【簡単解説】アフィリエイト広告とは?

【簡単解説】アフィリエイト広告とは?

アフィリエイト広告とは

アフィリエイト広告は、商品購入やサービス利用などコンバージョンが行われた時にのみ報酬が発生する成果報酬型広告です。実績に応じて支払う仕組みであるため、費用対効果が優れているといえます。

掲載できるメディアは幅広く、企業が運営するポイントサイトや比較サイト、個人のWebサイト、ブログ、InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeなどのSNSまでさまざまです。

アフィリエイトについて危ないという印象を持っている方は多くいらっしゃると思いますが、仕組みや注意すべきことを把握して実施すれば、他のWeb広告同様安全に使うことができます。実施する前に把握すべき内容について、本記事では解説します。

アフィリエイト広告の仕組み

アフィリエイト広告は、広告主とメディアやアフィリエイターをつなぐASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を介して運営されます。詳しい流れを以下で解説します。

アフィリエイト広告の仕組み

  1. 広告主が商品購入や会員登録などの成果条件と報酬を設定し、ASPに情報を登録します。
  2. 広告主がASP上で情報を公開すると、各メディア(ポイントサイト、ブログ、SNSなど)もしくは個人のアフィリエイターはASPから広告を選んで掲載を申請します。
  3. メディアや個人のアフィリエイターからの申請が承認されると、広告掲載が始まります。
  4. ユーザーがメディアに掲載された広告をクリックし、設定された成果の条件を達成すると、その情報がASPに送信されてまとめられます。
  5. 広告主は管理画面でメディアやアフィリエイターの成果を確認・承認し、ASPがメディアやアフィリエイターに報酬を支払います。

このようにアフィリエイト広告は、広告主・ASP・メディアやアフィリエイターの三者が連携して成り立っています。

アフィリエイト広告の強み

アフィリエイト広告の概要と仕組みについてご理解いただけましたか?次にアフィリエイト広告の強みについて解説します。

無駄な広告費を使わずに済む

Web広告の課金方法としてインプレッション課金、エンゲージメント課金、視聴課金などさまざまなものがありますが、基本的には成果報酬型の課金方法を使えるのはアフィリエイト広告のみです。

インプレッション課金などの課金方法はコンバージョンが取れていなくても費用を支払う必要があるため、無駄な費用を使わなければいけない場合があります。一方でアフィリエイト広告は成果報酬を支払う形なので、コンバージョンが発生していない場合は費用がかからず、有効に費用を使うことができます

アフィリエイト広告の弱み

ここからは、アフィリエイト広告の弱みを紹介します。

内容の質をコントロールするのが難しい

アフィリエイト広告ではアフィリエイターが内容を作るため、自社で想定している内容とズレが発生してしまう可能性があります。なぜなら、基本的に広告主とアフィリエイターで連絡をとることはないからです。

できる限り内容の質を上げられるよう、あらかじめ商品の情報や希望するPRの方法を詳しく伝えるようにしましょう

アフィリエイト広告の活用方法

アフィリエイト広告においても正しい方法で運用することで、効果を最大限に発揮することが可能です。ここからは、アフィリエイト広告を活用するためのポイントについて説明します。

アフィリエイト広告の活用方法

自社商材に最適なASPを選ぶ

ASPには、総合ASPや専門ASPなど多くの種類があります。

自社に合っているASPを選ばなければ、成果が出しづらくなってしまう場合もあります。またASPには初期費用や固定費がかかるものもあるため、それらの費用が無駄になってしまわないよう慎重に選ぶことが重要です。

以下の広告主がASPを選ぶ際のポイントを確認した上で、ASPを選定するのがおすすめです。

広告主がASPを選ぶ際のポイント

  • 月額固定費や報酬に対してかかる手数料が予算に合っているか
  • 成績の良いアフィリエイターが所属しているか
  • 自社商材が属するジャンルの商材に強いか
  • どのようなサイトと提携しているか

ASPに依頼する際複数パターンのクリエイティブを用意する

他のWeb広告と同様、クリエイティブを複数用意してテストしてみることもおすすめです。

アフィリエイターはASPに登録されている情報を基に掲載を行うため、ASPに依頼する際に複数パターンのクリエイティブを渡し、各クリエイティブの成果を比較しましょう

LPやバナーは内容によってはCV率が大きく変わることがあります。特に、バナーはサイズや訴求ポイントを変えてテストすることで、大きく成果を上げられる場合があるので、さまざまなクリエイティブで試してみましょう。

高い成果を出しているアフィリエイターに特別に報酬を支払う

アフィリエイト広告を運用する際は、アフィリエイターのモチベーションを上げるような仕組みを用意することも重要です。

ASPに依頼し、アフィリエイターに通常報酬に金額を上乗せした特別報酬を渡すことで、コンバージョンの増加や掲載内容の改善を行うことができます

アフィリエイト広告の注意点

ここまでアフィリエイト広告の概要や強み・弱み、活用方法について紹介してきましたが、最後に運用する際のポイントを紹介します。

アフィリエイト広告の注意点

必ず広告が掲載されるわけではないことを認識しておく

アフィリエイターに選ばれてはじめてメディアに商品の広告が掲載されるため、ASPに登録すれば必ず広告が掲載されるわけではありません。

広告素材を用意する、他社に劣らない報酬を提示するなどアフィリエイターに選ばれるよう努めることが重要です。

広告が法律を遵守したものになっているか確認する

まれに、広告内に景品表示法違反となるような表現を入れているメディアやアフィリエイターがいます。以下のような場合は、景品表示法に違反しているとみなされ広告主が罰せられることがあるため、自社商材が紹介されているアフィリエイト広告を定期的に確認するようにしましょう

  • 誇張した表現や虚偽の内容を入れている
  • 体型などのコンプレックスを煽る表現をしている
  • 「PR」などの表記をしていない
  • SNSなどでアフィリエイト広告を出す際、タイアップ投稿ラベルをつけていない

※参考:国民生活センター アフィリエイト広告のしくみと法規制

まとめ

  • アフィリエイト広告は、商品購入やサービス利用などのコンバージョンが発生した時やクリックされた時のみ報酬が発生する成果報酬型の広告システムである。
  • 広告主とメディア(アフィリエイター)を支えるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を介して運営されており、ポイントサイトやブログ、SNSなど幅広いメディアでの掲載が可能。
  • 広告主が成果条件と報酬を設定し、アフィリエイターがそれらの広告を選んで掲載を申請する。ユーザーが成果条件を達成すると、ASPからアフィリエイターに報酬が支払われる仕組みである。