
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.04.01
更新日:2024.05.07
ここ数年の間に、サイトの表示速度に関する関心度がますます高まっています。
その証拠に、Googleは「AMP」や「PWA」といったページの表示速度を改善できる技術の開発に力を入れています。また2018年7月にはモバイル検索を対象としたランキングアルゴリズムに、ページの表示速度を新たな要素として加えることを発表しました。
こうした動きは暫く続くと予想されます。先日も新たにサイトの表示速度に関するツールがリリースされました。今回はそんな新たに導入された「Impact Calculator」について解説します。
Impact Calculatorは、サイトの表示速度を速めることでどれだけ収益に差が出るかシミュレーションするツールです。
Winning on Mobile:https://www.thinkwithgoogle.com/feature/mobile/
特にECサイトの場合は、0.1秒表示が遅れることで売り上げが1%も減少するという調査結果があります。
参照記事:Online Experiments:Lessons Learned
http://robotics.stanford.edu/~ronnyk/2007IEEEComputerOnlineExperiments.pdf
それだけ売上に与えるインパクトが大きい要素となりますので、サイト運営者の方は是非利用してください。
ツールを利用する際は、以下の5項目を埋める必要があります。
全ての項目を埋めると、表示速度を改善した際にどれだけ収益に差が出るのかがUSD表記で表示されます。ドメインとページの表示速度はSpeed Scorecardというツールを使用した時のデータがそのまま追加されます。
ただしSpeed Scorecard を利用できる対象のサイトが限られているため、ツールが利用できない場合は直接Impact Calculatorに入力する必要があります。Speed Scorecardについての詳しい解説は下記を参照してください。
では実際に大手サイトを例にチェックしてみましょう。今回は「DHC」のオンラインショップを参考にします。
ドメインと表示速度はSpeed Scorecardに入力した内容が反映されています。月間サイト訪問者数の平均とコンバージョン率については、競合サイトのアクセス数を概算で算出するツールを提供しているSimilarWebの公式ブログに載っているデータを使用しています。
参照記事:SimilarWeb【日本公式ブログ】https://www.similar-web.jp/blog/archives/4794
また注文金額の平均についてはGMOが調査した「ECサイトの平均購入金額」のデータを参考にし「2,500円」としています。
参照記事:ECのミカタhttps://ecnomikata.com/ecnews/13449/
以上の条件で収益の変化を算出したところ、ページの表示速度を1秒改善することで25,372,400円(2018年3月19日のレート)収益が変わるというデータが出ました。各項目のデータがあればすぐに算出できますので、サイト運営者の方は一度シミュレーションしてみてください。
Impact Calculatorはあくまでもシミュレーションではありますが、参考値としておおよその数値を知っておくという意味でも使用すると良いでしょう。TVCMやリスティング広告といったPRにコストをかけずに、ページの表示速度を改善することで収益を上げることに注力してみてはどうでしょうか。
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