helpful content updateが発表! コンテンツ品質がより重要になるアップデート

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日本時間の2022年8月19日(金)に「helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)」が発表されました。ユーザーにとって便利であり独自性の強いコンテンツが検索で見つかりやすくなるアップデートで、まずは英語圏での実装が控えているようです。公式で発表されている情報は今のところ英語情報のみですので、翻訳を交えて主な情報をまとめています。

→12月7日午前1:54に英語圏以外でも適用されるようになると周知されました。

※2022年12月8日(木)更新

アップデートの概要

アップデートの周知はGoogle検索セントラル内にページが作られ、Google Search CentralのTwitterアカウントで周知されました。

ー来週に検索エンジンのトラフィックのために作成されたコンテンツよりも、人が人のために作成した独自で役に立つコンテンツを多く見てもらえるようにする「helpful content update」をローンチする予定です。クリエイターが見ておくべき詳細とアドバイスはこちらです:What creators should know about Google’s helpful content update  |  Google Search Central Blog  |  Google Developers (著者訳)

2022年9月7日(水)現在このアップデートは、英語圏でのローンチが発表されており、アップデート開始時と完了時にアナウンスがある予定です。

2022年12月7日(水)に英語圏以外でも本アップデートが適用されていくと発表されました。

人を第一に考えてコンテンツを作る

Google検索セントラルの記事の内容を見ていくと以下のように続きます。

「Focus on people-first content(人を第一に作成されたコンテンツに注目する)」という見出し内で、人にフォーカスしたコンテンツであれば良い成果につながり、一方でそうでない(検索エンジンに向けて作成された)コンテンツはうまくいかない、と言及されています。

以下の質問に「はい」と答えることができるかどうかで、人にフォーカスしたコンテンツなのかどうかの判断ができます。

  • あなたのビジネスやサイトに対して、既存の、あるいはターゲットとする読者がいて、彼らが直接アクセスしてきた場合、コンテンツが有用であることがわかりますか?
  • コンテンツは、自分の体験を伴う専門性や知識の深さ(例えば、製品やサービスを実際に使用したことや、ある場所を訪れたことから得た専門性)を明確に示していますか?
  • あなたのサイトには、主な目的や焦点がありますか?
  • コンテンツを読んだ人は、自分の目的を達成するために、そのトピックについて十分な知識を得たと感じられますか?
  • コンテンツを読んだ人は、満足のいく体験ができたと感じられますか?
  • コアアップデート製品レビューのガイダンスに留意していますか?

検索エンジンに向けてコンテンツを作ることを避ける

「Avoid creating content for search engines first(検索エンジン第一でコンテンツを作成することを避ける)」という見出しにて、検索エンジンに向けて作成されたコンテンツは、上手くいかないだろうという旨が述べられており、以下のうち1つでも「はい」と答えた場合は、コンテンツの作り方を再度考える必要があると言及されています。

  • そのコンテンツは、人向けに作られたものではなく、主に検索エンジンから人々を惹きつけるためのものですか?
  • どれか1つでも検索結果で上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックのコンテンツを大量に生産していませんか?
  • 多くのトピックについてコンテンツを作成するために、大規模な自動化をしていますか?
  • 他の人が言っていることについて、価値を加えずに要約するだけではないですか?
  • 既存の読者のために書くのではなく、単にトレンドになりそうだからという理由で書いていませんか?
  • あなたのコンテンツは、読者が他のソースからより良い情報を得るために再度検索する必要があると感じる内容になっていませんか?
  • Googleが好む単語数があると聞いたり読んだりしたからといって、特定の単語数で書いていませんか? (そのような語数は存在しませんが)
  • 本当の専門知識がなくても検索トラフィックを獲得できるのではと考えて、ニッチなトピックに参入を決めましたか?
  • 製品、映画、テレビ番組の発売日が確定していないのに、その発売日を示唆するなど、実際には答えのない質問に答えることを約束したコンテンツになっていませんか?

今回のアップデートの注目ポイント

Google検索セントラルとGoogleブログ、Twitterでの公式の発表を参考に、このアップデートのポイントをまとめると以下のようになります。

  • ページ単位だけでなく、サイト全体としての評価にも影響する
  • そのため、質の低いコンテンツの削除は、サイト全体の評価に影響する
  • しかし、質の低いコンテンツ削除後、評価に反映されるまでは数か月がかかるかもしれない
  • この判断は機械学習モデルによって自動化されていて、手動やスパムではない
  • 評価には重みづけがあり、役に立たないコンテンツが多い方が、より強く影響を受ける可能性がある
  • まずは英語圏で始まるが、ゆくゆくは他言語にも広げていく予定である
  • テストでは、特にオンライン教育、芸術とエンターテイメント、ショッピング、テクノロジー関連のコンテンツに関連する結果が向上する

ページ単位での評価に留まらず、サイト全体に影響を及ぼすことから、コンテンツ作成のフローを見直し、役に立たないコンテンツを生み出さない運用にしておくことが必要になります。また、もし役に立たないコンテンツがあればそれらの削除対応が必要になります。

Webサイトの担当者が、自身のWebサイトの中で「役に立たないコンテンツ」がどれなのかを判断することは難しいことです。

注意していただきたいのは、「SEO流入が少ないからといって、必ずしも役に立たないというわけではない」ということです。SEO流入の大小はニーズの大小を表現しているだけです。流入は検索ボリュームに大きく影響を受けます。その検索ボリュームの大小はすなわち、同様のニーズがどのくらいあるかを示しています。そのため、ある記事の流入が少ないとしても、元々のニーズが小さい場合、そのニーズにきちんと答えられていれば、それは役に立つコンテンツといえるでしょう。

明らかに役に立たないと判断できそうなケースは「明らかに自社サイト内でカニバリゼーションが発生している記事同士」や「狙ったキーワードで評価されていない記事」などが挙げられそうです。

SEO担当者が取るべき対応

では、SEO担当者はどういった対応をとっていけばよいのでしょうか。こちらのツイートをご覧ください。

ーもしこの回答から得たものが、サブドメイン・サブフォルダーの議論を見直すことならば、検索エンジンではなく、人々のために物事を行うという、より重要なポイントを見逃している可能性が高いです。(著者訳)

こちらはGoogle社員のダニー・サリバン氏が、ユーザーの質問に対して返答したツイートです。

ここで、サリバン氏が言いたいことは、「検索エンジンに目を向けるのではなく、ユーザーに目を向けなさい」ということかと考えられます。よく「AとBでどちらの方がSEOの観点で良いだろう?」という議論がなされますが、本来は「AとBでどちらの方がユーザーにとって便利だろう」という議論をするべきなのです。なんとかして検索エンジンをハックする必要はなく、とにもかくにもユーザーにとって良い方を選択することが、結果的にSEO上も良い結果をもたらすでしょう。

まとめ:これまで以上にユーザーにフォーカスすることが重要に

公式ソースを参考に、今のところで発表されている情報をまとめてきましたが、結局のところは「ユーザーに焦点をあてたコンテンツが流入を集めるようになる」ということが本質ではないでしょうか。Webサイト運営の担当者が行うべきことは、「ユーザーにとって良いものとは」と考えることです。議論の中心にユーザーを据えてWebサイト運営を行っていければ、特に気にすることはないアップデートでしょう。ぜひ胸に手をあててこれまでの運用を振りかえってみてください。
 
※2022年12月8日(木)現在の情報です。今後、追加情報があれば追記して参ります。
 
次の記事では、SEOライティングの基礎について解説しています。ユーザー目線でよいコンテンツを作成するためのポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
 
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