【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.05
公開日:2017.07.04
私は2017年4月に新卒デザイナーとしてPLAN-Bに入社しました。
学生時代は心理学を学び、ITとは無縁だった私がPLAN-Bに入社し、さらに全く未知の領域であるWebデザイナーの道に足を踏み入れました。
初めは右も左もわかりませんでした。デザイン用語はもちろん、デザインに使うアプリケーションの操作方法すらわからない、そんな状況だった私が、初めにトレーニングとして行なった業務が「バナーのトレース(模写)」でした。
正直、始める前は何のために行うのかわからなかったトレースでしたが、2ヶ月間で30枚という数をこなした結果、多くの学びを得ることができました。
今回は、2ヶ月間バナーと向き合い、その中で得た学びをご紹介します。
これからデザイナーを目指そうとしている方、また何か新しいことに挑戦している方には、是非ご覧いただきたいです!
入社前、私は内定者アルバイトとして広告の運用を行なっていたのですが、業務の中でクリエイティブの重要性※1を日々感じていました。
もともとデザインに興味があったこともあり、配属先を決める際にその意思を伝えたところ、未経験にも関わらず、デザイナーとして入社させていただくことになりました。
そんな私がデザインを一から学ぶために行った初めての業務が、バナーのトレースだったのです。
※1)PLAN-Bのサービスサイトの記事でもクリエイティブの重要性について取り上げられています。
参考記事①:【広告運用事例】LINE Ads Platformで成果を出す秘訣はクリエイティブにあり!
参考記事②:【広告運用事例】ECサイトのリスティング広告はすべてのユーザーにユニークなクリエイティブを!
参考記事③:ネイティブ広告は配信先メディアのトンマナにあわせたクリエイティブが命!
一体トレースで何が学べるのでしょうか?次項ではトレースを行う理由をご紹介していきます。
「トレース」とは日本語で「模写、真似する」という意味です。
まず初めに、現在デザインを教わっている先輩デザイナーがピックアップしたクオリティの高いバナーを参考にしながら、一から全く同じものを作成していきます。
私も初めは全く想像がつきませんでした。
上記のような疑問を持っていた私に、先輩デザイナーは4つの理由を教えてくれました!
■バナーのトレースを行う4つの理由
1.技術を学べる
プロのデザイン表現を真似ることで、技術を習得する事ができる
2.ルールに気づく
面揃えや情報の整理など、デザインのルールに気づく事ができる
3.デザインの良し悪しが見極められるようになる
良いデザインと悪いデザインを見分けられるようになる
4.良いデザインを知る
良いデザインの共通点を学ぶ事ができる
バナーのトレースを通して、上記のことが「本当に学べるの?」と疑問を持ちましたが、やらないことには何も始まらない!と思い、まずはやってみることに。
とはいえ、未経験者の私には、「30枚のトレース」がどのようなものか全く想像がついていませんでした。業務開始前は、「2ヶ月で30枚だったら1日1枚終わらせたら余裕だな。」と思っていましたが、現実は甘くありませんでした。
トレースって奥が深い!思っていた以上に地道で大変…!
私はトレースを通じて多くの学びや気づきを得ました。実際、枚数を重ねるにつれてデザインに対する見方や、取り組み方も変わり、デザインの奥の深さに感動しました。ここからは30枚やりきるまでの気づきを振り返っていきます。
「未経験とはいえ、真似するだけだしできるだろう。」と始めたトレースでしたが、実際は簡単なものではありませんでした…。
まず初めに直面するのは、どこを直せばいいかわからない問題!
参考にしたバナーと自分が作ったバナーを見比べると、明らかに異なっているにも関わらず、「何が原因なのか、わからない。」そんな状況に陥りました。
私はとにかく、隅から隅まで観察しました。さらにガイド※2を引いてみると今まで気づかなかったことに気づきました。
※2)ガイドとは、要素を配置するときの目安となる線のことを言います。
何気なく配置されていると思っていた写真や文字の高さが揃っていたり。ロゴとキャッチの端が揃っていたり。今まで気づかなかった「見えない線」が少しずつ見えてくるようになったのです。
思いきりアップにしてみるとさらなる気づきが。
何気なく見ていた図形も、よく見ると紙のようなざらつきでできていることに気づきました。
デザインにおいて、要素を何の考えもなしに配置することはありません。全てこだわりを持って作り込まれています。実際に私も自分がデザインしたものに対して、常に細部まで説明ができるよう作り込まなければならないと言われています。
トレースでは、デザイナーが持つそのこだわりに「自分で気づくこと」が多くの学びに繋がります。
1日1枚終わらせれば余裕だと思っていたトレースですが、最初の10枚を完成させるのに1ヶ月かかりました。
トレース1枚目の気づき:細部までこだわりを持って作り込むことの重要性
この頃になると参考にしたバナーとトレースしたものを見比べて、どこが違うのか気づけるようになってきます。そして、次に直面するのが、どこが違うかわかっているのに改善できない問題!
例えば「女の子の正面から光が当たっているように表現するには、影をつけたらいいと思うけど、どうやって?」といったように、ここをこうすれば自分の思った通りに表現できそう!というところまでは気づけるものの、「どのような手法を使えば表現できるのかがわからない。」と言った状況です。
この問題の解決方法は、様々なパターンのバナーをトレースし「表現方法の引き出しを増やしていくこと」という事がわかりました。
まだまだ折り返し地点。2ヶ月で30枚のトレースをこなさなければいけないという焦りが、私を常につきまといます。
トレース10枚目の気づき:思い通りにデザインするための技術を習得することの重要性
ある程度数をこなし、トレースにも慣れてきた頃に出てくる問題が、早く終わらせよう問題!
この頃になると、初めの頃は3日かけて行っていたトレースも数時間でできるようになってきます。すると今度は、早く終わらせることがゴールになり、今まで学んできたこと、できていたことが疎かになってしまいます。
そのような時は、“「何のために」トレースを行なっているのか。”目的を再確認する必要があります。もちろんスピード感を持つことは大切ですが、目的を忘れてはいけません。目的を意識しながらスピード感を持って行うためには工夫が必要です。
例えば、要素をグループ化したり、名前をわかりやすいように変えて整理したり、ショートカットを覚えるなど。作業の効率化を意識していきます。
目的意識を持って取り組む重要性は、実際のクライアントワークでも同じことが言えます。デザイナーがどんなにいいデザインをしたとしても、そのデザインがお客様の目的とずれていては意味がありません。
例えば動きがたくさんついていて、ワクワクするようなサイトをデザインしたとします。しかし、お客様が「情報整理がしっかりされているシンプルなサイト」を望んでいたら。その瞬間そのデザインはいいデザインでなくなります。
何事も常に「目的を忘れずに意識し続けること」がとても大切です。
トレース20枚目の気づき:目的を意識することの重要性
こうした苦悩を乗り越え、ついに全30枚のトレースを終えました。
この取り組みを経て、「デザイン」というものに少しずつ慣れてきた気がします。実際、このトレーニングを通して、何ができるようになったのかをお伝えすると、デザイン面では基本的な技術を習得し、作業スピードがかなり上がってきました。
また、今まで気にも留めなかったデザインのルールや、良し悪しの判断もできるようになりました。
ただ真似するだけと思っていたトレースでしたが、結果的にこのトレーニングから多くのことを学びました。
トレース30枚目の気づき:1つのことと向き合い続けることの重要性
いかがでしたでしょうか?
以上、未経験の新卒デザイナーが、バナーのトレース30枚を通して気づいたことをご紹介させていただきました。
また、トレースを通じて学んだことはデザインのことだけではありません。仕事に対する取り組み方も学びました。この学びは、大きく4つに分けることができます。日々の業務の中で、お役に立てれば幸いです。
■トレース30枚を通して気づいた学び
1. 自分で「気づく」ことの重要性
何事も答えを教えてもらうことは簡単ですが、自分で気づくことがとても重要です。
教えてもらっているうちはまだ自分の力にはなっていません。自分で気づき解決できるようになって、初めて自分の力になります!
2. 初めのうちは質より量!
とにかく何か取り組む時はインプットの量がとても大切です。何もわからないうちはとにかく量をこなしていきます。自分の引き出しを増やしてアウトプットに繋げましょう!
3 .目的を常に意識し続けることの大切さ
仕事の全ては、あくまでも目的を達成するための手段なので、ただの作業として取り組むよりも目的を意識して取り組む方が、モチベーション高く続けることができます。
今行なっている作業は、目的の達成に繋がるということを忘れないようにしましょう!
4. 継続は力なり!
何事も続けるからこそ見えてくるものはあります。
大変なこともあると思いますが、目的が達成されるまでやり続けましょう!
新卒として働いている今、バナーのトレースを通してこの4点に気づけたことは、私にとって価値のあるものになりました。
この経験が、一人前のデザイナーになるための基盤となることを確信しています。
これからデザイナーを目指そうとしている方、何か新しいことに挑戦している方に、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。