
【簡単解説】リスティング広告とは?
インターネット広告
2025.02.26
本ページでは、主にWeb広告において必要な以下のポイントを順に解説していきます。
今回は細かい設定や運用に関する話はしませんが、最後まで読むことでSNS広告の全体像がつかめる構成としています。
SNS広告とは、Meta(FacebookやInstagram)、X、LINE、TikTokなどのSNSに配信できるWeb広告で、タイムラインなどの投稿欄に投稿と同じ形式の広告を配信できます。各SNSが独自の広告媒体を有しており、媒体毎に様々な特徴があります。
実際の運用時には媒体毎で考えることが多いですが、今回はSNS広告という大きなくくりの中で特徴を解説していきます。
まずは、SNS広告のできること・得意なことを3つ紹介します。他のWeb広告と比較して、どんな強みがあるのかを把握しましょう。
SNS広告の3つのできること・得意なこと
基本的に多くのWeb施策では、潜在層には認知獲得や興味喚起、顕在層には購買意欲促進、というようにマーケティングにおける購買ファネルを一つずつ進めていくように施策を実施します。しかし、SNS広告では、興味関心に基づくターゲティングが可能なため、適切な訴求を行えば購買ファネルの一部を短縮し、購入までスムーズに導くことができます。
SNS上にいるユーザーの大半は、流れてくる投稿を見たり、知り合いとメッセージをしたりと、空いた時間をSNS上で「過ごしている」場合がほとんどです。また、SNSのアルゴリズムは、ユーザーが関心のあるコンテンツを優先的に表示する設計になっています。
このことから、SNS広告はユーザーの興味・関心に応じたターゲティングが可能であり、適切な広告を配信することで潜在的なニーズを顕在化させやすいという特徴があります。
また、SNS上のユーザーは情報収集に対して受動的でありながらも、自身の興味・関心に合った情報には反応しやすい傾向があります。そのため、ニーズを喚起するような広告クリエイティブを用いれば、従来のマーケティングファネルを短縮し、購入につなげることも可能です。
SNS広告は、① 正確なプロフィールデータ② 行動データの蓄積③ 機械学習による広告配信の最適化という3つの要素によって、高いターゲティング精度を実現しています。
これらの3要素を掛け合わせて活用することで、ユーザーの興味・関心に合った広告を適切なタイミングで配信することができ、広告効果を最大化することが可能となります。そのため、リスティング広告やディスプレイ広告と比べても、より細かくターゲットを絞り込んだ広告配信ができるのがSNS広告の強みです。
SNS広告は他のWeb広告と比較して、フォーマットが豊富という特徴があります。テキスト・画像・動画の形式はもちろん、表示方法もカルーセル・ストーリーズ・縦型動画など、多様な形式を活用できるため、商品・サービスの特性に合わせた最適な訴求が可能です。
他にもインタラクティブなアンケート広告やプレイアブル広告を活用することで、ユーザーの興味関心を引き付けやすく、エンゲージメントを高められる点も大きなメリットです。
できることがある反面、SNS広告にもできないこと・苦手なことがありますので、2つ紹介します。
SNS広告の2つのできないこと・苦手なこと
SNS広告では画像や動画での訴求がほとんどです。他のコンテンツにまざって広告が「流れてくる」ため、クリエイティブの比重が他の広告手法よりも高いと言えます。クリエイティブの質が悪い=まったくCVが発生しないというわけではありませんが、より良い成果を求めるのであればクリエイティブの質を上げることが重要です。
そのため、SNS広告を運用する際にはクリエイティブの細かいPDCAに耐えうる運用体制も必要になります。
他のWeb広告と比較してSNSのタイムライン上に広告が流れてくるため、よい拡散だけでなく、悪い評価による拡散もあり得ます。
ブランドイメージを大きく下げてしまう原因にもなりかねませんので、ユーザーに不快感を与えるようなデザインや訴求、配信設定(何回も表示されるなど)にならないように注意が必要です。
できること、できないことを知ったところで、SNS広告が具体的にどのような場所に表示させることができるのかを理解していきましょう。
SNS広告は各SNSのタイムラインや投稿欄、または指定の広告枠に広告を出すことができます。
主な広告媒体と配信面を紹介します。
細かいSNSを含めるとSNS広告と区分できる広告媒体は非常に多く存在します。
中でもMeta広告(Facebook広告、Instagram広告)、X広告、LINE広告、TikTok広告は5大SNS広告と呼ばれており、特に大きな影響力を持っています。
YouTube広告を入れて6大とする場合もありますが、このコンテンツではYouTube広告は動画広告で紹介するため5大SNS広告として扱っています。
それぞれの広告媒体における代表的な広告枠を紹介します。SNSプラットフォームのコンテンツ形式によって広告の形式も大きく変わりますので、SNS広告全体の特長を押さえたあとは広告媒体ごとに特徴を理解するようにしましょう。
SNS広告は基本的にタイムライン上の他の投稿になじむ形で表示されます。
例えば、Instagraのリールやストーリーズ、LINEのLINE NEWS、Xのトレンドなどが挙げられます。
タイムライン同様に、投稿欄の他の投稿と同様の形式で表示されます。
SNS広告では基本的に他の投稿・コンテンツが流れる場所に広告が表示されるとお話ししましたが、表示される広告の見た目も投稿に準じたものになります。
このような投稿になじむ形式の広告をネイティブ広告と呼びます。
投稿のフォーマットはSNSプラットフォームによって異なりますので、今回はSNS広告という大きなくくりで見たときの代表的な表示形式を2つ紹介します。
一つ目は、タイムラインに流れるインフィード広告です。タイムライン上の投稿になじむネイティブ広告をインフィード広告と呼びます。
各プラットフォームのタイムライン上の投稿と同じ形式で広告を表示できます。媒体によっては、カルーセル表示が可能であったり、インタラクティブな操作が可能であったりとさらにリッチなフォーマットを活用することも可能です。
Meta広告ではリール、LINE広告ではLINE VOOM、TikTokではタイムラインで流れるスマホの画面いっぱいに使った動画です。
近年縦型ショート動画が注目され、各プラットフォームで縦型動画の無限スクロール可能なコンテンツ欄が実装されています。まだXでは縦型動画広告の実装はありませんが、最近では無限スクロール可能な動画のコンテンツ欄の実装がありました。(2025年2月現在)
多くのSNSでは、このコンテンツ欄に縦型動画形式の広告を配信できます。
ここまでSNS広告の特徴を解説してきました。
最後に、SNS広告はどのようなケースで活用すべき手法なのかを、商材/サービス、予算や目的の観点で解説していきます。
SNS広告は媒体を変えることで様々な層へのアプローチが可能となりますが、特に若年層向けの商材サービスを扱っている場合にはSNS広告は非常におすすめの施策です。
また、SNSではコミュニティが形成されやすい特徴があることから、特定のコミュニティを中心に狙っている商材/サービスにおいてもSNS広告との相性が高いと言えます。
ただSNS広告は様々な広告媒体を含んでおり、実際にはSNSプラットフォームによって対象となるユーザーの年代、特徴が変わります。詳しくは媒体選定についての記事で解説しますが、若年層がターゲットである場合は相性が良い可能性が高いというくらいで認識しておくとよいでしょう。
SNS広告は、視覚的なコンテンツを中心としたプラットフォームのため、写真や動画によるビジュアル中心のプロモーションに向いている商材/サービスを扱っている場合には、SNS広告がおすすめです。
SNS広告は、口コミの創出やエンゲージメントを高めて親近感のあるブランドイメージを形成したい場合にもおすすめです。
SNS広告は、他の投稿と同じ形式で配信されるため、広告感が薄く自然にユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。そのため、親近感のある形でブランドイメージを形成しやすく、エンゲージメントの向上や話題作りにも効果的です。
また、SNSは「シェア文化」が根付いているため、共感を生む広告やユーザー参加型キャンペーンを活用することで、口コミが自然と広がりやすくUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出につながる可能性があります。
最後に予算の観点の話ですが、SNS広告は相性や状況によってはどの予算帯でも候補となる手法です。以下は予算毎の検討候補となるWeb広告の目安です。
本ページではSNS広告の全体像を解説してきました。以下に、本ページのポイントをまとめます。
SNS広告のできること/できないこと
・潜在層であっても一気に購入まで促せる
・クリエイティブの比重が大きく、様々な訴求ができるが、クリエイティブの質が悪いと成果は出ずらい
・炎上リスクが伴う
広告を出せる場所
・広告媒体は、Meta広告、X広告、LINE広告、TikTok広告など各種媒体毎
・配信面は、タイムライン上やそのほかの投稿欄
表示できる広告の形式
・主にテキスト・画像・動画形式の広告
・各SNSの投稿と同じ形式の広告
おすすめのケース
・若年層や特定のコミュニティをターゲットとしている
・見た目のインパクトが重要な商材/サービス
・親近感のあるブランド形成やエンゲージメントを高めたい
・口コミの創出など、ユーザーコミュニケーションを促進したい
上記項目について理解できていれば、SNS広告についての全体像の理解は十分できています。
一方で、自身で運用力を付けたい場合や代理店との円滑なコミュニケーションのためには、もう一歩進んだWeb運用に関する基本理解と媒体理解が必要になりますのでさらなる学習を進めていきましょう。