
インスタグラムのQRコード(ネームタグ)の表示・加工方法から、スキャン・シェア方法まで解説します
SNSマーケティング
最終更新日:2022.12.23
更新日:2025.07.22
Cast Me!は、紀州梅本舗様のブランド認知拡大とオンライン販売の強化を目的に、SNSマーケティング施策の支援を行っています。2023年からの取り組みでは、インフルエンサーの活用を通じて、商品購入数が最大で27倍に増加。さらに、売上拡大やInstagramフォロワーの着実な増加などの確かな成果につながると同時に、「インフルエンサーの投稿によって新たな魅力を発見できた」という声もいただいています。
今回のインタビューでは、紀州梅本舗の平様に、どのような取り組みで成果をあげられたのかお話を伺いました。
―現在取り組んでいることについて教えてください。
平様:弊社は「梅の美味しさを多くの人々に届けること」を使命として、伝統を大切にしながらも、従来にない新しい梅商品の開発といった新たな挑戦や、オンラインを活用した販売チャネルの拡大に取り組んでいます。
マーケティング施策としては、InstagramなどのSNS運用に加えて、広告出稿やECサイトの改善なども幅広く実施しています。販売施策や広告運用については、コンサルティング会社と連携しながら進めており、SNS領域については現在はCast Me!のサポートを受けつつ、社内の3名体制で運用しています。
今回の取材にご対応いただいた担当者様
平様(有限会社紀州梅本舗 SNSマーケティング担当)
―Cast Me! 導入前から、SNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングは実施されていましたか?
平様:はい、実施していました。当時はツールなどは使わずに、InstagramのDMを通じてインフルエンサーの方に直接ご連絡をして、PRにご協力いただける方を探していました。
ただ、私たちは地方のいち企業で全国的な知名度があるわけではないため、お返事をいただけないことも多かったんです。そのため、どうしても膨大な数のアプローチを行う必要があり、かなりの時間と労力がかかっていました。
―ツールを導入された背景には、インフルエンサーマーケティングの効率化以外にも何か目的があったのでしょうか。
平様:当時は手探りで進めていたこともあり、PDCAサイクルをしっかりと回すことができませんでした。そのため、うまく成果につながらない状況が続いても、何をどう改善すればいいのかといった手がかりを見つけるのが難しい状態でした。
そこで、インフルエンサーとのやり取りから投稿後の反響、さらには施策全体の成果までを一貫して可視化し、サポートしてもらえる体制を作りたいと考え、ツールを導入しました。
―数あるツールの中からCast Me!を導入いただいた理由を教えていただけますか?
平様:ツールを検討する際に重視したのは、インフルエンサーの登録数の多さそのものではなく、商品との相性や、投稿後の分析・レポートまでを含めた一連のサポート体制が整っているかどうかでした。
その点、Cast Me!は施策全体を通して伴走してくれる姿勢が非常に印象的でした。実際に、導入前のご相談時には当時抱えていた課題に真摯に向き合っていただき、インフルエンサーの選定や投稿内容の提案、投稿後の振り返り体制についても丁寧にご説明いただきました。
そのサポートの質の高さと、継続的に寄り添ってくださる安心感が決め手となり、「Cast Me!なら任せられる」と確信し、導入を決定しました。
―現在Cast Me!ではどんな施策を実施されていますか?
平様:現在は、ブランドの認知拡大を目的に、月1回のペースでインフルエンサーの方に商品PRをお願いしています。加えて、楽天スーパーセールなどのキャンペーン時期には、それに合わせたPR施策も実施しています。
その際には、Cast Me! カスタマーサクセス担当の山口さんから、企画内容にマッチしたインフルエンサーのご提案や選定に関するアドバイスをいただいています。たとえば、多くのリーチが期待できるインフルエンサーの選び方や、伸びやすい投稿の構成や内容についても都度相談しながら進めています。
―Cast Me!の導入後、どのような変化や効果を感じられましたか?
平様:Cast Me! を通じてインフルエンサー施策を行うようになってから、商品ページのPV数は最大で14倍、CV数は最大で27倍に増加しました。
また、Instagramのフォロワー数も1件の施策ごとに約100名ずつ増えており、チームとして掲げているフォロワー拡大目標に対しても順調に成果が出ています。
さらに嬉しい変化としては、「梅ってこんなにいろんな使い方ができるんですね」「投稿を見て美味しそうだったので、思わず買ってしまいました」といったお客様の声がたくさん届くようになったことです。
投稿を「見てもらう」だけでなく、「購入につながっている」点において手応えを強く感じており、導入して本当に良かったと感じています。
―これまでの施策の中で、特に手応えを感じた事例があれば教えてください。
平様:「にごりだし梅」という商品のPR施策では、インフルエンサーの方々が投稿してくださったリール動画が合計で約200万回再生されています。それに伴い、商品の購入数や紹介ページのPV数も大きく伸びました。
タイアップ投稿のURL:
(左)https://www.instagram.com/reel/DGfW_R3Ts7g/?igsh=MWxrdDl1Y2JuanM1eA==
(中央)https://www.instagram.com/reel/DF94qrlzjNJ/?igsh=b3hwOGdqN29jcGg3
(右)https://www.instagram.com/reel/DCfejLtTaNC/?igsh=MThzdm91amV1NWY2Zg==
この成果につながった要因は、インフルエンサーの方が「にごりだし梅」の魅力のひとつである腸内リセットを目的とした「梅流し」という食べ方を切り口に訴求してくださったことにあります。この食べ方は、もともと私たちとしても推奨してはいたものの、大々的に発信していたわけではありませんでした。しかし、インフルエンサーの方々が、クエン酸が豊富で低カロリーといった商品の特性に着目し、ダイエット志向や健康志向の方に向けたレシピとして紹介してくださったことで、多くの共感を得ることができました。
また、この投稿を通じて、私たち自身も社内では気づけていなかった商品の新たな魅力を発見することができました。
「にごりだし梅」はもともとお茶漬け用として販売していた商品で、お茶漬け以外の活用例はあったものの、うまくご提案できていなかったのが課題でした。そんな中、インフルエンサーの方々がサラダのドレッシングやうどんのスープ、さらにはお肉の味付けなど、私たちでは思いつかなかったようなアレンジレシピを多数ご紹介くださり、結果として「お茶漬けに使える」だけでなく、「アレンジしやすい万能調味料」として商品イメージが進化しました。このことにより、私たち自身も、「にごりだし梅」をより自信を持って提供できるようになったと感じています。
(引用:https://www.ume-honpo.co.jp/?pid=173562232)
―インフルエンサーの投稿によって新たに見つけた商品の魅力は、その後のPRにどのように生かされていますか?
平様:インフルエンサーの方が考案してくださったレシピは、「にごりだし梅」の新たな訴求軸として商品ページにも反映しています。
以前はお茶漬け専用としての紹介が中心でしたが、現在はインフルエンサーの方が発信してくださった簡単でヘルシーなアレンジレシピも併せて掲載しています。
商品ページでは活用例として投稿内容をそのまま紹介させていただいており、投稿は他にもInstagram広告のクリエイティブとしても展開しています。
(実際の商品紹介ページ 引用:https://www.ume-honpo.co.jp/?pid=173562232)
(実際のInstagram広告への活用例 投稿URL:https://www.instagram.com/reel/DH8Do3mTLw-/?igsh=MXBtbmg4ejl6MXF0bA==)
―インフルエンサーのクリエイティブは広告やWebサイトなど多方面で二次利用いただいているとのことですが、その効果としてはいかがでしょうか?
平様:インフルエンサーの方が作成してくださった投稿をそのまま広告に活用したところ、自社で作成した動画クリエイティブを使用した場合と比べて、売上が約2倍向上しました。
また、動画制作の工数削減という点でも非常に効果を感じています。以前は感覚に頼りながら自社で制作していたこともあり、完成までに3日ほどかかっていたのですが、今ではその工数がほぼゼロになり、業務負担の軽減という面でも助かっています。
―Cast Me!でよく活用されている機能を教えてください。
平様: 主に活用しているのは、インフルエンサーマッチング機能とアカウント分析機能の2つです。インフルエンサーマッチング機能では、過去の施策で成果を出してくださったインフルエンサーの方に、指名でリピート依頼するケースが多いですね。
一方で、常に新しい視点や訴求の切り口も取り入れたいと考えており、新たなインフルエンサーの方への依頼も増やしているところです。最近では、これまでのダイエット系に加えて、キャンプやアウトドアなど別ジャンルへの展開も模索しています。
アカウント分析機能については、フォロワー数の推移や投稿の反応を社内で共有する際に、ダッシュボードのデータを見せながら説明できるため、非常に助かっています。また、同業他社や類似アカウントとの比較ができる点も便利で、社内報告や今後の戦略立案において非常に役立っています。
―Cast Me!からのサポートについて、率直なご感想をお聞かせいただけますか?
平様:本当にいつも助けていただいていて、感謝しかありません。親身になってサポートしてくださるので、疑問点も素直に相談でき、 対応も非常に早くて安心感があります。
もはやサポートというよりは、一緒にマーケティングを組み立てているパートナーのような存在だと感じています。
特に印象的なのは、インフルエンサーの紹介だけでなく、「商品の魅力をどう伝えるか」まで一緒に考えてくださるところです。たとえばキャンペーン期間中はInstagramのストーリーズをいつもより高頻度で活用すると効果的など実践的なアドバイスをいただけますし、数値結果に基づいた改善提案も非常に的確で、次に何をすべきかがとても明確になります。
私自身まだ学ぶことが多いですが、どんな時も丁寧にサポートしてくださるので、安心してお任せできる存在です。
山口(Cast Me!):ありがとうございます!
サポートやご提案において特にこだわっているポイントは、大きく3つありまして、まず1つ目は、導線全体の最適化です。平様が作成されているKPIシートをもとに、ユーザーの動きがスムーズにコンバージョン(CV)までつながっているか、公式アカウントやLINEの運用状況も含めて全体の動線が機能しているかどうかを常に確認しています。
2つ目は、インフルエンサーと商品のマッチ度です。
魅力が自然に伝えられることはもちろん、単に知名度の高い方に依頼するのではなく、現在勢いのある方やトレンドに乗っているタイミングの方を見極めてご提案するよう心がけています。
3つ目は、スピード感のある対応です。
キャンペーンやセールの時期に合わせて、タイムリーにインフルエンサーをご提案したり、施策後の振り返りレポートを迅速に共有したりと、最適なタイミングでのサポートを心がけています。
―今後の展望について教えてください。
平様:私たちは、「梅干し=昔ながらの保存食」というイメージを超えて、新しい梅の楽しみ方をもっと多くの人に届けたいと考えています。今回のSNS施策やインフルエンサーの方との取り組みを通じて、伝え方ひとつで商品の価値は大きく広がるという可能性を実感しました。
SNSを通じて心を動かし、商品を通じて体に染み込むような、そんなブランド体験を構築していきたいと思っています。
また、今回のように工数を抑えながらも高品質なアウトプットができた成功体験を活かし、マーケティングの仕組みそのものを、より強く・柔軟なものに進化させたいと考えています。
伝統を守るだけでなく、進化させながら梅の新しい未来を届けていきたいです。
森(Cast Me!):私はお取り組み当初から支援させていただいているのですが、初期の頃からECやSNSでの販促活動に熱心に取り組んでいらっしゃる印象を強く受けています。御社の素晴らしい商品を自信を持って多くの人に届けていきたいと思っていますし、インフルエンサーやSNSユーザーの方々の投稿やそのコメントを拝見する中でも、その魅力が着実に広まってきていることを実感しています。
また、先ほどお話にあった「クリエイティブのジャンルを広げたい」というご意見に対しても、インフルエンサー活用によってまだまだ可能性を広げられると感じているので、今後もインフルエンサー施策を通して紀州梅本舗様の販促活動を力強く後押しできるよう、精一杯のサポートやご提案ができればと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。