くいるため、検索内容をもとに関連性の高い広告を出すことで訴求ができます。X(旧Twitter)広告の特徴である細かいターゲティングを活かした広告効果といえるでしょう

配信内容が自身の検索結果と近い内容であれば、嫌悪感なく広告を受け入れてもらいやすい点もメリットです。

顕在層へのアプローチもできる

自身のニーズがはっきりしているユーザー層を、顕在層と呼びます。X(旧Twitter)広告では、そういった顕在層へのアプローチにも、ターゲティングによって可能です。顕在層のユーザーは、自身のニーズに関連するキーワードで検索したり、関連性の高いユーザーをフォローしています。

X(旧Twitter)広告では、ユーザーのデモグラフィックや行動履歴から興味・関心をターゲティングできるため、自社の商品・サービスにニーズを見出しているユーザーにピンポイントで訴求が可能です。
顕在層であれば、求めている価値が明確であるため、訴求が成功する確率は高いでしょう。

10代〜30代への訴求効果が高い

X(旧Twitter)広告では、とくに10代〜30代の若年層への訴求が効果的です。

総務省の調査結果によると、X(旧Twitter)の利用率では10代、20代で約70%、30代で約50%と、他の年代と比べても高い利用率であると報告されています(令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)。

そのため自社で訴求したい商品・サービスが若者向けであれば、X(旧Twitter)広告を活用した認知度アップ、CV数アップなどで高い効果が期待できるでしょう。

X(旧Twitter)広告の費用対効果を高める方法7選

X(旧Twitter)広告の費用対効果を高めるためには、広告配信前から配信後まで、考えるべきポイントが多くあります。この章では、X(旧Twitter)広告で費用対効果を高めるための、意識するべき7つの方法を紹介します。

<1>ターゲットを細かく設定する
<2>配信する広告の目的を明確にする
<3>常に最新の情報を更新する
<4>広告の質を高める
<5>PDCAサイクルを回す
<6>拡散されやすいツイートを作成する
<7>フリークエンシー上限を利用する

<1>ターゲットを細かく設定する

広告を配信する前に、商品・サービスを訴求したいユーザーのターゲティングをしっかりおこないましょう。この時点でターゲットがぶれてしまうと、広告配信の効果が薄れ、無駄なコストを払ってしまうことになります。

X(旧Twitter)広告ではユーザーの年齢や性別、位置情報、興味関心など、非常に細かいターゲティングが可能であるため、メリットを活かして精度の高いターゲティングを実施しましょう。

ターゲットの幅を広くすると、それだけ多くのユーザーに広告を配信できます。ただしその分予算もかかるため、予算内で広告配信ができるようなターゲット設定が必要です。費用対効果を高めるために、予算を考慮しつつ、適切なターゲティングを実施しましょう。

<2>配信する広告の目的を明確にする

X(旧Twitter)広告ではキャンペーンの目的ごとに費用が変わる方式であるため、広告の目的を明確にしておかなければ無駄なコストを支払ってしまいます。

広告の目的とは、フォロワーの増加や認知度の向上などを指します。自社で訴求したい商品・サービスに適した目的は何か、適切に選択した上でX(旧Twitter)広告を運用しましょう。

<3>常に最新の情報を更新する

X(旧Twitter)の特徴の1つとして、高いリアルタイム性が挙げられます。ユーザーのタイムラインは常に鮮度の高い情報で溢れているため、広告主が発する情報も同様の鮮度でなければ振り向いてもらいにくくなります。

競合もまた、同じく最新の情報を発信して注目を集めようとしています。「いま」起きていることにアンテナを張り、最新情報をいつでもキャッチできるようにしておきましょう。

<4>広告の質を高める

実はX(旧Twitter)広告の枠を勝ち取る要素は入札金額だけではなく、広告の質も影響します。X(旧Twitter)では広告スコアと呼ばれ、X(旧Twitter)広告を効果的に運用する中で重要な要素の1つです。

具体的に広告スコアを高める基準は以下のとおりです。

  • 広告スコアを決める要素
  • 見られるポイント
  • 共感度
  • ユーザーが広告に反応しているか。クリック、いいね、リツイートの頻度は高いか
  • 関連性
  • ツイート内容がユーザーの興味・関心に合っているか
  • リーセンシー
  • 最新の話題をツイートしているか

X(旧Twitter)広告の入札競争で勝ちたければ、ユーザーにとって価値のある広告配信が求められるといえます。以上3点の要素を意識して、広告配信の内容を考えてみましょう。

<5>PDCAサイクルを回す

広告は配信して終わりではなく、広告効果を分析、改善する必要があります。

最初からユーザーのニーズに刺さる広告配信をするのは困難です。そのため広告効果を定期的に分析し、効果的な内容に改善することで、より良い広告を作成する必要があります。

PDCAサイクルと呼ばれる、計画(Plan)、実行(Do)、測定・評価(Check)、対策・改善(Action)を繰り返して、より良いサービスにするための考え方があります。PDCAサイクルを意識して、より効果的な広告を作成しましょう。

広告効果の測定については、X(旧Twitter)広告の効果測定方法で説明しているため、参考にしてください。

<6>拡散されやすいツイートを作成する

ユーザーに拡散されやすい内容のツイートができれば、広告の費用対効果が高まります。

X(旧Twitter)広告の課金方式では、拡散された先で起きたアクションについては費用が発生しません。そのため、拡散されればされるほど、1つのアクションに対するコストが低くなります。

X(旧Twitter)は他のSNSよりも拡散性の高いSNSです。X(旧Twitter)広告を運用するのであれば、拡散性を活かせるような広告配信を意識しましょう。

<7>フリークエンシー上限を利用する

ユーザーへ広告配信をする頻度を増やしすぎると、嫌悪感を与えてしまい、目的とするアクションを得られなくなる場合があります。そこで、X(旧Twitter)広告のフリークエンシー設定を利用して、広告配信の頻度を最適化させましょう。

フリークエンシー設定は、ユーザーに嫌悪感を与えないようにできるだけでなく、無駄なコストの削減にもつながり、費用対効果の向上が期待できます。

広告は多く配信すればいいというわけではありません。適度な配信頻度を自動でおこなってくれるフリークエンシー設定を上手に活用しましょう。

X(旧Twitter)広告の効果測定方法

広告は配信して終わりではなく、効果の分析・改善によってより良い広告が作られます。しかしX(旧Twitter)広告を運用したことがない、または始めたばかりの方は、どうやって分析したらいいかわからないと思います。

実はX(旧Twitter)やGoogleのツールを使用すれば、専門的な知識がなくても、ある程度の知識で分析が可能です。ここでは3つの分析ツール・方法について紹介します。

X(旧Twitter)アナリティクスの活用
Googleアナリティクスの活用
広告効果測定ツールの活用

X(旧Twitter)アナリティクスの活用

X(旧Twitter)アナリティクスは、X(旧Twitter)を利用している方であれば誰でも無料で使える分析ツールです。

X(旧Twitter)アナリティクスでは、個別のツイートの詳細が見られたり、とくに反応の良かったツイートを確認できたりします。

過去に反応の良かったツイートを分析すれば、反応が良いツイートの特徴が把握できるため、次の広告配信の改善につながります。ツールのデザインもシンプルなので、特別な知識がなくても直感的にわかりやすい点もメリットでしょう。

Googleアナリティクスの活用

Googleアナリティクスでは、ページビューやユーザー、コンバージョンなどの指標を分析できます。Googleのアカウントを持っている方であれば誰でも無料で利用可能です。

Googleは他にもさまざまなツールを発行しているため、連携すれば高度な分析も可能です。使い方の幅が非常に広く便利ですが、その分使いこなすための知識が必要になります。

広告効果測定ツールの活用

広告効果測定ツールは有料ツールが多いですが、X(旧Twitter)アナリティクスやGoogleアナリティクスよりも効果測定が早く・簡単に実行できます。

また手厚いサポートを受けられる点もメリットで、自分で導入から設定までおこなう必要がなく、ベンダーがおこなってくれる場合が多いです。

ただし有料であるため、効果測定の時間がもともとあまりかかっていない場合は、費用対効果の向上を見込めない場合があります。作業工程の効率化が大きなメリットであるため、広告効果測定の作業工程に多くの時間がかかり、他にリソースをさけない場合に有効なツールです。

X(旧Twitter)広告・インスタ広告・Facebook広告を比較

X(旧Twitter)だけではなく、InstagramやFacebookなどでも広告を配信できます。それぞれの媒体に特徴があるため、広告配信をする媒体で悩んでしまう方も多いでしょう。ここでは、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook広告の特徴を次のようにまとめました。

媒体特徴

X(旧Twitter)

リツイートによる拡散性が高い。ユーザーとのコミュニケーションを気楽におこなえるため、コミュニケーションツールとしても活用できる。10代〜30代のユーザーが多い。

Instagram

投稿のメインが画像であるため、視覚的に訴求したい商品・サービスが適している。10代〜30代のユーザーが多い。

Facebook

実名制のSNSであるため、多くのユーザーの情報が比較的オープン。そのため精度の高いターゲティングが可能。10代〜50代まで、多くの年齢層が利用している。


広告配信の目的によって適切な配信先を選択できれば、費用対効果の向上も期待できます。各SNSの特徴を理解して、配信先を選びましょう。

X(旧Twitter)広告の出し方を紹介

X(旧Twitter)広告を配信するのに特別な知識は必要ありません。次に紹介するステップを踏めば、X(旧Twitter)広告の配信を始められます。

X(旧Twitter)広告の配信手順は、以下のとおりです。

  1. 広告用のアカウントを作成する
  2. 支払い方法を追加する
  3. 広告の目的を設定する
  4. 広告の詳細(名前・予算・期間)を設定する
  5. 広告用のツイートを作成する

まずは広告用のアカウントを作成しましょう。公式ページにアクセスして、手順に沿ってアカウントを作ってください。
次に支払い方法の設定をおこないます。クレジットカード払いとIO(請求書払い)を選択できます。多額の予算で広告を運用する場合は、IOを選択するとよいでしょう。

支払い方法を設定すれば、いよいよ広告作成を開始できます。X(旧Twitter)広告は、広告作成時「シンプル」か「アドバンス」を選択できます。シンプルは3ステップで簡単に広告を配信でき、アドバンスの方は細かくカスタマイズできる点が特徴です。今回はアドバンスでの広告作成方法を紹介します。

アドバンスを選んだら、最初に広告の目的を設定します。目的とするアクションごとに費用が決まる仕組みなので、適切な目的を選べば高い費用対効果が見込めます。

次に広告の詳細を決めましょう。広告名や予算、配信期間、入札方法などを設定できます。

さらにターゲットもこの画面で設定します。ターゲットの設定で広告の費用対効果は大きく変化するため、適切なターゲティングをおこないましょう。

次に広告用のツイートを作成します。ここでは、過去に投稿したツイート(オーガニックツイート)をプロモーションに設定したり、新規で広告を作成できたりします。また画像や動画なども設定可能です。

最後に広告配信の設定の確認画面で間違いがないか確認すれば、広告配信が開始します。

まとめ:X(旧Twitter)の費用対効果を高めて効果的なマーケティングを!

本稿では、X(旧Twitter)広告の概要や費用対効果を高める方法などを解説しました。X(旧Twitter)広告の費用対効果を高めるためには、X(旧Twitter)広告の費用の仕組みを理解して、適切な目的を設定しなければなりません。また適切なターゲティングや広告の質、分析・改善も重要です。何度も広告配信をして、分析・改善を繰り返しながら、より良い広告を作りましょう。

本稿を参考に、X(旧Twitter)で費用対効果の高い広告を配信してください。