
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
Web広告
最終更新日:2025.02.03
本ページではWeb広告運用におけるアカウント構成の基本的な考え方について解説していきます。
細かい設定は媒体によって異なりますので、ここではすべてに共通する考え方を身につけていきましょう。
アカウント構成に入る前に、まずはWeb広告におけるアカウントのイメージを付けましょう。
例えば、google広告におけるアカウントがこちらです。
ツールの管理画面といった感じですね。Web広告運用において、アカウントや管理画面、設定といった言葉が出たときには、このような画面で色々な設定を行うことを指していることがほとんどです。
まずは、アカウント、管理画面、設定などの言葉とこのツール画面を結び付けましょう。(媒体によってアカウント、管理画面は変わります。)
さて、ほとんどの広告媒体(Google広告、LINE広告、TikTok広告、Amazon広告など)では、固有の「アカウント」を作成し、そのアカウント毎に設定を行うことで広告の作成・配信ができます。
多くの広告媒体のアカウント構造は共通して階層構造になっており、上位階層の設定を下位階層が引き継ぐ形式をとっています。(基本はアカウント階層>キャンペーン階層>広告グループ階層>広告階層)
そして、キャンペーン階層以降は複数作成することが可能であるため、アカウントの構成は以下の図のように細かく分かれていくことになります。
キャンペーンの設定は紐づく広告グループ階層にも引き継がれ、広告グループの設定は紐づく広告階層に引き継がれるので、キャンペーンをどのように分けて作成するのか、広告グループはどのように分けるかなど、「分け方」を考える必要が出てきます。
これをアカウント構成などと呼んでいます。
まずは階層毎の役割を理解し、何を基準に分ければよいのかをみていきましょう。広告媒体により推奨されている分け方やセオリーは若干異なりますが、共通部分もありますのでここで解説していきます。
まずはキャンペーン階層です。
キャンペーン階層は、一般的に予算や入札戦略、配信日時など、広告の目的や大まかな設定を決める階層です。
そのため、キャンペーンは目的や戦略によって分けるのが一般的です。
例えば、獲得向けの施策と認知向けの施策ではキャンペーンを分けて作成します。
他にも、狙うべきターゲットが異なる場合にも戦略も変わるため、地域や予算、入札戦略などキャンペーン階層で設定すべき多くの要素が異なります。このように、キャンペーン単位での設定が大きく変わる場合は、キャンペーンを分けて作成することが多くなります。
広告グループ階層では、ターゲティングや予算、入札タイプを設定します。
昨今の推奨されている分け方は、機械学習をうまく働かせるために広告グループはできるだけまとめて少なくするという分け方です。そのうえで、リスティング広告であれば訴求軸やカテゴリごとに分ける、Meta広告やTikTok広告であればターゲティングごとに分けるなど、媒体毎のセオリーがあります。
最終的にどの観点で分けるかは運用者次第であり、商材/サービス次第でもあります。必ずしも正しいとされる分類方法はなく、運用しながら分割したり統合したりを繰り返していくものだとご理解ください。
例えばアパレル商材であれば、メンズ向け・レディース向け・キッズ向けという分け方もあれば、カジュアル・モード・フォーマルのように商品ジャンルごとに分け方もあるように、意図によって分け方は変わります。
ではなぜアカウント構成を考える必要があるのでしょうか?
ここでは「運用者の戦略を実現するため」「媒体の機械学習を最適化させるため」という2つの観点で解説をしていきます。
まず、一つ目は運用者の戦略を実現するためです。
例えば、弊社PLAN-Bの場合で説明してみます。
PLAN-Bの提供しているサービスはSEOコンサルティングやWeb広告運用代行、SNSコンサルティングなど、デジタルマーケティングの支援です。この時、「デジタルマーケティングの支援会社PLAN-Bです。」という広告を出していきたい場合には一つの広告グループで問題ありません。
しかし、「実績豊富な18年続くSEOの老舗です。」や「乗り換えに強いWeb広告の代理店です。」などそれぞれのサービスで伝えたい内容が変わるなら広告グループは分けます。
このように運用者の考える商品のプロモーション戦略を形にするのがアカウント構成の一つの役割です。
アカウント構成が重要なもう一つの理由は、媒体の機械学習の精度に影響するからです。具体的に見ていきましょう。
例えば、アパレル商材を扱う企業の例を考えてみます。
キャンペーンAは20代向けの春夏コレクションの新作の販売促進を目指すことをが目的です。そこで広告グループAをメンズ向け、広告グループBをレディース向けの商品を扱うものとして作成し、それぞれ広告を作成するとします。
そうすると広告グループAはメンズアイテム、広告グループBはレディースアイテムの購入可能性の高いデータを学習して最適化が進み、キャンペーンA全体としては、新作商品の購入が促進されるように最適化が進みます。
一方で、広告グループDをカジュアル、広告グループEをモード、広告グループFをフォーマルというくくりで新作アイテムをまとめた場合、広告グループごとの最適化の方向性は変わってきます。
このようにどのような意図を持たせてグルーピングを行うか次第で、広告の成果は180度変わってしまうのです。
また、意図を持たずになんとなくグルーピングしてしまったり、ノイズとなる広告を含めてしまうと、学習の精度が低くなってしまい、広告の成果が出なくなってしまうことも少なくありません。
学習精度の低下を防ぐために、アカウント構成に意図を持たせることが重要になります。これはキャンペーン階層でも同様のことが言えます。
広告媒体の最適化の精度を高めるためには、アカウント構成を正しく構築することが必要不可欠です。
アカウント構成の整えることは、「運用者の戦略の実現」と「広告媒体の機械学習の促進」につなりがります。本ページでは、アカウント構成の重要性を解説してきましたが、実際のところ媒体や商材/サービスによって臨機応変に対応しなければいけないというのが結論です。
各媒体のアカウント構造についての理解を深め、成果の出るアカウント構成を見つけていきましょう。