【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
今やWebサイトは、企業様にとって非常に重要な集客ツールです。そしてその設計や運用は、企業様のブランディングに大きな影響を及ぼします。
だからこそ、Webサイトを作る際は企業様の思いや熱量を制作サイドが的確に理解し、同じビジョンを見据えながらデザイン・コンテンツ設計していくことが重要になります。また、営業担当やディレクターがクライアント様と信頼関係を築き、安心してお任せいただける体制を整えることも大切です。
ヒューマンステージ株式会社様のサイトフルリニューアルは、そのような取り組みが実を結んだひとつの成功例といえるでしょう。本記事では、ヒューマンステージ株式会社ご担当者の玉置様とPLAN-Bの各担当者の、フルリニューアルにかけた思いやこだわりについてご紹介します。
1985年の設立以来、北海道から沖縄まで全国規模で人材派遣業を展開。
ヒューマンステージ様の役割は、仕事を探している人と働く人を探している企業とをつなぐこと。今回のリニューアルに至った背景には、「自社サイトをより強靭なウェブ上のプラットフォームにしたい」という担当者様の熱い思いがありました。
―サイトのフルリニューアルに至った理由や経緯を教えていただけますか?
玉置様 「リニューアル前の弊社ホームページは内容もデザインも古く、ユーザーが欲しい情報を探しにくいものでした。これがリニューアルに至った一番の理由です。しかし『本当に予算をかけてリニューアルをする意味があるのか』という、慎重な社内意見もありました。そこで私から『いくつか段階を分けてサイト改善をして、様子を見たい』と、PLAN-Bの竹尾さんに相談しました」
竹尾 「実はヒューマンステージ様はフルリニューアル前に2回、部分的なリニューアルをしています。1回目は“ユーザー(派遣スタッフ様)が履歴書をサイトで作成できるシステム”を作りました。次に“ユーザー(ヒューマンステージ様のクライアント企業様)が、仕事を登録できるシステム”を。そして3回目に、フルリニューアルに踏み切りました」
玉置 「それぞれのプチリニューアルが成功したので、フルリニューアルを進めることができたんです」
派遣スタッフに登録するための登録フォーム
―フルリニューアルをするにあたり、何かKGIやKPIはありましたか?
玉置様 「お客様に知ってもらうことです。弊社の課題に、『良いサービスをご提供している自信はあるのに、認知機会が限られている』というものがありました。でもかっこいいWebサイトがあれば、それ自体が広報機能を果たして、お客様の目に届きやすくなりますよね。今日まで培ってきたサービスや技術を、かっこいいWebサイトを入り口にして、お客様に届けたいという思いがありました」
竹尾 「僕が最終的に目指していたのは、「リニューアルしたWebサイトを使った集客」です。広告運用をしてWebサイトにユーザーを流入させて、ヒューマンステージ様を使ってもらうことがゴールです。リニューアルは目的ではなく、もっとその先にある目的達成のための手段と捉えています」
玉置様 「もうひとつ、“アピール“も重要な目的でした。アピール先は2つあって、そのうちのひとつは”案件を登録していただく企業様“です。サイト経由での案件登録件数を増やしたかったんです。
もうひとつは、弊社社員へのアピールです。フルリニューアルで人材会社っぽくないデザインにチェンジしたのですが、 “形を変えるチャレンジをした”ということを社員に見せられたのは良かったと思いっています。『どうせ変わんないでしょ』ではなく、『こんなに変えられるんや!』と思いってもらえたのではないかと」
制作においてどのような点に重きを置いたのか、各部門の担当者に聞いてみました。
―まず、サイトのコンセプト設定や全体像はどのように決めていったのでしょうか?
渡辺 「基本的にはすべてお任せしていただきましたね」
玉置様 「そうですね。弊社は人材会社なので、打ち出し方はある意味自由です。固定観念に縛られる必要はないかと思いましたし、あえてお任せしました。それに『良いものを作りますから、任せてください』という姿勢が渡辺さんからも伝わってきたので!」
―PLAN-Bは具体的に、どのような提案をヒューマンステージ様にしたのでしょうか?
渡辺 「“求職者向けのページ”と“企業様向けのページ”、2軸のコンテンツをご提案しました。対求職者向けコンテンツは、お仕事が探しやすいことは大前提として、実際に働かれている先輩へのインタビューなど“生の声が伝わるコンテンツ”を追加で作りたいと考えていました。
一方、企業様向けのページは“信頼感が伝わるコンテンツ”を作りたかったので、ヒューマンステージ様がされているサービスの案内はもちろん、実際にどう活動されているかなどの具体的事例を入れる工夫をしました」
企業様向けページでは、サービス内容やヒューマンステージ様ならではの強みをアピール
渡辺 「一番こだわった、というか神経を使ったのは既存のシステムに影響がいかに出ないかという部分です。今回、これまでヒューマンステージ様やシステム会社さんが作られてきたフォームやワードプレスの管理画面にも手を入れたのですが、それが原因で不具合が起こらないように慎重に進めました。また、先輩インタビューなどをヒューマンステージ様が自社でどんどん更新できるように、ワードプレスの使い勝手を簡単にしたり・項目を増やしやすい仕様にしたりして、リニューアル後の運用しやすさにもこだわりました」
―メインカラーのオレンジ色が印象的ですが、なぜオレンジを選ばれたのでしょうか?
神杉 「最初はメインカラーをオレンジにするのはダメだと言われていたんですよね(笑)」
玉置様 「そうなんです(笑)リニューアル前のWebサイトがオレンジベースだったので」
神杉 「オレンジに代わる色を探すために他の人材業界のWebサイトを見たのですが、実はオレンジってなかなか使われていない色だったんです。なので、NGと言われたもののやっぱりオレンジ色がヒューマンステージ様の個性を出せるポイントなのではないかと思いました。だからあえて、オレンジ色をベースにしたグラデーションでいくことに決めました」
渡辺 「オレンジといっても、今回はオレンジとピンクのグラデーションなんです。オレンジからちょっとピンクを混ぜた色に変わることで、求職者が違う新たなステージに歩んでいくメッセージを込めています」
―他にデザインは、どのようなこだわりを持って制作したのでしょうか?
神杉 「今回のご依頼はコーポレートサイトで、しかも求職者が職を探すというツール機能も兼ねているので、極力派手な「動き」をつけるのは控えようと決めていました。機能を阻害するような無駄な動きはつけないほうが良いかなと。だけど同時に、求職者の方の背中を押せるようなエモーショナルな表現も必要だなとも考えていました。
例えばアクセス時のスラインドインのアクション。これがあるとないとでは、サイトに来訪した方のテンションも違うと思うんですよね。テンションが高いままサイト内を回遊していただきたいという思いがあって、最初に出会うページにこういう動きをつけました」
サイトにアクセスすると、オレンジ色が左から勢いよくスラインドインする演出を採用
玉置様 「人材関係でこういうアプローチは、とても良いなと思いました。1発目でガッとくるじゃないですか。インパクト抜群で!あと下にスクロールしたときに情報がフェードインしてくるのも気に入っています。情報が追いかけてくるような感じで」
神杉 「他の人材系Webサイトがやっていないようなことを実践することで、ヒューマンステージさんの「前のめりな感じ」を出したくて。そこはとても意識していました」
―コンテンツについては、どういうこだわりを持って制作しましたか?
児島 「写真はサイトのイメージにあわせて、クールでコントラストがはっきりした感じではなく柔らかさや透明感・温かみを出すことを意識しました。
先輩派遣社員様のインタビューコンテンツに関しては、『自分がヒューマンステージ様で働くなら、どういった流れで仕事に就くのか』が伝わるように構成しました。そこが見えてこないと、このコンテンツを作る意味がなくなると思ったので。求職者の方が疑問に思うポイント・不安を感じるポイントをできる限り少なくなるように意識しました」
実際に派遣スタッフとして働いている方へのインタビューで、生の声を発信
2019年1月現在、サイトローンチから約3カ月。具体的な成果は出ているのでしょうか?
―サイトリニューアル後の効果や成果はいかがですか?
玉置様 「企業様向けの強力な営業ツールになりましたね。これだけ威力のあるホームページがあると、営業担当も「1回うちで登録してください」って言いやすいんです。一度登録さえしていただけば、当社はいいサービスを持っているので自信を持って案件を進められます。今はまだリニューアル直後なので定数的な効果や成果は言えませんが、目に見えない効果は計り知れません。これから数字もじわじわついてくると思います」
―Webサイトの評判はいかがですか?
神杉 「Webサイト制作者やデザイナー・コーダーなど、同業からの評価がとても高いですね。ちゃんと”モノ”として良いモノが作れているかどうかって、制作者側は不安なんです。もちろんヒューマンステージ様にご満足いただいて、サイトとしての成果が出ることは大前提です。それと同時に、これがWebサイトとして今の世の中的に価値あるものであってほしいという思いもあります。
だから、同業者から『このデザインめっちゃいいやん』『この動き面白い』『こんな構成あまり見ぃひんよな』みたいな話を聞くと、ちゃんと役目を果たせているのかなと嬉しく思います。そういうものをご提供できたのは、良い経験になりました」
運用から約3カ月、既に定量的な効果を強く実感されていると玉置様。それではなぜ、今回の施策が成功したのでしょうか?
―今回のフルリニューアルが成功した理由は何だと思いいますか?
竹尾 「部分的なリニューアルから始めたという、段階を踏んできたのはとても良かったと思っています。
また、弊社の強みはすべての工程を社内の体制で完結させられるところだと、今回の案件を通して強く感じました。玉置様のご要望や温度感・熱量をチームで共有しやすいからこそ、良いものが作れたのだと思います。
渡辺 「玉置様がストレートにこちらに要望や思いをぶつけてくださることが多く、その熱量感をチームに共有しやすい体制があったのが良かったと思います。玉置様、トップページのコーディングがあがったときにこのサイトをつまみに一人でお酒を飲んだとおっしゃっていましたよね(笑)」
玉置様 「そうです(笑)部屋を真っ暗にしてね。サイトのかっこよさが余計引き立つじゃないですか。サイトを見ながら『かっこええなー』『ここの動きめっちゃええなー』とか思いながら晩酌していました(笑)それくらい気に入っていますし、嬉しかったですね」
渡辺 「その話を聞いて、うちのエンジニアも同じスタイルでお酒を飲んだらしいです(笑)」
玉置様 「まだ今は“始まり”だと思いっています。これから数字として成果が出てきたら、さらにもう1段階のリニューアルをお願いしたいなとも考えています。作ったものはいい意味で陳腐化しますから、また新たにすごいものをドカンといきたいですね(笑)引き続きよろしくお願いします」
一同 「よろしくお願いいたします!」
●今回の成功ポイント
Webサイト制作の世界は、外部パートナーに制作を依頼することも少なくありません。しかし、PLAN-Bの今回の取り組みは、サイト設計からデザイン・コンテンツ制作に至るまで、すべて自社内で完結させました。
このような体制によって案件がスムーズに進められるのはもちろん、クライアント様のご要望や熱意を制作陣ひとりひとりに純度の高いまま伝えることができます。その結果、今回のようなクライアント様の熱意や思いがより強く反映されたサイトが完成します。
Webサイトの設計・運用に関して課題や懸念を感じている企業様は、本記事でご紹介したヒューマンステージ様の事例を参考に、ぜひ一度見直しを進めてみてはいかがでしょうか。