Yahoo!ブランドパネルとは?特徴やメリット、運用方法を解説

Yahoo! JAPANのサイトに載せる広告「ブランドパネル」について、名前は聞いたことがあっても、どのような広告なのか詳しく知らない方もいるでしょう。

この記事では、Yahoo! JAPANのブランドパネルの概要から特徴、メリット、運用方法などを解説していきます。最後までお読みいただければ、ブランドパネルを活用した自社サービスの認知・収益の拡大にお役立ていただけます。

Yahoo! JAPANに掲載されるブランドパネルとは

「ブランドパネル」とは、Yahoo! JAPANのトップページに掲載されるWeb広告です。

以前は、予約型(掲載期間や内容、料金などが決められている広告)の配信方法のみであったり、最低入札価格が設定されていたりといくつかのハードルがありました。

しかし現在では、予約型に加え運用型でも配信可能となり、最低入札額も撤廃されたために比較的かんたんに出稿できる広告となっています。

ブランドパネルの特徴

さまざまな広告媒体がある中、ブランドパネルの特徴は主に以下の4つです。

  • 柔軟なターゲティング設定
  • 信頼感のある媒体
  • ディスプレイ広告
  • 目立つ位置に広告を掲載できる

一つずつ確認していきましょう。

柔軟なターゲティング設定

ブランドパネルは、柔軟なターゲティング設定が可能です。

ターゲティングとは、広告を配信するユーザーを性別や地域、年齢などで細かく指定して、的確にアプローチしていく方法です。ブランドパネルのターゲティング設定では、以下の項目が選択できます。後ほど詳しく紹介する「運用型」「予約型」とで内容が異なりますので、確認してみましょう。

ターゲティング項目運用型予約型

デバイス

性別

年齢

サーチキーワード

オーディエンスリスト

プレイスメント(配信先のサイト)

コンテンツキーワード

サイトカテゴリー

曜日・時間帯

地域

※ 商品によってはターゲティングの各項目が設定できなかったり、範囲が決められていたりする場合があります

信頼感のある媒体

ブランドパネルは、Yahoo! JAPANという信頼感のある媒体で配信されるのが大きな特徴です。

ネット上で買い物が完結し、情報が簡単に手に入るようになった現代では、同時に怪しいサイトへの警戒心も強まっています。そんなネット社会だからこそ、有名企業のサイトの信頼は厚いものでしょう。

広告一つとっても、安心して利用できる媒体に載せられているかどうかは、非常に大切な判断基準です。

ディスプレイ広告

ブランドパネルはディスプレイ広告で配信されます。

ディスプレイ広告とは、サイト上の広告枠に動画や画像で掲載される広告です。ブランドの認知を高め、ターゲティングしたユーザーに興味をもってもらう際に有効的であり、自社のサービスや商品を視覚的にアプローチして宣伝できます。

詳しくはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。

目立つ位置に広告を掲載できる

ブランドパネルは日本最大級のメディアのもっとも目立つ位置に掲載されるため、多くのユーザーに広告を見てもらうことができます。

例えば、スマートフォンブランドパネルの場合だとYahoo! JAPANのWebサイトにアクセスしたときに、トップページの3分の1以上の面積に大きく広告が表示されます。これにより、高い訴求効果が期待できます。

ブランドパネルを利用するメリット

ブランドパネルの特徴がわかった上で、導入するメリットについても理解しておきましょう。ブランドパネルを利用するメリットには、以下の3つがあります。

  • 認知度の高さから多くの人の目に留まりやすい
  • 信頼感があるためにクリック率UPを狙える
  • 潜在層にアプローチできる

それぞれ解説していきます。

認知度の高さから多くの人の目に留まりやすい

Yahoo! JAPANのサイトは多くの人が利用する、日本最大級のポータルサイトです。

その認知度の高さゆえに、多くの人の目に留まりやすいのが最大のメリットです。ネット検索だけではなく、ニュースや天気、ショッピングなどさまざまな用途で使えるサイトのため、Yahoo! JAPANを日常的に使う方も多いでしょう。

また、幅広い年代で使われていることからも、広告を出すには効果的な媒体といえます。

目立つ場所に広告が出るためクリック率UPを狙える

Yahoo! JAPANは目立つ場所に広告が出るため、他の広告枠よりもクリック率(CTR)が高くなる傾向にあります。

日常的に使うサイトであれば、クリックしても問題ないと安心できるからです。また、Yahoo! JAPANのトップページという大きく目立つ位置に表示されるのも理由の一つです。

潜在層にアプローチできる

ブランドパネルは前述したとおり、自社サービス・商品に興味を持ってくれそうなターゲットに向けて配信できるディスプレイ広告です。

そのため、まだ必要性に気づいていなかったり、行動に移していなかったりする「潜在層」にアプローチできます。これは、ブランドパネルの大きな特徴であり、またディスプレイ広告という配信方法のメリットでもあります。

ブランドパネルの配信方法は2種類

ブランドパネルを配信するには、以下の2つの配信方法があります。

  • 運用型
  • 予約型

それぞれ仕組みや特徴が違うため、自社に合った方法を選択する必要があります。各配信方法の概要を確認していきましょう。

運用型

運用型は、出稿目的に合わせて、広告の効果を最大限に発揮できるよう調整しながら運用していく配信方法です。出稿の目的としては、例えばコンバージョン数やクリック数、動画再生数の増加、サイト誘導などがあります。

予算に合わせて少額から運用可能なため、比較的導入ハードルの低い方法といえます。また、ブランドパネルの特徴のところでもご紹介したように、予約型よりも細かなターゲティングができ、より的確にユーザーへ届けられるのが特徴です。広告配信の停止や延長なども柔軟に対応できます。

予約型

予約型は、広告枠の場所・掲載期間・表示回数をあらかじめ設定し、事前に購入して広告配信する方法です。

運用型とは違い、決まった期間に配信される表示数などにも変動がないため、運用調整をする必要も、配信回数を気にする必要もありません。他にも、運用型広告にはないフォーマットでの広告枠や、特別な演出やデザインの広告も配信できるなどの特徴があります。

また、同じ広告枠でも運用型広告より優先的に表示されるのも特徴です。

ブランドパネルの料金

ブランドパネルの運用型・予約型それぞれの、料金設定についてご紹介します。

運用型の料金

運用型のブランドパネルは、クリックされたり、動画再生の成果があったりしたときに広告料金が発生する仕組みです。そのため、広告を掲載するだけであれば費用はかかりません。

また、1日の予算が設定でき、予算オーバーしないよう広告費の管理もしやすくなります。とはいえ、1日あたりの予算をあまり低く設定してしまうと、成果に繋がりにくい可能性もあるため目標に合わせた予算決定が重要です。

予約型の料金

予約型の場合は、広告枠の場所・掲載期間・表示回数を選択したのち、希望する広告商品を購入します。

例えば、スマートフォン版・パソコン版のYahoo! JAPANトップページに載せる場合、基本料金は500万円〜です。

その他、 1時間単位での時間帯指定配信が可能な商品や、ファーストビュー占有面積の大きなパノラマ動画の配信ができるリッチ広告などがあり、機能性や配信内容によって料金設定がされています。

代表的なディスプレイ広告の商品と値段については、「ディスプレイ広告(予約型)のご利用料金」からご確認ください。

ブランドパネルの入稿規定

ブランドパネルには、各種広告に入稿規定が設けられています。ここでは、よく使われるバナー広告の入稿規定を表にしました。実際に広告を作成する際のイメージや、対応の可否を確認する際に参考にしてください。

画像の場合

画像でバナー広告を配信する場合の入稿規定は以下の通りです。

<バナー広告(予約型)>

アスペクト比

1:1

6:5

1:2

4:1

16:5

16:9

推奨ピクセルサイズ(横×縦)

1200pixel x 1200pixel

600pixel x 500pixel

600pixel x 1200pixel

2000pixel x 500pixel

640pixel x 200pixel

1280pixel x 720pixel

最小ピクセルサイズ

600pixel x 600pixel

300pixel x 250pixel

300pixel x 600pixel

1200pixel x 300pixel

320pixel x 100pixel

640pixel x 360pixel

ファイルサイズ

推奨:150KB以内(最大容量3MB)

ファイル形式

JPEG(RGBのみ):拡張子「.jpg」「.jpeg」
GIF89a:拡張子「.gif」
PNG:拡張子「.png」

<バナー広告(運用型)>

アスペクト比1:16:539:5728:904:151:232:516:516:9

推奨ピクセルサイズ
(横×縦)

1200pixel
x
1200pixel

600pixel
x
500pixel

936pixel
x
120pixel

1456pixel
x
180pixel

320pixel
x
1200pixel

600pixel
x
1200pixel

640pixel
x
100pixel

640pixel
x
200pixel

1280pixel
x
720pixel

最小ピクセルサイズ

600pixel
x
600pixel

300pixel
x
250pixel

468pixel
x
60pixel

728pixel
x
90pixel

160pixel
x
600pixel

300pixel
x
600pixel

320pixel
x
50pixel

320pixel
x
100pixel

640pixel
x
360pixel

ファイルサイズ

推奨:150KB以内(最大容量3MB)

   
ファイル形式

推奨JPEG(RGBのみ):拡張子「.jpg」「.jpeg」
GIF89a:拡張子「.gif」
PNG:拡張子「.png」

   

※予約型、運用型どちらもGIF形式のアニメーションとALTテキストは利用できません

動画の場合

動画でバナー広告を配信する場合の入稿規定は以下の通りです。

<バナー広告(予約型)>

アスペクト比最小ピクセルサイズ(横×縦)

16:9

640pixel x 360pixel

1:1

600pixel x 600pixel

1:2

300pixel x 600pixel

4:1

1200pixel x 300pixel

ファイルサイズ

最大200MB

注意事項

ファイルは入稿時に配信用サイズに圧縮されます。

※入稿動画の修正対応はサポート対象外です。

音声コーデック

AAC LC

動画コーデック

H.264、H.265

ファイル形式

MP4、MOV

最小映像ビットレート
(推奨値)

1Mbps以上

最小音声ビットレート
(推奨値)

128kbps以上

※音声ビットレート値が0kbpsの場合、音声なし動画と判断されます。

再生時間

最小5秒~最大60秒

※アスペクト比16:9の動画について、ディスプレイ広告の広告管理ツールから61秒以上の動画をアップロードできますが、ディスプレイ広告(予約型)のインストリーム広告以外では広告作成時に61秒以上の動画を表示・選択できません。

<バナー広告(運用型)>

アスペクト比

最小ピクセルサイズ(横×縦)

16:9

640pixel x 360pixel

1:1

600pixel x 600pixel

ファイルサイズ

最大200MB

注意事項

ファイルは入稿時に配信用サイズに圧縮されます。
※入稿動画の修正対応はサポート対象外です。

音声コーデック

AAC LC

動画コーデック

H.264、H.265

ファイル形式

MP4、MOV

最小映像ビットレート
(推奨値)

1Mbps以上

最小音声ビットレート
(推奨値)

128kbps以上
※音声ビットレート値が0kbpsの場合、音声なし動画と判断されます。

再生時間

最小5秒~最大60秒
※アスペクト比16:9の動画について、ディスプレイ広告の広告管理ツールから61秒以上の動画をアップロードできますが、ディスプレイ広告(予約型)のインストリーム広告以外では広告作成時に61秒以上の動画を表示・選択できません。

その他の入稿規定に関する詳細は公式サイトよりご確認ください。

ブランドパネルと組み合わせたい機能

ブランドパネルは、以下の機能と組み合わせることで、さらに効果的な運用が可能になります。

  • サイトリターゲティング
  • サーチリターゲティング

どちらもユーザーに再度自社広告を表示させ、興味をもってもらいCVにつなげるための方法です。ブランドパネルをよりうまく活用できる方法ですので、こちらも確認していきましょう。

サイトリターゲティング

サイトリターゲティングは、過去に広告主のサイトに訪れたユーザーをリスト化し、リスト内のユーザーが別のサイトに訪れた際に、再び広告主の広告を表示する仕組みです。

サイトリターゲティングのタグを取得してサイトに設置し、ユーザーの訪問履歴を蓄積していきます。

詳しい設定方法は、「ディスプレイ広告 サイトリターゲティングの設定について」を参照してください。

サーチターゲティング

サーチターゲティングとは、広告主が指定したキーワードをユーザーがYahoo! JAPANで検索した際に広告を表示する仕組みです。

検索したのちに、また別のページで再度広告が表示されるため、より関心を持ってもらいやすくなります。キーワード単位でターゲティングでき、なおかつ継続的にユーザーへアプローチできるのが特徴です。

サーチキーワードリストを作成して、設定画面から設定していきます。

詳しい設定方法は、「サーチキーワードターゲティングの設定」を参照してください。

まとめ

ブランドパネルは、Yahoo! JAPANの認知度や信頼性などから、多くの方に向けてアプローチできる広告メニューとして有効です。また、予算や目的に合わせて詳細な設定ができる点も、サービスを提供したいターゲットにしっかりと届けられる広告運用が期待できます。

本記事を読み、ブランドパネルの導入を検討されたい方は、ぜひPLAN-Bにご相談ください。広告運用の費用対効果を高め、サービスの認知拡大ができるよう、柔軟にサポートしてまいります。