【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.04
公開日:2022.06.02
コンバージョンAPIを利用すると、他のプラットフォームやデバイスの影響を受けずに、Meta(Facebook)広告のコンバージョンデータの計測を行うことができるようになります。
非エンジニアでも無理なく導入できる方法もあるので、Meta(Facebook)広告の出稿を行う管理者はチェックしておくべき技術だといえるでしょう。
本記事ではコンバージョンAPIの重要性や使い方、導入方法や手順について解説していきます。
facebook広告の基礎については下記記事をご覧ください。
コンバージョンAPIとは、Cookieに依存せずにマーケティングデータ(ウェブサイトイベント、オフラインコンバージョン)を計測できる技術です。
サーバーやウェブサイトプラットフォーム、CRMから、クライアントサーバーなどを介して、Facebookに接続してイベントデータを送信します。
集計時はコンバージョンAPIにより計測したデータと、Facebook社の持つデータとでマッチングをすることもできるため、取りこぼしなく集計できます。
これまでのコンバージョン計測では、Webサイトに設置したMeta(Facebook)ピクセルのタグを使い、サードパーティCookieを利用して行われてきました。
しかしApple社の端末のiOS14.51以降からは、「トラッキングID追跡防止機能」という形で、このサードパーティCookieを規制することが決定。
このためiOS14.5以降、Facebook広告ではコンバージョン計測の一部に影響が発生するほか、リマーケティング広告やビュースルーCV、アトリビューションなどの利用ができなくなりました。
またiOSに限らず、SafariやChromeなどのWebブラウザにおいても、Cookieの規制によるプライバシー保護機能が導入されるようになりました。
このような背景から、Cookieを利用した計測だけでは、ユーザーの利用端末や環境によって、必要な集計データを取りこぼしてしまうケースが出てきてしまったのです。
コンバージョンAPIではCookieを利用するFacebookピクセルタグの代わりに、クライアントサーバーなどを介して、Meta社の広告サーバーなどにイベントデータを直接送信して計測を行います。
コンバージョンAPIを導入することで、Cookieに依存せずに必要なデータを集計することができるようになるのです。
コンバージョン計測は、広告の効果測定のためにも欠かせない要素です。
デバイスや環境に左右されない状況を整えておくことは、広告を運用する上で非常に重要な事項となるでしょう。
コンバージョンAPIは、Meta(Facebook)ピクセルタグの代替えとして出された技術ではありません。
あくまでもピクセル計測で漏れたデータ計測を補うイメージの技術として提供されているものであり、プライバシー保護に関する規制を回避する手段として設計されたわけではないのです。
そのためMeta社では、「ピクセルとコンバージョンAPIを一緒に使用する」ことを推奨しています。
それぞれを同時に利用することは、計測の取りこぼしを防ぐ意味だけでなく、マッチングを増やして、計測の精度向上やデータ管理の強化や広告の最適化にもつなげる効果があるのです。
重複しているイベントは除外する必要がありますが、コンバージョンAPIをピクセルの代用として使うのではなく、できる限り併用利用する方向で設置を検討することをおすすめします。
コンバージョンAPIの利用は、Cookieに依存せずに計測が行えることをはじめ、さまざまなメリットがあります。
コンバージョンAPIを利用する最大のメリットは、やはりCookieに依存することなくデーター計測が行えることでしょう。
これによりiOS環境や特定のブラウザを利用しているユーザーでも、計測漏れなどを心配せずに済みます。
ブラウザーの読み込みエラーや広告ブロッカーによる影響も受けにくくなるので、計測データの正確性も高まり、顧客獲得単価の削減にもつながるでしょう。
従来のMeta(Facebook)ピクセルによる計測では、サイト上での反応などオンラインコンバージョンの計測のみでした。
しかしコンバージョンAPIを導入することで、電話や実店舗などオフラインでのコンバージョンも計測できるようになります。
ピクセルによる詳細マッチング機能をプラスすることで、どの人がどのような経路でアクセスし、コンバージョンに至ったのかまで詳細に計測できるようにもなります。
コンバジョンAPIを導入すると、広告主のサーバーからの情報が直接利用されるようになるため、オンラインとオフラインそれぞれの測定効果が把握できるようになります。
結果Facebookでの広告のパーソナライズや最適化がなされ、測定の精度が高まり、 広告に興味を持つ可能性が高い利用者に広告が表示されやすくなる効果も得られるようになるのです。
APIの設置にはエンジニアによる作業が必要となるケースが多いです。そのため、はなから導入は困難なものだと思い込んでしまう管理者もいるかもしれません。
しかしMeta社のコンバージョンAPIにはさまざまな設定方法があり、なかにはほぼノーコードで設置や設定できてしまう方法もあります。
コマースプラットフォームを使用すれば、数回のクリックでコンバージョンAPIを設定できてしまうケースも。
ただし設定方法によっては必要となるリソースや技術力が異なるため、どのような方法で導入するのか検討することが大切です。
コンバージョンAPIを導入する際は、「手動で実装」と「パートナー連携による自動実装」が選択できます。
導入手順は下記の通りです。
任意の実装方法としては、「コンバージョンAPIゲートウェイを使って設定」、「手動で設定」、「パートナー連携経由で設定」のいずれかの方法が選べます。
連携可能なプラットフォームを利用している場合は、パートナー連携を利用するのが便利です。
パートナー連携ができないサービスを利用している場合や、何らかの理由がある場合はその他の方法を選択することも可能です。
コンバージョンAPIのもっとも手軽な導入方法は、コマースプラットフォームなど既存のプラットフォームとパートナー連携させて組み込む方法です。
Shopify、WooCommerce、BigCommerce、WordPress、Jimdo、Wixなど、さまざまなコマースプラットフォームが、コンバージョンAPIとの連携に対応しています。
設定方法はそれぞれのプラットフォームにより異なりますが、いずれのプラットフォームも数クリックでパートナー統合が行えるのが特徴です。
プラットフォームを選択すると、導入方法や解説が画像付きで表示されますので、手順に沿ってスムーズに導入できます。
現在、コンバージョンAPIとのパートナー連携に対応しているコマースプラットフォームは、下記の通りです。
※2022年4月現在
3dcart、BigCommerce、Ecwid、Eventbrite、Magento、Naked Lime、OpenCart、PrestaShop、Shopify (オンライン)、Sincro、See Details、Ticketmaster
Bandzoogle、Cafe24、Drupal、Jimdo、Joomla、Kajabi、Makeshop、Segment、Shopline、Squarespace、Tealium、Teespring、Webflow、Wix
Segment、Singular、Tealium
Conversions API Gateway、Leadsbridge、Zapier
HubSpot、Infusionsoft、Salesforce、Zoho CRM
Adjust、AppsFlyer、Branch、Kochava、Singular、mParticle
AWS(Amazon Web Service)のサーバーを契約されている場合などでは、コンバージョンAPIゲートウェイを利用して設定できます。
ノーコードで実装可能ですが、こちらは一定の技術的知識が必要です。
運用にはメンテナンスなども必要となるため、専門の技術チームなどがいる場合には、チームと相談の上導入を検討しましょう。
統合パートナー以外を利用している場合や、自社サーバーを構築している場合などに利用する方法です。
手動での実装はイベントなどの設定をカスタマイズしたい場合や、パートナー連携に対応していないサービスを利用している場合、自社サーバーを活用して運用コストを抑えたいときに利用します。
ただしサーバー環境へのアクセス権やコードの記述経験、アクセストークンの取得などが必要となりますので、よくわからない場合はエンジニアなどと相談しながら設置を進めましょう。
コンバージョンAPIは、サードパーティCookieの制限に伴うコンバージョン計測を補ってくれるツールです。
広告出稿をおこなっている場合には、Cookieに頼らず安定した計測を行える環境を整えておくことはとても重要なこと。
パートナー連携が利用できる環境であれば数クリックで設定が行えるので、ぜひ導入を検討し、広告計測の精度を高めましょう。