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SNSマーケティング
最終更新日:2024.12.25
更新日:2022.12.23
公開日:2020.06.02
ゲームはかつての娯楽というイメージを越え、e-スポーツやクラウドゲームなど、かつてない多様性を見せています。国内だけでなく世界的にもゲーム市場規模は年々拡大しており、今後ますます市場の拡大が見込まれています。
そんな中、ゲームインフルエンサーと呼ばれる、プロゲーマーであり影響力を持つという人々が次々に台頭してきました。
多くの企業がゲームインフルエンサーの多大なる影響力に注目し、スポンサー契約やキャンペーンを行うなど、マーケティングに活用しています。 今回はゲームインフルエンサーの概要から、注目される理由、マーケティングに活用した事例などをご紹介します。
ゲームインフルエンサーとは明確な定義はないものの、プロゲーマーのように、ゲームに卓越したスキルを持ち、多くの消費者を購買行動に促すことができる人を指します。
ゲームインフルエンサーは主に、オンライン上のゲームプラットフォームでその才能を発揮しています。ゲームインフルエンサーは、企業とタイアップ企画を組みスポンサー契約を結んだり、ブランドアンバサダーとして活動する人が多いです。
一般的なインフルエンサーとの大きな違いは、ゲームインフルエンサーがゲームに特化しているという点です。ゲームインフルエンサーをマーケティングに起用するのはゲーム業界に限らず、様々な業種の企業に広がっています。
ではなぜ今ゲームインフルエンサーが注目されているのでしょうか。ゲームはかつての娯楽というイメージを越えて、e-スポーツやクラウドゲームなど、大きく多様性を見せています。 国外・国内両軸から捉えても、ゲーム市場は成長しており、今後ますます拡大されると予測されています。
では具体的な数値や動向について、ファミ通ゲーム白書に掲載されているデータを基にお伝えします。
参考:ファミ通.com|2018年の世界ゲームコンテンツ市場は前年比約2割増
ファミ通のデータによると、世界のゲームコンテンツ市場は13兆1774億円(2018年)で、前年比の2割増を記録しているといいます。
モバイルゲーム市場に限定しても、世界の市場は7兆1840億円(2019年)で、前年比103.3%と成長しているという記録が発表されました。
国別にゲーム市場を見ても、2018年でアジアのシェアが44.2%、北米28.9%、欧州21.4%と、アジアのシェア率が高い傾向が見られます。
国内に目を移すと、以下のように年々ゲーム市場規模は増大しており、特にオンラインプラットフォームでの規模拡大が目覚ましいことが見て取れます。
調査によると、国内のクラウドゲーム市場は2022年に100億円が突破されるとの見通しもあり、今後ますますゲーム業界全体が大きくなる見込みが高いといえます。
かつては子供の娯楽や、暇つぶしというイメージが強かったゲームですが、最近ではe-スポーツやソーシャルゲームの台頭もあり、ゲーム自体のイメージが変わりつつあります。 次々に開発されるゲームは娯楽だけでなく、e-スポーツのように専門性に特化した競技性の強いゲームも増えてきています。
実際にe-スポーツの世界市場規模は1,100億円を越え、e-スポーツの観客は2020年で約500億人、2023年には650億人ほどに成長すると見込まれています。
参考:Streamlab|Streamlabs & Newzoo Q3 2019 Live Streaming Industry Report
では実際にゲームインフルエンサーがよく利用する、オンラインプラットフォームを紹介します。
公式サイト:https://www.twitch.tv/
Twitchはアマゾンが提供する、ライブ配信式のゲームプラットフォームです。ゲーマーたちはTwitch上で自身のスクリーン映像を配信することができます。
ユーザーはゲーマーのプレイ映像をリアルタイムに楽しめるだけでなく、コミュニティールームでゲーマーと直接のやり取りも可能です。 Twitch内で毎月ストリーミングしているクリエイターは400万人以上、一日の訪問者数は1750万人以上にのぼり、世界最大規模のゲームプラットフォームだと言えるでしょう。
Twitchで人気のトップゲームインフルエンサーは、フォロワー数830万人を誇るTfueなどが有名です。
公式サイト:https://www.youtube.com/
動画配信プラットフォームで名高いYouTubeですが、ゲーム専用のコミュニティも存在します。
以前はYouTube Gaming Liveと呼ばれる、ゲーム専用のプラットフォームが用意されていましたが、2019年5月末で廃止し、YouTubeと統合させました。
人気YouTuberの影響もあり、日本で幅広い世代にプレーされている『あつまれどうぶつの森』や、『荒野行動』などのゲーム実況映像が配信されています。 日本でゲームインフルエンサーをマーケティングで活用する場合は、一番馴染みやすいプラットフォームだと言えるでしょう。
公式サイト:https://mixer.com/
Mixerはマイクロソフト社が提供する、ゲームプラットフォームです。こちらもクリエイターは自身のスクリーン映像をユーザーにライブ配信ができる仕組みになっています。
最近ではTwitchでフォロワー数約700万人と、世界でもトップゲームストリーマーで有名だったShroudが、Mixerで独占配信を開始したことで話題となりました。
Mixerの視聴時間はTwitchやYouTubeに劣るものの、人気ゲームインフルエンサーの囲い込みもあり、今後ますます盛り上がりを見せるプラットフォームだと言えるでしょう。
次にゲームインフルエンサーをマーケティングで活用した事例を紹介します。
ゲームインフルエンサー=ゲームと考えがちですが、その他の商品のプロモーションでも活躍します。
今回は日本でトップゲームインフルエンサーとして影響力の高い、ときど選手とふぇぐ選手を例にスポンサー契約とキャンペーン内容を説明していきます。
ときど選手は、e-スポーツ業界で最も賞金を稼ぐ東大卒プロゲーマーであり、Twitterフォロワー数9.4万人を誇るトップゲームインフルエンサーです。
ときど選手は2019年10月時点で総額約5000万円もの賞金を獲得し、様々な大会で優勝経験があります。 以前はアメリカのプロチームに在籍していた、ときど選手ですが、現在はロート製薬を始め、複数の企業とスポンサー契約をしています。
e-スポーツの盛り上がりが加速している中、ゲームとは関係のないロート製薬は、いち早くときど選手に注目。
既存の自社製品の若返りのために、ときど選手を起用したといいます。 広告と言えばCM、といった一辺倒の手法は通用しなくなっています。今後ゲームインフルエンサーを起用し、多角度的に影響力を高める事が重要になるでしょう。
ふぇぐ選手は総額1億円以上(2019年10月時点)の賞金を獲得している、プロゲーマーであり2018年にはShadowverseの世界グランプリにも輝いています。
モデルのようなルックスから「シャドバ界のプリンス」とも呼ばれています。 そんなふぇぐ選手は2019年10月、コカコーラ社のエナジードリンクであり、リアルゴールド ゴールデンブーストのキャラクターに抜擢。
ふぇぐ選手の動画はYouTube上で配信され、250万回再生と大きな反響を呼びました。
では実際にゲームインフルエンサーを活用する上で注意したいマーケティングのポイントをお伝えします。
宣伝効果が今後より期待できるゲームインフルエンサーを活用したマーケティングですが、ターゲット層と商品内容よっては、あまり大きな効果が期待できない可能性もありますので気をつけましょう。
ゲームに関心のある層は幅広いものの、特に最近注目が高まっているe-スポーツでは、30代前半までの若者に人気が高い事がわかっています。
自社で訴求したい商品やサービスが、ターゲット層とマッチするかどうかはよく見極めた方が良いでしょう。
ゲームと直接関係のない商品やサービスもゲームインフルエンサーを活用し、マーケティングを行なっている例は多いものの、あまりにもかけ離れていると、あまりキャンペーン効果が見込めない可能性があります。
ゲームインフルエンサーに影響を受ける層は、自身もゲームを楽しむユーザーが多いと予想できます。そのため、実際にゲームと一緒に楽しめるお菓子やドリンク、目のケア、マッサージチェアなど、ゲームを行う環境に近い商品やサービスを訴求できると良いでしょう。
今回はゲームインフルエンサーの概要から、注目される理由、マーケティングに活用した事例などを紹介してきました。
ゲームインフルエンサーの多大なる影響力に注目し、多くの企業がスポンサー契約やキャンペーンを行うなど、マーケティングに活用し始めています。 しかしゲームインフルエンサーは、まだ一般的な認知が進んでいないこともあり、まだまだチャンスが眠っています。
是非ゲームインフルエンサーを起用して商品をアピールしましょう。