【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
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2024.11.28
更新日:2023.07.18
公開日:2017.06.08
主にネットショッピングを行うECサイトなどのインターネットサービスを展開するWebサイトでは、ほぼ必ずユーザー情報を入力してもらうためのエントリーフォーム(以下 EF)が存在しています。EFへのユーザー情報入力完了=コンバージョン(CV)でもあるので、Webサイトを運営されている皆様にとっては最後の関門と言えます。
多くの場合、Webサイトのコンバージョンレート(CVR)に課題を感じたら、とにかくリニューアルだ!と安易に捉えてしまいがちですが、リニューアルは、大きな規模のサイトの場合、家を立て直す労力に匹敵します。
少しの労力で、WebサイトのCVRを圧倒的に高められる可能性がある施策がエントリーフォーム最適化(EFO)です。本記事では、コンバージョン数を高めるためのエントリーフォーム改善方法をご紹介します。
EFOとは、エントリーフォーム最適化(Entry Form Optimization )の略称で、お問合せフォームやお申込・登録フォームの入力をアシストすることにより、途中離脱を軽減させ、確実に申込を完了してもらう(コンバージョンへ導く)施策です。
例えばECサイトの場合、商品を購入する人の数(コンバージョン)を増やすには、大きく下記の方法があります。
「商品ページ訪問数」を増やそうとすると、広告出稿などを検討する必要があり費用がかかってしまいます。「購入フォーム到達数」は、商品ページのデザインや構成を変更する必要があり、大きな労力がかかります。
反面、「購入フォーム通過率」は、フォームまで到達している意欲の高いユーザーのみにフォーカスした施策のため、少ない労力と費用で実施することができます。
例えば毎月1,500,000円の広告費を用いて50,000人のユーザーを集客出来たとして、EF到達率が10%。EF通過率が30%だった場合、CV数は1500件となります。1件あたりの獲得単価(CPA)は1,000円です。
ここからCV数を倍にしなければならない、というミッションを負った場合、どのような施策が一番効率的でしょうか。
01. サイトへの訪問者を増やす場合
現状50,000人のユーザーを集客するために使用している広告費が1,500,000円という状態ですので、単純に訪問者を倍にするためには3,000,000円を広告投資しなければなりません。
02. フォーム到達数(率)を増やす場合
現状10%のフォーム到達率を倍に増やさなければならない場合、どのような施策が考えられるでしょうか。UI 改善が必要かもしれませんし、フォーム遷移ボタンの色を変えるだけで大きくスコアが伸びるかも知れません。しかしほとんどの場合、倍以上のスコアにするためには、緻密なA/Bテストか大掛かりな構成変更が必要になるでしょう。
03. フォーム通過数(率)を増やす場合
以下よりご説明する改善ポイントを見直すだけで大きくスコアを上げることが可能です。順を追ってご説明していきます。
EFへせっかく到達したにも関わらず、CVへ至らない原因は大きく分けると以下の3つです。
「入力に手間や時間がかかる」「何度も入力し直す」などの入力ストレスが主な離脱原因です。これらの対策としては、「使いやすいフォームにすること」「エラーの発生しないフォームにすること」で途中離脱を未然に防ぐことが可能です。
次に、エントリーフォームの最適化が必要なフォームの特徴について見ていきましょう。
入力フォームが小さく、目を凝らさなければ確認できないようなランの場合には、最適化が必要です。とくに、昨今はスマートフォンでエントリーフォームに登録することも多く、入力作業ができるかぎり楽になるよう、仕上げることをおすすめします。
フォームの入力中にリンクをクリックしてしまい、ほかのページに遷移してしまうことは避けるべきです。フォームを誤ってクリックしたことによってそのまま離脱する可能性もあるでしょう。
入力フォームが複数ページにまたがっていることによって、操作者がストレスを感じてしまうケースもあります。比較的操作しやすい3ページ以内に収まっていないなら、ページを統合することも検討するとよいでしょう。
入力すべき事項が多すぎると、ユーザーにストレスがかかり、離脱につながります。そのため、入力事項はできる限り少なくすることが重要です。
入力項目数の多さも、ユーザーに大きく負担感を感じさせる要因です。入力項目数は必要最低限に絞り、名前や電話番号といった項目を分けて、入力箇所をまとめましょう。こうすることで、入力項目数を減らすことができます。
住所入力の項目では自動入力機能を導入するなど、フォーム側で入力のサポートをしましょう。ユーザーの負担も減り、打ち間違いのせいで荷物が届かない、などといった住所を利用したい企業側の手間も省けます。
どうしても必要な場合以外、無駄な分割は離脱が増えるのですぐにやめましょう。ユーザーに「カーソルの移動」 や「タップ」という行為を増やすことで、手間だと感じられてしまい離脱を促すことになります。
半角全角の入力ミスは、ユーザーのエラーの中で最も多いミスです。システム側で自動変換できるようにしましょう。
入力エラーはその場でアラートを出すことで、入力完了後に表示するよりもストレスが少なく離脱を減らすことが出来ます。
せっかく入力した情報が消失してしまうと離脱の原因となりますので、誤操作を防ぐことが重要です。誤った操作で情報を消してしまわないよう、一度ポップアップ表示を出してお知らせしましょう。
必須なものは必須と書かないと、入力しなかったユーザーは完了ボタンを押したときにストレスを感じます。性別、年齢、生年月日、名前といった必須項目と、その他の任意項目を分かりやすくして、ユーザーの負担感を減らしましょう。また、「※」で必須を表現するのは避けましょう。
入力項目をいくつか並べる場合には、視線移動によるストレスを減らすため、左揃えに統一します。
どのように記入していいのかわからないと、ユーザーはやる気をなくし離脱してしまいます。わかりやすい例を用意しましょう。
ユーザーが操作している項目に色をつけることで、ミスを起こしにくくしましょう。
今何をしているのか、あとどれくらいで終わるのかがわかるとユーザーは送信をしやすくなります。
これは、全く意味がありません。せっかく入力した項目が誤タップよってすべて消えてしまう可能性があります。
あいまいな質問や回答は避けるべきです。たとえば、「あなたはどこに住んでいますか?」という質問で自由記述欄を設けると、「東京」と記載する人もいれば「東京都中央区〇町」と詳細まで記載する人も出てくるでしょう。できる限り詳細な情報を獲得するために、記述ルールを記載したり、「必須事項」を記載したりする工夫が必要です。
メールアドレスを2度入力させるエントリーフォームもありますが、意外に1度でもミスなく入力してくれます。2度入力することが煩わしいと感じるユーザーも多いため、勇気を出してメールアドレスを1つに減らしてみてもよいかもしれません。
入力フォームに関係のないホームページに戻るリンクが添付されていると、そこを誤ってクリックしたユーザーがそのまま離脱してしまうケースがあります。フォームの画面にはできる限りほかの場所へ移動できるリンクを張らないようにしましょう。
以上がコンバージョン数や問い合わせ数を高めるためのフォームの改善方法(EFO)です。入力フォームは、業界によって入力項目の内容もボリュームも大きく異なってきますが、「ユーザーの入力ストレスを軽減する」という要素はどのようなフォームでも重要です。
せっかく興味を持ってくれて、登録(購入)間近まで進んだユーザーを離脱させてしまうのはとてももったいないことです。フォームからの離脱率の低下やコンバージョン率の向上といった改善がされないと頭を悩まされている方は、是非試してみてはいかがでしょうか。
弊社ではEFOを含めたWeb改善コンサルティングも行っております。気軽にお問い合わせください。