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インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.04
公開日:2022.02.17
Facebook広告の成功には、的確なターゲティングが欠かせません。しかし、どのようなターゲティング手法を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこでここではSEOのプロの目線から、Facebook広告のターゲティングについて詳しく解説します。本記事ではコアオーディエンスやカスタムオーディエンス、類似オーディエンスなど、効果的なターゲティング方法や掛け合わせの例を紹介します。
さらにターゲティングのポイントや効果が出ない場合の対策も紹介するので、目的に合わせたターゲティングでFacebook広告の成果を最大化しましょう。
Facebook広告の仕組みなど、詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
Facebook広告は、ユーザーの細かなデータベースから、精度の高いターゲティングが可能になるのが大きな特徴と言えますが、そのアプローチの方法も様々です。
Facebook広告におけるターゲティングの種類は、以下の3つがあります。
それぞれの特徴やメリットを把握し、達成したい目的に合った広告配信を行うことで、より高い広告効果が期待できます。
この3つのターゲティングについて、詳しく解説していきます。
コアオーディエンスとは、ユーザーがプロフィール上で公開している基本情報や興味関心、さらにはWeb上での行動履歴など、選択できる項目が多いのが特徴です。
Facebookのユーザーは基本的に実名で登録しているので、その情報の信憑性は高いものになります。
コアオーディエンスを構成する要素は、以下の3つがあります。
広告を出したい商材に近いカテゴリーに興味関心のあるターゲットを細かく指定できます。
コアオーディエンスを構成する多くの要素を用いて、詳細ターゲティングの場合は複数を選択したり、両方または片方が一致しているユーザーをターゲットにするなど、掛け合わせ方法が選べます。
これらの掛け合わせパターンを変えることで、ターゲット層の幅を調整することができるのです。
掛け合わせのパターンは、主に以下の3つがあります。
OR設定を使用すると、異なる要素のいずれかに当てはまるユーザーに広告を表示することができます。
たとえば「音楽フェスティバルに興味がある」OR「特定のバンドのファンである」といった条件を指定すると、どちらかの条件に当てはまるユーザーに広告が表示されます。
AND設定は、選択した項目の両方に一致しているユーザーをターゲットとする手法です。
広告を出したい商材への興味関心がより深いユーザーに絞り込んでアプローチできます。
ユーザーの欲求に一致しやすいので、高い広告効果が期待できます。
除外設定を使用すると、特定の条件に当てはまらないユーザーに広告を表示しないことができます。
たとえば、特定の商品を既に購入したユーザーを除外することで、リピート購入を促す広告を表示する場合に効果的です。
カスタムオーディエンスは、Facebook上のページやアプリで、実際にWebサイトへのアクセスや商品、サービスなどを利用したユーザーへのターゲティング手法です。
1つの広告アカウントに対して、最大500種類のカスタムオーディエンスの作成が可能です。自社の顧客や見込み客に対して広告配信ができるので、効率的にアプローチできます。
ウェブサイトに設置したFacebookピクセルを使用して、ウェブサイト上のユーザーに広告を表示します。
例えば、「ページにアクセスしたけれど購入していない」「ページにアクセスした」などルールを決めてそのユーザーに適したアプローチを行うことができます。
アプリアクティビティカスタムオーディエンスは、求めるアクションをアプリ内で実行する可能性が最も高いユーザーにターゲティングを設定することができます。
など特定のユーザーにターゲティングしたり、逆に除外をすることが可能です。また、「一定の金額をアプリ内で購入したユーザー」やデバイスなど細かい設定を行うこともできます。
顧客リストのカスタムオーディエンスは、自社で保有している顧客の名前や電話番号、メールアドレスなどの情報を、Facebookのユーザー情報と照合してオーディエンスを作成する方法です。
既存の顧客に対して、リピートを促したり別商品を紹介するなどの広告配信を行いたい場合に有効です。
オフラインアクティビティは、店舗や電話、そのほかのビジネスチャンネルなどで、なんらかのやり取りを行ったオーディエンスリストを対象とするターゲティングです。実店舗で商品の購入や電話による注文、予約などを行ったケースなどがこれにあたります。
つまりオフラインでの顧客行動データを使用して、特定のユーザーグループに広告を表示します。
既存ユーザーへの再アプローチや、予約のみで購入に至らなかったオーディエンスへの後押しがしたいという場合において有効です。
利用するためにはオフラインイベントセットを作成し、広告アカウントに割り当てる必要があります。オフライン行動をオーディエンスに加えることにより、より見込み度合いにあわせたアプローチが可能です。
エンゲージメントカスタムオーディエンスは、Facebookのコンテンツにアクションしたユーザーをターゲットにしたものです。
Facebook上で動画を視聴したユーザーや、広告、イベントなどにアクションしたユーザーをリスト化します。FacebookのみならずInstagramのコンテンツに反応したユーザーも含めることが可能です。
オーディエンスは設定期間内の情報に常に更新されるため、一定期間内にアクションを起こしたオーディエンスを対象とすることができます。
エンゲージメントカスタムオーディエンスには、以下のような種類があります。
それぞれ商材やサービス、ターゲット層に応じて設定しましょう。
類似オーディエンスは、既存のカスタムオーディエンスと似た特性や興味を持つ新たなユーザーに広告を表示するためのターゲティング手法です。
以下にその特徴とメリットを説明します。
類似オーディエンスの特徴:
類似オーディエンスのメリット:
類似オーディエンスは、広告キャンペーンの効果を最大化するための重要な要素です。既存のカスタムオーディエンスを基に、類似したユーザーグループを見つけ出し、ブランドの知名度向上や新規顧客の獲得につなげましょう。
Facebookのビジネスヘルプセンターでは、ソースオーディエンスは1,000人~50,000人が推奨されています。
Facebook広告を配信するとき、どのような目的を達成したいかで、オーディエンスの選び方が異なります。
主に広告を出す目的になる、以下の4つのパターンからおすすめのオーディエンス掛け合わせ例をご紹介します。
指定したいターゲット層からの認知度を上げたい場合は、「コアオーディエンス」がおすすめです。
コアオーディエンスでは、Facebookユーザーの性別や年齢、所在地や興味関心など、細かい指定ができるので、想定しているターゲットに合わせてアプローチできます。
また、「OR設定」や「AND設定」などを活用することで、よりターゲット層を絞って効果的にアプローチできます。
顧客のリピート率を上げたい場合には、「カスタムオーディエンス」が効果的です。
カスタムオーディエンスでは、実際に商品やサービスにアクションをおこした顧客を対象に広告を配信できるので、他の商品やサービスへ誘導しやすくなります。
また、カスタムオーディエンスの中の、ウェブサイトトラフィックによって、Webページ上で商品を買い物カートに保留にしたままにしている顧客にもアプローチが可能です。
Web上ではなく、実店舗への来客を獲得したい場合には、「カスタムオーディエンス」と「コアオーディエンス」の両方を利用しましょう。
カスタムオーディエンスのオフラインアクティビティで、実際に店舗にアクションのあった顧客にアプローチし、コアオーディエンスでは、ユーザーの所在地情報から地域を絞って広告を配信することができます。
Webサイトやアプリにおける、ユーザーの具体的なアクションを促したい時は、「類似オーディエンス」を活用しましょう。
類似オーディエンスでは、現在の顧客層に近いユーザーへ広告が配信されるため、効率的にアプローチできます。
Facebook広告のターゲティングは、Facebookビジネスマネージャーにログインして行います。
ここからは、Facebookターゲティングの設定方法をご紹介します。
Facebookビジネスマネージャーのアカウントを所持していない場合は、新規登録します。
ログイン後、メニューを開いて、「オーディエンス」を選択します。
コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスから、広告を出稿したい目的に合うオーディエンス作成方法を選択しましょう。
それぞれのオーディエンスの設定方法やポイントをご紹介します。
コアオーディエンスは、「保存済みのオーディエンスを作成」からオーディエンスを作成できます。
Facebookユーザーの基本情報である、年齢や性別、所在地などを入力しましょう。
ポイントは、編集画面の右側の「絞り込み条件におけるオーディエンス」のボリュームを、必要に応じて調節することです。
ボリュームが大きすぎると、広告効果を検証しにくく、逆に小さすぎると広告の効果が出ないことがあります。
カスタムオーディエンスは、ターゲット設定欄にあるカスタムオーディエンスから「新規作成」を選択し、「カスタムオーディエンス」のページから設定します。
画面の表示に従って、ウェブサイトやカスタマーリストにおいて、顧客情報のアップロードなどを行います。
カスタムオーディエンスは、類似オーディエンスのソースにもなるので、カスタマーリストなど自社のソースをしっかりと設定しておくことがポイントです。
類似オーディエンスは、ターゲット設定欄のカスタムオーディエンスから「新規作成」を選び、「類似オーディエンス」を選択して設定します。
共通点の多いユーザーを1~10%の間で指定し、類似度を上げたり、リーチ幅を広くしたりなどの調整が可能です。
複数の類似度で作成する場合、類似度が重複しないように設定すると、広告効果をしっかり検証できるのがポイントです。
Facebook広告において、成果につながるターゲティングを行うには、いくつかのポイントがあります。
以下の4つのポイントをおさえることで、効率よく広告の費用対効果を上げることができるでしょう。
ターゲティング設定を行った後は、その設定を保存しておくことが重要です。
保存済みのオーディエンスを使用することで、再利用や比較などの便利な機能を利用できます。
コアオーディエンスにおいて、性別や年齢などの基本情報は必須になりますが、興味関心や利用層などを細かく設定しすぎないのがポイントです。
広告を配信するときのターゲティングは、あくまで自社による想定のもとで行われます。広告配信後、実際に効果の出ているユーザー層は、想定していたターゲットとは一致しない場合も考えられます。
また、Facebookにおける仕事や交際状況などのプライベートに関わる情報については、公開していないユーザーも多いので、ターゲットになりうる層を除外してしまうことにもなりかねません。
推定オーディエンスサイズを目安としながら、ややゆとりのあるターゲット選定を行うのがベターです。
複数のオーディエンスを作成するときには、それぞれの属性が重複しないように設定するのがポイントです。
オーディエンスの内容が重複していると、ユーザーもかぶってしまうので、自社の広告同士で競合してしまい、結果的に広告の成果が落ちることもあります。
そのため複数のオーディエンスを設定する際には、重複が生じないように注意しましょう。設定オプションを適切に活用して、オーディエンスのセグメンテーションを確認しましょう。
似たようなオーディエンスを複数作成しないことは大切ですが、異なる属性のオーディエンスであれば、広告セットを分けて同時に広告配信することをお
すすめします。
オーディエンスごとの反応率から、どれが一番コンバージョンにつながっているかを検証することができるからです。
一つのオーディエンスから、広告配信しつつ改善していくよりも、効率的に早く広告効果を得られやすいのです。
Facebook広告で思うような効果が出ない場合は、以下の点を考慮して改善を試みることが重要です。
広告のターゲット設定が適切かどうかを再評価してみてください。ターゲットユーザーのプロファイルや興味関心が正しく反映されているかを確認し、必要に応じて調整しましょう。
広告のクリエイティブ(画像、コピー、キャッチフレーズなど)が魅力的かつ効果的かを検討してみてください。
ユーザーの注意を引きつけるために、鮮明で魅力的なコンテンツを使用することが重要です。
広告をクリックした後のユーザーエクスペリエンスを向上させるために、ランディングページの最適化を検討してください。
使いやすいレイアウト、明確なコールトゥアクション、魅力的なコンテンツを提供することで、ユーザーのコンバージョン率を向上させることができます。
広告のパフォーマンスデータを定期的に分析し、改善の余地がある箇所を特定してください。A/Bテストやマルチバリエーションテストを実施し、効果的な戦略を見つけ出すための試行錯誤を続けましょう。
効果の出ない場合には、継続的な改善と最適化の取り組みが重要です。データに基づいた意思決定を行い、広告キャンペーンの成果を向上させる努力を惜しまないことが成功の鍵です。
Facebook広告の成功には、適切なターゲティングが重要です。コアオーディエンスやカスタムオーディエンス、類似オーディエンスを使い分けることで、特定のユーザーグループにアプローチできます。
また、ターゲティングのポイントや効果が出ない場合の対策にも注意してください。
目的に応じたターゲティング設定で、Facebook広告の成果を最大限に引き出しましょう。
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