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最終更新日:2025.02.13
更新日:2022.12.23
トラッキングとは、Webサイトやマーケティングにおいてユーザーの追跡をすることを言います。Webサイトの運営者がサイト内でのユーザーの行動を追跡・分析することで、これまで以上にユーザー目線に寄り添ったコンテンツの施策や、購入率を上げるための改善点を見つけ出しやすくなります。
今回はトラッキングとは何か、またトラッキングを活用するメリットやトラッキングの種類について、初心者の方でも分かるようにポイントを絞って解説していきます。
トラッキングをWebマーケティングで活用したいとお考えの方、トラッキングとはそもそもなんなのか分からないがWebサイトのマーケティング効果を高めたい方は、ぜひご覧ください。
トラッキングを日本語で訳すと「追跡」であり、冒頭でお伝えしたようにマーケティング業界においてトラッキングとはWebサイト内でのユーザーの動きをサイト管理者が追跡し、分析することを言います。
トラッキングを導入することで可視化されたユーザーの動向から、サイト運営者はサイト内の問題点や改善点を見つけ出しやすくなり、Webサイト自体のユーザビリティの向上、さらにはコンバージョン(CV)や売上の向上へと繋がります。
このようにトラッキングは昨今のWebマーケティングで目標を達成していくために必須の施策ともいえますが、その効果について、どんな場面でどのように活用できるのか詳しく見ていきましょう。
Webサイト運営でトラッキングを導入するとどのようなメリットがあるのか、ユーザー分析・コンバージョン率(CVR)の向上・MA(マーケティングオートメーション)との併用による効果の3つに分けて解説します。
自社のWebサイトにアクセスしたユーザの動きを分析し、データとして把握することができます。ユーザーがWebサイトにアクセスした経路・閲覧したページ・そのページの滞在時間がトラッキングの導入によって可視化されるため、Webサイトの改善点を見つけることができるでしょう。
また脱率の高いページや滞在時間の少ないページがあれば、UIからの見直し等の施策で離脱を防ぐための施策を取り入れることもできます。
トラッキングではWebサイト内のユーザーの行動経路だけでなく、さらにどのページからコンバージョン(CV)へ繋がったのかも追跡することができます。
Webサイトの運営をする上で、思っていたページと違う場所から売上が発生するケースも少なくありません。
トラッキングの導入によりコンバージョンの多いページを見つけ、さらに改善しコンバージョン率の向上を狙ったり購入ページへと繋げる集客用のコンテンツ記事を増やしたりといった作業が効率化できるでしょう。
MA(マーケティングオートメーション)とは、売上向上のためにマーケティングを自動化する仕組みのことを言います。
MAを行う上ではトラッキングから分析したデータを元に、よりユーザーのニーズを満たしやすいWebページの作成だでなく販売促進に向けた教育やセールスを行えます。
Webサイトの運営において、MAとトラッキングを併用することでこれまで以上の売上が見込めることでしょう。
トラッキングでユーザーの行動を追跡する方法はいくつかあります。
有名なのは「Cookie」といったユーザーの情報を整理するためのファイルですが、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は「Cookie」の他にもWebマーケティングで使用されているトラッキングの種類をご紹介します。
ファーストパーティCookieとは、ユーザーが訪れたサイトのドメインが発行している情報である「Cookie」のことを言います。
例えば通販サイトを利用し購入した際、その履歴となる購入情報が「Cookie」であり、サイト自身が購入情報を保存する目的で発行されます。
後に解説しますが、トラッキング拒否をされにくいのがファーストパーティCookieの特徴であり、トラッキングでユーザー分析をする上での使用率は高めです。
サードパーティCookieとは、ユーザーがアクセスしたサイト以外から発行されるCookieのことを言います。
サードパーティCookieは複数のサイトにおいてユーザーの追跡が可能なため、バナー広告等の作成等にも使用されています。
しかし、ユーザーのプライバシー保護をするためにGoogleはサードパーティCookieの廃止を発表しており、今後の新しいトラッキング方法を開発中とのことです。
広告識別子とは、広告を配信するために発行されるスマートフォン端末を認識するためのIDのことを言います。
また、iOS端末では「ADFA」、Androidでは「AAID」と呼ばれる広告IDがあり、Cookieとは異なる端末単位でのトラッキングが可能です。
ユーザーがアプリをインストールした際に広告識別子が生成され、インストール後はその生成された広告IDをもとにトラッキングを行える仕組みです。
スマートフォンアプリは、アプリをインストールする際にアクセスが許可される端末の情報からユーザーのトラッキングを行います。
端末内の情報からユーザーの興味や関心を分析し、適切な広告を表示したりよりニーズに合わせたマーケティングが可能です。
広告主側としてユーザーごとにトラッキングが行いやすい反面、ユーザー側は広告表示が増えたりプライバシーの観点から不安を覚えてしまうこともあるため、活用には注意が必要となるでしょう。
「ブラウザーフィンガー」とはデジタル上の指紋を指し、ブラウザからの情報を利用してユーザーを把握するトラッキング方法のことをブラウザーフィンガープリントと言います。
Cookieよりもユーザーの追跡精度が低いとはいえ、ITP環境(Safariのトラッキング制限)でも導入可能なため、トラッキング方法の一つとして活用されています。
ブラウザからの情報のみで、比較的容易にユーザーの特定が行えるのがブラウザーフィンガープリントの強みと言えるでしょう。
Sensor IDとは、スマートフォンにあるセンサーを利用して端末の特定を行うトラッキング方法を言います。
代表的なセンサーとしては磁場の方向や大きさを計測する磁気センサー・端末にかかる動きを計測する加速度センサー・角速度を測定するジャイロスコープなどがあり、それらのデータを元に解析し、端末(ユーザー)を識別します。
ユーザーにとって便利な機能として導入されているセンサーは、トラッキングにおいても有効な識別方法です。
トラッキングの方法は主に2種類あり、「ダイレクト計測」と「リダイレクト計測」に分かれます。
双方の特徴とリスクを踏まえた上で、目的に合った方法を選択してください。
1つ目の「ダイレクト計測」とは、Webページに設定されたアクセスを計測するタグを読み込んだ時にトラッキングが行われる仕組みです。アクセスがカウントされるのはタグを読み込んだ後になるため、若干のラグが発生しやすいのも特徴です。
ただし、タグを読み込むだけではどの広告からユーザーがアクセスをしたのかが不明になってしまうため、確実なトラッキングを行うためにはアクセス先に広告ID等の設置が必要となるでしょう。
次にご紹介するリダイレクト計測とは異なり、ダイレクト計測ではトラッキングサーバーにエラーが起こってもアクセス計測に問題が生じることはありません。
2つ目の「リダイレクト計測」では、Webページのタグではなくトラッキングサーバーを経由した時にトラッキングが行われます。注意して頂きたいのが、トラッキングサーバーにエラーが起こった場合にアクセス計測が不可能になることです。
しかし、ダイレクト計測のようなラグが発生しにくいことに加えサーバーの経由が必須なことからトラッキング精度が高く、リダイレクト計測は非常に有効なトラッキング方法です。
トラッキングを行うメリットは、ユーザー側にとってはインターネットの使用に利便性をもたらし、企業やサイト運営側にとっては効率的なマーケティング効果が見込めることです。
しかし、ユーザーの追跡から個人情報等を扱う上でリスクは避けられません。
ここからは、トラッキングのセキュリティリスクとして代表的な「セッションハイジャック」「セッションフィクセーション」の2つをご紹介します。
まずセッションハイジャックとは、本人に成りすました不正アクセスのことを言います。
具体的には、アクセス時に通信されるWebサーバーとブラウザ間にある情報(セッションID)を盗み取りCookie情報から行われます。
セッションハイジャックによる窃盗はCookie等の保存された情報が必要になるため、アクセス解析をしている上で完全にリスクを避けることは難しいといえます。
続いてセッションフィクセーションとは、Webページやスマートフォンアプリにログインした際の情報を不正利用することを言います。
不正アクセスだけでなく不正利用されてしまうため、セッションハイジャックよりもさらに危リスクが高いのがセッションフィクセーションといえるでしょう。
上記のようなリスクを防ぐためには、利用者が用途に合わせてトラッキング制限を行う必要があります。
このように利便性とリスクを併せ持つトラッキングですが、インターネット利用者が個人情報を管理する意識を持って正しく活用をしていくことで、今後もマーケティングにおいて高い効果を発揮できる手段となります。
上述では、トラッキングをする上でのリスクは避けられないとお伝えしました。
そこで「どうしたら安全にトラッキングが行えるのか」「どうしたら個人情報漏えいのリスクを防げるのか」という方法をご紹介します。
1つ目の対策法として挙げられるのは「セキュリティソフトの導入」です。
ウイルス対策のソフトを活用することで、トラッキング上での不正アクセスやサイバー攻撃を防ぐことに加え、コンピューター本体のセキュリティ対策にも繋がります。
さらに、セキュリティソフトではトラッキングCookieの検査が行えるため、現在どのサイトでCookieを使用しているのかを確認できます。こうしたソフトで事前に対策をしておくことも効果的でしょう。
2つ目の対策法は「ブラウザ”Chrome”でトラッキングを無効にすること」です。
手順は以下です。
標準ブラウザでChromeの使用が多い方は、この機会にセキュリティ設定を見直してみてください。
3つ目の対策法は「ブラウザ”Safari”でトラッキングを無効にすること」です。
まずMacの場合、手順は以下です。
続いてiPhoneでの設定方法ですが、Safariアプリを開き「プライベートブラウズモード」をオンにして利用すればOKです。
最後にスマートフォンでトラッキング制限を設定する方法ですが、iPhoneとAndroidそれぞれで解説します。
iPhoneでトラッキング制限を行う方法は以下です。
Android搭載端末でトラッキング制限を行う方法は以下です。
今回はトラッキングとは何なのか、効果や計測方法、併せ持つリスクについてご紹介しました。
マーケティングにおいてトラッキングを取り入れるのは有効な一方で、セキュリティ面でのリスクも存在します。
Webサイトの運営をしていく方はトラッキングについて理解し正しく活用をしていくことで、効果的なマーケティングや売上の向上が見込めることでしょう。
これを機に、トラッキング計測を取り入れてみてはいかがでしょうか。