【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2022.12.23
公開日:2021.09.01
SNS漫画家を活用したPR漫画施策は、ビジュアルのインパクトが強く印象に残りやすい広告施策として注目されているマーケティング手法のひとつですが、「PR漫画」と言っても様々な制作ジャンルがあります。
大きく分けると「創作漫画」と「レポ漫画」の2種類に分類され、単純にどちらが良いということではなく、目的や商材ジャンルによっても相性の良し悪しがあります。
「創作漫画の方がエンタメ性が高くて面白いからバズりやすく、大きな成果を残せるのでは?」
「レポ漫画だとPR感が強すぎて敬遠されてしまうのでは?」
「PR漫画施策を試してみたいけど、創作かレポ、どっちにすればいいの?」
などの疑問にお答えするべく、今回は実際に弊社で実施したPR事例を混じえながら「実際のところ創作漫画とレポ漫画、どちらが成果を出せるのか?」という部分に焦点をあてて解説していきたいと思います!
創作漫画は、恋愛漫画やギャグ漫画など、フィクションで描かれるオリジナルのストーリー漫画です。
ストーリー仕立ての短編漫画の中で商材をPRできることから、自由度が高く、幅広い商材に対応できるのが特徴です。心が温まる家族漫画やきゅんとする恋愛漫画、クスッと笑えるギャグ漫画などは、レポ漫画と比較するとPR感が薄まり、SNSでの拡散のハードルを下げることにも期待できます。
PR漫画でありながらも、通常投稿のSNS漫画に引けを取らないほどのバズを生んだ事例もあります。
脱毛情報サイトのPR漫画を描きました#脱毛LOVE #メンズ脱毛 #PRhttps://t.co/f2xGIfJesE pic.twitter.com/zZKL2hhqjs
— 藤井おでこ (@fuxxxxxroxxka) October 30, 2019
デリケートな商材なども、自由に面白おかしくPRできるというのも創作漫画の大きな特徴の一つです。
また、漫画家さんの普段の作風に近いものを制作できるため、PR漫画でありながらも作者自身のファンから親しまれる作品となり、商材に対して好印象を持たせることができます。その一方で、どうしてもストーリー重視となってしまうため、レポ漫画と比べると商材の特徴などを詳細までPRすることは難しくなります。(それを逆手に取って、あえて商材の説明をふんだんに盛り込んだギャグ色の強いPR漫画もありますが。)
一方レポ漫画は、創作漫画のような自由度やエンタメ性には欠けますが、消費者目線でのよりリアルな体験、感想を漫画で訴求することが可能になります。
(参照元:https://www.instagram.com/p/B5fEt8BF8AE/)
漫画家さん自身が実生活の中で商品を実際に体験し、消費者と同じ目線に立ち、感じたことや体験した様子をレポ漫画にすることで、読者に使用体験を「自分ごと化」させることができます。
また、商材のメリットだけではなく、実際にデメリットに感じた部分があれば、その部分についても包み隠さずに描くことで、よりリアルな使用レポとなり、読者からの好感を得やすくなります。
創作漫画と比較すると、少しPR感が強くなってしまうというデメリットもありますが、その分、商材の情報をより詳細に訴求することができるため、実際に商材に興味を持っていたり購入を検討したりしているユーザーの行動を促進する効果も見込めます。
さらに、昨今では商品の使用感や口コミなどの情報を集めるためにSNS検索をするユーザーが一定数いることから、商材の写真だけではなく使用体験をわかりやすく漫画に落とし込んでいるレポ漫画は、そういったユーザーにとっての大きな情報源となることが予測されます。
(引用元:https://www.bcnretail.com/market/detail/20180329_56197.html)
特に女性は4割以上の方が、欲しい商品の情報を得るのにSNS検索を活用しており、女性商材(コスメ、美容グッズ、ファッションアイテムなど)は特にレポ漫画と相性が良いと考えられます。
前段にもあるように、創作漫画とレポ漫画では期待できる効果がまったく違ってきます。
そのため、当然ながら、施策の目的によって上手く使い分ける必要があります。
商材やブランドの認知向上を目的とする施策の場合、投稿のリーチ数やimp数をKPIとするケースが多いです。
そして、インフルエンサーである漫画家さん自身が抱えるフォロワー数を超えるリーチ数、imp数を獲得するためには、投稿を拡散させ、いわゆるバズを引き起こすことが重要となってきます。
その場合、施策として相性が良いのは、圧倒的に創作漫画です!
前項でも述べたように、ストーリー重視となることで商材の機能面や特徴となる情報を訴求するのではなく、その商材が存在することで人生が豊かになったり幸せに繋がったりすることを情緒的に訴求することができるのです。
【明日が、待ち遠しい。】
— 埜生(やお) (@nanashi_lie) December 20, 2018
純粋な心を忘れずに大人になれたらいいなと思います( ´ω` )#透明なころのクリスマス#キリンレモンな思い出#クリスマス#キリンレモン#PR pic.twitter.com/t3t4vbJq7u
例えば上記の漫画は飲料のPR漫画ですが、商品の味や特徴などを紹介するのではなく、家族の心温まるストーリー漫画の片隅に商品を登場させることで、「この商品がある生活」の中で起こる「幸せな出来事」を読者に印象づけています。結果として、PR漫画でありながら2万以上のいいねを獲得し、幅広く多数のユーザーに投稿を届けることに成功しました。
反対に、読者に実際にサイト遷移や購買などのアクションを起こさせることを目的とした場合は、漫画を通して体験を自分ごと化させることができるレポ漫画が相性が良いと言えます。
行動促進を目的とする場合、KPIをリンククリック数やCTRに設定することが多いのですが、実際に弊社の過去実績から見ると、リンククリック数、CTRで成果を計測すると、レポ漫画の方が高い数値を出していることがわかりました。
やはりレポ漫画の方がリアルな使用体験として伝えられるため、読者の興味・関心を惹き、実際に購買や来場などの行動を促すことができるのではないかと考えられます。
具体的にどれくらい成果に差が出ているのか、弊社で過去に実施した事例の数値を例に挙げて比較してみたいと思います。
同じSNS媒体(Instagram)、同じ商品、同時期、ほぼ同等程度のフォロワー数を保有する漫画家さん2名をアサインし、一方は創作漫画、もう一方はレポ漫画を制作し投稿してもらった、とある施策の数値結果を比較してみました。
まずフィード投稿の数値を比較してみると、創作漫画は高いエンゲージメントを獲得した結果、発見タブによる拡散に成功し、フォロワー数を大きく上回るimp数・リーチ数を獲得することができました。
一方、レポ漫画の方も決して悪くはない数値ではあるのですが、imp・リーチともにフォロワー数と同等程度の数値となり、フォロワー外のユーザーに広く拡散することはできませんでした。
いいね、保存数などのエンゲージメントも、創作漫画と比較すると大きく劣る結果となりました。
しかし、ストーリーズ投稿を見てみると、imp・リーチ数の差はあるものの、リンクのクリック数とクリック率を見ると、明らかにレポ漫画の方が圧倒的に多くのユーザーをリンクに遷移させていることがわかります。
読んで楽しませる創作漫画と、情報源となりその後のアクションを促すレポ漫画、という特色が顕著に顕れた例です。
いいね数など表面的にわかる数値だけで見ると、創作漫画の方が高いエンゲージメントを獲得しているように感じますが、実際にインサイトを見てみると、いいねがあまりついていないレポ漫画の方が購買行動につながっていることがわかります。
いかがでしたでしょうか。創作漫画とレポ漫画のインサイトを比較してみた結果、改めてそれぞれの漫画の持つ強みや特色が浮き彫りになりました。
PR漫画施策を実施する際には、必ず施策目的を改めて見直し、KPIを達成するためにはどちらの漫画が効果的であるか、しっかりと見極めて選択しましょう!