リスティング広告の費用について完全網羅!予算や費用対効果も

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リスティング広告を運用する際、ある程度の予算感は決まっている場合が多いと思います。一方で、貴社の目的に合わせた適切な予算設定についてはご存じでしょうか?

 

リスティング広告の運用を得意とする代理店の立場から必要な費用について考えてみました。

 

本記事では、リスティング広告の費用の決まり方や適性な予算の考え方についてご紹介していきたいと思います。広告代理店の料金体系や予算の考え方についてもお伝えしていきますので、あわせて参考にしてください。

関連記事:リスティング広告の運用代行ができる代理店13選|代理店視点での選び方もご紹介

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リスティング広告とは

リスティング広告は、一般的にGoogleとYahoo!が提供する運用型広告のことを指します。

検索したときに上位表示されているような検索連動型広告や、Webサイトを閲覧している時に、記事の中に表示されるディスプレイ広告が該当します。

近年、リスティング広告=検索連動型広告として書かれている記事が多くなりました。今回は認識合わせの為に、リスティング広告=検索連動型広告として進めていこうと思います。

詳しくはこちらの記事をご確認ください!

Tips

2021年度の日本の広告費では、リスティング広告を含めたインターネット広告費が、マスコミ四媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の総計を初めて上回り、プロモーションをする上では、当たり前に選択される手法になっています。

参照:2021年 日本の広告費」解説-広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る(株式会社電通)

リスティング広告の費用の決まる仕組み

リスティング広告の費用が発生するのは、基本的には広告がクリックされて、サイトへの訪問や問い合わせの電話などにつながった場合のみです。

ですので、リスティング広告にかかる費用は以下の式で決まります。

広告費 = クリック単価 × クリック数

 

Tips
クリック単価は広告オークションによって決まる

以下の3STEPは広告オークションが始まってからクリック単価が決まるまでの流れです。

  • STEP 01:ユーザーが検索をするたびに、関連する広告がオークションに参加
  • STEP 02:入札価格x広告の品質によって広告ランクが決まる(広告ランクには6つの要素から算出される)
  • STEP 03:広告ランクの下限値を満たし、かつ掲載順位が 1 つ下の競合相手の広告ランクを上回るために最低限必要な金額のみが請求される

 

クリック単価についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

リスティング広告の最低費用と費用相場

最低出稿額はGoogle1円、Yahoo!100円

GoogleとYahoo!、広告媒体によって最低出稿額は異なります。

Googleのリスティング広告は、最低1円からの設定が可能です。Yahoo!広告のキャンペーン予算(日額)は、100円以上、100円単位で設定ができます。


ただし、実際にはオークションや広告ランクによってクリック単価が決まるため、出稿できる費用と実際にかかる費用とは異なる点に注意が必要です。

1円や100円というのはあくまで「できる」という話ですので、獲得したいCV数に到達できるであろう最低の予算が最低出稿額といえるでしょう。

費用の範囲は月額数十万~数億円

月間数十万円の費用をご利用されている広告主の方から、数億円の費用をご利用されている広告主の方まで、幅広く存在します。

よって、「他社が〇〇円でやっているから」という理由で費用を決めてしまうのではなく、あくまで参考程度に留めておく方がよいでしょう。

ではどのように自社で使うべき費用を決めていけばよいのでしょうか。次章では、予算・費用の決め方をご紹介していきます。

リスティング広告の予算・費用の決め方

リスティング広告の予算・費用は企業によって様々です。成果を出すには、相場と同じ費用で広告を運用するのではなく、リスティング広告を出稿する目的を達成するために、逆算的に費用設定をしていく必要があります。

基本的な費用の決め方の方針は、目標からの逆算です。目標となる売上を得るためにいくつのCVが必要なのかを設定して予算・費用を決めていくことになります。

大きく分けて、算出方法が2つありますので、それぞれ紹介していきます。

パターン1:目標CV数×目標CPA

まず、一つ目のパターンは、以下の式で予算・費用を求めます。

予算・費用 = 目標CV数 × 目標CPA

パターン1の特徴は、要素をすべて自ら定めているという点です。理想からの逆算はできる一方で、時には現実的ではない目標設定にもなりかねないことに注意が必要です。

目標CV数は、広告を出稿することによって獲得したいCV(コンバージョン)の数です。toC商材であれば購入になるでしょうし、toB商材であれば問い合わせなどになるでしょう。

目標CPAは、CVを1獲得するのに許容できる費用のことです。例えば、商材が1,000円なのに対して1CV獲得するのに10,000円かかっていては広告を出稿する意味がありません。自社の商品・サービスから逆算して、目標CPAを設定しましょう。

具体例

目標CV数:20
目標CPA:10,000円

予算・費用 = 20 × 10,000円 = 200,000円

パターン2:目標CV数×推定クリック単価÷推定CV率

続いてのパターンは、以下の式で予算・費用を求めます。

予算・費用 = 目標CV数 × 推定クリック単価 ÷ 推定CV率

パターン2の特徴は、目標CV数を自ら定め、クリック単価とCV率は既存のデータから用いて割り出している点です。目標とするCV数に対して、市場の傾向からかかりうる費用を算出できる強みがあります。しかし、いずれも推定値であることを考慮しなければいけません。

推定クリック単価は、ツールを使用することで調べることのできるキーワードあたりのクリック単価の相場です。Googleキーワードプランナーなどを使用することで、特定のキーワードに対する推定クリック単価を調べることができます。

推定CV率は、広告がクリックされてからCVに至るまでの割合を示したもので、業界平均などの指標を用いることで割り出すことができます。

具体例

目標CV数:20
推定クリック単価:250円
推定CV率:1%

予算・費用 = 20 × 250 ÷ 0.01(1%) = 500,000円

リスティング広告の費用対効果を最大化するポイント

Google広告の費用対効果を高めるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  1. 目的・目標の明確化
  2. 自動入札機能の活用
  3. キーワード戦略の見直し
  4. ターゲティングの調整
  5. リマーケティング機能の利用
  6. LPO(ランディングページ最適化)の実施

1.目的・目標の明確化

広告運用の際には、その目的・目標を明確化することが重要です。

目的・目標を定めるは適切な費用設定にもつながります。

また、目的や目標が曖昧だと、CVの質が低くなったり、費用対効果が悪くなったりする可能性が増してしまいます。自社のターゲットとしているユーザーによるCVなのか、確度の高いユーザーによるCVなのかどうかを正確に分析し、より費用対効果の高い広告配信につなげるためにも、目的・目標の明確化は重要です。

2.自動入札機能の活用

自動入札機能は、機械学習を用いて自動的に最適な入札調整を行う機能のことです。

自動入札を使うと、1オークションごと(ユーザーが検索を行うたびに)目標に設定した費用対効果を実現するために最適な入札価格が自動で設定されるため、人間が手動で設定するよりも高頻度且つ高度な入札調整を実現できます。

3.キーワード戦略の見直し

広告出稿後は、キーワード毎の成果を確認しましょう。成果につながらないキーワードの停止・除外設定を行う必要があります。

また、商品やサービスには関係のないキーワードや、モチベーションが低いと考えられるキーワードで掲載されてしまっている場合も、キーワードの停止やキーワードの除外設定で対応しましょう。

ただし、この辺りのバランスは、リスティング広告の費用や目的にもよるので、注意が必要です。

4.ターゲティングの調整

先ほどのキーワードもターゲティングの一つですが、広告のターゲティング設定ではそれ以外にも多くのターゲティングのレバー(デバイス/曜日・時間/エリア 等)が存在します。

実際の配信結果から、細かいターゲティングの調整を行うことで、無駄な配信を防ぎ、費用対効果を高めることができます。

5.リマーケティング機能の利用

リマーケティング機能では、一度サイトに訪れたことがあるユーザーとそうでないユーザーを区分して広告内容を変更することが可能です。

ユーザーの検討フェーズに合わせて広告を出し分けることができるため、成約率を高めることができます。

6.LPO(ランディングページ最適化)の実施

Google広告では、「ランディングページの利便性」という項目で、広告から遷移したページの利便性やキーワードの関連性を、、平均より上・平均的・平均より下の三段階で評価します。

広告文やキーワードの設定と同じくらいランディングページの改善も必要です。例えば、コンバージョンポイントの導線までを分かりやすくしたり、商品やサービスを分かりやすく伝える工夫を行いましょう。

またユーザーの検索語句に応えるコンテンツがない場合は、制作も検討しましょう。


さらに費用対効果を上げる方法について知りたい方は下記記事をご覧ください。

リスティング広告の効果を最大化させるために広告代理店を活用する

広告運用に関するノウハウ不足や自社リソース不足などの理由から、インハウスでの広告運用ではなく広告の運用を代理店に任せるというケースもあります。

代理店を利用する場合は「広告費+代理店への手数料」などがかかることから、費用がかさんでしまうと思われがちです。

しかしインハウスで広告を運用する場合も、自社社員の人件費が発生していることを忘れてはいけません。インハウスで運用する際に、多くのスタッフ数と膨大な作業時間がかかってしまう場合には、それだけ人件費もかかってくることも念頭に置く必要があるでしょう。

代理店に対する手数料とインハウス運用時のコストを比較し、さらに代理店へ依頼した場合に期待できる広告効果も考慮した上で、どちらが自社に適しているかを判断するとよいでしょう。

代理店に依頼するメリット・デメリット

リスティング広告の運用を代理店に依頼する場合、いくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 時間・人のリソースを削減できる
  • 常に最新情報の収集と適応を期待できる
  • 経験やノウハウ、他社事例などの情報量が豊富
  • プロの運用力がある

広告代理店に広告運用を任せると、自社の作業負担を減らすことができます。また自社内に広告運用の知識を持つ人がいない場合にも、広告運用や分析を任せられるため、専門の人材を確保する必要がありません。人材不足や知識不足などを補える点は、大きなメリットとなるでしょう。

また広告代理店ならではの人脈や情報収集能力により、広告運用に関する知識や変化に関する情報を素早くキャッチできるといったメリットもあります。多くの事例を扱う代理店では、同業他社の広告運用の経験も豊富なため、より効果的に広告を活用できるでしょう。

デメリット

  • 手数料など広告費以外のコストがかかる
  • 自社にノウハウが蓄積されにくい
  • 効果につながる代理店選びが負担となることがある

代理店に広告運用を依頼する場合、運用手数料などのコストが発生する点をデメリットだと感じる企業は少なくありません。

また代理店によっては運用結果しか共有されず、任せっきりになってしまうこともあります。結果、いつまでも自社に広告運用のノウハウが蓄積されないという問題が起こるのです。

また代理店に依頼したからといって、必ずしも高い効果が得られるとは限りません。しっかりと分析内容などを共有し、成果へと繋げられる代理店を見極める労力がかかる点もデメリットとなりうるでしょう。

代理店に依頼するときの費用

各代理店ごとに費用は微妙に異なりますが、相場として広告費の20%程度を手数料として支払う場合が多いです。

ただし、広告費用によっても異なるので、気になる代理店にお問い合わせをしてみてください。手数料が異なる場合は、代理店内でのお取組みにおける体制や、レポーティングの内容で違いがある可能性があります。自社が求めるサービスレベルと手数料のバランスを考えてみてください。

どんな代理店を選べばいいか、それでもやっぱり困る!という方はこちらの記事もご確認ください。

リスティング広告の効果を検証するツール

代理店に依頼をする場合は、多くの場合、レポートなどで配信結果を確認することができるかと思いますが、自社でリスティング広告を実施する場合も、費用対効果を測るためにしっかり配信結果をみるようにしましょう。

特にリスティング広告以外にも、複数の広告媒体を出稿している場合は、管理画面が複数あって、データ確認したり、レポートにまとめるのに一苦労、という場合もよくあります。費用が無料のツールから、月数万円のツールまで多数あるので、自社の出稿状況に合わせて、選んでみてください。

広告代理店の利用について

リスティング広告の運用には専門的な知識が必要です。そのため、広告運用のプロが多く在籍している広告代理店の利用がおすすめです。広告代理店は、広告主の目的に合わせた広告戦略の立案から運用、分析までを一手に担います。

また広告代理店は広告媒体各社と直接連絡を取れるパイプを持っているため、最新の情報やサービスをいち早く提供することが可能です。これにより、広告主は自社のビジネスに集中することができます。

まとめ:最終目標に基づいてリスティング広告の費用を決めよう!

この記事では主に、リスティング広告の費用についての考え方を伝えさせていただきました。

運用型広告では、ゴール設計に基づいて費用、各指標の目標値を決めることが大切です。

費用や目標が不明確な場合でも根拠を集めたうえで、どのように進めていくかを決めることでその後の動きを決める大切な判断軸となります。

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