広告ランクはどうやって決まる?上位掲載の効果や改善方法を解説

広告ランクはどうやって決まる?上位掲載の効果や改善方法を解説
インターネット広告サービスのご案内
今すぐ無料ダウンロード

無料で資料をダウンロード

※フォーム送信後、メールにて資料をお送りいたします。

インターネット広告サービスのご案内

弊社の取り扱う広告媒体の全体図と、リスティング広告、ディスプレイ広告を中心として運用スキームをご紹介しております。

※フォーム送信後、メールにて資料をお送りいたします。

    STEP 1


    フォームでの問い合わせが
    完了いたしました。
    メールにて資料をお送りいたします。

    広告ランクは、Google広告において、検索結果表示順位を決めるための重要な指標です。広告が多くのユーザーの目にとまるためには、広告ランクを上げて上位掲載を目指す必要があります。

    この記事では、広告ランクを構成する要素や広告ランクが上がるメリット、広告ランクを上げるための方法やポイントなどを解説していきます。広告運用を行っている方やこれから始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

    リスティング広告についての解説は下記記事をご覧ください。

    ※編集部注:この記事は、2022年3月に公開された記事を加筆・修正したものです。

    広告ランクとは

    広告ランクとは、検索広告の掲載順位と掲載の有無を決定する基準となる指標を指します。広告の品質や上限クリック単価などから算出され、以下がその計算式です。

    【広告ランク=広告の品質×上限クリック単価(入札単価)+広告表示オプション】

    広告ランクが高くなるほど上位掲載されやすくなるので、広告運用において広告ランクの向上は欠かせません。

    この要素の他にも広告ランクの下限値やオークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景などを総合的に考慮してオークションにかけられるので、広告ランクは変動します。

    上限クリック単価(入札単価)

    上限クリック単価(入札単価)とは、その広告が一度クリックされたときに払っても良い最大の広告費用です。この単価はキーワードに対する入札単価を指しており、広告グループの入札単価ではありません。

    上限クリック単価を低く設定するほど広告費用を抑えられるのですが、広告の品質や他社の上限クリック単価との差によっては、優先的に広告表示されにくくなることがあります。しかし上限クリック単価を上げすぎても、予算に対する広告費用が大きくなってしまう恐れもあります。

    広告ランクを構成する要素の中でも広告主が自在にコントロールできる項目なので、予算とのバランスをとって設定することがポイントです。

    広告の品質

    広告の品質は広告掲載の有無や掲載位置を決める重要な指標で、主に以下の3つの要素が影響します。

    • 推定クリック率
    • 広告の関連性
    • ランディングページの利便性

    それぞれの項目の評価に応じて「平均より上」、「平均的」、「平均より下」のいずれかのステータスが付き、この評価は過去 90 日間にまったく同じキーワードに対して表示された他の広告との比較に基づいて判定されます。

    ステータスが「平均的」や「平均より下」の項目は、改善の余地があります。

    推定クリック率

    推定クリック数とは広告が表示された場合に、ユーザーによってどのくらいクリックされる可能性があるかを推定したものです。この数値は実際のクリック数である実績とは異なり、過去のクリック数やインプレッション数の影響を受け判定されます。

    広告の関連性

    広告の関連性はユーザーが検索したキーワードとその広告文の関連性の高さを表したもので、ユーザーが求める情報に対してどれほど一致しているかの指標です。

    キーワードに関係のない情報が広告内に表示されていたり、広告文の中にキーワードが含まれていなかったりする場合は広告の関連性が低いと判断されるので、改善の必要があります。

    ランディングページの利便性

    ランディングページの利便性はユーザーが検索したキーワードとリンク先のWebサイトなどとの関連性や、そのWebサイトの見やすさ・使いやすさなどを示した指標です。

    検索したキーワードと関連性の高い商品やサービスを取り扱っていたり、購入するためのボタンや入力フォームなどが使いやすいものであったりすると、ランディングページの利便性は高くなりコンバージョン率が高くなります。

    ユーザーのWebサイト滞在時間が短かったり、サイト内を回遊していない形跡が見られたりする場合は、ユーザーが商材の購入検討まで至ってないことが多いので、ランディングページの改善の余地があると判断できます。

    広告ランクの下限値

    広告ランクの下限値は、広告の予約料金と定義されています。

    入札単価がこの下限値を下回っている場合、広告は表示されません。広告の掲載資格を満たす企業が他にない場合は、クリックに対してこの下限値を支払うことになります。

    そのため競合他社が広告ランクの下限値をクリアしていないなど、自社の他に表示される広告がない場合でも、広告の品質と下限値によっては掲載費用が比較的高くなる可能性もあります。

    オークションにおける競争力

    Google広告はオークションのたびにすべての広告の広告ランクを算出し、掲載順位を決めていきます。

    例えば2社の広告が、同じキーワードに対して同じ上限クリック単価を設定している場合、広告ランクの高い方が優先されます。

    ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト)

    広告オークションにおいてこのコンテキストは重要な要素で、以下のようなユーザーシグナルと属性が考慮されます。

    • ユーザーの所在地
    • デバイスの種類(モバイルやパソコン)
    • 検索時間
    • 検索語句の性質
    • ページに表示されるその他の広告と検索結果

    広告表示オプション

    広告表示オプションとは広告内に追加で表示できる情報を指し、広告のリンク先とは別のURLや電話番号、店舗の営業時間や位置情報などを掲載することができます。

    広告表示オプションを利用することで、ユーザーを問い合わせや店舗に誘導しやすくなるだけでなく広告枠自体が拡大されるので、ユーザーの目にとまりやすくなります。

    しかし、広告表示オプションを設定しても必ず表示されるわけではありません。広告表示オプション(または広告表示オプションの組み合わせ)を表示することで掲載結果の向上が見込まれる場合や、広告の掲載位置と広告ランクが十分に上位である場合などに表示されます。

    広告表示オプションについて詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

    広告ランクを上げるメリット

    Google広告運用において、広告ランクを上げることは費用対効果を上げるための重要なポイントです。広告ランクを上げることによって得られるメリットとして、以下の2つがあります。

    広告の掲載順位が上がる

    広告は、広告ランクが高いほど優先的に表示されます。つまり広告ランクを上げることで、競合他社の広告よりも上位に表示される可能性が高くなるのです。

    検索結果において上位表示される広告ほど、ユーザーの目にとまりやすくクリックやコンバージョンにもつながりやすいといえます。

    広告ランクが低いと、上位掲載が目指せないだけでなく広告が表示されないこともあります。

    クリック単価を下げられる

    実際のクリック単価は、掲載順位が1つ下の広告ランク÷品質スコア+1で算出されます。つまり広告ランクを上げて上位掲載されるほど、クリック単価を下げることができるのです。

    クリック単価を抑えられれば、広告の費用対効果が高くなることが期待できます。

    クリック単価の計算方法や相場の調べ方については下記記事をご覧ください。

    広告ランクの改善方法

    広告ランクはその大部分を占める広告の品質を改善するアクションが重要ですが、広告の品質は毎オークションごとに算出されるため目では見えません。そこで、管理画面上で確認できる品質スコアを改善することが大切です。

    出稿中の広告の品質スコアを確認したい場合、以下の手順で確認することができます。

    1. Google広告へログインする
    2. 「メニュー」から「キーワード」を選択する
    3. 「表示項目」にあるアイコンをクリックし、「品質スコア」を選択する
    4. 「品質スコア」「推定クリック率」「ランディングページの利便性」などから見たい項目にチェックをつけ、「適用」をクリックする

    他にも適切な広告表示オプションを設定したり、必要に応じて上限クリック単価を引き上げるなどの施策が有効です。

    推定クリック率の改善

    推定クリック数には過去の実際のクリック数が影響するため、まずはユーザーをひきつける広告文を作成してクリック数増加を目指しましょう

    ターゲットへの訴求力を高めるには、ユーザーの検索意図と広告の内容が一致していることが必要です。そのためにはユーザーが自分の求めている情報であると判断しやすいよう、キーワードや関連する語句を広告のタイトルや広告文に入れるようにします。

    関連する語句には「価格」や「数値」、「限定」、「特別」など、ユーザーからの興味や注目が集まりやすいものを設定します。

    広告の関連性を上げる

    広告の関連性を上げたい場合は、キーワードと広告文、ランディングページそれぞれの内容に一貫性を持たせることを意識しましょう

    上記の推定クリック率の改善にも重複しますが、広告文の表現をより直接的にユーザーの検索語句の表現と合致させることが必要です。

    広告のタイトルや広告文にキーワードを含ませたり、広告グループを細かく分割したりして、キーワードに対する専門性や関連性を高めましょう。さらに、キーワードや広告文に関連性の高いランディングページをリンク先に設定できているかどうかもチェックしてみましょう。

    ランディングページの利便性を改善する

    ランディングページの利便性を上げることも、広告ランクの向上に役立ちます。

    以下の観点で、ユーザーにとって利便性の高いランディングページであるか確認してみましょう。

    • 内容が検索意図に一致しているか
    • サイトが見やすいか
    • 商材の購入に至るまでのルートがわかりやすいか

    ランディングページの利便性が上がると、ユーザーはサイトに長時間滞在し回遊するようになりコンバージョンしやすくなります。

    ランディングページの利便性を上げる際は、わかりやすくて専門性・信頼性の高いコンテンツを作ること、操作性の高いサイトを作ることがポイントです。

    上限クリック単価(入札単価)の引き上げ

    品質スコアと同様に上限クリック単価(入札単価)を引き上げると、広告ランクのアップにつながります。

    品質スコアが思うように伸びない場合は、上限クリック単価の調整を検討してみましょう。ただし広告の費用対効果を高めるためにも、予算をむやみに上げられない場合が多いので、品質スコアとのバランスを見ながら検討しましょう。

    適切な広告表示オプションの設定

    広告表示オプションは広告ランクを決めるためだけでなく、問い合わせなどのコンバージョンにつなげるための重要な要素です。

    広告表示オプションのコンテンツを追加すると検索結果ページで上位表示されやすくなり、ユーザーからのクリック数も増加することでユーザーとの接点が持てるようになります。

    ユーザーにとって有益なデータをできるだけ多く表示し広告ランクを上げて、費用対効果を高めましょう。

    広告ランクにとらわれすぎない

    広告ランクや品質スコアは検索結果での広告表示のための目安であり、広告を出稿するための目的ではありません。

    広告ランクや品質スコアを意識しすぎると、その数字にばかりとらわれてしまい、商品やサービスを販売して売り上げを出すという最も重要な目的を見失ってしまう可能性があります

    多くのユーザーに広告を見てもらうための施策として広告ランクの向上は欠かせないものではありますが、これらはあくまで売り上げアップのための一つの要素に過ぎないことを念頭に置いておきましょう。

    自社で難しければプロに任せる

    広告ランクや品質スコアの向上には専門的な知識や技術が必要であり、日々の業務をこなしながら自社で運用するには厳しい場合もあるかと思います。そのような場合は、Web広告の運用のプロである、広告運用代行サービスなどの社外に依頼してみるのも一つの手段です。

    プロにお任せすることで、費用内で最大限のコンバージョン獲得が実現できることでしょう。

    まとめ:広告ランクをあげて上位掲載を目指そう

    少しでも費用を抑えながら広告の上位掲載を目指すためには、広告ランクを上げていくことが重要です。

    そのためには広告の質を改善したり、ランディングページの利便性をアップさせたりしてみるのがおすすめです。掲載順位が上がらなかったり、コンバージョンにつながりにくかったりする際は、品質スコアを確認し、改善の余地がある項目がないかを確認しましょう。

    広告ランクを上げることだけが広告出稿の本来の目的ではないことを忘れずに、広告運用を成功へ導きましょう。