
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.04.01
更新日:2022.12.23
SEOの正式名称は「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」。
検索エンジンといえば、日本で「ググる」という言葉があるように、Googleをさすことが一般的です。検索エンジンのシェア率を比較できる「StatCounter Global Stats」のデータによると、2019年5月現在、ネット上の検索エンジンのうち、Googleは世界シェア率92%を占めているといいます。
そのため皆さんもSEO対策といえば、もちろんGoogleを意識して行っていることが多いでしょう。しかし近年、GoogleやGoogleと並んで有名なYahoo!でもなく、「Bing」という検索エンジンに対してのSEO対策に関心がもたれています。 今回は「BingへのSEO対策」についてご紹介します。
世界の検索エンジンの利用割合は、2019年5月現在、このような状況になっています。
このデータを見ると、Googleがシェア率92%と、飛びぬけて利用されているのが分かります。SEO対策がGoogleの基準を意識したものになることは必然的なことでしょう。 しかし日本だけを見てみると、少し様子は異なります。
こちらが日本における検索エンジンの利用割合です。Googleはおよそ75%、Yahoo!(Yahoo!Japan)がおよそ21%と、世界シェアに比べて日本ではYahoo!の占める割合が多くなっています。またYahoo!のほかに、日本で世界シェアよりも上回っている数値を持つ検索エンジンがBingです。
「Bing」とは、米Microsoft社が提供している検索エンジンです。Microsoft社はBingを「利用者の意思を決定する次世代の検索エンジン」と評しています。
理由は、BingはGoogleやYahoo!とまったく異なる独自技術を持っているからです。
Bingの特徴は、ページから単純にテキストを探し出すだけでなく、現実世界の状況に合わせた検索結果を返すように設計されていること。
つまり、Web上のあらゆる情報をただ網羅するのではなく、ユーザーがその時に最も必要としている情報を限定して取り出してくれるというのです。
また、Bingは動画検索に定評があります。Googleなど他検索エンジンの場合、動画はリンクをクリックして別ページに遷移することで閲覧できます。しかしBingを利用していると、別ページに遷移することなく、検索結果のページ上で動画再生し確認することが出来るのです。
いくらBingがシェアされているといっても、たった一桁。圧倒的シェア率を誇るGoogle以外に労力を割いてSEO対策をすることは、果たして効果的なのか、疑問に思うことでしょう。
しかしBingを無視できない理由があります。
Bingを使用する人々が一定数存在し、さらに彼らがどのような人々なのかを、ある程度予測できるからです。その根拠は2つあります。
まずひとつめは、Windows 10の存在です。
BingはWindows 10に組み込まれたブラウザ、「Microsoft Edge」のデフォルトの検索エンジンとして設定されています。つまりWindows 10のパソコンを新しく買った場合、なにもしなければユーザーはBingから検索をすることになります。
Google検索に慣れている人は、デフォルトの検索エンジンをGoogleやYahoo!に設定変更するかもしれません。しかしパソコンの初心者や使い慣れていない人、変更するのが面倒な人は、そのままBingを検索エンジンとして利用し続けると考えられます。
また、近年は国内で若者を中心にApple社のMacが人気ですが、上の世代の人々はWindowsに慣れている人が多いため、Bingの利用者の年齢層は50代以上といった高齢者であると考えられます。
こちらは少し古いですが、2017年のデータです。年齢があがるにつれてBingの利用率も上昇していることが、実際に見受けられます。
年代 | Yahoo! | bing | その他 | |
18〜24 | 69.6% | 22.5% | 7.4% | 0.6% |
25〜34 | 73.2% | 22.3% | 4.1% | 0.4% |
35〜44 | 63.8% | 32.1% | 3.2% | 0.9% |
45〜54 | 56.9% | 36.8% | 5.0% | 1.3% |
55〜64 | 42.8% | 48.5% | 7.2% | 1.5% |
65〜 | 34.1% | 50.0% | 14.4% | 1.6% |
合計 | 62.7% | 31.1% | 5.3% | 0.8% |
参考:Yahoo!・Google・bingの検索シェア〜2017年上半期
Bing利用者の年齢層を考慮する例として、高齢者をペルソナとしたキーワードを設定するサイトがあげられます。
GoogleやYahoo!で上位表示が出来なくとも、独自のアルゴリズムを持つBingのSEO対策を適切に行うことで、ターゲットに設定した高い年齢層の人々に読まれやすくなり、検索上位に表示される可能性が高くなります。
ふたつめは、Bingはアメリカを中心にした国外でのシェア率が高いということです。
これはアメリカの検索エンジンのシェア率です。日本では3%だったBingが、2倍の約6%となっています。
さらにアメリカでのYahoo!検索エンジンが、実はBing勢に含まれる、という事実があります。
日本でシェア2位を占めているYahoo!(Yahoo!Japan)の検索エンジンは、Googleの技術を導入しています。実は本場アメリカのYahoo!とYahoo!Japanは、独立した別のものなのです。
アメリカのYahoo!は検索エンジンに、GoogleではなくBingの技術を導入しています。つまりアメリカでのYahoo!のシェア率をBing勢として含めると、Googleには及ばないものの、割合としては約14%をBingによる検索流入が占めることになります。これはBingへのSEO対策を完全に無視することはできませんね。運営するサイトが国内だけでなく海外、特にアメリカでの活動が多い場合には、Bingもチェックしておくべきでしょう。
以上述べてきたBingについて、いちど整理しておきます。
Googleだけでなく、BingへのSEO対策をしても無駄ではない、と思えてきたのではないでしょうか?
Bing特有のSEO対策を考えるには、まずBingが提供している「ウェブマスターツール」を導入しましょう。これはGoogleが提供しているSearch Consoleと似たような機能のツールです。
なんとこのウェブマスターツールに登録してサイトマップを送信するだけで、Bingからの流入が大きく増える可能性が高くなります。Bingの検索エンジンにサイトマップを送信して、公開した記事を素早くインデックスさせることが可能になるからです。特に、自身のサイトのアナリティクスを見て「Bingからの流入割合が少ないかも?」と思った方は、ぜひ試してみてください。
また、SEOの施策を考えるのに役立つ、各種統計情報も参照できます。
それでは実際の導入方法をご紹介します。まずは「ウェブマスターツール」に、Microsoftアカウントでサインインしてください。
以前はMicrosoftアカウントのみでのログインでしたが、2019年現在では、Google・Microsoft・facebook アカウントでのログインが可能になっています。
サインインすると、このような画面になります。
まずは自分のサイトURLを入力しましょう(黄色の部分)。
そして追加ボタンを押します。追加ボタンを押すと、自動的に次の手順ページに切り替わります。
ページがこのように切り替わったら、続いてサイトマップを設定します。「URL」の部分には先ほどと同じ「http://~」、そしてメールアドレスなどが自動的に挿入されています。その下の「サイトマップの追加」には、自分のサイトURLの語尾に「/sitemap.xml/」(緑の丸内)を追記したものを挿入してください。
「http://●●●.com/sitemap.xml/」という形のURLが、サイトマップを送信するためのURLです。これらを追加完了すると、このようなページに切り替わります。
続いてウェブマスターツールで自分のサイトのデータを確認できるようにします。まずは「オプション2:〈meta〉タグ」をコピーしてください。
次からの手順は自身の使っているサイトに合わせて異なります。今回は、多くの企業や個人に人気のワードプレスと、はてなブログの導入方法をご紹介します。
ワードプレスにログインし、ダッシュボードの外観から『テーマの編集』をクリック。
「テーマヘッダー」をクリックし、</head>というコードの1行上に、先ほどコピーをしたコードを貼り付けます。
貼付けをしたら『ファイルを更新』をして保存しましょう。
Bing ウェブマスターツールのページに戻ります。
「確認」をクリックすれば、導入完了です。
上記画面の「content=」以下の、赤線部分にあたる英数字をコピーします。
はてなブログのダッシュボードから、設定⇒詳細設定を開きます。
詳細設定をスクロールしていくと、「Bing ウェブマスターツール」という欄があります。
この欄に、先ほどコピーした<meta>タグを貼り付けましょう。「変更する」をクリックしたら、Bingウェブマスターツールのページに戻ります。
「確認」をクリックすれば、導入完了です。
Googleのガイドラインと同じく、Bingにも独自のガイドラインが存在します。
【参考】Webmaster Guidelines – Bing Webmaster Tools
基本的には一般的なSEO対策と同じですが、参考にしてみてください。
SEO対策といえばGoogleを意識することが基本ですが、Windows10の存在により、Bingでの検索流入も無視できないものになっています。
SEO対策の考え方や方法は、Googleに対するものとほぼ変わりはありません。Bingユーザーはある程度予測することが出来るので、Bingウェブマスターツールを活用して効果的なSEO対策を行えば、Bingでの検索順位が上がり、確実な流入アップを期待することが出来るかもしれません。
SEOに関してもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
・SEO対策完全版マニュアル|費用対効果大のWEB集客方法について